「伸びきったソテツをスッキリさせたい!」
「葉が刺さると痛いし、どう切ればいいかわからない……」
広く葉が伸びて生い茂るソテツ、いざ剪定しようと思ってもどう手を付けたらいいのか迷いますよね。
ソテツの葉は鋭いので、下手に手を加えようとするとケガをしてしまわないか心配になるでしょう。
ですが、ソテツは正しい剪定方法を知っておけば、ケガをすることなくスッキリとした樹形にできます。
この記事では、樹形を整えるためのソテツの剪定方法をわかりやすく解説しています。
- 鋭い葉を気にせずソテツを剪定できる
- どの葉を剪定すればいいのかわかる
- きれいな樹形を長く保つことができる
記事を参考にして、伸びきったソテツをきれいな樹形に整えてみましょう。
ソテツの剪定は冬以外ならいつでもOK
ソテツの剪定でまず知っておくことは、ソテツの剪定時期です。
ソテツは元々オーストラリアやアフリカなどの暖かい地域に生えている植物のため、ソテツが苦手とする冬の剪定は避けましょう。
それ以外はいつ剪定しても基本的に問題ありませんが、おすすめは初夏の時期。
初夏はソテツの新芽が出てくる時期であり、そのときに剪定をすれば樹形を全体的に整えやすくなります。
また、ソテツは丈夫な植物ですので、年1回の剪定だけで問題ありません。
ソテツ剪定で使う道具
ソテツは丈夫で硬い葉を持つ植物なので、安全かつ楽に剪定するためには道具を選ぶ必要があります。
以下の道具を揃えればソテツの剪定を楽に進められます。
※この記事で紹介している商品は2022年12月時点の情報です。
切る道具は「刈り込みバサミ」を選ぶ
ソテツの剪定用として扱いやすいハサミは刈り込みバサミです。
本来は草や葉を刈り込みするときに使うものですが、柄が長くて強い力で切りやすいため、長くて太いソテツの葉を切るのに向いています。
ソテツの剪定目的で剪定バサミを選ぶなら、柄の先にグリップが付いている物がおすすめです。
柄の先を両手で持って作業がしやすく、奥の方にある茎を狙って剪定しやすくなります。
・TAKAGI 刈り込みバサミ
値段 | 1,019円 |
長さ | 655mm |
刃渡り | 165mm |
皮手袋でケガ対策をする
ソテツの葉の先は鋭いトゲのようになっていて、肌に刺さると痛いですしケガのおそれもあります。
作業中にトゲが手に刺さらないように手袋で身を守る必要がありますが、軍手では対策として不十分です。
網目の隙間から刺さるおそれがあるので、皮手袋などの頑丈で隙間のない手袋で作業をおこないましょう。
以下のような手首まで保護できる皮手袋を身に着けておくと、ケガをすることなく安心して剪定できます。
・Treedeng ガーデングローブ
値段 | 1,899円 |
全長 | 40cm |
ソテツの剪定方法
ソテツの剪定方法は単純で、新しく生えたやわらかい若葉を残して他の葉はすべて切り落とすだけです。
若葉はソテツの頂点から上に伸びるように生えていき、少し白みがかった色をしています。
葉を触ってもトゲが刺さらないので、若葉なのか迷ったら葉を触って確かめてみてください。
来年成長する大事な葉なので、ソテツの頂点あたりの葉を剪定するときは間違えて切り落とさないように注意しましょう。
そうしてソテツの剪定をしていくと以下のようなスッキリとした樹形になります。
また、ソテツの葉を切るときは根元を狙ってしっかりと剪定するのがポイントです。
中途半端に生え際が残っていると見栄えがよくないので、全体の樹形を見ながら丁寧に剪定してください。
楽にソテツを剪定するコツ
ソテツの葉が長すぎて剪定バサミの刃が根元まで届かない場合は、以下のように二段階に分けて剪定してみてください。
葉を半分に切ることで隙間ができ、葉の根元を切る作業がしやすくなります。
先に新芽以外の葉を半分に切り取ってから根元を切る剪定作業をしておくと効率がよいです。
作業が大変なら業者依頼で解決
ソテツは剪定の方法自体は単純で誰でも簡単にできますが、葉を切り取るのに力が必要で大変な作業です。
また、ソテツの樹高が高すぎて作業自体が困難という人もいるかもしれません。
そんなときは、無理をせずソテツの剪定が得意な業者におまかせしましょう。
弊社の【剪定110番】にご相談いただければ、伸びきって樹形が乱れたソテツをキレイさっぱりカットしてくれるプロの業者をご紹介できます。
お見積り・相談は無料となっていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
※対応エリア・地域により無料での対応ができない場合があります。
美しい樹形を保つためのソテツの手入れ
ソテツは丈夫な植物で枯れる心配は少ないですが、美しい葉を維持するためには普段の手入れが大切です。
特に寒さと害虫の2つに気をつけて日頃の手入れをおこないましょう。
寒さ対策
ソテツは元々暖かい地域に分布していた植物であるため、寒さに弱いという弱点があります。
冬の季節は特に弱りやすいので、ソテツに寒さ対策をほどこしましょう。
ソテツの寒さ対策で一般的なのは冬囲いという方法です。
木の幹に藁などを巻くことで冬の冷たい風を防ぐことができ、ソテツが弱りにくくなります。
病害虫対策
ソテツは基本的に害虫に強いのですが、一部天敵となる害虫がいます。
その名前はクロマダラソテツシジミとよばれる外来生物です。
クロマダラソテツシジミとはシジミチョウの一種で、ソテツに卵を生みつけて孵化した幼虫が、ソテツの若葉を食害します。
枯れるほどの深刻な被害にはならないものの、葉を食べられて見栄えが悪くなるので対策しましょう。
幼虫が活動する時期は地方によって異なりますが、おもに夏頃に見られることが多いです。
6~8月までを目安として、ソテツの若葉に幼虫がいないか定期的にチェックしてみてください。
クロマダラソテツシジミの幼虫を見つけたら、捕獲して駆除します。
以下のような、ソテツの若葉と似た色をしているイモムシのため、いろいろな角度からソテツを観察して探すのが駆除のコツです。
まとめ
ソテツの剪定は年に1回、初夏を目安におこないましょう。
刈り込みバサミと皮手袋を用意して、葉の根元を切れば簡単に剪定ができます。
ソテツの葉が長くて剪定バサミを入れにくい場合は、葉の途中で1回切り落として剪定しやすい状況を作りましょう。
そうして丁寧に剪定をすることで、来年からまたソテツのキレイな葉を楽しめることができます。
また、葉の量が多くて剪定が大変だったり、剪定作業が面倒だと感じたりした場合は業者におまかせするのもひとつの方法です。
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