BSアンテナを室内に置く5つの条件！室内でも失敗しない設置方法｜アンテナ110番

「設置場所がないからBSアンテナを部屋の中に置きたい！けどできるの？」
「小型のBSアンテナが欲しいけど、家電量販店で見かけないのはなぜ？」
「外から見えないように設置したいけど……やっぱり感度が下がるの？」

BSアンテナは外に設置しているのをよく見かけるので、室内に置けるかどうか？悩みますよね。
BSアンテナは本来外に設置するので、障害物の多い室内に設置すると感度が落ちやすくなります……。

しかし！BSアンテナを室内に置く5つの条件をクリアすれば、室内でも映像が乱れずキレイな衛星放送が楽しめます。
具体的には以下の条件です。

本文では室内にBSアンテナを置くと感度が落ちる原因を踏まえ、部屋の中にBSアンテナを置く方法・適したBSアンテナの選び方をご紹介しています。

さらに感度の関係で屋外にアンテナを設置した際の費用や屋外・室内にBSアンテナを設置できないときの対処法も解説しているので、この記事を読めばBSアンテナの設置場所にもう悩むことはありません！

早速なぜ室内にBSアンテナを置くと感度が悪くなるか？の原因から見ていきましょう。

BSアンテナは室内に置けるがリスクが高い

BSアンテナは本来屋外に設置するものなので、室内に設置するとBSアンテナの感度が落ちます。
具体的な理由は以下のとおりです。

上記の理由からベランダの手すりや屋根などにBSアンテナを設置できるのであれば、屋外に設置しましょう。

ではなぜBSアンテナは室内だとうまく設置ができないのか？対処法はないのか？見ていきましょう。

室内は障害物が多いので感度が下がる

室内には衛星放送（BS）の電波をジャマする障害物が多く、BSアンテナを室内に設置してもうまく映らない可能性が高いです。

具体例を挙げると下記のものが、障害物になります。

衛星放送の電波は宇宙の衛星から発射されているので、空とアンテナの間に障害物があると電波が弱ります。

また衛星放送の電波は水分に弱いので、水分を含んだ洗濯物はBSの電波を弱める原因になります。
ほかにも衛星放送の電波は鉄に跳ね返されるので、鉄の雨戸や金属瓦があると電波が届きません。

普通のガラスでも電波は弱まりますが、室内に置くなら鉄線の入っていない窓ガラスのそばが理想です。
できるだけ障害物のない部屋や場所にアンテナを設置しましょう。

小型のBSアンテナはおすすめできない

BSアンテナを障害物の多い室内で使う場合、小型のBSアンテナではうまくテレビが映らない可能性があるのでおすすめできません。

インターネット通販を見ると、室内アンテナや車用BSアンテナなど小型アンテナの商品を見かけます。

ですがこれらは室内アンテナはBSアンテナではなく、地デジアンテナのことです。
もちろん地デジアンテナでは衛星放送は視聴できません。

室内用の小型BSアンテナをかつては製造している会社もありましたが、現在ではまず製造していません。
今回日本の大手アンテナメーカー5社の最新カタログを調査しましたが、製造している会社はありませんでした。

また車用BSアンテナは障害物のない車の屋根の上に設置するので、室内での使用はむずかしいでしょう……。
さらにいえば衛星放送の電波は微弱で、ある程度大きなアンテナでないと電波を受信できません。

次の項目でも触れますが、最小でも直径45センチメートルが必要です。

そのため小型のBSアンテナはおすすめできません。

屋外用アンテナは最小でも45cmありジャマになる

大手メーカーから販売されているBSアンテナは、たいてい直径45～120センチメートルです。
電波の拾いやすさを考えると最小でも直径45センチメートルのアンテナが必要ですが、室内に置くとかなりジャマになります。

