散水栓ボックスの交換はDIYでも可能ですが、交換内容によっては業者に依頼することをおすすめします。散水栓ボックスを立水栓に交換する場合、配管を切断したり土を埋め戻したりと難易度が高く、失敗するリスクもあるからです。
この記事では、散水栓から立水栓にするDIYの詳しい手順を確認していきます。もし、DIYでは難しそうだと感じたら、業者に依頼することを検討するなど、ご自身にあった方法で交換しましょう。
散水栓の交換手段は主に3つ
散水栓は屋外に設置されていて、お庭の水撒きや掃除、洗車をするのにも便利な設備ですよね。散水栓に不具合がある場合、修理や交換といった手段があります。たとえば散水栓のハンドルに不具合があれは、モンキーレンチで取り外して簡単に交換することができます。また、蛇口のパッキンが劣化して水漏れしているなら、パッキンを交換することで改善するでしょう。
しかし、散水栓ボックスの破損となると交換が必要になります。目的によって交換内容に選択肢があり、ご自宅の散水栓をより快適にすることもできるのです。まずは3つの主な交換手段について確認してみましょう。
散水栓ボックスを交換する
散水栓ボックス自体を交換します。散水栓ボックスの種類はさまざまあり、ホースをつなぐと蓋が閉まらないとお悩みの方は、ホース用の穴がついたボックスを選ぶとよいでしょう。また、樹脂製やステンレス製などの種類があるので、「屋外の美観を維持したい」「費用を抑えたい」など目的にあわせて選ぶことができるのです。
散水栓ボックスは地面に埋め込まれているため、まわりのコンクリートを割って作業することもあります。交換後は再度コンクリートでボックスのまわりを固める必要があり、自分で作業するのは難しいでしょう。業者に依頼することをおすすめします。
蓋だけ交換する
散水栓ボックスの蓋が破損している場合は、蓋のみを交換することができます。散水栓ボックスの蓋が薄いと、ボックスの上を車が通ったときなど負荷がかかることで割れてしまうことが多いようです。
蓋の交換は、サイズがあったものを選んだら比較的簡単にできるでしょう。インターネットからも購入することができ、耐荷重量なども記載されているため、より強度があるものを選ぶとよいでしょう。
立水栓に交換する
散水栓をより使いやすくするために、立水栓に交換するという手段もあります。散水栓は地面に埋め込まれているため、スペースをとることがありませんが、使用するたびにフタを開閉して手が汚れるといったデメリットもあります。
立水栓は柱状の水栓なので、しゃがんで蓋の開閉をする必要がなく屋外で直接蛇口をひねって使うことができます。設置スペースが必要となりますが、ホースをつないだままにできることや屋外の手洗い場としても機能してくれる便利な水栓です。デザインも豊富で、ご自宅の外観にあったものを選ぶことができるでしょう。
散水栓の蛇口を立水栓に交換する手順
散水栓から立水栓への交換作業はコンクリートを削るなど難易度が高く大掛かりになるため、プロに任せるのが一般的です。ここでは参考までに、立水栓への交換の流れをご紹介します。
用意するもの
スコップ
立水栓本体
蛇口
塩ビパイプ
塩ビのエルボ
塩ビ用接着剤
シールテープ
継手
手順1:土を掘り起こす
散水栓ボックスがコンクリートに埋め込まれている場合は、ボックスのまわりを削ってから取り外します。土を掘り起こして、水道管が見える状態にします。散水栓ボックスは蛇口を囲うように埋まっているので、土を掘り起こすと取り外すことができるのです。
散水栓ボックスを外したら、さらに土を掘り進めます。水道管は凍結深度と呼ばれる深い位置にあります。これは地面が凍らない深さのことです。また、別の場所に立水栓を取り付ける場合は、水道管をつなぐためのパイプを埋める場所も掘り起こさなければなりません。
手順2:配管の切断
配管を切断する前に、水の流れを止めるために水道管の元栓を閉めます。元栓を閉めたら、散水栓の蛇口がついている配管を切断します。
このとき、元栓を閉めていても中に残っていた水が出てきますが、水をすべて出しきったら作業可能です。
手順3:新しい配管の接続
