ねずみが起こす経済被害!?ねずみが好む環境と一緒に知ろう!
みなさんは、ねずみ被害に遭われたことはあるでしょうか。ねずみ被害と一口に言っても、様々な被害が考えられます。 ここではねずみが起こす被害のひとつである住まいへの被害を、ねずみが好む場所と併せて解説していきます。ねずみの害を知ることでその危険性を回避することに繋げましょう。
ねずみが大好きな場所とは?
ねずみが暮らしていくのに好む場所には、都市部と郊外で違いがあります。 ここでは、それぞれの生息域においてねずみが好む隠れ家や周囲の環境を表と併せて解説し、ねずみが営巣しやすい空間の特徴を挙げていきます。
ねずみが好む場所と理由
生息域 | 棲息場所 |
---|---|
都市部 |
【工場】食品保管庫 【雑居ビル・オフィスビル】コンテナ 【飲食店】厨房・調理台・カウンター 【学校、民家】 ベランダ・キッチン・食器棚 植木鉢・植え込み |
郊外 | 【農家・一軒家】農地・田畑・畑地納屋・家屋 |
都市部を好む理由
ねずみは、昔から電信柱を伝うなどして一般家庭のお家や建物内部に侵入していました。
しかしながら開発が進み、下記のような条件が都市環境として整ってきたことで、
一般宅の室内や部屋、公園などの場所以外でもねずみが発生するようになり、個体数を増やす要因となっています。
<都市部でもねずみが見られるようになった原因>
●ビル、地下街などは冬季であっても気温が一定である
●エサ場が豊富にある(繁華街のゴミ箱など)
●湿気が多い場所が見つけやすい(下水管や下水道など)
郊外を好む理由
郊外を好むねずみは農作物を荒らすタイプと住宅に棲みつき建物そのものと人の生活に被害を出すタイプがいます。
ねずみから作物を守るための方法として畑に設置する罠もあるほどです。それほど郊外にはねずみが多くいるのが普通という感覚です。
古いタイプの一軒家の自宅はねずみからすれば侵入が容易で、人気が少なく家具などの裏、天井裏全域など隠れるスペースが多いため、ねずみが好む条件がそろっています。
こういった条件にあてはまる築年数の経った空き家が多いことも、ねずみが郊外を好む理由と言えるでしょう。
ねずみの生態の主な特徴
●雑食性で大食漢(1日に食べる量は体重の3分の1程度)
●繁殖能力が極めて高い(年に5~6回ほど出産)
●基本的には夜行性(光が苦手なのではなく人目を避けるため。人の生活サイクルに依存する。)
ねずみが営巣する場所
ねずみが営巣する場所には天井裏のダクト部分や床下など、さまざまありますが、それらに共通して考えられる条件には下記のようなものがあります。
●寒さに弱いねずみでも過ごせる暖かい場所
●外敵に見つかりづらく、安心して繁殖できる場所
●餌場が近く、巣材となるものがある場所
ねずみが好む環境とは
このように、ねずみが好む場所の条件は人の暮らしている屋内環境にとても当てはまっています。そのため、都市周辺でのねずみの数が増えてきているという考えも根拠があるものと言えます。
ねずみが住宅や建物に棲みついた場合、人への心身的被害はもちろん、建物への被害も軽視できるものではありません。
ねずみは基本的に壁際の床面を移動し、糞尿を撒いていきますが、それが住宅などの建物の悪臭や傷みを発生させる原因につながるのです。また、何より厄介なのはねずみの持っているなんでもかじるという習性です。
この習性が、建物にさらなる被害を生み出す原因になっています。
ねずみによる経済的被害
上記でねずみの好む場所を紹介しましたが、それらの場所にねずみが棲みつくことによって発生する被害は、やがて経済的にも大きな打撃を与える危険性を孕んでいます。 ここでは、その経済的被害の第一歩として起こり得る建物への被害について解説していきます。
ねずみによる建物への被害
ねずみは強靭な前歯で冷蔵庫裏の柱など、住宅内のさまざまな場所をかじり、巣材集めなどに励みます。 そのため、かじられた跡が気付かない間に建物の内部で拡がり、大きな破損が見られるまでに被害が発展してしまうことがあります。
建物への被害
- ケーブル
- ガス管
- 建材
住宅内における被害箇所の一例
●建物に使用されている建材
●電線、電気配線(配管)などの電気設備に配置されているケーブル(コンセント部分を含む)
●ガスや水道の配管 など
建物の被害から考えられる火災
上記のような建物への被害により、最も多く起こる二次被害は火災です。 ねずみがかじった電気ケーブルがショートしたり、かじって穴が開いたガス管からガス漏れを起こし、引火したりすることが火災の原因になるのです。 これらの火災は、人の命を危険に晒すことはもちろん、被害総額の観点から見てもやはり相当な被害になると言わざるを得ません。 このような経済的な被害を招かないようにするためにも、日頃からねずみに関して細心の注意を払うことが大切なのです。
ねずみが建物をかじってしまう理由とは!?
- げっ歯類であるねずみは一生歯が伸び続けるという性質を持つ
- 歯が伸びすぎてしまうとエサを食べることが出来なくなり、
最悪の場合は餓死を招くことも - 硬いものをかじって歯を削ることで一定の長さに保ち、生活に支障をきたさないようにする
上記のような理由から、硬いものであれば、建材として使われている木材や石けんなど、身近にあるものを手当たり次第にかじってしまう場面が見られます。 例えば、増改築工事の際に壁内部の配線を確認したら、かじり後だらけで電線の芯がむき出しだったということもあります。 建物だけでなく、住宅内の金属類以外は、ほとんどのものがねずみによる食害に遭うという認識を持っておいたほうが良いかもしれません。
ねずみというのは建物内部に様々な被害を与えてきます。特に、漏電による火災が一番怖いのではないでしょうか。そのような被害によるデメリットを未然に防ぐ為には、駆除や対策を確実に行うことが重要です。 しかし、ねずみ駆除を個人で行いたくても、その効果を完全なものにすることは、とても難しいものです。 駆除業者であればしっかりと現場をおさえて、駆除のみならず対策についても相談に乗ってくれますので、必要があれば依頼するようにしましょう。