つるバラ「アンジェラ」の剪定は、育て始めて2年目からおこないます。
アンジェラの株は、1年目はまだ生長しきっておらず、あまり花をつけないからです。1年目にたくさん花を咲かせようと手を加えすぎると、逆に株を弱らせてしまうおそれがあります。
当記事ではつるバラ「アンジェラ」の剪定時期や剪定方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。またアンジェラの誘引方法や育て方についても解説しますので、お役立ていただければ幸いです。
目次
つるバラ「アンジェラ」の剪定時期と方法
つるバラ「アンジェラ」はバラの中でも育てやすく、園芸初心者にもおすすめの品種です。そんなつるバラ「アンジェラ」の剪定時期は9月上旬と12~1月ごろの2回あります。9月上旬の夏剪定は、1年中花が咲くアンジェラの、秋の花つきをよくするためです。12~1月ごろの冬剪定では、不要な枝を切り落として次の春に備えます。
それではつるバラ「アンジェラ」の剪定方法をもう少し詳しく見ていきましょう。
バラ剪定に必要なもの
つるバラ「アンジェラ」の剪定をするときは以下のものを用意しましょう。
・剪定ばさみ
刃が汚れている場合は、切り口から菌が入って株が弱るのを予防するために、あらかじめ刃を熱消毒しておきましょう。
・バラ用手袋
バラ類にはトゲがあるので、市販のバラ用手袋を着用して作業するのがおすすめです。
・ゴミ袋
夏剪定:9月上旬ごろ
まずは夏剪定の方法から確認していきましょう。最初に、花が咲いた枝を10~15cm残して切ります。次に元気なベイサルシュート(根本から出ている新芽)とサイドシュート(古い枝から横に伸びている新芽)の先端を20~30cm切りましょう。
このとき剪定したベイサルシュートは開花に直結する大切な枝なので、秋以降に台風などで折れてしまわないように、枝をまっすぐ立てておくのがポイントです。夏剪定後は株元に肥料を追肥しておきましょう。
冬剪定:12~1月ごろ
次は、バラ剪定の要である冬剪定の手順です。冬剪定では、まずすべての葉を取り除いて枝の状態をわかりやすくします。そうしたら、古い枝や重なった枝、混み合った枝などの先端を20cmほど切り落としましょう。その年花をつけた枝も同様に、先端を切り落とします。
冬剪定で不要な枝を切り落とすことで風通しがよくなり、病害虫の予防効果が高まります。さらに翌年の花つきをよくする効果もあるので、しっかりと冬剪定をおこないましょう。
剪定を業者に依頼するのも方法のひとつ!
「切る枝を間違えたらどうしよう」と自分で剪定することに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。そんなときは剪定に関する十分な知識や技術をもったプロに相談してみるのも方法のひとつです。技術と経験豊富な業者を選べば、安心して庭木を剪定してもらうことができますよ。
もしどの業者を選べばよいかわからない場合は、ぜひ弊社にご相談ください。弊社では剪定の経験豊富な業者をご紹介するサービスをおこなっております。弊社サービスを利用することで、つるバラ「アンジェラ」の剪定が得意な業者に依頼することが可能です。
冬剪定後は誘引を!作業のコツをご紹介
つるバラ「アンジェラ」の冬剪定が終わったら誘引をおこないましょう。誘引とはつるや枝をフェンスなどに結んで固定する作業のことです。誘引には以下のようなものを使います。
・麻ひもまたはビニールテープ
誘引方法には、バラのアーチ仕立て、バラのオベリスク仕立て、フェンス仕立てなどがあります。たくさんバラを育てて上手に誘引をすれば美しいバラ園を作ることも可能ですよ。ここではそんな誘引作業のコツをご紹介します。
【1】遅くても1月中旬までにおこなう
つるバラは寒くなるにつれて枝が固くなるので、時期が遅くなるほど誘引しづらくなってしまいます。そのため、誘引作業はまだ枝が柔らかい12月中におこなうのがよいです。もしこの時期に作業が難しい場合は、遅くても1月中旬までにおこなうようにしましょう。
【2】枝を水平にして固定する
バラには「頂芽優勢」という性質があり、枝のいちばん高い場所(先端)に花を咲かせます。この性質を利用して、枝を水平に倒して高い場所をたくさん作ることで、花をたくさん咲かせることができるのです。このことから枝を固定するときは枝の先端が水平になっているか確認しましょう。
【3】枝と枝の間隔をあける
枝と枝の間隔が狭いと、花が咲いたときに混み合って風通しが悪くなってしまいます。そのため5~10cm程度の間隔をあけて枝を誘引するのがポイントです。
つるバラ「アンジェラ」の育て方
ここでは、つるバラ「アンジェラ」をより美しく咲かせるための育て方を学びましょう。
病害虫対策
アンジェラを含むバラ科の植物が注意したい病害虫は以下のようなものです。
〇病気
・黒点病
葉に黒い斑点があらわれます。病気が進行すると葉が枯れて落ちてしまいます。
・うどんこ病
葉の表面がうどんこをまぶしたように白くなります。こちらも病気が進行すると葉が枯れて落ちてしまいます。
〇害虫
- アブラムシ
- テッポウムシ
- コガネムシ
- バラゾウムシ
これらの病害虫を予防するには、定期的な消毒と正しい剪定が必要です。もし葉の異変や害虫に気づいたら専用の薬剤などで駆除しましょう。
水やりと肥料
鉢植えも地植えも、春から秋は土が乾いていたらその都度水やりをしましょう。冬は乾かしぎみで、2~3日に1度水やりする程度で問題ありません。
栽培のお悩みは業者に相談!
植物がうまく育たなかったり病害虫の被害で悩んだりしたときは業者に相談してみましょう。迅速な対処はもちろん、今後のアドバイスもしてもらえるので一石二鳥ですよ。弊社では剪定業者をご紹介するサービスをおこなっております。お見積り、現地調査は無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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