キッチンの排水溝が臭い原因は？消臭のための対策と予防策

外出先から帰宅してキッチンに立ったとき、イヤな臭いを感じることがありませんか。キッチンの排水溝で臭いの原因となる場所は、いくつか考えられます。ここからは、排水溝の中で汚れがたまりやすい場所や、臭い対策についてご紹介します。

キッチン排水溝が臭い！主な原因は？

排水口が臭う原因は、その構造にも関係しています。排水口のふたの下にはゴミの受け皿があり、その下には「ワントラップ」といってお椀型のパーツがついています。

この下に水がたまっていることで、排水管からくる虫や悪臭を防ぐという構造なのです。この部分を「排水トラップ」といい、ワントラップの内側に汚れが付着していることもあります。

また、長期間キッチンを使用せずに排水溝内にたまっていた水が蒸発すると、排水管からの悪臭を防ぐことができずにキッチンまで臭う場合もあります。

ですがキッチンの悪臭の主な原因は、排水溝にたまった生ゴミや油などでしょう。生ゴミを処分していても、受け皿を触ってみるとヌメリがこびりついていることがあります。

汚れによって雑菌が繁殖してヌメリとなり、イヤな臭いを発するようになるのです。ゴミの受け皿やワントラップのニオイの元を除去するには、重曹とお酢やクエン酸など家にあるものが活躍してくれます。

排水溝から取り外した受け皿やワントラップに、重曹400mlとお酢200mlをかけたら、1時間ほどそのままにしておきます。その後、水でよく洗い流すだけです。それでも汚れが取りきれないときには、洗剤とスポンジなどで洗いましょう。

また、排水溝自体に汚れが付着している場合は、市販されているパイプクリーナーを使用する方法もあります。

排水トラップの汚れを掃除する方法

排水溝のフタやゴミの受け皿、ワントラップなどを取り外して、排水トラップの汚れも掃除しておきましょう。洗剤や使い古しの歯ブラシ、スポンジを使用して汚れを落としたら、水でしっかりと流してください。最後にすべてのパーツを元に戻してお掃除終了です。

要チェック！排水管にも汚れがたまる

排水溝の先の排水管にも汚れはたまってしまいます。たまった汚れは悪臭を放つだけでなく、つまりの原因にもなりかねません。排水管のお手入れも忘れずにおこないましょう。こちらも重曹とお酢が活躍してくれます。

重曹2に対してお酢1を用意して、排水溝のまわりにかけます。約30分おいてからお湯でしっかりと流してください。また、市販されているパイプクリーナーでも排水管の汚れを落としてくれます。

キッチンの排水溝の臭いを予防するには

キッチンのイヤな臭いを予防するためには、日ごろのお手入れが欠かせません。汚れをためてしまわないように、毎日の洗い物のついでに排水口のお掃除もしておきましょう。さらに効果的に排水溝の臭いを防ぐ方法をご紹介します。

・アルミホイル

ゴミの受け皿にまるめたアルミホイルを入れておくと、発生した金属イオンによってヌメリを防いでくれます。

・水切りネット

ゴミの受け皿に市販されている専用のネットをかぶせて、キッチンの使用後に毎回取り換えるだけです。生ゴミの処分も簡単で、ゴミの受け皿をきれいな状態で保つことができます。

・定期的にプロに掃除を依頼する

忙しくてキッチンの掃除をする時間がない方は、定期的にプロに掃除を依頼するという方法もあります。水漏れ110番でも排水口の洗浄や臭い対策を承っております。キッチンの臭いにお困りの方は、お気軽にご相談ください。

台所掃除で臭いが取れない人へ……原因はココかも！

ゴミの受け皿や排水トラップの掃除をしてもキッチンのイヤな臭いが解消されないという方は、次のような原因が考えられます。

シンクの排水管と床下の塩ビパイプの間に隙間

シンクから排水された水は、排水管から床下の塩ビパイプへ流れていきます。排水管と塩ビパイプの間に隙間がある場合、下水の臭いが漏れてくるおそれがあるのです。隙間から悪臭が生じている場合は、市販されている「防臭ゴム」を使用して隙間をふさいでおきましょう。

床下の塩ビパイプに取り付けられたまるい形のプレートをドライバーで外し、排水管と塩ビパイプの連結部分を確認してみてください。隙間がある場合は、塩ビパイプのサイズに合った防臭ゴムを用意します。

