「アオダモを剪定したいけど、どうやって剪定したらいいかわからない…」
「アオダモって樹高が高いから素人がやるのは難しいかな…」
剪定をしたことがない方からすると、外観をよくする剪定方法や、樹高を抑える方法などわからないことばかりですよね。
アオダモは小さくても樹高3~5m程度の高さで、大きいサイズだと10mを超える樹高の高い木です。
樹高が5mを超えるようであれば造園業者に任せることをおすすめしますが、3~5m程度のサイズであれば、剪定初心者でも剪定することは十分可能です。
しかし、適当に剪定をしてしまうと植物の成長を阻害し、見栄えを損ねてしまいます。
ですから、正しい剪定方法を知ることがとても大切です。
今回は「アオダモの剪定方法」についてご紹介していきます。
本記事を読むことで下記のようなメリットがあります。
- アオダモの正しい剪定方法を知ることができる
- アオダモの樹高を抑える剪定方法を知ることができる
- 枯らさずに育てることができて、きれいなアオダモを鑑賞できる
他にも、剪定で使用する道具や、アオダモの育て方についても詳しく解説しているので、アオダモの正しい剪定方法を知りたい方はぜひご覧ください。
目次
剪定のおすすめの時期は1~3月
アオダモの剪定をするのに適している時期は1~3月の落葉期です。
アオダモのような落葉樹は冬になると落葉して休眠しますが、休眠中は樹木内で「養分」が蓄えられているので、剪定で負担をかけても樹木が枯れにくいです。
上記の図を見てもわかるように、夏は大きく成長するために養分を使っているので、剪定をすると樹木に大きな負担をかけることになるので避けましょう。
他の種類の樹木でも、剪定をするのに適した時期は休眠期なので、剪定する樹木の休眠期を知っておくと枯らしてしまうリスクを下げることができます。
アオダモの剪定に必要な道具
ここでは、アオダモの剪定に必要な道具を紹介します。
おすすめの商品をあわせて紹介しているので、まだ道具をお持ちでない方はぜひ参考にしてください。
剪定で最低限必要な道具は下記のとおりです。
- 植木バサミ
- 剪定バサミ
- 脚立
- 掃除道具
これらを順番にご紹介していきます。
※商品価格は通販サイトAmazonの最安値を記載(2022年5月17日時点)
既に剪定道具をお持ちの方は【「間引き剪定」で不要枝を剪定する】をご覧ください。
植木バサミ
草花の剪定などで細い枝を切るときに使用します。
一般的なハサミよりも先が細長い形状になっているので、枝が込み合った箇所での剪定でも不要な枝を狙って切りやすいです。
おすすめの植木バサミ
商品名 | 千吉 植木鋏 アルミ柄 普通刃 |
価格 | 1,418円 |
特徴 |
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全長21cmでサイズが丁度よく、材質がアルミなので軽くて扱いやすい植木バサミです。
バネ付きなので開閉しやすく、手の負担を軽減してくれます。
剪定バサミ
植木バサミでは切れない太い枝を切るときに使います。
親指程度の太さの枝までなら切ることが可能です。
剪定バサミは一般的なハサミよりも切れ味が鋭く、製品によってはグリップ内部にバネやスプリングを用いていることで、硬い枝も切りやすくなっているのが特徴です。
おすすめの剪定バサミ
商品名 | 岡恒 剪定鋏 180mm NO.101 |
価格 | 3,480円 |
特徴 |
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剪定業者の間で「剪定バサミといえば岡恒」といわれるほど人気の高い剪定バサミです。
最高級刃物鋼を材料としていて、切れ味抜群で枝もスパスパ切れると評判です。
脚立
アオダモは樹高が低い木でも3m以上はあるので、剪定をするのであれば脚立はほぼ必須です。
脚立を選ぶ際のポイントは、脚立を三脚にすることです。
四脚で剪定をすると、庭木の地面では凹凸があって脚立が不安定になるので、安定感のある三脚から選びましょう。
おすすめの脚立
商品名 | シンセイ アルミ三脚 |
価格 | 11,863円 |
特徴 |
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3~5mほどの樹高のアオダモを剪定するのにおすすめの商品です。
