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2019.06.05更新

【杉の伐採】費用や業者を選ぶ方法、花粉症対策までをまとめて解説

【杉の伐採】費用や業者を選ぶ方法、花粉症対策までをまとめて解説

杉を自力で伐採する際には細心の注意を払わなければいけません。無計画に杉を切り倒そうとすると、木が倒れた先に家の窓ガラスや車、場合によっては人がいるかもしれないからです。取り返しのつかない事故を未然に防ぐためにも、杉の伐採はしっかりとした準備をしたうえで正しい手順でおこなわなければいけません。

本記事では杉を伐採する方法と適した時期をはじめ、業者に依頼する際に押さえておきたいポイント、花粉症対策までを紹介しています。

杉の伐採をおこなう前に、ぜひ本記事を読んで安全に作業を進められるようにしましょう。

杉の伐採に適した時期と方法

日本の国有林でもある杉は、国内に数多く植えられています。しかし同時に花粉症の原因となることで、多くの人の悩みにもなっています。

また杉は成長が早いことでも知られていて、なんと放置しておくと20メートルを超えることもあるのです。成長すると伐採も大変になりますから、伐採しようか迷っている方はできるだけ早く対処することをおすすめします。

まずは杉の伐採に適した時期と具体的な手順についてご紹介します。作業に取りかかる前に一度確認してみてください。

なお「ご自宅にある杉がすでに大きく成長している」「初めての伐採で安全に作業できるか心配」という方は業者に伐採を依頼すると安心です。詳しくは「「安全」「確実」な伐採はプロへ|費用と業者の選び方」に記載してありますので、業者依頼を検討している方は参考にしてみてください。

伐採に適した時期

伐採に適した時期

杉の伐採は、伐採する人の体調や伐採後の目的によって適した時期が異なります。

伐採した杉をそのまま木材として利用したい場合は、杉の伐採は11月~12月におこなうのがよいとされています。この時期は杉が乾燥しているため、木材として利用したい場合は質のよい杉になるのです。

また花粉症に苦しんでいる方が敷地内の杉を伐採する場合は、7月~8月に作業をおこなうことをおすすめします。2月~4月にかけては花粉がよく飛ぶため、花粉が少ない7月~8月に作業をすると花粉症の方でも安心です。

準備するもの

杉を切る前に必要な道具を揃えましょう。杉を伐採するときに準備するものは、以下のとおりです。

【準備するもの】

  • はしご
  • ロープ
  • チェーンソー(ノコギリ)

また、杉を伐採する際は服装にも気を配らなければなりません。刃物を使うので安全のために必ず防護服を着て丈夫な軍手をつけましょう。また、伐採している最中に枝が落ちてくる場合もありますので、ヘルメットを着用しておこないましょう。

【要確認】事故防止のための6ポイント

杉伐採をおこなう前に、確認しておくべきことが6つあります。安全に伐採をおこなうために必ずチェックしておきましょう。

【1.地形を確認する】
杉が生えている場所の地形を確認しましょう。平坦なのか、斜めなのか、周りに建物がないかをチェックします。

【2.倒す方向を確認する】
地形を確認したうえで、安全に倒すことができる方向を定めましょう。

【3.倒れる場所によっては見張りを配置する】
倒れる場所によっては、見張りを配置しておきましょう。見張りを配置することで、倒すときに通行人がいないことを確認でき、道路などに倒れた場合は通行人の障害にならないようにすぐに木をどけることもできます。

【4.作業場の周りの雑草や枝を取り除く】
木が倒れはじめたら、安全な場所に逃げる必要があります。このとき、つまずいたりして逃げ遅れることのないよう、作業場の周りの障害物や雑草、枝を取り除きましょう。

【5.倒す木の順番を決める】
倒す木の順番を間違えると、倒した木が隣接する木に引っかかってしまう場合があります。この状態になると、引っかかりが外れて木が倒れてくるおそれがあり危険なので、素人での対処は難しくなります。そうならないためにも、倒す木の順番は決めておきましょう。

【6.切る場所に目印をつける】
杉を伐採するときに予定していた場所とずれた位置で切ることがないよう、切る場所に目印をつけておきましょう。

【伐採方法】安全におこなう手順

杉の伐採は、4つの手順に沿っておこないます。切り方によっては怪我をするおそれがありますので、安全に配慮しながらおこなってください。

【1.ロープの補助資材の設置】
まずは、はしごを使って杉の根本より少し上の位置にロープを巻き付けましょう。木を切り倒す直前にこのロープを引っ張ることで、木を倒す方向を定めることができます。

【2.受け口を切る】
倒したい方向にチェーンソーで切込みを入れます。斜め下(だいたい30~45度程度)に3分の1~4分の1程度入れてください。

【3.追い口を切る】
切りたい方向の反対側から、水平に切込みを入れます。このとき、木を完全に切り落とさないように注意しましょう。

【4.けん引しながら倒す】
追い口を切ることで木が倒れてきたらそのまま安全な場所に逃げましょう。なかなか倒れない場合は、ロープでけん引することで倒すことができます。

