【音声付き】ネズミの鳴き声は「キーキー」鳴き声の正体を特定する簡単な方法

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【音声付き】ネズミの鳴き声は「キーキー」鳴き声の正体を特定する簡単な方法

本当にネズミの鳴き声?実際の音声を聞いて正体を突き止めよう

夜、天井からネズミの鳴き声のようなものが聞こえてきて、ネズミが住み着いているんじゃないかと不安に感じていませんか?

ネズミが家にいるかどうかは、鳴き声で簡単に判断できます。

ネズミの鳴き声といえば、「チューチュー」といった鳴き声を想像する方も多いかもしれませんが、実際は「キーキー」と高い声で鳴いています。

ネズミの鳴き声は特徴的ですので、実際の音声と比較すれば、ネズミが家にいるかどうかすぐ判断できるでしょう。

しかし、ネズミの鳴き声ではなかった場合は、ネズミと鳴き声が似ている他の動物かもしれません。

この記事では、鳴き声の正体をいち早く突き止めるために、おもに以下の内容を解説しています。

この記事のポイント
  • ネズミの鳴き声の特徴
  • ネズミが鳴く理由
  • 家に住み着くネズミ以外の動物の鳴き声
  • ネズミかどうか鳴き声以外で判断する方法
  • ネズミの駆除方法

この記事を読めば、本当にネズミの鳴き声かどうか自分で判断できるようになり、今後正体のわからない鳴き声に悩まされなくなるでしょう。

この記事の監修者

麻酔の中でも術後鎮痛を専門として臨床研究をおこなう。医学教育への取り組みも積極的におこない、心肺蘇生の講習会のインストラクターやディレクターなどをこなす。本名および「あねふろ」の名前でAmazon Kindleにて電子書籍も出版。

※「ネズミが家にいることで起こる被害」のみ監修

ネズミの鳴き声は「キーキー」「チーチー」

ネズミは、「チューチュー」ではなく、「キーキー」「チーチー」と鳴きます。

実際のネズミの鳴き声を聞いてみましょう。

↓※※ネズミの姿が映っています※※

ネズミは基本的に夜行性です。夜に天井からこのような鳴き声が聞こえたら、ネズミがいる可能性が高いでしょう。

ネズミは争いや繁殖のときに鳴く

ネズミは、争いや繁殖のときに鳴きます。

ネズミが複数集まると、ネズミ同士が争って鳴くことがあります。

また、ネズミのオスがメスに求愛するときや、子ネズミが母親を呼ぶときに鳴くことがあるようです。

ネズミは年中繁殖しますが、春(3月~5月)と秋(10月~11月)にピークを迎えます。

この時期に鳴き声が聞こえてきたら、子供のネズミもいるかもしれません。

ネズミの繁殖力はすさまじく、屋根裏に出没しやすいクマネズミは、生後約3ヵ月~2年で繁殖が可能になり、約21日間の妊娠期間で約6匹出産します。クマネズミは、これを年間約5〜6回繰り返します。