アンテナは製品によって微妙に大きさが異なりますが、DXアンテナ®の45形アンテナ（BC453S）を取り付けるとすると、コンバーターアーム（アンテナ中央の突起物）を含めて縦約56×横約47×奥行約50センチメートルのスペースが必要です。

またアンテナを立てるアンテナスタンドの大きさも加わるので、さらにスペースがいります。
BSアンテナだけでもかなり大きいので、室内にBSアンテナを置くのはおすすめできません……。

もしも室内にBSアンテナを置くなら、事前に設置予定場所をシュミレーションしてください。

新聞紙1ページの大きさが縦約54×横約40センチメートルなので、新聞紙を床に敷いたり、立てたりして測っておくとよいでしょう。

参考:DXアンテナ®45形BS・110度CSアンテナ

室内に置くとBSアンテナの角度がズレやすい

BSアンテナは厳密に角度が決まっており、角度が1度でもズレると映像が乱れます。

室内にBSアンテナを置くと、日々の振動や物や人がぶつかり角度がズレやすくなります。
可能であれば、あまり人の出入りがない静かな場所に設置しましょう。

しかし「建物の利用規約でベランダに設置できない」「外からBSアンテナが見えるのはイヤ！」な方もいるでしょう。

そこで！次の章では「クリアすれば室内でもBSアンテナが置ける条件」を詳しく紹介します。

BSアンテナを室内に置く5つの条件

BSアンテナは前章の問題をクリアすれば、室内におけます。
ご家庭、地域によってはむずかしい条件もありますが、以下のとおりです。

太陽の位置は季節によって変わりますが、3月の春分・9月の秋分の日の昼2時に日の当たる窓があれば設置ができます。
日の当たる窓＝周囲に障害物がない証になるので、目安にしましょう。

また雨戸を頻繁に開け閉める、人が出入りする場所では電波がさえぎられたり、角度がズレやすくなったりします。
人の出入りが少ない、静かな場所にBSアンテナを設置して同軸ケーブル（アンテナ線、アンテナケーブル）を延ばしてテレビにつなぐとよいでしょう。

上記の条件をクリアできない場合は、BSアンテナを室内に設置できません。

BSアンテナを室内に設置しても、映らない、映りが悪いなどのトラブルが起きやすくなるのでやめましょう。

室内や外にBSアンテナを置けない方は、インターネットテレビ・ケーブルテレビ（CATV）を使い衛星放送を視聴しましょう。

インターネットテレビとは、インターネットの光回線を使いテレビを見るサービスのことです。
インターネットテレビ・ケーブルテレビどちらも管理会社に許可を取れば工事ができるのでBSアンテナを設置しなくても衛星放送が視聴できます。

詳しくは[BSアンテナをベランダに設置できないなら、インターネットテレビ・CATV]をご確認ください。

またBSアンテナは、本来屋外のベランダや屋根・外壁が理想です。
関連記事ではベランダへの設置方法や、外壁や屋根に設置した場合いくらかかるか？を解説しています。
屋外にBSアンテナを設置しようか迷っている方は、関連記事をご確認ください。

室内にアンテナを置く条件をクリアしたら、いよいよBSアンテナを購入しましょう。
室内に置くならどのようなBSアンテナがよいか？どうやって選べばよいか？
次の章から見ていきましょう。

室内に置くBSアンテナの選び方

BSアンテナは基本的に室内用はないので、屋外用のBSアンテナを室内に設置します。
屋外用は手すりや壁に専用金具を取り付けて設置しますが、室内では室内用の自立スタンドを使用します。

詳しく解説します。

アンテナのサイズは45㎝（45形・型）

BSアンテナのサイズは直径45センチメートル（45形・型）の製品がよいでしょう。

地デジは卓上用の小さな室内アンテナがありますが、BSアンテナの室内用は基本的にありません。
理由は衛星放送の微弱な電波を受け取るには、ある程度の大きさが必要だからです。

