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シロアリはコンクリートの住宅でも要注意!侵入経路と対策方法を紹介

2023/01/12
【シロアリ110番】アイキャッチ

近年は「ベタ基礎」と呼ばれる、床下がコンクリート構造物の住宅が多くみられます。
コンクリートで覆われた床下なら、地面からやってくるシロアリは侵入できないと思われがちですが、実際はこうした構造にも関わらずシロアリに侵入されるケースが少なくありません。

一見するとシロアリが侵入する余地がなさそうなコンクリートの床下ですが、実は人間の目では分からないほどの隙間があり、そこから小さなシロアリたちがやってくるのです。

そのため、コンクリートだからといってシロアリ対策は油断できないと言えます。
ここでは、コンクリート造におけるシロアリの侵入経路や、予防対策についてご紹介していきます。

この記事を読んでいただくことで、なぜコンクリートの床下でもシロアリ対策が必要なのか理解することができますよ。

シロアリはコンクリートの隙間を通ってくる

シロアリはコンクリートの隙間を通ってくる

ベタ基礎といったコンクリートで覆われた床下構造なら、シロアリは侵入しにくいと思われがちです。
しかし、コンクリート構造物は以下の問題から隙間が発生し、シロアリに侵入されてしまうことがあります。

  • コンクリート同士に隙間が発生する
  • コンクリートの経年劣化で隙間が発生する
  • 水抜き穴の隙間を通る

これらの問題について解説していきます。

コンクリート同士の間に隙間がある

ベタ基礎のように床下がコンクリートで覆われているように見える構造も、実は床下のベースになる底板を打設してから立ち上がりを別に打設して組み合わせているだけなので、底板と立ち上がりの継ぎ目に隙間ができることがあります
一般的なヤマトシロアリの体長は3.5~6.0mm程度とされており、コンクリート同士の隙間であれば難なく通過できてしまいます。

コンクリートをつたってやってきたシロアリが隙間を見つければ、そこから侵入されてしまう可能性もあるのです。

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コンクリートは時間経過で隙間が生じる

コンクリートは乾燥状態で時間が経つと、中の水が蒸発して収縮するとひび割れ(クラック)が発生する性質があります。

【Q6.】 コンクリートにはなぜひび割れが入るのでしょうか?
【A6.】 コンクリートは気温・湿度の高低によって、乾燥したり、伸びたり・縮んだりするため、これがひび割れの主な原因になります。多くのひび割れは、ひび割れ幅が0.2mm程度の収縮ひび割れであり問題にならないものです。ただ、変な箇所にひび割れが生じないように予め収縮を吸収する箇所を作っておきます。大気中にあるコンクリート構造物は気象条件にかなり影響されるので、ひび割れを完全になくすことは非常にむずかしいのです。

引用:一般社団法人 セメント協会

ひび割れが床下の内側のみであれば問題ありませんが、地面と接する外側にまで及ぶひび割れの場合は注意が必要です
そのまま放置すればひび割れが大きくなり、そこからシロアリが侵入することも考えられます。

水抜き穴からシロアリが侵入することも

水抜き穴は基礎工事中に水が内部に溜まるのを防ぐためのもので、基礎工事が終わった後は基本的にふさいでしまいます。
配管の漏水等で溜まった水を排出できるという理由から、工事後もそのまま残しているというケースも多いでしょう。

しかし、穴をふさがないままでいると、ここを通してシロアリを床下に招いてしまう可能性もあります。
また、水抜き穴はあとからコンクリートを追加して穴をふさぐため、そこからコンクリート同士の隙間がうまれ、シロアリが侵入することも少なくありません。

シロアリはコンクリートをかじることもある

シロアリといえば木材を加害する生物であるとことは知られていますが、実は雑食性昆虫であるため木材以外にも栄養にならないコンクリートや、やわらかい金属類までかじることがあります。

Q.どんなものを加害しますか?
A.シロアリは雑食性昆虫で、加害力の強烈な昆虫ですので、木柱、まくら木、木柵、杭木などの木材のほか、生きた樹木や農作物、プラスチック・ゴム類、繊維類、皮革類をも加害します。ネコやネズミなどの動物の死骸、墓地や納骨堂の人骨まで侵す場合もあります。さらに、煉瓦やコンクリート、金属も軟らかい鉛や薄板は加害します。

引用:公益社団法人 日本しろあり対策協会

こう聞くと「なんでも食べる」イメージがありますが、実際は本当に食べているわけではなく、コンクリートなどの栄養にならないものは体内へ取り込まずに蟻道を作るための一部に利用したりします。
また、ネットを検索していると、「シロアリはギ酸でコンクリートを溶かす」といった内容を目にしますが、これは俗説です
シロアリはコンクリート同士の隙間や、劣化したひび割れのわずかな隙間にあるコンクリート粒子をひとつずつかじって外すことで、隙間を広げてそこから侵入します。

