「アナベルの剪定時期ややり方はアジサイとどう違うの?」
「剪定時期や剪定方法がわからない」
「花がなかなか大きく咲かない、数が少ない」
などお悩みではありませんか?
アナベルは剪定の失敗が少なく、育てるのにもあまり手のかからない、初心者でも育てやすい植物です。
しかし、剪定時期やお手入れの方法を間違えると、咲く花の数が減ったり、病害虫の被害にあったりしてしまいます。
このコラムではアナベルの剪定時期や方法のポイント、育て方について詳しくお伝えしています。
読んでいただければこの記事を読めば、アナベルを正しい時期、方法で剪定をおこない、きれいな花を咲かせることができます。
アナベルの剪定時期はアジサイとは異なる!
アナベルはアジサイと見た目が似ていますが、剪定方法も剪定時期も異なリます。アナベルの剪定についてしっかり確認してからおこないましょう。
アジサイは前年に伸びた枝に花芽をつける「旧枝咲き」です。前の年の夏から秋ごろに花芽が作られて花芽が、1年後の夏に咲きます。
アジサイの場合花を咲かせるためには、花が終わり次の花芽が作られるまでの7月半ばごろまでに剪定をおこなわなくてはいけません。
アナベルは春に伸びた枝に花芽をつける「新枝咲き」です。春に花芽ができ、夏にはもう花が咲きます。
新芽にしか花が咲かないため、古い枝は剪定しても次の花付きに影響を与えません。
アジサイに比べアナベルは剪定時期が長く、剪定位置も自由のため、初心者にもおすすめの植物です。
6~7月頃 | 7~9月頃 | 10月頃 | 翌年4月頃 |
開花 |
→ 剪定時期 |
花芽ができる | |
開花 |
→ 剪定時期 |
花芽ができる |
アジサイを育てている方はアジサイの剪定方法をご覧ください。
花後から3月までいつでも剪定してOK
アナベルの花芽は4月以降にできるため、遅くても2~3月までには剪定をおこないましょう。花が終わってから2~3月までの間であれば、基本的にいつ剪定をしても問題ありません。
3月以降に剪定をおこなってしまうと、新芽を切り取ってしまうため、花が咲かなくなってしまいます。
花を咲かせたい場合には、剪定の時期には注意しておこないましょう。
剪定方法を変えると咲く花に違いが出る
アナベルの剪定方法は、強剪定と弱剪定の2つあります。剪定方法を変えると、花を大きく咲かせたり、花数を増やしたり、咲く花に違いが出ます。
育てたい形や高さ、自分の好みに合わせて比較的自由に剪定することが可能です。
花を大きくするには強剪定
1つ1つの花を大きくしたい場合には、強剪定をおこないましょう。強剪定は以下の手順でおこないます。
- 最終的な大きさや形を決める
- 地面から2~3節の新芽の上でバッサリ切る
- 小さい枝や細かい枝を付け根から切る
- 全体の形を整える
節は、両脇に出た花芽が目印です。
強剪定をおこなうことで株が元気になり、枝の勢いが増します。翌年の花数は減ってしまいますが、大きな花を咲かせることができます。
積雪地帯では降り積もった雪の重みで枝が折れるのを防ぐため、強剪定でバッサリ切ってしまうのがおすすめです。
花数を増やすには弱剪定
花の数を増やしたい場合には、弱剪定をおこないましょう。弱剪定は以下の手順でおこないます。
- 花が終わった後に、花だけを切り取る
- 秋頃に充実した芽の上で枝先を軽く切り戻す
- 全体を半円形になるように整える
弱剪定で古い枝を残すことで、そこから新しい枝がたくさんつきます。枝が多くなることで養分が分散され花の大きさは小さくなりますが、花の数を増やすことができます。
アナベルはを剪定しないと見栄えが悪くなる
アナベルは剪定しなくても花を咲かせることができます。しかし、長い間剪定をおこなわないでいると、花が小さくなったり、花つきが悪くなったりします。また、枝も細くなり、ボリュームも増えていくため、見栄えが悪くなります。
アナベルの剪定は簡単なので、2~3年に1度はおこなうようにしましょう。
剪定が不安な場合は業者に依頼
「自分で剪定するのは不安」「花を枯らしたくない」
という方は、業者に相談してみるのも1つの方法です。アナベルの剪定業者をお探しの方は、剪定110番までお問い合わせください。お客様のご希望に合った剪定のプロをすぐに手配いたします。
剪定110番は全国24時間365日【受付】対応可能です。お客様のご都合のいい時にいつでもお問い合わせください。
アナベルの育て方のポイント