伐採した杉の処理方法

杉の伐採が終わったら、切り倒した杉の解体をおこない、残った根は枯らせます。

【杉の木を解体して処分する】
切り倒した杉の木は処分しやすくするために解体しなければなりません。チェーンソーまたはノコギリを使って杉の枝を切り落としましょう。細い枝を切ったあとに太い枝を切るとスムーズに解体することができます。

このとき、少しの衝撃でも木が動きます。複数人でおこなうと、誰かが木につぶされてしまうこともあり、ケガをするおそれがあります。そのため、木の解体は一人でおこないましょう。

【残った根は枯らしておく】
残った根を放置しておくと、再び杉が成長してしまうことがあります。杉を木材として利用している方はよいかもしれませんが、家の敷地内に生えている木を切った場合、再び切るのは面倒ですよね。

もう杉が成長することがないよう、残った根は薬剤を使って枯らしておきましょう。

薬剤はホームセンターやドラックストアなどで購入することができる除草剤を使いましょう。切り株の断面に除草剤を塗っておくことで根を枯らすことができます。

「安全」「確実」な伐採はプロへ|費用と業者の選び方

自力で杉を伐採する方法をご紹介しましたが、杉の伐採は大がかりな作業であり多大な労力がかかります。そして常に危険ともとなり合わせの状況のため、安全、確実に伐採をするためには、業者に依頼するのが一番です。

杉の伐採を業者に依頼する際は、「費用」と「業者の選び方」を理解することが大切です。この章ではその2点についてご説明していきます。信頼できる業者を選ぶための参考にしてください。

杉の伐採にかかる費用の内訳

杉の伐採にかかる費用の内訳

まずは杉にかかる費用について見ていきましょう。どの作業にどれくらいの費用がかかるのかを確認するためには内訳を知ることが大切です。杉伐採を依頼した場合の料金の内訳には「作業費」と「処分費」があります。

【作業費】
具体的には、伐採費用、重機使用代、人件費、根の伐採費、整地代などが含まれます。

【処分費】
処分費には、処分する際にかかる費用のほかにも、木の解体費や運搬費などが含まれます。木の大きさによっては解体や運ぶのが大変になるため、処分費は人によって大きく異なります。

業者を選ぶポイント

つぎに業者の選び方について見ていきましょう。業者を選ぶ際は、以下の3点を確認してください。

【多くの作業実績があること】
業者のホームページなどで作業実績も確認しておきましょう。作業実績が多いということは、多数の人から支持されているということなので、信頼できる業者だといえます。

また多くの実績があるということは、さまざまなパターンの伐採を経験しているということです。豊富な実績がある業者に依頼をすれば、スムーズに伐採をおこなってもらうことができるでしょう。

【見積りが明確であること】
見積りが明瞭であることも重要です。見積りが総額しか書いていないと、内訳がわかりません。不当に高額な料金を請求されないためにも、どんな作業にいくらかかっているのかを確認することは大切です。

また見積り書を確認するときは、業者と依頼内容の食い違いがないよう「木の寸法」「伐採する面積」「抜粋する本数」などについても確認しておきましょう。

【きちんと対応してくれること】
より納得して伐採をおこなってもらうためには、スタッフの対応も大切です。現地調査の際に、質問に丁寧に答えてくれるか、作業についての詳細についても説明してくれるかなどを確認するとよいでしょう。

まずは見積りを取ってみましょう

業者に依頼する際は、まずは見積りを取ることをおすすめします。複数の業者から見積りを取ることで、料金はもちろん、スタッフの対応や見積りの明瞭さも比較することができます。

なお弊社では無料見積りをおこなっています。見積り後に追加料金がかかることはありませんし見積り後もキャンセルが可能ですので、お気軽にご相談ください。

杉伐採は補助金が適用できるかもしれない

杉を伐採する際には補助金が適用されることがあります。費用の負担を軽減するために以下の補償金が利用できるか確認してみてください。心当たりがある場合は自治体に連絡してみましょう。

【取得保証】
購入した土地に杉が生えていた場合は、取得保証が有効となり伐採費用を補償してもらえる可能性があります。

【立木の補償】
橋を建設する、道路を拡大するなど公共用地の拡大のために移住を余儀なくされた際、移住先に杉が生えていたら適用できる補償です。

【寄付金】
杉は花粉症の大きな原因となっていることから、杉の伐採を推奨している地域もあります。このような地域では杉の伐採に寄付金が利用できるかもしれません。

杉の伐採の課題と現状

花粉症の原因となる樹木はヒノキですが、とくに杉は毎年多くの人を悩ませています。杉は日本の国有林であることもあり、日本各地に大量に植林されています。そのため杉が飛ばしている花粉の量も多く、杉が日本の花粉症問題を深刻化させているといっても過言ではないでしょう。