子供のネズミもいるとなると、たくさんのネズミが家の中に潜んでいるおそれがあります。

いずれにしても、ネズミの鳴き声が聞こえてくるということは、ネズミが複数いる可能性が非常に高いといえるでしょう。

ネズミは種類によって捕まえたときの鳴き声の反応が異なる

ネズミは普段、争いや繁殖のときに鳴きますが、捕まえられたときも驚きや恐怖で鳴くことがあります。

ただし、ネズミの種類によって捕まえたときの鳴き声の反応が異なります。

家に侵入するネズミは「ドブネズミ」「クマネズミ」「ハツカネズミ」の3種類です。

それぞれの反応を見てみましょう。

▼捕獲したときの反応

ネズミの種類 捕獲したときの反応
ドブネズミ よく鳴く
クマネズミ あまり鳴かない(幼獣はよく鳴く※1)
ハツカネズミ あまり鳴かない

※1.東京都福祉保健局|東京都ねずみ防除指針「第三部 ねずみ防除の技術的指針 1)防除の基本

ネズミを捕獲したときによく鳴いていたら、ドブネズミもしくは、クマネズミの幼獣の可能性が高いです。

また、遭遇する可能性は低いですが、欧米系のクマネズミも脅すとよく鳴く※2といわれています。

欧米系のクマネズミは体が大きく、250g以上もある(日本のクマネズミは100~200g)のが特徴です。

もし、捕獲したネズミの体が大きく、よく鳴くなら、欧米系のクマネズミである可能性が高いでしょう。

※2.福島県|避難指示区域におけるネズミ対応マニュアル~自治体版~

ネズミじゃないかも?家に住み着く動物の鳴き声

ネズミだと思っていた鳴き声は、他の動物の鳴き声の可能性もあります。

家に住み着く動物は、おもに以下の5種類です。

▼家に住み着く動物の鳴き声

動物の種類 通常時の鳴き声 威嚇時の鳴き声
ハクビシン キーキー ガウッ
イタチ 鳴かない キッキッキッ
タヌキ 鳴かない キュウーン
アライグマ クルルル シャー
コウモリ 人間の耳では聞こえない キィキィ、チチチチ…

「ハクビシン」と「イタチ」は高い声で鳴くので、ネズミの鳴き声と間違えてしまうかもしれません。

それぞれ、実際の鳴き声の音声とともに詳しく解説します。

ハクビシンは「キーキー」「ガウッ」

ハクビシンは、通常時は猿のように「キーキー」と鳴き、威嚇時は太い声で「ガウッ」と鳴きます。

実際の音声を聞いてみましょう。

ハクビシンの子供は、大人よりも高い声で鳴き、なかなか鳴きやまない特徴があります。

イタチは「キッキッキッ」

イタチは普段鳴くことはめったにありませんが、威嚇するときに「キッキッキッ」と鳴くことがあります。

実際の音声を聞いてみましょう。

イタチの子供は、親を呼ぶときや威嚇をするときに大人より小さな声で「キーキー」「クククク」と鳴くこともあります。

イタチの鳴き声も高いため、ネズミの鳴き声と間違えやすいです。

タヌキは「キュウーン」

タヌキも普段めったに鳴かないですが、威嚇するときに「キュウーン」と子犬のような鳴き声で鳴くことがあります。

実際の音声を聞いてみましょう。

アライグマは「クルクル」「シャー」

アライグマは、通常時は「クルクル」と小刻みに鳴き、威嚇時は「シャー」と鳴きます。

実際の音声を聞いてみましょう。

また、アライグマは子供が親を探しているときや、空腹を知らせるときに鳴くこともあります。

コウモリは「キィキィ」「チチチチ」

コウモリの普段の鳴き声は、超音波です。

とても高い音で人間の耳では聞こえませんが、危険を察知したときの「キィキィ」「チチチチ…」などの鳴き声は、聞こえることがあります。

実際の音声を聞いてみましょう。(01:27あたりで聞こえます。)

これまで、ネズミやネズミ以外の動物の鳴き声をご紹介しましたが、鳴き声の正体はわかりましたか?