インターネット通販などで車用の小型BSアンテナがありますが、車用は車の屋根で使用するので障害物の多い室内では使えない可能性が高いでしょう。

そのためBSアンテナを室内に置くのであれば、屋外用でもっとも小さい45センチメートルがおすすめです。

室内に置く場合は金具同梱品は避ける

BSアンテナは取り付け金具がセットになった商品が多数ありますが、セットの金具はたいてい手すり取り付け用金具です。
室内にBSアンテナを置く場合は、手すり用の金具は使わないのでBSアンテナ単体かBSアンテナと自立スタンドのセット商品を購入しましょう。

インターネット通販サイトでBSアンテナを調べると、BSアンテナだけ・アンテナと取付金具のセット・アンテナと自立スタンドのセットのいずれかの形で販売されています。

取り付け金具とセットになっている商品はベランダに設置する場合には、便利ですが今回は室内にBSアンテナを設置するので、購入してもベランダ取り付け用の金具がムダになります……。

BSアンテナを室内に設置するなら、BSアンテナだけ・アンテナと自立スタンドのセットを購入しましょう。

BSアンテナ単体なら、好きなアンテナと自立スタンドを自由にカスタムできます。
次の章でご紹介するBSアンテナ単体が約8千円、スタンド単体は約5千円です。
アンテナとスタンドの値段は商品によって異なるので、安い商品を組み合わせてもっと費用を抑えることもできます。

またアンテナと自立スタンドのセットはおよそ1.6万円です。※1
アンテナと自立スタンドは数が少ないものの、適合金具を調べて買う手間がありません。

好みに合わせて選びましょう。

※1調査日:2022年8月30日 詳細は末尾に記載

2K･4K･8K･CSは気にしなくてOK

BSアンテナを見ると「2K･4K･8K･CS対応」と書かれていますが、近年製造・販売している家庭用のBSアンテナは基本的に2K･4K･8K･CSに対応しています。

4K･8K対応アンテナは従来の2K放送よりも美しい、4K･8K放送に対応したアンテナのことです。
特別なアンテナのように感じますが、インターネット通販サイトやメーカーカタログを見ると家庭用の45形アンテナならほぼすべての製品が4K･8K放送に対応しており、従来の2K放送にも対応しています。

CS放送はBS放送と同じ衛星放送の一種で、かつてはCS専用のCSアンテナが必要でした。
現在はスカパー！プレミアム放送をのぞく、CS放送が1台のアンテナで視聴できます。

そのため無料BSや4K･8Kをみるだけ、CSの通常プランをみるだけなら、特にアンテナの種類を気にする必要はありません。
気に入ったアンテナを選びましょう。

スカパー！プレミアム放送を見る方は次のマルチアンテナを購入してください。

スカパー！プレミアムを見る人は専用アンテナを選ぶ

スカパー！プレミアムとは、CS放送のスカパー！のプランの一種です。
スカパー！プレミアムを見るには、専用のBSアンテナ「マルチアンテナ（3波対応アンテナ・124/128度CSアンテナ）」が必要です。

マルチアンテナは、スカパー！公式サイト・インターネット通販サイトで購入できます。
スカパー！公式のスカパー！ダイレクトによると、マルチアンテナの価格は12,220円（税込）※2です。

マルチアンテナは1台だけでBS・CSのすべての放送が視聴できるのでスカパー！プレミアム加入予定の方は、通常のBSアンテナではなくマルチアンテナを購入しましょう。

選び方は以上です。
では選び方がわかったところで、いよいよおすすめアンテナをご紹介します。
※2.価格は2022年8月31日のものです。

今おすすめ！BSアンテナとスタンド紹介

今おすすめ！BSアンテナとスタンドをご紹介します。
今回はAmazon®、楽天市場®、ヨドバシカメラ®、Yahoo!ショッピング,®au PAY マーケット®の人気通販サイト5社を調査、各サイトのおすすめ商品や人気商品の45商品を調べてわかった今おすすめの商品をご紹介します。

