「BSアンテナを屋根裏に設置したい!けどうまくいくのかな?」
災害対策、外観や設置場所の問題からBSアンテナを屋根裏に取り付けたい方、多いですよね。
ですが結論からいうとBSアンテナを屋根裏に取り付けるのは、おすすめできません……。
理由は屋根や壁が障害物になり、BSの電波を拾いづらくなるからです。
本文で理由をじっくり説明します。
ではどこにBSアンテナを設置すればよいのか?どうやって設置すればいいのか?悩みますね。
そこでこの記事では、BSアンテナの設置場所や取り付け方法を詳しく解説します。
これを読めばご自宅に最適なBSアンテナの設置場所が、きっと見つかります。
BSアンテナの設置場所でお悩みなら、ぜひこの記事を参考にしてください。
BSアンテナを屋根裏に設置するとテレビは映りづらくなる
屋根裏はスペースの広さや気候に影響されないという点では、アンテナ設置に適した場所のように思えます。しかし、はたして本当に屋根裏にBSアンテナを設置してもよいものなのでしょうか?
BSアンテナを屋根裏に設置することは、基本的にはできません。BSアンテナは、日本から見て南西にあるBS衛星の電波を受信します。そのため、南西に遮断物があると、BSアンテナは電波を受信することができないからです。
南西方向に窓がある場合、そこに向けてBSアンテナを設置できることもあります。しかし、ペアガラスやワイヤー入りの窓の場合、壁と同じように電波が遮断される場合があります。したがって、屋根裏はBSアンテナを設置するのに不向きだといえるでしょう。
BSアンテナのおすすめ設置場所
BSアンテナはベランダ、外壁や屋根の上に設置します。
ベランダなど屋外は屋根裏と違い障害物が少ないため、BSアンテナの設置に適しているからです。
しかし「屋外ならどこに設置してもよい」わけではありません。
BSアンテナは午後2時頃に太陽の光が当たる場所に設置します。
太陽の光が当たる場所は宇宙にある放送用の衛星と地上のBSアンテナの間に、障害物がない目安になるからです。
設置に適した場所や理由を詳しく解説します。
【適した場所1】ベランダ
南西側にベランダがあり、なおかつ電波を遮る障害物がない場合は、ベランダの設置が適しています。基本的には遮蔽物を避けて、柵から張り出すようにアンテナを設置することになりますが、アンテナが外から目立つのが嫌だという方もいらっしゃるかもしれません。
もしスペースに奥行きのあるベランダであれば、柵の下のほうにBSアンテナを設置することが可能です。こうすれば、下から見てアンテナがあるかどうかわかりづらくなり、建物の外観が損なわれることはなくなります。
【適した場所2】外壁
南西側にベランダがない場合は外壁に設置するのもよいでしょう。ベランダにアンテナを張り出して設置するよりも見た目をすっきりさせることができるため、あえてこちらの方法を選ぶ方もいらっしゃるかもしれません。
ただし、外壁の下地が入っていない場所は、アンテナが固定できずに外壁ごと落ちてしまうおそれがあるので、設置ができません。また、穴をあける部分を間違えると、室内への水漏れの原因にもなります。
【適した場所3】屋根の上
屋根の上は遮蔽物による妨害がベランダや外壁よりもさらに少なく、ワイヤーなどで固定するため、建物に穴をあけなくても設置できる場所です。そのため、アンテナの設置には非常に向いているように見えますが、天候に影響されやすい、自分での設置は高所なのでほぼ不可能というデメリットがあります。
BSアンテナの設置場所を選ぶポイント
設置場所を選ぶ際に意識するポイントは、アンテナ設置場所の先に建物や木などの障害物がないかどうかです。午後2時頃に設置場所に太陽の光が十分に当たっていれば、受信可能といえるでしょう。
また、アンテナ設置場所には十分な強度がないといけません。設置場所の強度が不十分な場合、強風時などにアンテナが設置した土台ごと曲がってしまったり、落下してしまったりするおそれがあります。アンテナ設置場所の強度は、設置前に確かめましょう。
設置場所に悩んだらプロに相談してみよう
