バミューダグラスの育て方|特徴や種まきのコツ・お手入れ方法を紹介
ご自宅のお庭をおしゃれな雰囲気や見た目をよくするために芝生を育てる方が多くいます。芝生はコンクリートの地面より照り返しが少ないので夏は涼しく過ごせることができるのです。このように芝生がお庭に生えているといいことがあり、芝生を育てたいという方は少なくありません。しかし、芝生を育てるのは難しいと感じている方もいるでしょう。
今回は、バミューダグラスという種類の芝生の特徴や育て方を紹介していきます。バミューダグラスの特徴や育て方を知って、快適な芝生ライフを過ごしましょう。
目次
バミューダグラスの特徴と育て方
バミューダグラスは国立競技場にも使用されています。そのほか庭用の芝生としてもよく使われます。そんなバミューダグラスにはどのような特徴があるのでしょうか。バミューダグラスの特徴を知り、お庭でバミューダグラスを育ててみませんか?では、バミューダグラスの特徴と育て方をみていきましょう。
バミューダグラスの特徴
バミューダグラスはもともと西洋の芝生で、暖地型です。暖地型の芝生は春夏に葉を生やし、冬になると葉が枯れます。また、バミューダグラスは鮮やかな濃い緑色をしており、葉がやわらかい品種です。具体的なバミューダグラスの特徴は以下のとおりです。
- 耐暑性がある
- 干ばつに強い
- 踏圧に強い
- 成長が早い
- 滞水に強い
バミューダグラスは暑さや水不足にも強く、踏みつけられても平気な特徴があることから、公園や、スポーツ競技場の芝生として活躍しています。また、成長が早いため、芝刈りをしても簡単に枯れることはありません。滞水にも強いため多少水はけが悪くても耐えることができます。そのため、日本の梅雨でも芝が腐ることなく成長します。
日本芝と西洋芝の違い
芝生には日本芝と西洋芝の2種類があります。日本芝は、名前のとおり日本の環境に適した芝生のことです。日本芝は高温多湿に強く、乾燥に強い性質をもっています。葉の成長スピードが早くないのでお手入れも簡単です。
西洋芝は日本芝より葉がやわらかく、基本的には西洋などの冷涼な気候に向いています。西洋芝は日本で育てられないのではないかと思われるかもしれませんが、じつは西洋芝にも日本の気候にあった種類があるのです。西洋芝の種類には、暖地型と寒地型の2つがあります。暖地型の西洋芝は、高温に強いため日本芝に近い性質です。寒地型は冬に芝生の緑を楽しむことができる種類です。また、西洋芝は成長が早く種から育てることができます。
芝生の育て方1|種まきをする
バミューダグラスを種から育てる場合の育て方を紹介していきます。バミューダグラスの種まきは4月~5月、8月~9月が適切です。バミューダグラスのように暖地型の芝生は20度以上になると発芽します。25度~35度が育成適温です。種まきの手順は以下のとおりです。
1.草取り
雑草を処理しておかないと、芝生の間から生えてきます。そのため、雑草が芝生に入り込まないように入念に雑草処理をしておきましょう。根が残っていると再生してしまうようなヨモギやスギナなどの雑草は根っこから取り除いてください。
2.地面を平らにする
種をまく前にまきたい場所の地面を整えましょう。熊手で、地面の深さ5センチほどを耕して平らにします。熊手で耕していると、小石や草の根っこが出てきますので、取り除いてください。
3.排水しやすい環境づくり
バミューダグラスは滞水に強いほうですが、西洋芝の性質上、水はけが悪い土壌に弱いです。そのため、排水しやすい環境づくりを心がけましょう。お庭の土が粘土質な場合は、洗砂にすることで水はけがよくなります。洗砂とは、山や川で取った砂に含まれているゴミなどの不純物を水で洗い流した砂のことです。また、芝生にしたい地面を緩やかな傾斜にすることでも改善できます。
4.種まき
環境が整ったら、種をまいていきましょう。整地するときに使った熊手で、土に深さ1センチ程度の溝をつくります。バミューダグラスがムラなく生えるように、少しずつ方向を変えながらまいてください。縦横斜めの3方向からまいていくとよいでしょう。
種をまき終えたら、熊手で種に土が被るようにしていきます。かぶせる土の厚みの目安は5ミリ程度です。まいた種を鳥や虫に食べられないように、土の上から水を通す不織布をかぶせ、ずれないように四隅を固定します。不織布を被せる作業が済んだら終わりです。
芝生の育て方2|芝張りをする
芝張りに適した時期は3月~5月です。暑すぎても寒すぎても根がつかないので、気温が15度~35度になったら芝張りをしましょう。芝張りの手順は以下のとおりです。
1.下準備
種まきのときと同様に下準備をしていきます。まず、雑草を取り除いていきましょう。次に地面を熊手で耕し平にしていきます。芝張りをする場合は2センチ程度の厚みがるため、厚みを考慮しながら整地してください。最後に、地面のでこぼこがなく、傾斜がある地面になるような排水しやすい環境をつくりましょう。