ネズミかどうか確信がもてない方は、次にご紹介する鳴き声以外の判断方法をぜひ参考にしてみてください。

ちなみに、家にいる生き物の正体がネズミ以外の動物だった場合は、勝手に駆除できません。

野生に生息している鳥獣(ネズミ以外)は、「鳥獣保護法」によって国に保護されているため、自分で駆除することはできないのです。

ネズミ以外の動物が家にいる場合は、害獣専門の業者に相談することをおすすめします。

ネズミがいるかどうか鳴き声以外で判断する方法

ネズミが家にいるかどうかは、鳴き声以外でも判断できます。

以下のことが当てはまるところがあったら、家にネズミがいる可能性が高いです。

  • 天井から「ガリガリ」「ドドドッ」などの音が聞こえる
  • 家の中に小さいふんが落ちている
  • 壁や床の隅に黒い汚れがついている

それぞれ詳しく解説していきます。

天井から「ガリガリ」「ドドドッ」と音が聞こえる

天井から「ガリガリ」「ドドドッ」などの生息音が聞こえる場合、ネズミがいる可能性があります。

ネズミの生息音は、以下のような特徴があります。

ネズミの生息音 音の正体
ドドドッ 天井で走り回っている音
ガリガリ、カリカリ 木をかじっている音
カサカサ、ガサガサ 断熱材がある場所を走っている音

夜中に天井から聞こえる「ドドドッ」といった足音でネズミの存在に気付く人は多いでしょう。

天井や壁の中からこのような音が聞こえてきたら、ネズミを疑ってください。

家の中に小さいふんが落ちている

家の中に小さなふんが落ちていたら、ネズミのふんかもしれません。

ネズミのふんは、以下のような特徴があります。

▼ネズミの種類別のふんの特徴

ドブネズミ クマネズミ ハツカネズミ
見た目 ドブネズミ フン クマネズミ フン ハツカネズミのフン
大きさ 10~20mm 6~10mm 4~7mm
焦茶・灰色 茶・灰色 茶色
特徴 まとまって落ちていて、太い 散らばって落ちていて、細長い。 小さくて先がとがっている。

屋根裏にいるネズミは、ほぼ「クマネズミ」です。

クマネズミは高い場所に登るのが得意で、電線を伝って屋根裏に侵入します。

クマネズミは、ふんをしながら歩く習性があるため、家のあちこちにふんが散らばっています。

茶色・灰色の細長いふんが落ちていたら、クマネズミが家に入り込んでいる可能性が高いでしょう。

クマネズミのふんは屋根裏を探すのが一番手っ取り早いです。

屋根裏は、押入れの天井やクローゼットの天井などにある点検口から入ることができます。

屋根裏を覗くのが怖い方は、ネズミが通りやすい柱や壁などの床、換気扇など高所にふんが落ちていないか確認してみましょう。

ネズミのふんについては、別記事「ネズミのふんの特徴」でも詳しく解説していますので、もっと知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

壁や床の隅に黒い汚れがついている

壁や床の隅に黒い汚れがついていたら、ネズミがいる可能性があります。

黒い汚れは、ネズミの体についている脂分と汚れが壁や床などにこすれてできた跡で、黒光りしているのが特徴です。

黒い汚れは、ネズミの通り道である柱や壁、床の隅についていることが多いです。

▼ネズミが体をこすりつけた跡

天井や壁の黒ずみ

このようなネズミがいる証拠のことを「ラットサイン」と呼びます。

ラットサインには、ご紹介した黒い汚れ、生息音やふん以外にも、かじり跡、足跡などがあります。

ラットサインについては、別記事「【画像付き】ラットサインの特徴」でも詳しく解説していますので、ラットサインのことをもっと知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

もし、すべて確認してもネズミかどうかわからなくて不安な場合は、ネズミ駆除業者に屋根裏を調査してもらいましょう。

ねずみ110番では、ネズミの調査や駆除・対策がおこなえるプロの業者をご紹介しています。

ご相談いただければ、全国の加盟店から最適な業者をすぐにお探しいたします。

ご紹介するネズミ駆除業者は、屋根裏などを調査してネズミの生息を確認するため、自分では怖くて屋根裏を覗けない方も安心です。

お電話は24時間365日受け付けていますので、いつでもお気軽にご相談ください。

家にネズミがいることがわかったら追い出すのが基本

家にネズミがいることがわかったら、まず追い出しましょう。

ネズミの防除方法には3つあり、「環境的防除」「化学的防除」「物理的防除」があります。

▼ネズミの防除方法の種類と内容

防除方法の種類 防除の内容
環境的防除 ネズミの生息しにくい環境を整える方法。人や環境にもっとも影響が少なく、効果が持続する。
化学的防除 殺そ剤や忌避剤など薬剤を使用する方法。
物理的防除 粘着トラップ、かごトラップ、はじきワナなどで捕獲する方法。

