草刈鎌の研ぎ方!切れ味をキープする方法や錆びの落とし方まとめ
稲の収穫や雑草を刈るために必要な鎌。「最近切れ味が悪くなってきたな……」と思っている方も多いのではないでしょうか。
鎌の切れ味が作業の効率を決めるといっても過言ではないですよね。ひょっとすると、切れ味の悪い鎌を使っていることが原因で、腕や腰への負担にもなっているかもしれません。
今回は、「鎌の切れ味が驚くほどよみがえる鎌の正しい研ぎ方」について、詳しくお話していきます。実際にやってみると「あれ?鎌ってこんな便利な道具だったっけ?」と驚くこと間違いなしです。ぜひ最後までお読みいただき、今後の参考にしてみてください。
鎌にはどんな種類があるの?
皆さんが、現在使用されている鎌はどのような種類でしょうか。鎌と一口にいっても、たくさんの種類があるのです。日本では古くから農業がおこなわれてきたため、地域ごとに合った鎌も存在するのです。地域の特色にあった鎌が存在するなんて興味深いですよね。
鎌は除草する草の硬さによって厚みが違います。柔らかい雑草を刈るときには薄い刃を使うこと。刈りにくい草には刃の厚いものを使うことが一般的です。ここでは、鎌を用途別にご紹介していきます。新しい鎌の購入を考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。
普通鎌
一般的に使用されているのが、左右に動かしながら使用する普通鎌です。
薄鎌
こちらの薄鎌は、先ほどの普通鎌と比べて刃が薄くなっています。春や夏などのやわらかい草を刈るのに適しているため、一般的な草刈りや稲刈りに使用されています。片手でも簡単に使用することができるので、長時間の作業にも比較的向いています。
中厚鎌
成長して、硬くなった雑草などを除草するときに使用されるのが、中厚鎌です。刃が厚いため、扱いやすいですね。ススキ、ヨシなどを刈るときにも向いているでしょう。
厚鎌
やや硬い草を刈り取ることに特化したのが厚鎌です。小枝まで切れてしまいます。茎の太い草などは、こちらを使用するとよいですね。刃が厚いため、太い草もザクザク切れます。
立ったままの作業ができる?!!便利な草刈り鎌
しゃがんだ作業を長時間おこなうのは、体力的にもつらいですよね。腰を痛めることもありますし、立ち上がった際に、貧血のような症状が出てしまうこともあります。しかし、実は、立ったまま作業できる便利な鎌が、日本には存在するそうなのです。
その名も「長柄草刈り鎌」といったもの。若干、ほかの鎌と比べると重量が重いということもありますが、長時間に及ぶこともある草刈りを立ったままできるという点が魅力です。
切れ味が驚くほどよみがえる!正しい鎌の研ぎ方
ここでは簡単な鎌の研ぎかたについてお話します。鎌の研ぎかたにはいろいろあります。
鎌の刃を持って研ぐというやりかたもあるのですが、ここでは鎌を地面に置いた形で研ぎ石を動かすという方法をご紹介します。あくまでも1つの例として、流れをつかむように読んでいただけるとわかりやすく、かつ実践もしやすいでしょう。下記がその手順です。
・砥石を水に10分ほどつける
・刃の柄が自分の腹のほうを向くように、刃の柄を持つ
・研ぐ際には角度が安定していることを確認
・研ぎたい場所に研ぎ石を当て、動かして研いでいく
研ぐ際には、研ぎ石がまんべんなく当たるようにしましょう。力は入れずに刃先の方向へ動かすことが大事です。草刈鎌は錆びやすいです。ステンレス製の鎌を選ぶことで手入れの手間を減らすことができるでしょう。選択肢のひとつとして、覚えておいてください。
こまめにお手入れをして鎌を長持ちさせよう!
鎌を長持ちさせるには、こまめにお手入れをすることが何よりも重要です。一回一回、お手入れをするのは面倒かもしれませんが、その積み重ねが後々、重要になってきます。一緒に鎌のお手入れについて、詳しくみていきましょう。
お手入れをするタイミングは?
鎌のお手入れは、基本的には「鎌を使用した後」です。使ったらお手入れすることが大事です。何もせず放置しておくと、錆びの原因となってしまいます。
鎌が錆びてしまうと、研ぐのも大変です。場合によっては新しいものを購入しなければならないことになるでしょう。そのように考えると、鎌を使った後にお手入れをする重要さが、わかりやすいかと思います。下記で鎌のお手入れの方法について、紹介します。
お手入れ方法
鎌のお手入れは簡単です。基本的な鎌のお手入れの方法は「洗って拭いて干す」です。何だか洗濯の手順と似ていますね。覚えやすいといえるかもしれません。
(1)使った後に刃先を水で洗う
(2)乾いた布で刃先に水が残らないように、水気をしっかりと拭き取る
(3)水気がある場合もあるので天日干しする
保管方法
上記のような手順で鎌をお手入れした後は、新聞紙で巻いて保管しておきましょう。新聞紙を使うことによって、除湿効果が期待できます。また、「刃物の錆び止めを防ぐ油」というものも販売されていますので、新聞紙で巻く前に塗っておくのもよいでしょう。
錆びてしまった鎌を復活させる方法
ここでは、鎌が錆びてしまった場合の対処法についてお話していきます。錆びてしまったからといって、鎌は捨てなくても大丈夫です。あまりひどい錆びでない限り、使える程度までには戻すことができますよ。
鎌が錆びる原因
鎌は金属でできています。鎌が錆びてしまう原因は、草を刈ったときの草の汁などが鎌についたままだったからといえるでしょう。いわゆる「酸化還元反応」というものです。
鎌の表面は錆びづらくするようにコーティングがされていますが、鎌を使用するたびに、鎌が傷ついていき、コーティングが剥がれてしまうことが原因で錆びは起こります。
鎌が錆びてしまったら……
錆びてしまった鎌は、皮膚に触れないようにしましょう。とくに、血液の中に錆が入ってしまうと危険です。錆びた場合には以下の手順で鎌を復活させることができます。
(1)新聞紙などの汚れてもいい紙を敷いておく
(2)錆び落とし液を錆びている刃先に塗る
(3)錆が落ちてきたら、いらない布などで刃先を拭く
錆び落とし液によって使用方法が異なります。使用する錆び落とし液の指示に従って、適切に使うようにしてください。錆び落とし液だけで錆が落としきれなかった場合には、上記を繰り返しましょう。それでも錆が落ちない場合は荒い紙やすりを使うとよいでしょう。
まとめ
今回は草刈りの鎌についてご紹介させていただきました。鎌には刃の薄いものから厚いものまで、刈る草に応じた種類があるということがわかりました。錆びてしまった鎌は「錆び落とし液」というものを使うことで、錆を落とすことができます。
錆びを作らないためにも、日頃から「洗って拭いて干す」ひと手間を惜しまずにお手入れをしていきましょう。こまめにお手入れをすることが鎌を長持ちさせることに、つながります。自分に合った鎌を選んで、快適に草刈りができるといいですね。
もし、鎌だけでは草刈りが追い付かないことや、大量の雑草が生えてきて対処に困ることがありましたら業者に相談してみるのもよいでしょう。業者に依頼をするときは、見積りの依頼を忘れずに。鎌は研ぐことで復活します。サクサクと草刈りを進めてみてください。
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