2.芝を張る
芝を張っていきます。一般的な芝張りは間隔をあけないで隙間なく張るのが理想的です。隙間をあけない一般的な張り方以外に、「目地張り」「市松張り」「すじ張り」などの間隔をあける張り方もあります。
芝生をお庭で育てたい方のなかには、芝生の種をまいたり張ったりする作業の下準備が大変でなかなかできないという人がいるのではないでしょうか。とくに草取りの作業は雑草が多すぎて一人では対処できなかったり、雑草が頑丈すぎて根から取り除けなかったりということがあります。自力で雑草駆除するのは厳しいという方は業者に依頼してみてはいかがでしょうか。
業者に依頼すれば、面倒な草刈り作業をすべてやってもらえます。草刈り110番で紹介している業者はしつこい雑草の対策をおこなっております。芝生を育てたいけれど、雑草が生えているからとあきらめる必要はありません。弊社にご連絡いただければ、お客さまの土地に合わせた対応をさせていただき、雑草のお悩みを解決いたします。
種まきと芝張りの違い・上手におこなうコツ
バミューダグラスの育て方には種まきと芝張りの2種類あります。芝生を育てるなら種まきと芝張りどちらがいいのでしょうか。種まきと芝張りの違いをそれぞれのメリットとデメリットを比較しながらみていきましょう。
種まきのメリット・デメリット
種まきのメリットは初期費用が安く済むことです。そのため、広い面積で芝生を育てようと思ったら、種まきのほうが安く済みます。また、いちから育てられる楽しみがあります。
デメリットはちゃんとした芝生になるまでが長くかかることです。いちから育てることになるため、すべての種から発芽して生えそろうまでに時間がかかってしまいます。
芝張りのメリット・デメリット
芝張りのメリットはすぐに芝生を楽しめることです。生えそろっている状態で庭に敷いていくため、育てやすく種まきより早く芝生が完成します。また、市松張りやすじ張りといった芝張りならではの張り方も、楽しむことができるのです。
デメリットはコストがかかることです。種まきより2倍以上コストがかかるため、広い範囲を芝生にしたい場合はそれなりの費用がかかります。
種まきが普及しない理由とは
種から育てることができるバミューダグラスですが、種まきでの育て方は一般的に普及されていません。種まきが普及しない理由は以下の点です。
・夏枯れの可能性
高温多湿の日本では、西洋芝のような暑さに弱い品種は枯れてしまいます。西洋芝のなかでもバミューダグラスは暑さに強い品種ですが、35度までが育成適温です。そのため夏の気温が40度を超えるような地域では芝生に成長する前に夏枯れする可能性があります。
・手入れが大変
バミューダグラスは成長力があります。そして、芝生に成長するまでにたくさんの水が必要です。そのため、そのため、春と秋は2に1回、夏場は毎日といったこまめな水やりが必要になります。。冬は休眠期に入るため水やりは必要ないです。とくに夏場は、毎日朝方に水やりをしなければなりません。芝生の範囲が広いとなると、なおさら毎日おこなうのは難しいです。
・時間がかかる
種からバミューダグラスを育てようとなると、芝張りよりも時間がかかります。芝生が育成中のときに雑草が生えてきたり、毎日水やりをしたりと手入れが大変な時期が続くため、途中で育てるのを辞める方もいるのです。また、育つまでに時間がかかるため、生えそろう前に一部が途中で枯れてしまうこともあります。
種まきを上手におこなうコツ
芝張りではなく、種まきで育てたいという方のために、種まきを上手におこなうコツをご紹介いたします。種まきのコツは以下のとおりです。
・事前に整地しておく
でこぼこがあると芽が出にくくなります。雑草の根があると、ぼこぼこしやすいので雑草処理が大切です。
・少しずつまく
少しずつまいていくことで芝生のムラをなくします。
きれいな芝生を育てたいなら、はじめに雑草の処理をおこないましょう。抜いても根っこが残っていると雑草はまた生えてきます。根っこから雑草を処理したいなら業者に相談してみましょう。
業者に依頼したら、土のなかに埋まった雑草の根っこも生えてこないように対処してくれます。草刈り110番は全国に対応しているため、どこにお住まいでも迅速に対応できます。芝生を育てたいけれど、なかなか草むしりをする時間がなくて悩んでいる方はぜひ、ご相談ください。
芝生の種まき後におこなう手入れ
バミューダグラスの種まきをした後は、きちんと芝生に育つように手入れをおこないます。手入れをおこたると、うまく成長してくれなかったり、枯れてしまったりする原因にもなるのです。バミューダグラスの種まき後のお手入れについてご紹介します。
芝生の発芽時期・適温を確認しよう!