塩ビパイプで水道管と立水栓をつなぎます。塩ビパイプはあらかじめ、必要な長さにカットしておきます。パイプはエルボを使ってつなぎます。また、塩ビパイプの内径を合わせる必要がありますが、もし内径の違う塩ビパイプをつなぐ場合は継手が必要です。
つなぎ目には塩ビ用の接着剤を使用してください。接着したら、30分ほど放置しておきましょう。
手順4:土を埋め戻す
接着後30分経ったら、元栓を開けて水漏れがないかチェックします。問題がなければ土を埋め戻します。土は一気に戻さず、少しずつ戻しながら、踏み固めていきましょう。
このように、散水栓から立水栓への交換は難しい作業になります。DIYに慣れていない方にはおすすめできません。
DIYがおすすめできない理由
散水栓から立水栓にDIYで交換するとなると、水漏れなどのさまざまなトラブルが考えられます。無理をして作業をした結果、配管を破損させてしまい修繕のために高額な費用がかかってしまうリスクもあるのです。
配管に傷をつけてしまう
塩ビパイプはノコギリで簡単に切断できるため、作業中に誤って傷をつけてしまう危険性があります。配管に傷がついてしまうと心配なのが、水漏れです。
水漏れは水道料金が高額になったり、建物に被害を与えてしまったりすることも考えられるため、確実に作業を任せられる業者に依頼するのが安全です。
手間と時間がかかる
散水栓ボックスの交換は土を掘り起こしたり配管をつないだりと、素人には大変な作業です。必要な道具を揃えるだけでも手間がかかるでしょう。配管を傷つけないように慎重に作業を進めなくてはならないため、手間だけでなく時間もかかってしまうものです。
また、散水栓ボックスがコンクリートに埋め込まれている場合、コンクリートを削ったり固めたりする作業が必要になるため、知識や経験がなければ容易ではありません。
設置できる立水栓が限られている
現在は立水栓もお庭のインテリアのひとつとして、さまざまなタイプのものが設置できます。しかし、DIYではサイズの問題などで希望のとおりに立水栓を設置できないかもしれません。業者に依頼すれば、相談しながらご希望の立水栓を選ぶことができるでしょう。
以上のように、手間と時間をかけずに、確実に希望の立水栓を設置したいのであれば、業者に依頼するのがよいでしょう。ただ、業者に依頼するとなると気になるのが費用ですよね。散水栓から立水栓に交換する費用について、このあとにご紹介します。
業者に依頼した場合の費用
散水栓から立水栓への交換を業者に依頼したときにかかる費用の相場と、業者を選ぶためのポイントとなる「相見積り」についてご紹介していきますので、参考にしてみてください。
費用の目安
散水栓から立水栓への交換を業者に依頼する場合の費用は、およそ2万円から高いときには10万円を超えることもあります。業者によって料金の設定の違いがあり、立水栓本体の価格や配管の長さでも料金が変わってくるため、詳しい費用については業者に見積りを依頼してあらかじめ確認しておきましょう。
相見積り
よりよい業者を見つけるためには、複数の業者で見積りをとって比較する相見積りをおすすめします。それぞれ作業内容と費用を比較することで、適正な金額を知ることができるでしょう。
料金はもちろんですが、料金の内訳がしっかり明記されているかも確認してください。料金の内訳が不明瞭だと、あとから追加の料金を請求されるといったトラブルもあるようです。
また、見積りを出してもらう際には、業者とよく相談しましょう。丁寧に施工について説明してくれるかどうかや、質問にしっかり受け答えしてくれるかなどもチェックポイントです。
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まとめ
散水栓から立水栓へのDIYの手順は、土を掘り返して配管を切断し、新しい配管をつないで土を戻すというものです。これらの作業は、時間と手間がかかりますし、配管関係は技術も必要ですので、素人には難しいです。
配管を傷つけるなどのトラブルを避けるためにも業者に依頼することをおすすめします。詳しい料金を知るためにも見積りをとりましょう。
弊社では、全国にある加盟店の中から屋外水栓のトラブルや水回りに対応する業者をお探しいたします。業者依頼を検討されている方は、お気軽にご相談ください。