ではそもそも日本にはなぜ杉が多いのでしょうか。日本における杉の伐採の課題とその現状についてお話しします。

日本に杉が多い2つの理由

日本に杉が多い2つの理由

日本に杉が多いのには、2つの原因があります。

【戦後の住宅復旧】
1つ目の理由は、戦後の住宅復旧に使われたためです。戦争によって多くの住宅が被害を受けました。また木材は軍事物資としても使われていたので、木材が不足していました。

そこでおこなわれたのが杉の造林です。木材のなかで杉は成長が早いため、需要不足を補うためにはもってこいだったのです。

【高度経済成長期の住宅建設ラッシュ】
2つ目の理由は、高度経済成長によって住宅建設が急増したためです。住宅建設により木材の需要が高まったため、成長が早い杉が大量に造林されました。

杉の伐採が進まないワケ

花粉症の原因として問題視されている杉ですが、伐採がなかなか進まないのが現状です。その理由については、以下のことが関係しています。

【杉の伐採が進まない原因】

  • 杉伐採におけるコスト問題
  • 山林が所有者不明で伐採できない
  • 林業の人手不足
  • 温暖化を防ぐ木でもある
  • 自然災害を防ぐ木でもある

伐採業者に依頼をして杉を切り落としてもらうと、1本あたり1万円ほどのコストがかかってしまいます。しかし現在は杉が海外から輸入されるようになったことで、1本あたり3,000円~4,000円で入手することが可能です。

これが国内の杉の伐採が進まない大きな理由でしょう。このほかにも山林の所有者がわからないこと、林業の人手不足などで伐採できない状態が続いているという問題も関わっています。

また環境保全の観点からは、杉が重要な役割を占めていることも伐採が進まない理由のひとつです。植物は光合成をおこなうため、二酸化炭素を取り込みます。二酸化炭素は地球温暖化の原因となるので、二酸化炭素を取り込む杉は環境保全の観点からは残しておいたほうがよいのです。さらに杉がそびえたっていることで、土砂崩れなどの自然災害も防ぐことができます

以上のようなことが関係していることにより、杉の伐採が進まないようになっているのです。

【現状】花粉を出さない杉へ植え替えが進む

しかしそうはいっても、杉花粉は厄介ですよね。杉花粉に悩む方のために、なんと「花粉を出さない杉」が品種改良により誕生しました。

花粉をまったく出さない杉は「無花粉杉」、花粉をほとんど出さない杉は「少花粉杉」といわれており、現在日本では林野庁を中心に生産、植え替えが進められています。まだ植え替えがおこなわれた面積はわずかですが、今後植え替えが進み、花粉で悩むことがなくなるかもしれませんね。

伐採以外でもできる花粉症対策

家の杉を伐採することで花粉症の症状を抑えることができますが、それ以外の方法でも対策をすることができます。最後に簡単にできる花粉症対策を3つご紹介します。

花粉が飛ぶ季節は部屋干しをする

花粉が飛ぶ季節は部屋干しをする

花粉が飛ぶ季節は洗濯物を室内に干すと、花粉症を抑えることができます。2月~3月にかけては杉花粉、4月はヒノキ花粉が舞う時期です。花粉症にお悩みの方はこれらの季節はなるべく外に洗濯ものを干さないようにするとよいでしょう。

花粉が付着しにくい衣服を着用する

花粉が付着しにくい衣服を着用することでも花粉症対策をすることが可能です。「ポリエステル」や「ナイロン」が多く使われた衣服は花粉が付着しにくいといわれています。花粉が飛散するシーズンはこれらの素材が使われた服を着ると、症状を緩和することができるでしょう。

反対に「ウール」が使われている服には花粉がつきやすいので注意が必要です。花粉症を緩和するためには、服の素材にも気を配るとよいでしょう。

規則正しい生活をする

規則正しい生活を送ることも花粉症対策には大切なことです。規則正しい生活を送ることで、免疫力が向上しホルモンバランスも整います。免疫力やホルモンバランスがよい状態になることで、花粉症の症状を緩和することができるでしょう。

花粉のシーズンには睡眠時間を十分に確保するなど、とくに生活習慣に配慮してみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたか。これまで杉の伐採方法や業者の選び方、杉伐採の現状についてお伝えしました。もし自力で杉を伐採したいとお考えでしたら、事故を起こさないように細心の注意を払って作業するようにしてください。

また業者に伐採を依頼するのであれば、いくつかの業者を比較して納得のできるサービスを提供しているところを選ぶことをおすすめします。この際見積りを取得するとより正確に業者のサービスを比較することができるでしょう。

弊社では、1本からの伐採も可能ですし、立ち合いなしの作業も承っております。24時間、無料電話相談もおこなっていますので、伐採のことで不安のある方は一度弊社までご連絡ください。

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