草刈り機/刈払機のナイロンコードの巻き方|金属刃との違い・選び方
ナイロンコード式の草刈り機や、刈払機のナイロンコードの簡単な巻き方について解説します。また、このコラムではナイロンカッター・金属刃・チェーンソーの違いや、メリットデメリットを紹介してますので、草刈り機の刃を選ぶときにどうぞご活用ください。
その他にも、草刈りをする時に使用する道具や草刈り機(刈払機)を使用するときの服装の選び方についても解説しているので、安全のためにも作業に入る前に確認しましょう。
草刈りは、刈って終わりではありません。正しい除草・防除を心がけることで手間をはぶくことができます。適切な方法を知って作業をおこないましょう。
目次
【草刈り機/刈払機】ナイロンコードの巻き方
ナイロンコード式の草刈り機は使用していくうちにひもが劣化してしまいます。そんなときには新しくナイロンコードを巻かなくてはなりません。まずはコードの巻き方について説明していきましょう。
ナイロンコードを必要な長さで切る
ナイロンコードとは、ナイロン製のひもです。このナイロンコードを4~5メートルほどに切ります。普通のハサミでは固くて切れにくいため、ケーブル用ハサミを使用するとスムーズに切ることができます。
あまり長すぎてもおさまりがわるくなるため、長さには気をつけましょう。ナイロンコードとケーブル用ひもはホームセンターやネット通販などで手に入れることができます。
ナイロンカッターに取り付ける
ナイロンカッターにコードを巻き付けます。ナイロンコードは草刈り機の回転方向と逆の向きに巻き付けなくてはなりません。草刈り機の回転方向は時計回りなので、コードは反時計回りに巻き付けることになります。巻き付ける向きに注意して取り付けましょう。
コードが巻き付いたナイロンカッターを、草刈り機に設置します。設置したら、ナイロンカッターのユニットの穴からコードの両端を10~20センチメートルほど引っ張り出すと、準備は完了です。コードは出しすぎると回転が遅くなってしまうため、このときも長さには気をつけましょう。
もしも巻き付けが上手くいかないというときには、草刈り機の購入店などで相談すると巻き付けてもらえることがあります。少しでもうまくできるか不安だという人は、無理せず巻いてもらいましょう。
ナイロンカッターの豆知識
「ナイロンカッター」とは聞いたことがあっても、金属刃との違いがよくわからないという方のために、ナイロンカッターを使用する際に知っておきたい豆知識を紹介します。
ナイロンカッターとは?
まずナイロンカッターとは、ナイロン製のひもであるナイロンコードを高速回転させて草刈りをおこないます。ひもであるため、金属刃より安心して取扱うことができるのが魅力です。
金属刃のように草を刈る・切るというより、ナイロンカッターの場合には、草をちぎる・つぶすというような草の刈り方をします。切り口が複雑になることから、刈り取った草の成長が遅くなるというメリットがありますよ。
刃の種類 | ナイロンコード | 金属刃 | |
一般的な形状 | 丸 三角 四角 五角 星 スパイラル のこ 直径1.5mm~3.5mm |
円形(刃の数が少ない) 刃の数が2~8枚 |
円形(刃の数が多い) 型番の後に記載されている (直径X 刃の数) |
主な用途 | コンクリートや石垣などの障害物が多い地形 | 柔らかい草 | 固い草 竹 木の枝 |
費用 | 安価 | 安価 | やや高価 |
草刈り後の草の成長速度 | 遅い (草を潰すように刈るので草へのダメージ多め) |
速い (草を切るように刈るので、草へのダメージ少なめ) |
|
草刈り中の草の飛散 | 飛ぶ | 飛びにくい | |
キックバック | 無し | 有り | 有り |
扱いやすさ | ◎ 初心者向き |
〇 金属刃の導入向き |
△ 慣れた人向き |
ナイロンカッターが向いている場所
ナイロンカッターは雑草全般を刈ることができます。ひもであるため、金属刃に比べて大きな事故がおきにくく、反動もすくないため成人男性と比べると力の弱い女性や高齢の方まで使用していただけます。
・ナイロンカッターが得意とする場所
雑草を駆除することに優れています。特に石や岩など障害物が多い場所でも影響を受けずに草刈りをおこなうことができるため、作業効率が上がります。
コンクリートやフェンス・生け垣などの近くは、金属刃だと建物を傷つけたりキックバック現象が起きやすいため大変危険ですが、ナイロンカッターはひもなので反動が起きないのです。どのような場所でも安心して使用することができますよね。
・ナイロンカッターが不得意とする場所
竹などの硬い茎をもつ植物は、ナイロンカッターでは刈ることがむずかしいため、それらが生えているような山や森などには適しません。また、草の飛散が多いため、近くに通行人がいる場合には使用に気をつけなくてはいけません。