ただしアオダモの樹高が5mを上回るようであれば、造園業者に剪定を任せましょう。
脚立のサイズが大きくなるほど値段が高くなること(高さ3mで3万円以上)、なにより樹高が高くなるほど剪定は難しくなり危険なので、プロに任せることをおすすめします。
掃除道具
剪定で落とした枝葉を片付けるための掃除道具も用意しましょう。
手作業で拾い集めるのは手間ですし、剪定以外でのお庭のお掃除にも役立ちます。
加えてアオダモは落葉樹なので、冬になると落葉します。
落葉したら掃除する必要があるので、掃除道具を持っていないのであれば用意しましょう。
おすすめの掃除道具
商品名 | ファミリーツリーW(ダブル)伸縮ガーデンクリーナ アルミ柄 |
価格 | 2,303円 |
特徴 |
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商品名 | 高儀 ちりとり集草バッグ 60L |
価格 | 1,300円 |
特徴 |
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「間引き剪定」で不要枝を剪定する
アオダモの剪定で重要なポイントは、自然な樹形を意識して剪定することです。
年数が経つにつれ、自然にきれいな形になっていくので、剪定しすぎるとかえって不自然で不格好な樹形にしてしまいます。
ですから、剪定は軽めに「間引き剪定(透かし剪定)」で不要な枝や内側で混み合った枝を切っていけば十分です。
ここからはアオダモの具体的な剪定方法をご紹介していきます。
- 花芽を切らない
- 切るべき「忌み枝」を見極める
- 完成形をイメージしてから切り始める
剪定では「花芽」を切らないように注意
アオダモを剪定するときは花芽を切らないように注意しましょう。花芽を切ってしまうと花が咲かなくなってしまうおそれがあります。
花芽の見分け方としては、以下のように「ふっくらと丸みを帯びた芽」が花芽の特徴です。
食べたら美味しそうな気がするのはアオダモの花芽。食べちゃダメ。#アオダモ #白い花 が咲くよ。#狭いながらも楽しいお庭 pic.twitter.com/XoAZo8V2xw
— らいおんさん(アロマ教室すぅ) (@73suu) March 20, 2019
剪定で取り除くべき「忌み枝」の種類
剪定の手順を紹介する前に、ここでは取り除くべき忌み枝について解説します。
剪定で取り除くべき忌み枝は下記のとおりです。
- 他の枝と交差している枝
- 上に向かって長く伸びている枝
- 根本から出る枝
- 他の枝と交差してしまっている枝
- 枯れてしまっている枝
忌み枝は上級者が玄人好みの樹形を作りたいときに利用することもありますが、下記のようなデメリットがあるので基本的には取り除くべきです。
忌み枝があると樹木が枯れやすくなり、病害虫が発生するリスクが高くなるので切るようにしましょう。
剪定の具体的な手順
間引き剪定の手順は下記のとおりです。
- 樹木全体を見て、理想形の樹木をイメージする
- 枯れ枝から先に取り除いていく
- 内側の枝が込み合っている部分を枝の根元部分から切る
- 極端に長い枝や四方に飛び出している見た目の悪い枝を切る
- 枝の左右のバランスを整えて完成
間引き剪定をするときのポイントは、枝の付け根で切ることです。
切り残しがあると、その枝が枯れたり、新しい枝が生えたりして樹形を乱します。
「強剪定」は樹木が枯れやすくなるのでおすすめしない
「強剪定」とは、ノコギリでないと切れないような太い枝を切ったり、一度にたくさんの枝や芽を切り落としたりする剪定です。
結論ですが、強剪定はおすすめしません。
というのも、下記のようなデメリットがあるからです。
- 太い枝を切ることは樹木に多大なストレスを与えるので枯れやすくなる
- 枝を切断して葉がなくなると、光合成ができなくなり根が枯れやすくなる
- 枝を切ることで花や実がなりにくくなる
おすすめなのは、軽い剪定を毎年1~3月ごろにすることです。
樹高が3~5mほどのアオダモであれば、強剪定は必要ありません。
5m以上の樹高になってしまった場合は、剪定も難しく危険なので、プロに任せることをおすすめします。
樹高の高いアオダモの剪定はプロに任せると安心!
