クロガネモチは初夏から成長を始めるため、6月~9月の間に剪定をしておきます。クロガネモチは背が高くなりやすいため、剪定せずに放っておくと15メートル前後まで育つことがあるのです。そのため、適度に剪定をして高さや樹形を整えましょう。
そこで、今回はクロガネモチの剪定について詳しくご説明します。剪定をする際は、ぜひ参考にしてみてください。
また、クロガネモチの育て方や、増やし方についてもご紹介します。正しい育て方を知ることで、クロガネモチの手入れに役立つでしょう。
目次
クロガネモチの剪定方法・時期は?
クロガネモチの剪定では高さを整える方法と、樹形を整える方法をおこないます。なぜなら、クロガネモチは成長する力が強いため、放っておくと背は高くなり、樹形も乱れてしまうからです。そのため、成長期である初夏に剪定をおこないましょう。
クロガネモチの剪定時期はいつがいい?
クロガネモチは6月~9月にかけて剪定をおこないます。なぜなら、クロガネモチは6月前後によく成長をするため、育てやすい高さまで切って戻すことが大切なのです。
また、クロガネモチの実を観賞したい場合は、9月に実の付き具合を見ながら剪定をおこなうのもいいでしょう。実の付き具合を見ておこなうことで、実付きのいい枝を残すことができるのです。そのため、実がつきにくい枝だけを取り除くことができます。
クロガネモチの剪定方法
クロガネモチの剪定は2種類あります。樹形を整える方法と、高さを整える方法です。クロガネモチは生命力が強いため、放っておくと枝が伸び放題になったり、育ちすぎたりします。そのため、剪定をして樹形と高さを整えましょう。
枝を整える剪定では、おもに不要な枝を根元から切り落とします。上へまっすぐに伸びた枝や、内側に反り返った枝などがあると、樹形が悪くなるのです。そのため、枝の付け根から切り落として枝数を減らしましょう。いらない枝を減らすことで見た目を改善し、風通しもよくなります。
また、高さを整えるための剪定では、中央の幹を切ります。幹の頂上から、好みの高さまで切り戻すことで、樹高が高くなりすぎるのを防ぐのです。もし幹が太い場合は、剪定用のハサミではなく、ノコギリなどを使うのもいいでしょう。
高木になったクロガネモチの剪定
クロガネモチは大きくなると、ビル3階分ほどの高さになります。そのため、すでに高木になったクロガネモチを剪定するのは難しいです。背が高くなったクロガネモチを剪定するなら、業者に任せましょう。
しかし、できるなら自分の手で剪定したい、という人もいるかと思います。そこで、以下では高木を剪定するときのポイントについてご説明します。
高木を剪定するとき脚立を使うことが多いですが、脚立にのぼる前に足場の安全確認をおこないましょう。足場が不安定だと、転落事故にもつながるのです。そのため、デコボコや勾配のない、安定した場所に脚立を立てましょう。
枝を剪定するときには、近隣住民に迷惑がかからないかを確認してください。剪定した枝や葉が、近隣の敷地や家に落ちることで、ご近所トラブルに発展することがあるのです。そのため、近隣に配慮して剪定するか、あらかじめ住民に連絡するなどしておきましょう。
また、剪定後の枝を処理する際は、自治体で決められたルールに従っておこないましょう。少しの枝なら可燃ごみとして処理ができますが、大量に枝があると廃棄ができない場合があるのです。そのため、自治体ごとに決められた処理方法を、事前に調べておきましょう。
それでもクロガネモチの剪定が難しい場合は、業者に依頼をするのがおすすめです。業者に任せることで、剪定から枝の処理までおこなってもらうことができます。そのため、剪定に時間や手間をかけずに済むでしょう。
業者に剪定を依頼すると、いくらかかる?
