お住まいにはもちろん、物置など、身の回りのさまざまな場所にあるガラス。毎日の暮らしを快適にするための機能がいろいろと備わっていますが、それを十分に発揮するためには、日頃のメンテナンスは欠かせないもの。しかしながら、頻度の高い部屋の掃除とは異なり、ガラスの掃除、メンテナンスをしっかりと行うのは年末の大掃除ぐらい、という方も多いのではないでしょうか。見た目の清潔感を維持するだけでなく、劣化や破損といったトラブルを早期発見するためにも、ガラスのメンテナンスは非常に重要です。ここでは、ガラスのメンテナンスの方法とその必要性についてご説明いたします。
窓ガラスは雨風から私たちを守り、強い日射しを遮る役割を果たしてくれています。つまり、ガラスは私たちが気付かないところで、厳しい環境下に晒されているのです。このような視点からもガラスのメンテナンスが必要不可欠であることは分かりますが、そのことで得られるメリットには具体的にはどのようなものがあるのでしょうか。
静電気によるホコリなどですぐに汚れてしまう窓ガラス。ガラスのメンテナンス方法のひとつである掃除は、ご家庭にあるものだけでもちょっとしたコツを知れば、窓をピカピカにすることが可能です。しかし、掃除の方法を誤ってしまうと、破損してしまったり傷を付けてしまったりとトラブルを招く原因にもなります。そのようなことを防ぐためにも、ご自身でガラスのメンテナンスを行う際には、これからご紹介する方法をぜひご参考ください。
<洗剤の代わりに重曹水もしくはクエン酸水を用いる場合>
それぞれをスプレー容器に入れ、溶かして使用します。
・重曹…弱アルカリ性であるため、酸性の汚れである油汚れや油膜取りに最適。室内側に面する窓ガラスにはキッチンから油が含まれた水蒸気が流れて付着し、それが油膜やシミになってしまいますが、頑固な油膜落としにも抜群の効果が期待できます。
・クエン酸水…酸性であることから、アルカリ性の汚れである水垢やタバコのヤニなどに適しています。特に室外側のガラス面には、雨水によって多くの水垢が溜まってしまいます。水垢の落とし方としては酸性のものであれば食用酢でも代用できますので、一度お試しください。
さらに加工を加えれば性能アップ
ここまでご紹介してきた掃除による簡単なガラスのメンテナンスにひと手間加えることで、ガラスの性能が格段にアップします。曇り止めや撥水剤といった塗料を直接塗装し、コーティングする方法のほか、フィルムを貼り付けるだけの加工方法もあります。次に、手軽なフィルムでの加工と効果について具体的にご紹介します。
用途に合わせた機能を持ったガラスにするには、スマートフォンなどの液晶画面の保護フィルムのように、さまざまな機能を持つフィルムを貼り付けることが最も手軽にできる方法です。ガラス交換よりも安価にできることが多く、手間や時間をかけずに加工が可能になるというメリットがあります。
樹脂でできた強靭で薄いフィルム。防犯フィルムは貫通しにくいため、空き巣の侵入手口であるガラス破りを防止する役割を果たします。また、ガラスの破片が飛び散りにくい「飛散防止フィルム」の機能も備わっているので、台風などで突然割れた場合でも安全です。表面には熱反射性があるため、日射対策としての効果もあります。
外からの視界は鏡のように見え、室内からは外の様子が見える、マジックミラーのような機能があるフィルム。「目隠しフィルム(目隠しシート)」のように、浴室や通りに面した窓からの視界を遮り、プライバシー保護に役立ちます。
窓に貼るだけで遮音効果が得られるシート。壁などの防音工事とは異なり、窓や窓周りを傷付けることなく設置することが出来るので、賃貸物件にお住まいの方でも利用可能です。
フィルムによるガラスの加工は、大がかりな施工も必要なく、ただ貼り付けるだけで上記のような用途に合った性能をガラスを加えることが可能になります。手っ取り早く窓ガラスのある部屋を快適なものにしたい!とお考えの方に非常にオススメできる方法です。
お住まいのガラスは、定期的に掃除などのメンテナンスを行うことで、清潔な状態を維持することが可能です。さらには、フィルムなどによる加工を施せばガラスの性能をアップさせることができ、劣化や突然のトラブルによるひび割れが起こったとしても早い段階で気付くことが可能になるため、ガラスメンテナンスはやはり重要です。しかしながら、ガラス交換や修理が必要になった場合、ガラス自体はインターネットなどで購入することは可能ですが、ご自身で行うことは施工の際のケガなどのリスクが考えられます。そのようなときには無理をせず、業者に依頼することをオススメいたします。