ここまで読んでみて「やっぱり剪定を素人がやるのは難しそうだな」と思われているかもしれません。
アオダモは小さいサイズでも3~5m、大きいサイズだと10mを超えるほど高くなる樹木ですから、樹高が高くなればなるほど剪定をするのは難しく危険になります。
また、成長が比較的遅いアオダモは、一度剪定を間違えてしまうと長い期間において不自然な形になってしまいます。
自分で剪定するのが不安であれば、プロの方に依頼をするのもおすすめです。
プロの方は数多くの剪定作業を経験しているので、自然な樹形を維持する剪定をしてくれます。
「剪定110番」では、全国の剪定業者と提携しているので、お客様のご要望にあった剪定業者をご紹介いたします。
無料の相談窓口もありますので、剪定について困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。
アオダモを枯れさせない正しい育て方
アオダモは丈夫で、寒暖にも強い植物なので育てやすい樹木ですが、枯れさせないためにいくつかポイントがあるので紹介します。
アオダモを枯れさせない育て方は下記のとおりです。
- 日当たりのいい場所で育てる
- 真夏のときは土表面が乾いたらたっぷり水を与える
- 肥料は寒肥として冬に一回与えれば十分
順番にご紹介していきます。
日当たりのいい場所で育てる
アオダモは寒暖に強く、地面にしっかり根が張れば基本的にどんな環境でも育てることが可能ですが、日陰より日なたのほうがよく育ちます。
ただ、日当たりには強いですが乾燥には弱いです。
アオダモは乾燥していると落葉期以外でも落葉することがあるので、真夏に落葉しているようであれば乾燥している可能性があります。
真夏のときは土表面が乾いたらたっぷり水を与える
アオダモは乾燥を好まないので、土の表面が乾いていたらたっぷり水を与えます。
特に真夏は乾燥しやすいので、朝か夕方に1回水やりをするといいです。
冬は休眠し土も乾きにくくなっているので、水やりは控えめにし、与えた水が凍らないように気温が上がった日中に水やりをします。
肥料は寒肥として冬に1回与えれば十分
アオダモは肥料を与えなくても問題なく育てることができます。
肥料を与えるのであれば、寒肥として1~2月ごろに一回、油かすなどの有機肥料を与えると新芽を出すエネルギーとなり多くの枝葉が育ちます。
アオダモを大きく育てたい方はお試しください。
害虫は「テッポウムシ」に注意
アオダモは病害虫に強い樹木ですが、「テッポウムシ」には気をつけたほうがいいです。
テッポウムシは、夏から秋にかけて発生する「カミキリムシ」の幼虫で、食害した木に鉄砲で撃ったような穴が開くことからテッポウムシと名づけられました。
テッポウムシを放置すると樹幹が枯れてしまう可能性があるので、見つけたら駆除するようにしましょう。
簡単な見つけ方としては、テッポウムシが木を食べると「おがくず」が必ず発生するので、「おがくずがある=テッポウムシが樹幹にいる」と考えてもらえればいいです。
駆除する方法としては、下記の殺虫剤を使用することをおすすめします。
商品名 | 住友化学園芸 殺虫剤 園芸用キンチョールE |
価格 | 1,258円 |
特徴 | 専用ノズル(3方向噴射)で樹幹に食入したカミキリムシを効果的に退治できる |
3方向に噴射できる専用ノズルを使用して、樹幹の上下にも殺虫剤を噴射できるので効果的にテッポウムシを駆除することができます。
樹木からおがくずが出ていたら、この殺虫剤を使ってテッポウムシを駆除しましょう。
まとめ
今回は「アオダモの剪定」についてご紹介しました。
要点をおさらいすると、以下のようになります。
- 剪定は1~3月にするのがおすすめ
- 剪定方法は「間引き剪定」で不要枝を切っていく
- 内側の枝が混み合っている部分を枝の付け根部分から切り落とす
- 間引き剪定をするときは樹木の上から下に向かって切っていく
- 「強剪定」は樹木が枯れやすくなるのでおすすめしない
剪定をすることでアオダモの外観が整い、日当たりと風通しがよくなることで成長を促進し、病気や害虫の予防にもなります。
「枝が混みあってきたな」と思ったら剪定していきましょう。
アオダモの剪定でお困りの方は「剪定110番」にご相談ください!
本記事を最後まで読んでみて、「やっぱりプロに任せようかな」と思われた方はぜひ「剪定110番」にご相談ください。
剪定110番は全国の剪定業者と提携しているので、お客様のご要望に合った剪定業者をご紹介いたします。
ご相談、お見積もりは無料で承りますので、お気軽にお問い合わせください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいた上で、調査費用等をいただく場合がございます。