洗面台つまりでお悩みの場合は、まずはつまりの原因や洗面台の構造を把握する必要があります。これは、つまりの原因やつまりが起きている部位によって、対処法も異なってくるためです。
このコラムでは、洗面台つまりの原因や洗面台の構造、つまりの対処法について解説していきます。洗面台つまりでお困りの方は参考にしてみてください。また「洗面台つまりを業者に依頼して解消したい」という方は、弊社の相談窓口へお電話ください。
目次
洗面台つまりはなぜ起こる?つまりの原因について
洗面台つまりには、いくつかの原因があります。つまりの原因としてあげられるものは次のとおりです。
【ぬめり】
洗面台のパイプ内に発生するぬめりは、洗面台つまりの原因になりやすいです。これは、パイプ内のぬめりにゴミや髪の毛などが付着し、水の流れが悪くためです。
ぬめりの原因になりやすいものには、石鹸カス/歯磨き粉/ヘアワックスなどがあげられます。また、カビや雑菌の中にはぬめりを発生させる種類もあり、それらがパイプ内でぬめりを発生させて洗面台つまりの原因になるケースもあります。
【髪の毛】
人間の髪の毛は一日に100本前後抜けるといわれており、知らず知らずのうちに抜け落ちた髪の毛が排水口内に流れ込むことも珍しくありません。そして、排水口から流れ込んだ髪の毛が、ヘアキャッチャー内に溜まったり、パイプ内のぬめりに付着したりして水の流れを悪くし、洗面台つまりを引き起こす原因になります。
【ゴミ】
髪の毛の場合と同様に、排水口から流れ込んだゴミがパイプ内のぬめりに付着して、水の流れが悪くなり、洗面台つまりが発生することがあります。
【固定物】
ヘアピンやヘアゴム、指輪、剃刀の替え刃、歯磨き粉のキャップなどは、洗面台つまりを引き起こす固形物の代表的な一例です。これらの固形物がヘアキャッチャーやパイプ内に入り込んでしまうことによって、水の流れが遮られ、洗面台つまりへと発展します。
つまりの原因になる部分は、ヘアキャッチャー/排水トラップ/排水管の三か所
ここでは、洗面台つまりの原因になる部位の場所や構造について解説していきます。自分で洗面台つまりの解消をする際の参考にしてみてください。
ヘアキャッチャー
排水口の付近にある、髪や固形物などがパイプ内に流れ込むのを防ぐための部位です。この部分に髪の毛やゴミ、固形物などが引っかかっていると水の流れが悪くなって洗面台つまりが発生してしまうため、定期的に掃除をするようにしましょう。
排水トラップ
洗面台の下にあるパイプの内、P字またはS字の形状をしている部位のことです。排水口に流れ込んだ水はまず排水トラップを経由し、そこから排水管へ水が流れて、最終的に下水へと排水されていきます。
排水トラップは常に一定量の水が溜まるような仕組みになっていて、この溜まっている水のことを「封水(ふうすい)」といいます。封水の役割は、下水から排水管を伝って登ってくる悪臭や害虫が室内に入ってこないようにすることです。
このように排水トラップは常に一定量の水を溜め込める構造になっていますが、そこにゴミや汚れなどが溜まると洗面台つまりの原因となることがあります。排水トラップが原因で洗面台つまりが発生している場合は、取り外しをおこなって直接つまりの原因となっているものを取り除きましょう。
排水管
壁や床に埋まっていて、上から流れてきた水を下水まで流すための部位です。排水管が洗面台つまりの原因である場合は、自分で対処するのは難しいため、なるべく業者に対処を依頼するようにしましょう。今すぐに駆け付けられる業者をお探しの際は、弊社にお電話ください。
洗面台のつまりはどうすれば解消できる?