もし設置場所に困ったら、業者に相談してみましょう。業者は現場の状況にあわせて、皆さんのニーズにあった設置場所やアンテナの種類を提案してくれます。BSアンテナ設置値段は状況や業者によっても変動しますが、おおよそ20,000円~50,000円が相場になります。
弊社にお電話いただければ、お近くの業者をすぐにご紹介いたします。
年中無休のコールセンターでご相談を承っておりますので、ぜひ一度お気軽にお問合せください。
BSアンテナを自分でベランダに取り付ける手順
BSアンテナの取り付けを業者に依頼する場合、最低でも10,000円ほどの作業費が掛かってしまうものです。しかし、ベランダに設置する場合は、自分で設置して費用を節約することもできます。この項目では、ベランダでのBSアンテナ設置方法をご紹介いたします。
BSアンテナ取り付けに必要なもの
- アンテナ本体
- 取付用の金具、レンチ
- アンテナケーブル
- ドライバー
- ひも、もしくはロープ
アンテナは、ネットショップやホームセンターで購入が可能です。値段はものによってもさまざまですが、大体5,000円~10,000円ほどで購入できます。
取付用の金具やアンテナケーブルは、アンテナ本体とセットになっていることがほとんどですが、単体でも購入できます。アンテナケーブルの値段は500~1,200円くらいで、金具の値段は1,100~4,500円くらいです。
ひもやロープは、金具がしっかり固定されるまでアンテナが落下しないよう、くくりつけるために使用します。アンテナや金具はうっかり落としてしまわないよう、気を配りながら設置するようにしてください。
【手順1】金具を手すりに取り付ける
では、取り付けていきましょう。まずはレンチを使い、金具をベランダに取り付けます。しっかりと締めないと、強風でアンテナがずれてテレビ視聴が困難になるおそれがあります。また、ここでアンテナを取り付ける高さも決まるので、しっかりとイメージしながら取り付けましょう。
【手順2】アンテナの「仰角」を合わせる
仰角(ぎょうかく)とは、ものを見上げたときの視線の方向と水平面とがなす角のことで、ここではアンテナの縦方向の角度のことを指します。仰角は、お住まいの地域によって決まっています。アンテナ本体に記載しているメモリを見て合わせてみましょう。
【手順3】金具にアンテナを取り付ける
仰角を合わせたら、金具にアンテナを取り付けましょう。固定ねじを仮止め状態にしておき、角度を調整しながら締めていきます。この時、アンテナを落とさないように注意しましょう。
【手順4】アンテナケーブルをテレビ/レコーダーに接続する
アンテナのコンバーターに接続したアンテナケーブルを、テレビやレコーダーに接続します。このとき、地デジとBSの入力端子を間違えないように接続してください。
【手順5】テレビ/レコーダー側で電源供給の設定をする
アンテナを接続したテレビやレコーダーの設定画面で「電源供給をする」を選択して、アンテナの電源を供給しましょう。電源供給方法は、テレビやレコーダーによっても異なりますので、取扱説明書を見てやり方を確認してください。
うまく映らない原因は方角であることが多い
BSがうまく映らない原因の多くは、アンテナの向きが不適切なことです。ですが、アンテナの向きの微調整は慣れていないと難しいものです。そこで、BSコンパスというスマホアプリを使って調整をしてみましょう。
BSコンパスの操作手順は、以下のとおりです。
- アプリを起動して「設置前の確認」をタップし、住んでいる地域の設定をします。
- 障害物の有無を確認するため、表示された赤い扇状の範囲を衛星のイラストに合わせるようにスマートフォンを動かし、次へタップします。
- 次の画面に移ったら、2と同様に赤い扇状の範囲におさめます。
- トップページに戻り「アンテナを設置する」をタップし、住んでいる地域を選びましょう。
- アンテナがきちんと垂直に立っているか確かめます。アンテナを固定しているマストにスマートフォンの側部を押し当てて、画面上部の泡が中央に来るように角度を調節します。