業者に依頼をする場合、費用が気になるという人もいるでしょう。費用面での心配があるなら、業者に依頼をしたときの料金相場について知っておくとよいです。料金の相場を知っておくことで、適正価格で依頼できる業者を見つけられるでしょう。そこで、以下では剪定を依頼した場合の費用相場についてまとめてみました。
- 3メートル未満:3,000~5,000円前後
- 3~5メートル未満:6,000~8,000円前後
- 5メートル以上:15,000~18,000円前後
また、剪定費用とは別で、出張料金や枝の回収費などが別途で含まれる場合もあります。そのため、最終的な金額がわかりにくいのです。剪定料金を詳しく知りたいときは、見積りを取りましょう。
剪定110番でなら、見積りを無料で出しています。また、業者に依頼した場合の出張料も無料になるため、コストを削減できるのです。剪定110番では24時間無料でお電話を受け付けていますので、よろしければぜひご相談ください。
クロガネモチを増やす方法
クロガネモチは、緑色の葉と赤い実の色合いが美しいため、たくさん植えて鑑賞したい人もいるでしょう。しかし、苗をひとつずつ買っているとコストがかかるので、今ある株から繁殖させるのがおすすめです。そこで、以下ではクロガネモチの増やし方と注意点についてご説明します。
クロガネモチを増やす「挿し木」のコツ
クロガネモチの増やし方には、挿し木という方法があります。挿し木とは、切り取った枝を土に挿すことで、苗として育てる方法です。そこで、以下では挿し木の手順についてご説明します。
- 生えてから1年前後の若い枝を切る
- 枝の下半分に付いた葉や、小枝を取り除く
- 切り口を30分前後まで水につけておく
- その間に、苗用の小鉢へ園芸用の土を入れて準備しておく
- 30分経ったら、切り口を下半分まで土に挿す
- 明るい室内や、半日日陰になるような場所で育てる
- 土が乾かない程度に水をやり、葉が新しく5枚ほど芽吹いたら成功です
挿し木をする際は、枝を斜めに切りましょう。斜めに切ることで切り口が広くなるため、水を多く吸って発根しやすくなります。また、挿し木を成功させるなら、次で説明する発根促進剤を使うのもおすすめです。
挿し木で元気に育てるなら”発根促進剤”を活用
発根促進剤とは、挿し木に使う枝の切り口に塗ることで、根が出るのをうながす薬剤です。水につけた切り口に塗ることで、発根や根の定着を助けるため、挿し木が成功しやすくなるといわれています。液体と粉末タイプがあり、どちらも切り口に塗りつけることで使用できるので、目的に合わせて試してみましょう。
害虫の発生にも注意しよう
クロガネモチを育てるときには、ツノロウムシという害虫に注意しましょう。ツノロウムシは群れで木に寄生し、樹液を吸うことで養分を奪ってしまうのです。クロガネモチは弱ると枯れてしまうことがあるので、見つけたら殺虫剤で駆除します。数が多すぎて駆除が難しい場合は、クロガネモチを剪定して枝ごと除きましょう。
クロガネモチは基本的に病害虫には強いですが、害虫の駆除後も弱ったまま回復できない場合もあります。そのため、回復が見込めない場合は、業者に相談してみましょう。
剪定110番では、24時間体制でご相談を受け付けています。さらに、ご相談を受けてからお近くの業者を手配させていただくので、素早く問題を解決することができるのです。
クロガネモチを元気に育てるコツは?
クロガネモチは剪定だけでなく、日ごろの手入れをおこなうことも大切です。とくに、植えつけてからしばらくは根が弱いので、手入れを怠ると枯れてしまうことがあります。そのため、手入れの方法を知り、クロガネモチを元気に育てましょう。
元気のコツ1|広めのスペースで育てる
クロガネモチはできるだけ広い庭で育てましょう。なぜなら、クロガネモチは成長につれて背が高くなり、幹も太くなるため、狭い場所で育てていると湿気がこもってしまうのです。湿度が高いと病害虫が発生しやすくなるので、育てるなら広い場所が望ましいといえます。
元気のコツ2|水やりは植え付けから約2年が肝心
鉢から庭へと植えつけたら、2年ほど経つまでは1日1回水を与えましょう。植えつけたばかりのクロガネモチは根が未熟なため、乾燥しやすいのです。そのため、2年経つまでは小まめに水分を与えます。
2年以降は雨水だけで生きていけるので、水やりは必要ありません。ただし、夏場など極端に乾燥する時期だけは、水を与えましょう。
元気のコツ3|実付きを良くしたいなら、肥料を与えよう
クロガネモチの実は、たくさん付けることで鮮やかな赤色を観賞することができます。そのため、クロガネモチの実付きをよくしたいと思う人もいるでしょう。
実の付きをよくするなら、2月に有機肥料もしくは化成肥料を与えてください。冬の間はクロガネモチが栄養の吸収をストップするため、春先の栄養が不足しがちなのです。実をたくさん付けるには栄養が必要なので、効果の持続性が高い有機肥料などを、冬のうちに与えておくといいでしょう。
元気のコツ4|土は水はけのよいものにしよう
クロガネモチを植えつける前に、土の準備をしておきます。クロガネモチは水はけのいい土を好むため、赤玉土や鹿沼土などを庭に混ぜておくのがおすすめです。また、大きな石があると、根が成長する際に邪魔になるので、整地の際に取り除いておくといいでしょう。
もし、クロガネモチの手入れがわからなくなったら、業者に相談をしてみるのも手段のひとつです。知識のある業者に相談することで、自力でおこなうよりも的確におこなってもらえます。また、業者のやり方を手本にして、今後の手入れに役立てることもできるでしょう。
業者への相談をお考えでしたら、ぜひ剪定110番をご利用ください。剪定110番では年中無休でお電話を受け付けていますので、休日や深夜でも対応することができるのです。
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