このなかで、すべてのネズミに効果があるのが「環境的防除」です。

一般住宅で被害の多いクマネズミは警戒心が非常に強く、毒餌への耐性が強い個体もいるため、、「化学的防除」や「物理的防除」が効きにくいといわれています。

環境的防除は、以下の3つが基本です。

  • 餌になるものを片づける
  • 巣を作らせない
  • ネズミが出入りできる穴を塞ぐ

順番に解説していきます。

餌になるものを片づける

まず、ネズミの餌となるものを片づけましょう。

ネズミは、餌がないと寒いときは1日以内、暖かいときは4~5日で餓死します。

家の中にある安定した餌場を排除すれば、ネズミは自然と餌を求めに屋外へ出てくれるでしょう。

ネズミは雑食性なので何でも食べます。

ネズミの餌となるものは出しっぱなしにせず、以下のように保管しましょう。

  • 食べ物は常に冷蔵庫や戸棚の中に入れる
  • 生ごみは蓋つきの容器に入れる
  • ペットの食べ残した餌は放置しない
  • 仏壇のお供え物は夜片づける

また、家の中でかじられている食べ物がないか探してみてください。

食べ物がかじられている場合、ネズミの仕業であることが考えられるため、発見したら排除しましょう。

ただし、ネズミは家の中に餌場がなくなったからといって完全に追い出せるわけではありません。

家の周りで餌を調達し、家に持ち帰って屋根裏などに住み着いてしまうこともあります。

餌場の排除は、ネズミを追い出すひとつの過程だと考えてください。

巣を作らせない

ネズミの餌場を排除したら、巣を作らせない対策をしましょう。

家の中に巣材があると、寝床や繫殖場所に使われるおそれがあります。

巣材になりやすいものと、ネズミが巣を作りやすい場所は以下のとおりです。

巣材になりやすいもの ネズミが巣を作りやすい場所
  • ビニール袋
  • チラシ、新聞紙
  • ティッシュペーパー
  • 雑巾
  • 衣類、タオル、シーツ など
  • 屋根裏
  • 壁の中
  • テレビ、冷蔵庫の裏
  • 家具の裏
  • タンスの中
  • 押入れの中 など

ネズミは、紙くずや布切れなどを人目のつかない暖かい場所に集めて巣を作ります。

家の中は整理整頓をして、巣材となるものを運ばれないようにしましょう。

ネズミが出入りできる穴を塞ぐ

最後に、ネズミが出入りできる穴を塞ぎましょう。

ネズミはずっと家にいるイメージがあるかもしれませんが、近くに餌がないと屋外と屋内を出入りします。

ネズミが出入りできる穴があると、たとえ家の中に侵入したネズミを毒餌や粘着トラップで駆除しても、また別のネズミが侵入できてしまうため、根本的な解決にはなりません。

ネズミの侵入を防ぐためにも、出入りできる穴は塞いでください。

ネズミは、10円玉大の大きさのすき間があれば通り抜けてしまいます

まずは、ネズミを屋内に入れないように、屋内にあるすき間から塞ぎましょう。

▼ネズミが侵入しやすい場所(屋内)

ねずみ 侵入しやすい場所

  • 出入り口の框(かまち)下
  • 排水管のすき間
  • 換気扇
  • ブレーカー付近のすき間
  • ガス管のすき間
  • 押し入れの天板
  • エアコン導入口
  • 鴨居や長押(なげし)のすき間
  • ネズミにかじられた穴
  • トイレの配管(ドブネズミの場合)

以下は、東京都の目黒区役所のホームページに記載されていた、令和2年度に保健所が相談者の家を調査したときの「ネズミの侵入口となりうる要注意箇所と指摘した割合」です。

▼要注意箇所と指摘した割合(屋内)(令和2年度)

室内への侵入口 指摘した割合(55件中)
壁・床の穴・すき間 32.7%
流し台まわり 27.2%
かまち下(玄関土間の奥) 12.7%
エアコン裏(配管穴) 10.9%
換気扇 7.3%
配電盤(ブレーカーボックス) 5.5%
押入れの中 5.5%

※参考:東京都目黒区「ネズミの被害を防ぐために!