- アンテナの仰角設定をします。画面左側の緑で表示されている数字にしたがって、アンテナの仰角を調節しましょう。
- 終わったら、スマートフォンをアンテナの同じ方向に向けます。その後、先ほどあった赤く細い扇状の範囲に合わせるように、アンテナの向きを調節しましょう。
- すべて終わったら、ねじをしっかりと締めます。
BSコンパスを使用する際には、建物の金属部分には近づかないようにしましょう。磁気の影響を受けると包囲が正しく表示されない場合があります。
アンテナの設置作業や向き調整は、慣れていないと非常に難しいものです。BSコンパスでも調整できなかったり、調整に不安があったりする場合は、弊社アンテナ110番にご相談ください。
アンテナ110番は、アンテナ工事の業者を提案するサービスをおこなっています。
24時間対応のコールセンターにて、いつでもアンテナのご相談を承っております。
「なぜかBSが映らない……」なら、あなたにピッタリの業者をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
地デジアンテナなら屋根裏でも設置できる
BSアンテナは屋根裏の設置には向きません。しかし、地上からの電波を受け取る地デジアンテナであれば、屋根裏に設置することができるかもしれません。この項目では、地デジアンテナ設置に向いている屋根裏の条件を紹介します。
【条件1】十分なスペースがある
アンテナを置くのに十分なスペースがないと、そもそも置くことができません。また、設置する人間が通って作業ができるだけのスペースも必要になってきます。
【条件2】点検口がある
点検口がなく、屋根裏に入ることができなければ、設置作業をおこなうことができません。屋根裏へ入るための点検口があるかどうかを確かめましょう。
【条件3】しっかり電波を受信できる
電波は障害物があると受信しにくくなってしまいますが、地デジアンテナでもそれは同様です。もし電波が弱いようであれば、ブースターを設置して電波の入りをよくしてみましょう。
屋根裏に地デジアンテナを設置するメリット
- 屋根やベランダにアンテナがないから、外観がすっきりする
- 雨風によるアンテナの劣化がない
- 台風や雪などで、アンテナが故障しない
天気による影響がないことから、台風や大雪の際にテレビの情報が見られないといったような事態を防ぐことができます。また、アンテナの落下などによる事故やケガを防ぐこともできます。屋根裏へのアンテナ設置は、非常に安全性の高い設置方法といえるでしょう。
アンテナを設置するならプロにお任せ!
アンテナをベランダ以外の場所を自力で設置するのは、高所の作業になるので危険がともないます。また、設置するにも技術が必要になってきます。
そのため、基本的にアンテナの設置は業者に任せるのがよいでしょう。業者は屋根や外壁などの高所への設置はもちろん、屋根裏やベランダへのアンテナ設置を承ります。
また弊社アンテナ110番は24時間365日コールセンターが稼働しておりますので、アンテナが故障した際でもすぐにご相談いただけます。
アンテナ110番の加盟店では、アンテナ設置をご希望の方への電波の調査を基本無料でおこなっています。※
電波の調査をおこなえば、ご自宅のどこにアンテナを設置するのがベストか?がわかります。
アンテナの設置場所で、お困りの際はすぐアンテナ110番にご相談ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
まとめ
BSアンテナを屋根裏に設置するのは、おすすめできません。
屋根裏にBSアンテナを設置すると電波の感度が下がり、衛星放送が映らない可能性が高いからです。
BSアンテナはベランダの手すりなど、屋外に設置しましょう。
ベランダの手すりであれば、業者を呼ばなくてもDIYで取り付けられます。
BSアンテナを安く設置したい方は、自分で取り付けてみましょう。
なお、地デジアンテナは屋根裏に設置できることもあります。
まずはご自宅の屋根裏に十分な電波が届いているか、アンテナ工事業者に調べてもらいましょう。