金属刃に起こりやすい「キックバック」とは
金属場刃で注意しなくてはならないのが「キックバック」です。キックバックとは、金属刃の草刈り機を使用しているときに回転する刃が岩などの異物があった時、反動でこちらに弾かれることをいいます。弾かれた勢いで自分に刃があたり、ケガをするおそれがあるため大変危険です。
このキックバックでは死亡事故が毎年起きており、草刈り機を使用したことある人は小石などによる小さい跳ね返りのキックバックを経験しているのではないでしょうか。草刈り機を使用する人にとって、決して他人ごとではありません。
ナイロンカッターは、ひもが高速回転しているだけのことから、キックバックが起きないのが最大の魅力といえるでしょう。老若男女問わず使用できることから、国民生活センターでもナイロンコード型の草刈り機を推奨しています。
「キックバックは怖いけど、ナイロンコードは使ったこともないし不安」など草刈りを自分でおこなうのは難しいかもとお考えでしたら、草刈り業者に依頼するという方法もあります。夏場の作業は体力も消耗します。まずは相談してみましょう。
草刈機(刈払機)・ナイロンカッター・服装の選び方
草刈機にもさまざまな種類があります。用途にあわせて選ぶようにしましょう。また草刈り機の種類だけでなく草刈りをおこなう時の服装は、草や小石の飛散や虫から身を守れるようなものでなくてはなりません。適切なものをこれからご紹介していきます。
ナイロンカッターの選び方
ナイロンカッターは安価で手に取りやすいため、はじめはシンプルなものを購入し、使っていくうちに自分にあったものを選ぶことをおすすめします。
ナイロンコードがすり減ると自動で出てくる便利なものもありますが高価であるうえ、複雑な構造であるため壊れやすいです。初心者のうちは、まずは安価なナイロンカッターで慣れてから使用することをおすすめします。
また使用する草刈り機のエンジンの大きさによって、ナイロンコードの太さを変えなくてはいけません。太くなれば草刈り機にかかる負荷も大きくなります。負荷ばかりかけていると故障にも繋がってくるので、適切な太さを選ぶことが大切です。
だいたい排気量から一桁小さくした太さが、草刈り機に合うナイロンコードです。20ccであれば、2センチメートルのコードの太さがちょうどよいということになります。
草刈機(刈払機)の選び方
草刈機にはさまざまな種類があります。まず、動力から選ぶとするとエンジン式・コード式・充電式があります。ガソリンで動くエンジン式のものが一般的ですが、コード式や充電式のような電気使用だと、音が小さく騒音にならないというメリットがあります。
コード式の場合には燃料が切れるということがないため長時間の使用に向いていますが、コードの届く範囲しか草刈りをおこなうことができません。充電式の場合にはコードがないので草刈りの範囲の制限はありませんが、充電に時間がかかってしまうというデメリットがあります。
ハンドルの形状も複数あり、手で持つ両手ハンドル、輪のようなハンドルの付いたループハンドル、エンジンを背負う背負い式などさまざまです。用途や身体への負担を考慮して選ぶことができます。
使用の目的にそぐわない草刈機を選んでしまうと、身体に負担がかかってしまったり、作業がスムーズに進まなかったりしてしまいます。
動力の場合は、強力なもので広範囲の作業をおこなうのであればエンジン式、狭い範囲を手軽に草刈りしたければ充電式がおすすめです。
また、ハンドルの形状の場合は、障害物のない広い場所には両手ハンドル、細かい操作が必要な場所では振動のコントロールしやすいループハンドルがおすすめです。
このように、草刈りをする場所や敷地の範囲などによって適した草苅機は異なります。使用する場所の特徴を考慮して草刈機を選びましょう。
あわせて用意したい道具
ナイロンカッターを使用する際に、あわせて用意すると便利な道具を紹介していきます。
【飛散防止カバー】
顔や目に刈った草が飛散しないように、草刈り機につけるカバーがあります。標準のカバーは金属刃用であることが多いため、ナイロンカッター用のカバーを選ぶようにしましょう。
【草刈り機用の替えバッテリー】
バッテリー式の草刈り機を使用している人は、替えのバッテリーを用意しておきましょう。草刈りの範囲が広い場合には、バッテリーが足りなくなってしまうかもしれません。草刈りをする場所の規模に合わせて購入を検討するとよいでしょう。
【掃除道具(ゴミ袋・熊手・ちりとり)】
刈った草を入れたり、草の中から見つけたごみを処分するためにもってきましょう。
【水筒】
熱中症や脱水を防ぐために、こまめな水分補給が大切です。作業に夢中になっているとつい忘れてしまうので、近くに置いておきましょう。
草刈機(刈払機)を使うときの服装