特に、壁や床の穴やすき間、流し台まわりが侵入口となるケースが多いようです。

屋内のすき間を見つけたら、加工しやすいやわらかい六角形の網目がある金網(きっこう金網)を丸めてつめこんで塞いでおきましょう。

台所用のステンレスたわしをちぎって穴につめこんでも大丈夫です。

侵入口かどうか迷ったら、ガムテープを貼ってみてください。

後日確認したときにガムテープが剥がれていたら、ネズミがそのすき間を通っているおそれがあります。

ネズミが通った形跡のあるすき間は、塞いでおきましょう。

屋内のすき間を塞いだら、次に屋外のすき間を塞ぎます。

▼ネズミが侵入しやすい場所(屋外)

ねずみ 侵入しやすい場所 屋外

  • 通風口
  • エアコン導入部
  • 換気扇
  • 排水管
  • 基礎のすき間
  • 窓のすき間
  • 扉のすき間
  • 壊れた壁
  • ひさしの下のすき間
  • 戸袋
  • 床下
  • 床下通風口
  • 床下の排水・トイレの配管(ドブネズミの場合)

▼要注意箇所と指摘した割合(屋外)(令和2年度)

屋外からの侵入口 指摘した割合(105件中)
床下通風口 27.6%
壁や基礎の穴・すき間 27.6%
配管貫通部の周囲 17.1%
雨戸の戸袋 16.1%
出窓等の下部 10.4%
地面掘れ 8.6%
屋根まわり 3.8%

※参考:東京都目黒区「ネズミの被害を防ぐために!