※3.調査日2022年8月30日 商品一覧、選考基準は別ページに記載

【アンテナ】DXアンテナ® BC45AS 平均価格:8,021円

メーカー	DXアンテナ
型番	BC45AS
平均本体価格	8,021円
色	白
重さ	1.4kg
アンテナの直径	45cm
適合ポールの経	25～49mm

【ワンポイント】
本体の大きさは、コンバーターアームを入れて縦約56×横約47×奥行約50センチメートルです。

またコンバーターアームを取り付けるには、スパナ（6Mサイズ）が必要です。
簡易工具は付属していないので、百円均一などで購入しましょう。

【スタンド】BSアンテナ 自立スタンド 平均価格:5,733円

平均本体価格	5,733円
色	黒
重さ	1.5kg
取り付けポールの径	25～49mm
土台の大きさ	縦26×横26cm
ポールの長さ	46cm

【ワンポイント】
土台の隅と中央の好きな位置に、ポールを取り付けられます。
土台は鉄製、ポールはステンレス製のしっかりした素材で、直径45センチメートルまでのBSアンテナに対応します。

アンテナが決まったら次は衛星放送を見るための、同軸ケーブルやチューナーをそろえましょう。
同軸ケーブル、チューナーの選び方を解説します。

BSアンテナ設置に必要なものと選び方

BSアンテナとスタンドだけでは、テレビは映りません。
アンテナの接続に必要な物と選び方を解説します。

BS・4K･8K･CSチューナーはお手持ちのテレビ・レコーダーなどにすでについている場合があります。
しかしスカパー！プレミアム専用チューナーは、別途購入が必要です。

ではお手持ちの機器にチューナーがついているかどうか？の見分け方も含めて、選び方を解説します。

同軸ケーブルの選び方

同軸ケーブル（アンテナ線、アンテナケーブル）は、テレビとアンテナ、テレビとレコーダーをつなぐケーブルのことです。
同軸ケーブルは数字+Cで太さがあらわされ、数字が小さいほど細く太いほど大きくなります。

家電量販店にいくとさまざまな長さや太さのケーブルが販売されていますが、室内で使うなら必要な長さの4Cケーブルを選びましょう。

じつは同軸ケーブルは、太く短いほど減衰減少が起きづらく高性能です。

アンテナとケーブルをテレビにつなぐと、テレビに届く電波の量が減る減衰現象が発生します。
減衰現象とは、ケーブル内やケーブルの接続部から電波が漏れるなどが原因で電波の量が減る現象のことです。
減衰現象を防ぐためにケーブルには絶縁体が巻かれており、絶縁体の数や種類によってケーブルの太さが変化します。

そのため同軸ケーブルは太く短いほうがよいのです。
しかし短すぎるケーブルは必要な場所に届かず、太いケーブルは曲げづらいので配線が大変です。

室内で使うなら太さ4Cほど、むやみに長いケーブルを買わず必要な長さのケーブルを用意しましょう。

また同軸ケーブルは新品であれば市販されている「2K･4K･8K･CS・BS」対応なので、特に気にする必要はありません。
安いものなら約400円で購入できるので、気に入ったものを購入しましょう。※4

※4. 2022年8月29日　詳細は末尾に記載

BS・CS・4K･8Kボタンがない人はチューナーが必要

BS・CS・4K･8K放送を見るには専用チューナーが必要です。
チューナーはテレビ・レコーダーのリモコンに「BS・CS・4K･8Kボタン」があれば付属しています。
BSボタンがない、CS・4K･8Kを見るがボタンがない場合は専用チューナーを購入しましょう。

チューナーとはテレビのチャンネルを合わせる装置のことです。
近年製造されたテレビはたいていBSチューナーが内臓されており、リモコンのBSボタンを押せばBS放送が視聴できます。