洗面台つまりは「つまりの原因」によって対処法が異なってきます。ここでは洗面台つまりの解消法をいくつかご紹介していくので、原因にあわせた方法を選びましょう。
【ラバーカップ】
対応できる原因:髪の毛・ゴミ・ぬめり
一般的には「すっぽん」と呼ばれることが多い、トイレのつまりを解消するための道具です。排水口にしっかりとラバーカップ密着させ、パイプ内のつまりの原因となるものを吸い出すように引きましょう。ラバーカップを使用する際は洗面台を水で満たしていくと、パイプ内のゴミを吸引しやすくなります。真空式パイプクリーナーでも同様の対処ができます。
【ワイヤーブラシ】
対応できる原因:髪の毛・ゴミ・固形物
「ワイヤー式パイプクリーナー」とも呼ばれ、理科室などに置いてある試験管ブラシをそのまま長くしたような見た目の掃除道具です。ヘアキャッチャーを外した状態で排水口からワイヤーブラシを入れて、パイプ内の髪の毛・ゴミ・固形物をブラシ部分で絡めとって取り出すことができます。針金でも代用可能です。
【パイプクリーナー】
対応できる原因:髪の毛・ぬめり
排水口から流し込み、パイプ内の髪の毛やぬめりを溶かして洗面台つまりを解消できる薬剤です。製品ごとに含まれている成分が異なるため、洗面台つまりの原因にあわせてパイプクリーナーを選ぶ必要があります。
パイプクリーナーに含まれている成分が「水酸化ナトリウム」なら皮脂や石鹸かすなどの油分を、「次亜塩素ナトリウム」なら髪の毛などのタンパク質を溶かすのに向いています。つまりの原因にあわせてパイプクリーナーを選ぶようにしましょう。異なる種類のパイプクリーナーを同時に使用すると、成分によっては有害ガスが発生する危険性があるため、パイプクリーナーの同時使用は絶対に避けてください。
より効果的に髪の毛やぬめりを溶かしたい場合は、パイプクリーナーをすぐ水で流さず30分前後は放置することをおすすめします。また、パイプクリーナーの使用中は必ず換気をしっかりおこなうようにしましょう。
【重曹+クエン酸】
対応できる原因:ぬめり
重曹は料理や掃除などに使われる苦味のある白い粉であり、クエン酸は柑橘類に含まれている酸味成分を粉にしたものです。両方とも、ホームセンターやスーパー、ドラッグストアなどで購入できます。クエン酸はレモン汁やお酢などでも代用可能です。
手順は最初に重曹を排水口から入れて、10分前後そのまま待ちます。その後、排水口からクエン酸を入れてコップ1杯の水を流し込みます。こうすることによって、重曹とクエン酸が混ざって化学反応を引き起こし激しく泡立ちます。
この泡立ちにより、パイプ内のぬめりなどを浮かして流せるようにするというのがこの対処法です。泡の発生が収まったら水を流してみて、洗面台つまりが解消されているかどうか確認しましょう。
一般的に「重曹/クエン酸には汚れを溶かす成分がある。だから、汚れを溶かしてパイプのつまりを解消できる」とされていることが多いです。しかし、重曹やクエン酸が食べられる安全なものであることからも想像できるとおり、汚れを溶解する力はあまり高くありません。
そのため、重曹やクエン酸単体ではぬめりによる洗面台つまりを解消するのは難しいです。また、泡の発生する勢いで浮かせる程度のぬめりにしか効果がないため、ひどい洗面台つまりの場合はこの方法だと対処できない可能性が高いです。
より効果の高い対処法
上記の対処法で対応できない場合は「強力な薬剤を使用する方法」と「高圧洗浄機を使用する方法」の二種類の対処法があります。しかし、強力な薬剤や高圧洗浄機は洗面台つまりを解消できる可能性が高い反面取り扱いが難しく、一歩間違えればパイプがダメになってしまう危険性があります。また、一般家庭ではこれらの道具がないかもしれません。
そのため、ご紹介してきた対処方法で洗面台つまりが解消できない場合は、なるべく業者に相談することをおすすめします。業者であれば、強力な薬剤や高圧洗浄機を使用して頑固な洗面台つまりでもすばやく解消可能です。洗面台つまりでお悩みの際は、弊社にご相談いただければすばやく駆け付けるプロをご紹介します。
つまりを予防して再発を防ぎましょう
せっかくつまりを解消しても、予防をしっかりしておかないと洗面台つまりが再発するおそれがあります。洗面台つまりの予防策には次のようなものがあげられるため、試してみてください。
- 定期的にヘアキャッチャーの掃除をする
- 定期的に重曹とクエン酸を流し込み、ぬめりの発生を防止する
- 定期的に洗面台内に水を溜め込み、いっきに流す
しかし、つまり予防をしていても、どうしても洗面台つまりが発生してしまうケースがあります。予防をしていても何度も何度も繰り返し洗面台がつまる場合は、業者に一度見てもらったほうがよいかもしれません。
洗面台が何度もつまって困るという方は、弊社にお電話ください。弊社加盟店は、プロの知識であなたのお家の洗面台つまりを解消します。相談窓口は無料かつ24時間365日ご利用できるため、いつでもお気軽にご相談ください。