屋外では、床下通気口や基礎の穴・すき間が侵入口となるケースが多いようです。

屋外のすき間は、金属たわしを丸めてつめたり、金網を丸めて埋めたりして塞ぎましょう。

外壁の穴は、パテで埋めてください。

詳しいやり方は別記事「ネズミの駆除方法」でもご紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

追い出せなかったネズミは粘着トラップで駆除する

追い出せなかったネズミは、粘着トラップで駆除しましょう。

ここまででネズミが出入りできる穴は塞いでいるので、家の中に残ったネズミを駆除すれば被害を止めることができます。

ネズミを駆除する方法は、「殺そ剤」や「かごトラップ」などがありますが、後処理のことを考えると衛生的に捕獲・回収できる粘着トラップがおすすめです。

粘着トラップは、粘着部分の上を通ったネズミが足を取られ、体が張り付つくことで捕獲できるという商品です。

しかし、先述したように、一般住宅で被害が多いクマネズミは、毒餌や粘着トラップといった科学的防除、物理的防除が効きづらいです。

そのため、粘着トラップでの駆除はあくまでも環境的防除の補足として考えておいてください。

ここからは、粘着トラップを使ったネズミの駆除方法をご説明します。

体の小さいハツカネズミや子供のクマネズミなら1枚でも捕獲できる場合があります。

ただし、体の大きい成獣のクマネズミやドブネズミは逃げられるおそれがあるため、1ヵ所につき10枚ほど用意しておくとよいでしょう。

粘着トラップは、ネズミの通り道に設置します。

ネズミが出没しやすい屋根裏、流し台の下、キッチンまわり、ふんなどのラットサインがあった場所に設置しましょう。

粘着トラップの設置方法は、2パターンあります。

▼粘着トラップの設置パターン

出入口がはっきりわかっている場合 出入口がわからない場合
粘着シート 規則正しく

規則正しく並べる

粘着シート ランダム

ランダムに並べる

ネズミの出入口がわかっている場合は、規則正しく並べて集中的に狙いましょう。

ネズミの出入口がわからない場合は、広い面積をカバーするためにランダムに設置してください。

クマネズミは見慣れないものがあると警戒して近づかないため、最初は粘着面を露出させずに、折りたたんだままで置いて様子をみましょう。

粘着トラップを設置したら、3日間はそのままにしておきます。

ネズミが慣れてきたら、粘着面を広げた状態にして様子をみてください。

ネズミが捕獲できていたら、粘着トラップごと折りたたんで生ごみとして処分しましょう。

ここまで、ネズミを追い出す方法と駆除方法をご紹介しましたが、もしこれらのことをおこなってもまだネズミがいるようでしたら、ぜひねずみ110番にご相談ください。

ねずみ110番は、ネズミ駆除のプロをご紹介しているサービスです。

ご紹介するネズミ駆除業者は、ネズミの駆除はもちろん、ネズミの出入口を塞ぐ防鼠工事までおこなってくれます。

自分ではネズミが出入りできる穴が見つけられない、埋められない場合も、ネズミ駆除業者であれば徹底的に調査して塞いでくれるでしょう。

ネズミ駆除に自信がない方は、プロに任せてみることをおすすめします。

ネズミが家にいることで起こる被害

ネズミが家にいると、以下のような被害が起こるおそれがあります。

  • ネズミに寄生するイエダニが原因で皮膚炎を発症する
  • ネズミが原因の感染症を引き起こす
  • 家中のあらゆるものがかじられる

順番に解説していきます。

ネズミに寄生するイエダニが原因で皮膚炎を発症する

ネズミが家にいると、ネズミに寄生するイエダニが原因で、皮膚炎を発症するおそれがあります。

イエダニは、ネズミに寄生するダニです。

普段はネズミに寄生して吸血しているのですが、宿主のネズミが死ぬと、新たな宿主を探して人を吸血します。

イエダニに刺されると、激しいかゆみを引き起こします。

また、ダニの死骸やふんに含まれる一部の物質に反応して、アレルギー反応を起こすこともあります。

まれに、重篤なアナフィラキシーを引き起こし、呼吸苦や血圧低下をきたすこともあるので注意が必要です。

ネズミが家にいるということは、イエダニもいる可能性が非常に高いです。

イエダニはネズミの巣で大量発生するため、ネズミが家にいたら早めにネズミを駆除し、巣を作られないようにしましょう。

すでに巣を作られていたら、巣の撤去も必要です。

ネズミが原因の感染症を引き起こす

ネズミが家にいると、ネズミが原因の感染症を引き起こしてしまうおそれがあります。

病原体が感染してうつることを「伝播(でんぱ)」と呼ぶのですが、ネズミから人へ病原体が伝播する経路は、「直接伝播」と「間接伝播」の2つに分かれています。

▼直接伝播と間接伝播の違い

直接伝播 …… 感染源のネズミから直接うつる
間接伝播 …… 感染源のネズミと人間の間にある媒介物によってうつる

間接伝播の媒介物になるものには、ネズミが排出したふんや尿で汚染された水や土壌、食品、節足動物(ノミ、ダニなど)があります。

それぞれ、伝播経路別のネズミが原因の感染症の例を以下の表にまとめました。

▼伝播経路別の具体例と感染症の例

伝播経路 具体例 感染症の例
直接伝播 ネズミに噛まれる 鼠咬症
ネズミの体を直接触る 皮膚糸状菌症
ネズミに排泄物を直接触る 腎症候性出血熱、クリプトスポリジウム症、
サルモネラ症、レプトスピラ症
間接伝播 水系汚染、土壌汚染 クリプトスポリジウム症、レプトスピラ症
食品 サルモネラ症
節足動物(ノミ、ダニなど) ペスト、つつがむし病

ネズミが原因で起こる感染症の内容をいくつかご紹介します。

鼠咬症(そこうしょう)
鼠咬症スピリルムと呼ばれる菌をもっているネズミに咬まれたときに、傷口から感染します。感染すると、咬まれた部分が腫れて、発熱・発疹などの症状が出ます。

レプトスピラ症
レプトスピラと呼ばれる菌をもっているネズミが排出する尿によって汚染された水や土壌から、口や傷ついた皮膚から感染します。感染すると、高熱・悪寒・頭痛・筋肉痛などの症状が出ます。

サルモネラ症
サルモネラと呼ばれる菌をもっているネズミによって汚染された食品を口にすることで感染し、食中毒を引き起こします。感染すると、吐き気・腹痛・発熱などの症状が出ます。