バミューダグラスは、西洋芝のなかでも暖地型に属します。暖地型芝草の発芽温度は20度以上です。そのため、5月~9月が発芽時期になります。また、25度~35度が育成気温になりますので、6月~8月が育ちやすい時期です。
種まきの後お手入れについて
バミューダグラスの種まきしたら、その後のお手入れをしましょう。芝生の種まき後1週間は、土の表面が乾燥しないように水やりを十分におこないます。水やりの回数は1日に1回以上は必ずおこなうようにしてください。
しかし、十分に水やりをするといっても、やりすぎては育ちません。水やりをする時間帯は、午前8時前がオススメです。日中、日の光で土壌が暑くならないようにするためにも朝方に水やりをします。
水の量は根へしっかり水が届く程度でおこないましょう。土から水が溢れるほどたっぷりあげてください。また、芽が2~3センチほどに成長するまでは、立ち入らないようにしましょう。
種まきをして、芽が出てくるのを待っているころに、しつこい雑草が生えてくるときがあります。雑草をそのままにしておくと、雑草が生えてきた部分に芝生は生えません。そのため、まばらな芝生になってしまうことがあります。そうならないためにも、種をまく前にはきちんと雑草の処理をしておきましょう。
自分では処理できないしつこい雑草も業者に依頼すれば、解決することができます。草刈り110番で紹介している業者は、雑草の処理だけでなく、雑草対策もおこなっております。お客さまのお庭にあった雑草対策をさせていただいておりますので、ご安心ください。また、近隣住民の方など周辺に気を配った作業をしております。年中無休で電話受け付けをしておりますので、面倒な雑草処理作業もお気軽にご相談いただけます。
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芝生を育てるなら環境を整えよう
芝生をお庭で育てるなら、まずは環境を整える必要があります。なぜなら環境が整っていないお庭で芝生を育てても、すぐ枯れる、うまく育たないなどの原因になるからです。緑一面のきれいな芝生を育てるために、芝生を育てる環境やお手入れの仕方を確認しておきましょう。では、芝生を育てるベストな環境と、お手入れの基本を紹介していきます。
芝生を育てるベストな環境とは
芝生を育てるベストな環境の条件は4つあります。4つの条件とは「水はけがいい」「風通しがいい」「日当たりがいい」「人があまり通らない」です。では、それぞれの条件をくわしく紹介していきます。
・水はけがいい
芝生を育てる環境作りで大切なのが水はけです。水はけの悪い場所で芝生を育てると、根や草が腐ってしまいます。また、水はけが悪いと害虫が発生しやすく、芝生が枯れやすくなります。
水はけのいい環境作りは、芝生を植える前におこないましょう。芝生を植えようとしている場所が、降水などで水が溜まるようなことがあれば改善が必要です。水がはけるように、植えたい場所に傾斜をつくったり、側溝をつくったりしましょう。また、粘土質な土壌の場合は、排水性のよい山砂やバーミキュライトを混ぜるなどして水はけのよい環境に変えてください。
・風通しがいい
芝生の育てる場所が風通しがいいと、害虫や病気の予防対策になります。反対に言えば、風通しが悪いと病気にかかりやすくなったり、害虫がついたりする原因になるのです。健康的な芝生を育てたいなら、風通しのよい環境を用意してあげましょう。
お庭の塀で風通しが悪くなっている場合は、塀を撤去したり風通しのよい塀に交換したりします。また、お庭の草木で風通しが悪くなっている場合は、草木を剪定することで風の通り道を確保しましょう。
・日当たりがいい
芝生を育てる環境作りで最も大切なのが日当たりです。芝生は日光に当たることで成長します。そのため、日当たりのよい場所で育てるようにしましょう。1日中日光が当たる場所で育てるのが理想的です。庭の草木で日陰になっている場合は、剪定をおこない日が当たるようにしましょう。
・人があまり通らない
芝生を育てる上で気をつけておきたいポイントが、人が通らない場所で育てることです。人の通行量が多い場所では芝生はなかなか育ちません。人が通ることで、芝生が擦り切れてしまったり、踏まれることで土が固まり水はけが悪くなったりします。そのため、人通りが多いところでは育てないようにしましょう。もし、人通りが多いところで育てるなら、エアレーション(固くなった土をほぐす)や目土(土のでこぼこをなくす)、肥料をこまめにおこなうことで成長を促せます。
