剪定とは庭木の枝葉などを切りそろえて整えることを言いますが、植物は常に成長していて季節などの環境によっても大きく状態が変わります。ですから、それを整える剪定にも様々な種類がありその目的も違います。例えば「整姿剪定」はその字の通り、長さが揃わなくなった枝を切り落とし、全体の見た目を整えるために行う剪定で、時期としては7月から秋口あたりの草木の成長が落ち着いた頃に実施します。対して「整枝剪定」という剪定は秋が深まった時期から冬の寒い時期に行う剪定で、枝ぶりを整えて春先までの成長を見栄え良く保つことを目的としています。この他にも剪定の作業方法から名前が区別されることもあり「吊し切り剪定」などは大きな枝を切った後ロープなどで安全に枝を下ろす作業を指し「野透かし剪定」はノコギリなどで樹木の内側から枝を落とすことで、外観のシルエットを変えることなく内部に透かしを入れる剪定のことをいいます。このように枝葉を落とす剪定にも色々な種類があり、それぞれを効果的に選択して行わなければ自分ごのみの形に植物を整えることは難しいものなのです。困った時には剪定業者に相談すれば、状況や目的に合せて剪定の仕方を考えてもらえるので、そんな時にそれぞれの方法を覚えておけば、その後の手入れの参考にできるかもしれません。