同じくテレビによってはCS・4K･8K専用チューナーが内蔵されているので、それぞれのボタンを押せば対応した放送が視聴できます。

もしもBS・CS・4K･8Kボタンがなかったら、別売りの専用チューナーを購入しましょう。
BSチューナーの価格は安いもので5千円ほど、高いもので6万円ほどです。※5

録画や無線機能など機能が増えるほど高価になるので、安く衛星放送が見たいならできるだけシンプルな物を選びましょう。

※5. 2022年8月29日　Amazon®にて「BSチューナー」で検索。表示された最安値・最高値価格を参考

スカパー！プレミアムは専用チューナーが必要

BS・CS・4K･8K放送と違い、スカパー！プレミアムのチューナーはテレビに内蔵されていません。
レコーダーにもスカパー！プレミアムのチューナーはまず内蔵されていないので、別途購入しましょう。

スカパー！プレミアムのチューナーはスカパー！公式通販サイトのスカパーダイレクトで購入できます。
スカパー！公式によると専用チューナーは、16,900円（税込）で購入できます。※6

インターネット通販サイトではスカパー！プレミアムのチューナーは取り扱いが少ないので、スカパー契約時に合わせて購入するとよいでしょう。

※6. 2022年8月29日現在のものです。

たいていの方は同軸ケーブルとアンテナを用意すれば、チューナー無しでそのままテレビで視聴できるはずです。
チューナーがない方は必要なチューナーを買い足しましょう。

次の章からはいよいよ具体的に室内にBSアンテナを設置する手順を解説します。

室内にBSアンテナを設置する手順

上図のようにアンテナとテレビを同軸ケーブルでつなげば、室内にBSアンテナを設置できます。
必要な道具、具体的な手順は以下のとおりです。

アンテナによって必要な工具が微妙に違ったり、サイズが異なる場合があります。
しかし電動ドリルなど特殊な工具はいらず、百円均一でそろう道具で設置ができます。

詳しくは購入したBSアンテナの取扱説明書をご確認ください。
ではより詳しく手順を見ていきましょう。

BSアンテナスタンドを組み立てる

BSスタンドは製品によってさまざまな製品がありますが、多くのBSスタンドは上の画像のようにポールと台座を組み立てれば完成します。

アンテナは約1.5キログラムの重さがあるので、しっかり組み立てましょう。

BSアンテナ本体を組み立てる

BSアンテナにコンバーターアームを取り付けます。
コンバーターとはBSの電波を受信するアンテナの心臓部のパーツで、アンテナの中央に取り付けます。

アンテナの皿のような部品の裏についた金具とコンバーターアームを接続、ズレないようにしっかりとボルトをしめます。

BSアンテナをスタンドに設置する

組み立てたスタンドとアンテナ本体を接続します。
あとの工程でアンテナの角度を調節するため、今の段階ではスタンドからアンテナが落ちない程度に仮固定します。

アンテナ本体を手で持って、左右に動かせる程度が目安です。

BSアンテナと同軸ケーブルを接続する

コンバーターアームに同軸ケーブルを接続します。
反対側の同軸ケーブルの先はテレビの「BS/110度CS」の入力端子に接続します。

まだテレビをつけても、何も映りません。
次の工程から微調整をおこないます。

また屋外で使用する際には、上図のような防水キャップを取り付けてください。

方位角・仰角を調節する

BSアンテナには決まった方位角と、空に向ける角度の仰角があるので、正しい方位角と仰角にそろえます。
アンテナ本体の向きとアンテナの皿の角度を、手で動かして調節しましょう。

方位角は南西なので方位磁石を使い、南西を調べます。
次に仰角ですが、仰角はお住まいの地域によって異なります。

仰角はBSアンテナの取扱説明書やスカパー！アンテナ方向チェックに記載されていますが、主要都市だと以下のとおりです。

地域		仰角
北海道	稚内	29.1度
	札幌	31.2度
	函館	32.5度
東京都		38.0度
愛知県		40.1度
大阪府		41.5度
兵庫県		41.6度