塩ビパイプから排水管を外して、防臭ゴムを通してから再度つないでください。連結部分を防臭ゴムでカバーして、プレートを元に戻しましょう。

排水溝のワントラップがない

下水からの悪臭は、排水トラップにたまっている水やワントラップによって防いでいますが、まれにワントラップが付いていない場合があります。ワントラップが付いていないと、悪臭がキッチンに入り込んでしまうことがあるのです。

ワントラップは市販されているので、ない場合は取り付けることをおすすめします。

排水溝の臭いを防ぐ封水が蒸発している

ワントラップと同様に、排水トラップに必要な水が溜まっていないと悪臭がキッチンに入り込んでしまうのです。しばらくキッチンを使用していない場合など、排水トラップ内の水が蒸発している場合には、水をためる必要があります。

排水トラップや排水ホースが破損している

キッチンを使用しているのに排水トラップに水がたまっていない場合は、排水トラップが破損しているおそれがあります。

また、排水ホースの破損によって悪臭が生じている場合もあるのです。排水トラップや排水ホースが破損していると、水漏れを引き起こすことも考えられるので、早急に修理や交換をしたほうがよいでしょう。

パーツの買い間違いや修理の失敗に気をつけて！

悪臭の原因箇所を自分で修理する場合、防臭カバーやワントラップなどのパーツのサイズは適切なものを選ばなくてはなりません。パーツ選びや作業に失敗してしまうと、かかった費用や労力が無駄になってしまいます。自分で修理をすることに不安のある方は、業者に依頼してみてはいかがでしょうか。

プロに任せることで、時間や労力を無駄にすることなく、スムーズに修理を済ませることができるかもしれません。無料見積りをしてもらって納得のいく業者を探してみてはいかがでしょうか。水110番でも無料で現地調査、無料見積りを簡単に申し込むことができます。

キッチン排水溝の臭い対策、業者料金はいくら？

自分で作業するのは不安だけど、業者に依頼するには費用が気になるところですよね。ここからは、キッチンの臭い対策を業者に依頼したときの費用相場をご紹介します。

排水管の高圧洗浄や修理交換はいくら？

排水管に汚れが付着することで悪臭が生じている場合には、高圧洗浄をおこないます。業者に依頼した場合、基本料金の相場はおおよそ3,000円～5,000円で、作業料金やパーツ代がプラスされます。高圧洗浄の費用相場は、おおよそ18,000円～20,000円ほどです。

排水ホースを自分で交換する場合、パーツにかかる費用はおおよそ1,000円～2,000円ほどです。業者に依頼した場合、基本料金などがプラスしてかかります。ですが、手間や時間をかけることなく的確に修理や交換をおこなってくれることを考えると、お得といえるかもしれません。

どこに依頼するのが安心？

排水トラップや排水管が破損していて修理が必要な場合、賃貸住宅にお住まいの方は管理会社に連絡しましょう。費用負担や依頼業者について確認する必要があります。また、戸建て住宅にお住まいの方は保証期間を確認してください。期間内ならハウスメーカーに問い合わせてみましょう。

キッチンの修理や洗浄の依頼先は水道業者です。メーカーとは違い、土日を含めて24時間受け付けている業者が多く、迅速に対応してもらえるというメリットがあります。また、他社との価格競争で勝ち残った業者が多く、お得に修理や洗浄を依頼できるはずです。

「ちゃんとした業者」を選ぶコツ

業者に依頼するときに不安なのが、請求される金額が適正なのかという点でしょう。そんな不安を解消するためには、業者への見積り依頼を1件で済ませないことが大切です。複数の業者に見積りを依頼して、適正な金額を把握したうえで納得のいく内容を提示してくれる業者を選ぶとよいでしょう。

ほかにも、アフターフォローの内容や問い合わせの際の対応などをチェックしてみてください。料金設定が明瞭で、質問に明確に答えてくれる業者なら安心です。水110番でも無料見積りを承っています。相場を確認する資料として、ぜひ参考にしてみてください。

キッチンの排水溝から臭いが発生したとき、自分で修理や洗浄をおこなうのに不安を感じる方や時間に余裕のない方は、よりよい業者を見つけて依頼すれば安心・安全かつスムーズに問題を解消することができるでしょう。