そのため、基本的に何の隙間もないきれいな面のコンクリート部分が加害されることはありません
しかし、一度ひび割れや隙間を見つけ、その先に進めるとシロアリに判断されたときはどこまでも侵入してくるのです。

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自分でできるコンクリートからのシロアリ侵入対策

シロアリはコンクリートのひび割れから侵入するとお伝えしたように、コンクリート基礎における効果的なシロアリの侵入対策は、ひび割れ(クラック)を早めに見つけて隙間が大きくならないうちに補修をすることです。
ひび割れが0.3mm以下で髪の毛のように細く、短めのひび割れになっている「ヘアークラック」という状態の場合、比較的構造状の心配はないため、市販の補修剤を使って応急処置をおこなうことができます。

しかし、ひび割れの幅が0.3mm以上の場合は「構造クラック」と呼ばれ、建物全体に影響が及ぶほど深刻な状態になっていることがあります。
その場合は、外壁の専門業者に一度調査してもらう必要があるため注意しましょう。

コンクリート造でもシロアリ対策の放置は危険

シロアリはコンクリートの隙間を侵入してくるとお話したように、床下がコンクリートで覆われているからといってシロアリの被害が少なくなるわけではありません。
一度シロアリに食べられてしまうと、駆除費用だけでなくシロアリに食べられた箇所の修繕費用まで必要になるため、無駄な出費を抑えるためにはたとえコンクリート造でも予防が第一です。

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対策を放置すればシロアリ発生率も増大する

コンクリートで覆われた床下でも、シロアリ対策を放置すれば将来的にシロアリが発生する確率も上がります。
少し古いデータになりますが、2013年の日本長期住宅メンテナンス有限責任事業組合による「シロアリ被害実態調査報告書」に、基礎構造別×築年数別蟻害発生率の調査結果が公開されています。
この調査結果の中で、近年のコンクリート造として主流のベタ基礎構造の築年数別発生率についてまとめると、

  • 対策をしなかった場合の平均発生率は17.4%、対策した場合の平均発生率は1.8%
  • 対策をしなかった場合、築20年でベタ基礎の被害確率は10%超、40年後には発生率50%
  • 対策をした場合、最大でも7.1%の発生率でとどまる

基本的にどのケースでも経年とともにシロアリの発生率は上昇しますが、やはり対策をしない場合のシロアリ発生率は、対策をした場合よりも大幅に上昇します。
そのため、床下がコンクリートだからといって、シロアリに自宅を食べられにくいとは言い切れないのです。

シロアリに食べられると結果的に費用が跳ねあがる

シロアリ予防は5年ごとにメンテナンスを依頼する必要があり、ここにお金をかけたくない方も少なくないでしょう。
しかし、メンテナンスを放置していざシロアリに食べられてしまえば、通常の駆除費用と合わせて被害箇所の修繕費用も必要になります。
仮に20年の間に5年ごとのメンテナンス(計4回)を続けたときの費用と、20年後にシロアリに食べられてしまった場合の駆除・修繕費用だと、どちらの費用が高くなるでしょうか。
予防費用は、2019年~2021年に弊社にご依頼いただいた240件の平均施工金額約14万円(30坪)を目安に、修繕費用は大手リフォーム業者で床下や柱をリフォームする場合の平均約100万円を参考にします。

  • 5年ごとの予防を20年維持した場合:4×140,000円=560,000円
  • シロアリ被害にあった場合の駆除・修繕費用:140,000円+1,000,000円=1,140,000円

20年間のシロアリ予防にかかる費用の総額は約56万円になりますが、一方で被害に遭った場合に必要な駆除・修繕費用の合計は約114万円と、予防に比べて倍近くの費用が発生します。
そのため、最終的に自宅のメンテナンス費用を抑えるなら、継続的にシロアリ予防をおこなったほうがお得になるのです。

シロアリ対策と合わせてコンクリートの状態も点検すること

床下のコンクリートの状態をチェックすることで、シロアリ対策だけでなく自宅を長持ちさせるためのメンテナンスにもなります
現在は研究も進み、コンクリートの寿命は40年程度ともいわれていますが、環境によっては20年で劣化が始まることもあります。
特にコンクリートのひび割れは、状態によりコンクリート内部の鉄筋までひびが届いてしまっている場合もあり、放置すればシロアリの侵入リスクだけでなく建物の耐震性にも関わるので注意が必要です。
シロアリ調査の際、駆除業者からコンクリートの状態について指摘されることがあれば、外壁の専門業者に相談してみることをおすすめします。

まとめ

ベタ基礎のようなコンクリートで覆われた床下構造はシロアリに強いと言われています。
しかし、シロアリが侵入してくる可能性はゼロではありません。
住宅を長持ちさせるには、定期的なシロアリ調査と予防が必要です。
コンクリート構造物だからと言って過信せず、シロアリはどんなところにも現れるということを考えておきましょう。

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