剪定をするうえで必須ではないものの、あると効率よく枝の処分ができる剪定シート。もし購入するなら、使用用途や都合に合わせたものを選ぶのがよいでしょう。なぜなら、剪定シートにはいくつかの種類があり、それぞれ向いている剪定作業やシート自体の性能が違ってくるからです。
そこで、この記事では剪定シートの選び方や種類について解説。参考にして、ご自身にあった剪定シートを選んでみてください。
目次
剪定シートの選び方
剪定シートにはさまざまなタイプがあるので、選ぶのに少し困ってしまうでしょう。ここでは剪定シートの選び方について紹介するので、参考にしてみてください。
用途に合わせてサイズを選ぶ
使用する剪定シートのサイズは、剪定する用途に合わせて選ぶのがよいでしょう。たとえば庭木や生垣の場合、庭木は木の周りをカバーできるものが適切なのに対して、生垣は基本的に横に広いので、横に長い剪定シートが適切です。
また、大きすぎるサイズのものは手入れが大変なので、できれば剪定シートが必要な範囲をあらかじめ測っておき、ベストなサイズの剪定シートを選んでおくと安心できます。
防水性能が高いものを選ぶ
観葉植物の剪定などの例外を除いて、剪定は基本的に野外でおこなうことが多いでしょう。そんなとき、天候の変化によりいきなり雨が降ってしまうことも考えられます。そんな事態を想定して、防水性能の高い剪定シートを選んでおくと安心できるでしょう。
作業しやすく配慮されたものを選ぶ
剪定シートの扱いやすさも、よいものを選ぶうえでは見逃せないポイントです。そのようなものを選べば、剪定作業時のストレスを軽減することができるでしょう。たとえば、剪定シートの端に持ち運び用の取っ手がついていたり、スリット(切れ目)がついていたりするなどです。とくにスリット入りのものは、植木周りをくまなくカバーできるため、植木を剪定したいときは便利に使用できるでしょう。
おすすめの剪定シートの種類
選び方について把握したところで、おすすめの剪定シートの種類をご紹介します。ご自身の剪定作業に合ったタイプのものを選んでみてください。また、市販されている剪定シートのなかには「養生シート」とよばれるものもありますが、呼び方が違うだけなので同様に検討してみてください。
メッシュシート|庭木の脚立作業で安心
メッシュシートとは、繊維のような網目をもった剪定シートのことです。メッシュ部分が滑り防止となってくれるため、シートの上に脚立などを置いて作業するのに最適。とくに少し高めの庭木や植木を剪定するのに向いているでしょう。
ただし、メッシュシートはよい素材を使用しているものが多いため、剪定シートのなかでは値段がやや高めな点に注意です。耐久性自体は高いものとなっているので、1つのシートを長く使うのであれば、値段はそこまで気になるものではないかもしれません。
ブルーシート|コスパが良く生垣の作業におすすめ
吸水性が少なく防水性能が高いのが特徴の、ポリエチレン を素材として作られたブルーシートを剪定シート替わりとして使うことが可能。ブルーシートは2メートル四方といった大きなサイズでも3,000円程度で購入できるので、とにかく広範囲をカバーしたいという方にとってはコスパが高い剪定シートです。
さらに、ハサミなどで切れ込みを入れて植木用として使ったり、横長にカットして生垣用としたりして使えるため、用途の幅も広めであるといえます。しかし、ブルーシートの上が濡れていると滑りやすくなるため、脚立での作業に向いていません。また、安価な分耐久性に不安が残るため、買い替えの頻度が多くなることも覚えておきましょう。
園芸シート|トレー型で盆栽や植木鉢と相性がよい
園芸シートとは、植物の手入れがしやすいようにトレー状となっているシートのことです。こちらも剪定用として使用できるので検討してみるとよいでしょう。園芸シートは剪定だけでなく、植え替えや追肥などの目的でも使えるので利用の機会は多いです。さらに、こぼさないように気をつければ室内でも床を汚さずに園芸作業がおこなえます。
また、園芸シートは少し小さめの植木鉢に対応したものが多いので注意が必要です。幅が小さく室内でも作業できることから、観葉植物や盆栽などを育てている方にとってピッタリの剪定シートといえるでしょう。
剪定シート使用時の注意点
剪定シートを利用することで切り落とした枝の処理を効率よくおこなうことができますが、使用には注意が必要です。ここで、剪定シート使用時の注意点を解説するので、実際に使用するときは気をつけるようにしてみてください。
シートの耐荷重を把握しておく
購入するシートによっては、そのシートが重さに耐えられる限度の指標として「耐荷重」が設定されているケースがあります。その場合、耐荷重以上の負荷を剪定シートにかけないように注意しましょう。
耐荷重を超えてしまった状態でシートを運んだり、扱ったりすると破れや穴あきが発生して剪定シートの買い替えが必要になるおそれがあります。
回収した枝は早めに処分すること
庭木や植木の剪定で出た切り枝は放置せずに自治体のルールにしたがい正しく処分しておきましょう。基本的には枝を細かく切ったり砕いたりして可燃ごみとして処分するところが多いです。枝を適切に処理せずにゴミに出すと、ゴミ袋が破れたりケガの原因になったりするおそれがあります。
もし、効率よく枝を砕きたいなら、ガーデンシュレッダーを利用するのがおすすめ。ガーデンシュレッダーは剪定後に出た枝や葉を砕いてチップ状にすることができる機械で、出てきたチップを園芸用として再利用することも可能です。機械ということもあり費用はかかりますが、検討してみるのも悪くはないでしょう。
なお、剪定後に出た枝をそのままシートにくるんで放置したり、ウッドチップとして加工せずに埋めたりするのはおすすめできません。枝は葉と違って分解されにくく、さらに病害虫が住み着くきっかけを作ってしまうためです。病害虫によって近くの植物に被害がおよぶことも考えられるので、剪定した枝はなるべく早めに処分することが重要になります。
また、剪定で出た枝を処分する手間が面倒と感じた場合は、剪定シートを購入するのではなく、業者依頼をして剪定を代行してもらうのもひとつの手です。ちなみに弊社では、お客様の植物に合った剪定が可能な業者をご紹介するサービスをしています。もし剪定を依頼する業者探しにお困りでしたら、24時間365日対応可能な弊社にぜひご相談ください。
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