家庭菜園でも栽培可能なブドウ。そのお手入れ方法は難しいと言われていますが、美味しいブドウを育てたいですよね。あまくておいしいブドウは、育つまでにどのようなメンテナンスをおこなえばよいかご存知でしょうか。
夏頃が旬といわれておりますブドウは、毎年美味しい実をつけるため、剪定はもちろんのこと、毎月肥料も与えなくてはなりません。
ここではブドウを上手に剪定する方法や、業者に剪定を依頼する際にかかる費用がどのように決まるのかのご紹介をいたします。ブドウの剪定方法を知りたいというかたは、ぜひ参考にしてみてください。
目次
美味しいブドウが育つまで~季節に合わしたお手入れと剪定の方法
秋に美味しい実をつけるブドウ。食卓で喜ばれる果物として、またワインの原材料としても人気・認知度ともに高いブドウですが、実は家庭で育てることも可能な植物です。気を付けたいのが、お手入れのなかでも特に重要なブドウの剪定!これはプロでも悩むほど難しいと言われています。
ここでは、ブドウの剪定に適した時期や育て方のコツと共に、剪定方法のチェックポイントをご説明します。
ブドウの栽培カレンダー
まずは、ブドウ栽培の1年の流れを見てみましょう。
【ブドウの栽培カレンダー】
まず、ブドウの植え付けをする最適な時期は11月~翌年2月ごろです。一年生苗を植えた場合、収穫できるようになるのはおよそ3年後です。
植えつけてすぐに、地面から40cmほどのところで主幹を剪定しましょう。いきなり?と戸惑いますが、最初にこの剪定を行うことで、春からのブドウの成長に勢いがつきますよ。
それではここで、各月ごとのブドウの成長とお手入れ内容を見てみましょう。
【1月~2月】剪定を行う、肥料を与える 【1月~3月】植え替えに適した時期 【5月~6月】開花期 【9月】肥料を与える 【8月~10月】3年目以降のブドウの収穫期 【11月上旬】肥料を与える 【11月~翌年3月】植え替えに適した時期 |
【ブドウが喜ぶ育て方と、環境づくりのポイント】
・ブドウは水はけのよい場所が好き
ブドウは過度の湿気が苦手です。植え付けは、水はけのよい場所がおすすめ!
・肥料の与え方
鉢植えのブドウには毎月肥料を与えましょう。露地栽培のブドウは2月、9月、11月に肥料を与えます。
ブドウはアミノ酸が多く含まれた有機肥料でよく育ちます。ブドウを美味しくしてくれる専用肥料もあります。
・お水は、乾いたら与えればOK
露地栽培のブドウでしたら、水やりは土が乾いた時に行えば大丈夫です。真夏にずっと雨が降らないような時を除けば、とくに毎日与える必要はありません。逆に水の与えすぎは禁物で、雨の多い年などは実が水っぽくなってしまいます。
難しいブドウの剪定、上手にできるコツは?
ブドウは春が近づくほど樹液が早く流れ出るため、できれば1月中に剪定を済ませておくのが理想的です。遅くなると樹勢を弱めてしまいますし、流れ出る樹液で切り口が塞がりにくくなってしまいます。
【ブドウ剪定で用意しておきたいもの】
- 滑りにくいグリップで、軽くて丈夫な素材の剪定鋏
- 作業しやすい園芸グローブ、手袋
- 暖かく、かつ脱ぎ着できて体温調節がしやすい服装
冬でも晴天の中で長時間作業をする場合、紫外線に注意を払うことも大切です。紫外線カット眼鏡や帽子、顔を覆うストールなどもあると、防風対策にもなってよいでしょう。
【経験を積むことが一番の近道!剪定しやすい品種でコツを掴んでいこう】
おいしいブドウの実をたくさん実らせるには、貧弱な枝を切除し、充実した芽が多い枝を残す!これに尽きます。考え方としては簡単ですが、それでも難しいのがブドウ栽培の大変さであり醍醐味とも言えます。
【植え付けからの数年で異なるブドウの剪定方法】
ブドウの剪定は今、ご自宅にあるブドウの状態によって方法が変わります。ポイントは、「植え付けてからの年数」と「植え方」です。
▶植え付けてからの年数
・1年目
生長を促すために行います。鉢植えの場合は地上30センチメートルくらいのところで2~3芽残して切った後に、切り口に癒合剤を塗ります。鉢植えの行灯仕立ての場合は、伸びが良い枝を1本選んで、行灯に1~2周巻いたあとに剪定します。露地植えの場合は、地上60センチメートルのくらいのところできります。難しいのは、切る加減です。切りすぎても切らなくても枯れることがあります。