草刈をおこなう時の服装はとても大切です。草や草に紛れていた異物が飛んでくるかもしれません。また、草が生い茂っている場所には虫がいます。しっかりとした対策が大切です。
【シールド】
刈った草や小石が飛んできたときのために、目の保護は大切です。シールドとは透明なサンバインザーの傾斜が急になったようなつくりで、視界を妨げず顔を守ってくれます。メガネでの保護を考えている場合は、飛散した石によって割れてしまうおそれがあるため、注意しましょう。
【長袖長ズボン】
日焼けや虫刺され、草によるかぶれ、刈った草の飛び散りなどから身を守るためには皮膚を出さないことが大切です。草による衣服への着色はなかなか落ちません。汚れてもよい服を着るか、草刈り作業用エプロンなどを着用しましょう。
【長靴】
虫刺されなどから身を守るために、長靴を履いておきましょう。長靴がないときにはスニーカーなど動きやすい靴もおすすめです。サンダルは動きにくく、虫刺されの危険があるため控えましょう。
【帽子】
日焼けや熱中症を防ぐのに大切なアイテムです。草刈りの最中に熱中症になることを防ぐためにも、かぶっておきましょう。
【タオルや手ぬぐい】
草の飛散や小石から首元を守り、汗をすぐ拭えるように首に巻いておくようにしましょう。
【軍手】
草の生い茂る場所には虫がいます。少しでも虫からの被害や、刈った草を回収する際に手を切らないためにも軍手をつけましょう。また、草の着色から手を守ることもできますよ。
草刈りとあわせて用意したい除草・防草グッズ
草刈りのしにくい場所や、生命力が強くてなかなか除草できないというときにあわせて使用すると便利なグッズを紹介します。
【1】除草剤
砂利だらけであったり、ゴミが多かったりする場合にはうまく草刈機を使用できないことがあります。また、生命力が強く草刈りをおこなってもなかなか除草できないときなどは、除草剤の使用をおすすめします。
除草剤を広範囲に使用しようとすると、量が多くなって高額になってしまうことがありますが、草刈りのしにくい部分だけなど一定の場所を選んで使用するにはとても便利です。時間はかかりますが根まで枯れるため、完全な除草が期待できるでしょう。
【2】防草シート
毎年草刈りをおこなうのが大変というときには、防草シートを敷くことによって草が生えるのを止めることができます。除草の処理をおこなった土地に、防草シートを敷くことで日が当たらなくなり、光合成を起こせなくなることからその土地に雑草が生えなくなるという仕組みです。
とても便利ですが、車など車両が通ることで防草シートが破れてしまうことがあるため、あまり車両が通らない場所に設置するようにしましょう。車両の通る場所は草刈機を使用するなど、場所によって除草方法を変えるなど工夫して使用することが大切です。
【3】砂利
草が生えにくくする方法として、砂利を敷くのも有効です。砂利を敷くことにより土に日が当たりにくくなり、光合成ができなくなることから雑草が生えなくなるという仕組みです。
しかし踏んでいくうちに土が柔らかいと砂利が埋まってしまい、土が表に出てきてしまうことがあります。その土には日光が当たるので、そこから雑草が生えてしまうことがあります。
そのようなことを防ぐために、土の上に防草シートを敷いてから砂利を敷くという方法がとても効果的です。防草シートによって砂利が土に埋もれることがなくなり、より一層草が生えにくくなります。
砂利を広範囲に敷き詰めるのはとても高価になってしまうので、ご自宅の庭や駐車場など決まった範囲で使用することをおすすめします。
もしも適した除草の方法が分からないと感じたときは、業者に相談することをおすすめします。どのような業者に相談したよいのかわからない方は、弊社にお問い合わせください。
草刈りから除草や防草の方法まで、お庭のお手入れに詳しい経験豊富な業者をご紹介します。
まとめ
ナイロンコード式の草刈り機についてご紹介してきましたが、ナイロンコードは安全で身体にあまり負荷をかけることなく使用できます。コードの巻きかたには少しコツがいりますが、安価にコードも手に入れることができるためとてもお手頃です。
便利な草刈りグッズを使用して、できるかぎり労力をかけずに除草できたら時間に余裕をつくることもできます。特に雑草は夏場に勢いを増すため、あまり作業が長引くと熱中症にかかるおそれがあります。除草剤や除草シートなどもあわせて使用していきたいです。
もしも除草が大変だというときには、プロに相談してみてはいかがでしょうか。弊社では、全国の草刈りのプロを紹介することができます。24時間365日電話相談受け付けています。ご希望にあった業者が駆けつけますので、お気軽にご相談ください。
【草刈り機に関する記事はこちら】
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