芝生のお手入れの仕方
次に芝生のお手入れの仕方について紹介していきます。お手入れの基本は以下のとおりです。お手入れの基本を押さえて、健康的できれいな芝生を育てましょう。
・水やり
芝生の水やりは、季節によって与える頻度がことなります。また、バミューダグラスのような西洋芝は乾燥に弱いため、日本芝より水を与える頻度を増やしてください。水やりの目安としては、春・秋は2~3日に1回程度、夏は毎日水やりをしましょう。バミューダグラスは冬に入ると休眠期に入りますので、水やりは必要ありません。
また、適宜肥料を与えることで、きれいな緑色の芝生に育てることができます。バミューダグラスのような西洋種は、春と秋に1回肥料を与えるとよいでしょう。
・芝刈り
芝生をきれいな状態に保つために芝刈りは必要です。芝刈り作業の目安は、1週間~1ヶ月の間に1回になります。芝生の長さが3分の2、残るように芝刈りをしましょう。刈りすぎてしまうと成長力が低下する原因になります。
また、芝刈りをした後はサッチングをしましょう。「サッチ」とは、芝刈りをした後そのまま放置することで、刈った葉が枯れて芝生の表面に溜まっていくことです。サッチが溜まっていくと、通気性が悪くなったり水はけが悪くなったりするため、枯れる原因になるのです。そのため、サッチを熊手でとり除く作業(サッチング)をしましょう。
・目土(めつち)入れ
目土入れは芝生のでこぼこをなくす作業です。また、目土入れをおこなうと芝生が活性化されます。そのため、年に1回は目土入れ作業をおこなうことが理想的です。目土入れは、地面のへこんでいる部分に目土や目砂を入れて埋める作業になります。
・エアレーション
芝生が踏まれるなどで土が固まってしまった場合におこないます。エアレーションは、固くなった土をほぐし通気性や排水性を高め、根を活性化させることです。
エアレーションは、タインエアレーターという機械を使って芝生に穴を開けていきます。もし、タインエアレーターがない場合は、靴にスパイクを装着できるガーデンスパイクで代用が可能です。また、レジャーシートを止めるときに使うペグでも代用できます。エアレーションは、春と秋におこなうのがベストです。
・追いまき
芝生がところどころ剥げているなどのムラがある場合におこないます。ムラができている場所の土を耕し、種をまいていきましょう。種は周りの芝生と同じものか、同系統の種類の種をまきます。種をまいたら、土をかぶせ踏み固めましょう。土が乾燥しないように十分に水やりをしてください。
芝刈りを業者に依頼すると費用はどれくらい?
芝生を健康的できれいに育てるには、定期的に草刈りをするお手入れが大切です。春から夏にかけては芝生が最も成長する時期になるため、多くて1週間に1回、少なくても1ヶ月に1回草刈りをする必要があります。
芝生の草刈りを自分でしようと思ったらカマで地道に刈っていくか、電動芝刈り機を購入して刈ることになるでしょう。カマで芝刈りをするとなると時間がかかってしまいます。電動芝刈り機を購入する場合は、経済的な負担だけでなくメンテナンスや収納スペースも必要になります。芝刈りに時間を割けない方や電動芝刈り機を用意するのが手間だという方は業者に依頼をしましょう。
業者に芝刈りを依頼すると、効率よく草刈りをすることができ、草刈りに必要な道具を揃える必要もありません。芝刈りを業者に依頼したときの費用は、面積で計算されます。1平方メートルあたり、300円~1,000円が相場です。業者によっては作業する面積が大きくなると、1平方メートルあたりの料金が割引されるところもあります。
草刈り110番では、草刈りや芝刈り、草むしりなどお庭のお手入れをおこなう業者を紹介しております。芝生のように定期的に必要なお手入れにも対応しておりますのでお気軽にご連絡ください。現地見積りは無料でおこなっており、明朗会計でわかりやすいシンプルな料金でサービスを提供しております。
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