アナベルは庭植えでも鉢植えでも育てることができる植物です。しかし、アナベルは水切れをしやすいため、庭植えで育てるほうが管理に手間がかかりません。
ここでは初めてアナベルを育てる、という方でも失敗しないアナベルの育て方のポイントについてお伝えします。
- 適度な日当たりと風通しのいい場所で育てる
- 水切れに注意
- 植え付け・植え替えは3~4月と10~11月
- 注意したい病害虫
適度な日当たりと風通しのいい場所で育てる
アナベルは日当たりと風通しのいい場所を好みます。直射日光には弱いため、半日陰~日なたで育てるようにしましょう。
枝が茂ってくると風通しが悪くなるため、剪定をして間引きます。
アナベルは耐暑性があるため、夏越しの対策は特に必要ありません。暑い日が続く場合などには、株元をビニールなどで覆うマルチングをおこない、暑さ対策をしましょう。
水切れに注意
水が好きな植物なので、鉢植えの場合は水切れには注意してください。夏場は1日2回、冬場は休眠期のため2日に1回は水やりをおこなうようにします。
夏の水やりは、水が温めると根を傷痛めてしまうため、朝と夕方におこなうようにしましょう。
庭植えの場合、根付いてからの水やりはほとんど必要ありませんが、日照りが続くなどして極端に乾燥していたり、葉がだらんとしていたりする場合は、たっぷり水やりをしましょう。
植え付け・植え替えは3~4月と10~11月
アナベルの植え付け・植え替えは、葉が出る前の3~4月頃と、成長が止まる10~11月頃におこないましょう。
植え付けは以下の手順でおこないます。
- 元の鉢の倍以上の深さの穴を掘る
- 根鉢の表面を1/3ほど崩す
- 掘り起こした土に腐葉土や牛ふん、元肥として緩効性肥料を混ぜた土で植え付ける
- 植え付け後はたっぷり水やりをおこなう
アナベルは生育が旺盛のため、最低でも2~3年に1度は植え替えをおこないましょう。
植え替えは以下の手順でおこないます。
- 今植えている鉢よりもひと回りほど大きい鉢を用意する
- 鉢底穴が大きい場合は、ネットと鉢底石を敷きつめる
- 根鉢の表面を1/3ほど崩し、ひと回り小さく根をカットする
- 鉢の半分ほど土を入れ、苗を植えつける
- 鉢替え後はたっぷり水やりをおこなう
注意したい病害虫
アナベルはお手入れのしやすい植物です。しかし、枝がこみあって日当たりや風通しが悪くなると、病害虫が発生する場合があります。発生しやすい病害虫には、以下のものがあります。
病害虫を見つけたら、被害を悪化させないためにも早めに対処をするようにしましょう。自分での対処が難しい場合には、業者に依頼するのも1つの方法です。
うどんこ病
カビが原因で発生する病気です。葉が粉をまぶしたように白くなり、光合成を阻害します。放っておくと葉が枯れ、他の植物にも被害が拡大してしまいます。
剪定で風通しをよくすることが予防になります。初期段階であれば、薬剤を使用して繁殖を抑えます。進行している場合には、病気になっている葉を切り取りましょう。
モザイク病
葉にモザイク状のまだら模様が現れる病気です。葉が縮れたり、小さくなったりし、株全体の生育が阻害されます。
感染の元となるアブラムシは見つけ次第駆除します。発病してしまったら、周囲の植物への感染を防ぐためにすぐに株を抜き取り、離れた場所で処分しましょう。
ハダニ
クモに似たような形の害虫です。葉に無数の点やかすり傷のような模様ができます。
ハダニは水を嫌うため、霧吹きなどで水をかけて予防します。葉の裏に密集している場合が多いため、葉の裏までよく観察してください。発生した場合は、殺虫剤などで駆除します。
テッポウムシ
カミキリムシの成虫を見つけた場合、枝の中に幼虫(テッポウムシ)が発生している可能性があります。株を枯らす原因になるため、見つけ次第駆除しましょう。黒い糞が溜まっているところが侵入口のため、そこから針金を入れて駆除します。
剪定・病害虫に関するお困りごとは剪定110番まで
「剪定で失敗したくない」「病害虫の対処法がわからない」など、剪定や病害虫に関するお困りごとは剪定110番までお問い合わせくだ下さい。調査・見積もりは無料で承ります。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいた上で、調査費用等をいただく場合がございます。
剪定110番は全国24時間【受付】対応可能です。お客様の都合のいい時にいつでもお問い合わせ下さい。