・2年目
行灯仕立てや垣根仕立てで仕上げているブドウは、つるの誘引をおこないます。生長が遅い、弱いなどのつるは剪定が必要です。
・3年目以降
樹形が仕立てられるころです。品種や樹形によって剪定方法がかわります。樹勢が強い品種は長梢剪定、樹勢が弱いものは短梢剪定を行います。難しければ基本的な考え方に基づいて去年の枝を剪定します。元気に伸びている部分とそうでない部分の境目で切ります。残した枝を剪定するときは、基部4芽くらいのところで剪定することと、よく充実した芽を残すことがポイントです。残った芽が順調に育ち、今年の結実につながります。
【失敗できない大切なブドウを剪定したい!そんな時は…】
ブドウの剪定をするときは、疑問点が次々に出てくるのではないかと思います。上記のようにブドウは品種、植えてからの年数、植え方などで剪定方法が変わってくるため、ネットで調べてもご自宅のブドウに適した方法がズバリ載っているとは限りません。
また、ブドウのつるの状態によっては剪定道具を数種類用意することになり、そういった場合はトライアンドエラーを繰り返しつつ費用もかかって大変です。
それに加えて、剪定時期は冬真っ只中で長時間に渡ることから、身体の負担も大きく体調面で不安を抱く方も少なくないでしょう。
このような点が障壁となって、なかなか剪定がはかどらないような場合には、一度剪定業者に相談してみるといいかもしれません。
知識と経験を備えた剪定のプロが担当するため、ご自宅で大切に育てているブドウにピッタリの剪定をしてくれます。剪定業者は365日いつでも助けに応じてくれますので、難しいうえに寒い冬に行なわなくてはならないブドウの剪定を頼むには受ってつけの強い味方です。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
ブドウの木を剪定してもらうときの流れと料金
ブドウの剪定は寒い中行うから過酷、そして正しい剪定の見極めが難しい…このような理由から業者に依頼することが多いでしょう。業者に依頼する際にまず知りたいのが「料金」という方は多いのではないでしょうか?そこで、ここからはブドウ剪定の料金を中心に解説していきます。ブドウの剪定にかかる料金の計算方法や、見積もりの方法を見ていきましょう。
まずはブドウ剪定費用の計算方法を確認します
ブドウの剪定の料金を知りたい、業者を吟味したいというときは、まずは業者がどのような計算で料金を割り出しているのかを確認していきましょう。料金は業者によってまちまちですが、じつは料金を決める計算方法は大きく2通りに分かれています。それが、「人に対する料金」と「木に対する料金」です。
・人に対する料金
作業する人数や作業にかかる時間に応じて、料金が割り出される計算方法です。人数✕時間で計算されるケースが多いので、人数が多い、作業に時間がかかるほど料金が高くなります。
・木に対する料金
剪定するブドウの木に対して料金がかかるものです。剪定対象の木の本数や高さによって、料金が決まります。木の種類によって剪定の難易度が変わるので、これに応じて料金が上下することもあります。
どちらの計算方法にしたほうがブドウ剪定の料金が抑えられるのか、というのを知るためには見積もりが有効です。
見積もりをして具体的な料金を知りましょう
ぶどうの剪定は、品種や現在の状態などで剪定や対処が変わります。育てているぶどうの剪定にかかる具体的な料金を知るために、見積もりをします。
見積もりを依頼する前には、いくつかの注意点があります。
- 無料で見積もりをしてくれるか
- 見積もりにあたり、調査をしてくれるか
- 見積もり後でもキャンセル可能か
これらの注意点に気をつけることで、見積もり後に後悔する…というような事態を避けることができます。
見積もりをするときには、複数の業者に見積もりを依頼することで、料金を比較・検討できます。安い料金が提示してあるかに目が行きがちですが、料金以外にもサービス内容にも注目してみましょう。たとえ同じ金額でもサービス内容が異なることがあります。少しでもお得に剪定するために、見積もり書はよく目を通します。
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