このように、ネズミが家にいると、ネズミに直接触れなくても感染症を引き起こすおそれがあります。

家中のあらゆるものがかじられる

ネズミが家にいると、家中のあらゆるものがかじられてしまいます。

ネズミの前歯は一生伸び続けるため、常に固いものをかじって前歯を削らなければなりません。

前歯が伸びすぎると、前歯が皮膚に貫通したり、食べ物が食べられなくなったりして、最悪の場合死んでしまうことも……。

ネズミは何でもかじります。

ネズミがかじるもの
  • 家の柱
  • 家具
  • 配線
  • 樹木
  • 石鹸 など

ネズミは、壁の中や屋根裏にある屋内配線をかじることもあります。

ネズミが配線をかじると、中にある2本の導線が接触し、大量の電気が一気に流れ、絶縁被覆(導線を保護している外側の部分)などが燃えることで火災につながるおそれがあります。

また、建物の柱などをかじられると、資産価値も下がってしまいます。

このように、ネズミが家にいると、さまざまな被害が起きるおそれがあります。

ネズミが家にいるかもしれないと思ったら、早めにネズミ駆除業者に見てもらいましょう。

ネズミの駆除・予防費用は約2万5千円~5万円かかる人が多い

ネズミの駆除や予防にかかる費用を調査したところ、約2万5千円~5万円かかる人が多いことがわかりました。

以下は、実際に当社にご相談いただいたネズミ駆除・予防の施工にかかった費用をグラフにしたものです。

ネズミ駆除を業者に依頼したときの費用分布

集計期間:2021年10月~2022年9月(698件)
集計対象:弊社運営サイト全体におけるネズミ駆除・予防の施工実績
集計方法:対象の平均値を算出(※)し、小数点第一位以下を四捨五入
※大規模な施工など特殊なケースを除く費用の平均値を算出するため、上下2.5%の施工費用を異常値として集計対象から除外しています。

グラフで見ると、ネズミの駆除・予防費用は全体の43.1%の人が5万円以内に収まっていることもわかります。

ネズミの駆除費用は、施工する範囲によって金額が変わります。

例えば、倉庫・物置など比較的閉鎖的な場所でネズミを発見した場合は、駆除の難易度はそれほど高くなく、安く抑えられることが多いです。

しかし、建物全体や屋根裏、複数の場所で駆除が必要になった場合は、施工範囲が広くなり高くなりやすいでしょう。

正確な費用を知りたい方は、ネズミ駆除業者に見積りを依頼してみることをおすすめします。

ねずみ110番なら現地調査・見積りは基本無料!

ねずみ110番では、現地調査・見積りを無料※でおこなっている業者をご紹介しています。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

「ネズミかどうかわからないけど見てほしい。」
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などのご相談も大歓迎です。

お電話やメールでご相談いただければ、ネズミの調査や駆除がおこなえる業者をすぐにお探しいたします。

お電話は、24時間365日受け付けています。

夜中でもご相談可能ですので、ネズミの鳴き声が気になったときにいつでもご連絡ください。

まとめ

ネズミは、「チューチュー」ではなく、「キーキー」「チーチー」と鳴きます。

ネズミが鳴く理由は、「争い」や「繁殖」です。

ただし、家の中にはネズミ以外にも、以下のような動物が住み着くことがあります。

  • ハクビシン
  • イタチ
  • タヌキ
  • アライグマ
  • コウモリ

特に、ハクビシンやイタチは高い声で鳴くので、ネズミと間違えてしまうかもしれません。

ネズミの鳴き声か確信が持てないときは、以下のネズミがいる証拠のなかで当てはまるところがないか確認してみましょう。

  • 天井から「ガリガリ」「ドドドッ」などの音が聞こえる
  • 家の中に小さいふんが落ちている
  • 壁や床の隅に黒い汚れがついている

ネズミだった場合、イエダニによる皮膚炎の発症や感染症などの健康被害、かじられることによる建物の資産価値の低下の被害が起きるおそれがあります。

ネズミがいることがかったら、餌と巣材を排除し、侵入口を塞いで追い出しましょう。

追い出せなかったネズミは粘着トラップを使って捕獲・駆除してください。

自分ではできない方や、ネズミかどうか判断できなくて不安な方は、ぜひねずみ110番にご連絡ください。

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