方位角・仰角が決まったら最後の工程で最終調整をおこなうので、ボルトは仮固定にしておきます。

テレビをつけて放送の受信設定をおこなう

テレビの電源を入れて、BSアンテナの角度の最終調整をおこないます。
テレビの放送受信の設定画面を呼び出し、アンテナレベルを確認しましょう。

アンテナレベル（受信レベル）とは、テレビがアンテナからどのくらい電波を受け取っているか？を示す数値のことです。
テレビによって確認方法は異なりますが、たいていは「メニュー（設定）→初期設定や設置設定→衛星放送」で確認できます。

アンテナの向きと角度を1角度5秒ほどかけて変えて、もっとも受信レベルが高い映像がキレイに映る場所を探します。
位置が決まったら、仮固定していたボルトをしっかり締めます。

アンテナとテレビを別々の部屋に取り付ける場合は、ご家族に頼んでテレビの映りを確認してもらうとスムーズに調節ができますよ。

以上でBSアンテナ設置の手順は終わりです。

設置してみたものの「どうやってもアンテナレベルが低いままで変化がない」なら、地形や障害物の影響が考えられます。

窓を開けてみて電波の入り方を見る、1階から2階など高い部屋に設置する、可能であればベランダや屋根の上など屋外に設置しましょう。

ベランダへの設置は個人でもおこなえますが、屋根の上や外壁への設置は危険なのでアンテナ工事業者に依頼しましょう。
ではもしも屋根の上などにBSアンテナを設置したらいくらになるか？次の章で解説します。

屋根の上、外壁の設置はアンテナ工事業者に依頼する

屋根の上や外壁への設置は、個人で施工すると危険で余計な出費がかかり、家を傷つける危険があります。

例えば4メートルほどのハシゴを買うだけで1～2万円、安全装置（ヤネロップ®）は安くても6万円ほどします。※7
さらにアンテナを取り付ける屋根馬、固定するワイヤー・アンカー、ヘルメットや滑り止めのついた靴や手袋などなど……。
室内やベランダに設置するのと違い、アンテナをしっかりと固定する費用と安全のための費用がかさみます。

また外壁に取付金具を取り付ける際に、誤って壁にヒビが入ればそこから雨水が染み込む可能性もあります。
知識がない状態で工事をおこなえば、家を傷つけるので絶対にやめましょう。

もしも屋根や外壁に設置するなら、アンテナ工事業者のプロに依頼しましょう。
BSアンテナの設置工事はアンテナ工事業者によって費用が異なりますが、弊社アンテナ110番の場合は約3.6万円です。

詳しく解説します。

※7. 2022年8月29日　Amazon®のおすすめ商品価格を参考

アンテナ110番ならBSアンテナ設置が約3.6万円

アンテナ工事は設置場所や作業内容によって価格が異なります。
例えば3階建てのような高い建物の屋根にBSアンテナを設置する場合は、高所作業費が発生するケースがあります。

どのようなアンテナ工事業者に依頼しても、業者が現地に訪れて見積りを出すまで正確なアンテナ工事の費用はわかりません。

もしもご自宅にBSアンテナを設置する際の詳しい費用を知りたい方は、アンテナ110番にご連絡ください。

アンテナ110番は、アンテナ工事業者を探すサービスです。
そのためご希望の日時・場所をお伝えいただくだけで、あなたにピッタリのアンテナ工事業者をご提案します。
「BSアンテナを屋外に設置したい」ご相談はもちろん「なぜかBSが映らない……、アンテナの調子が悪い」といったアンテナに関するお悩みなら何でもご相談いただけます。

24時間365日日本全国どこからでもご相談を受け付けているので、いつでもどこからでもご相談いただけます。
BSアンテナの設置費用が気になるなら、アンテナ110番にご相談ください！

BSアンテナをベランダに設置できないなら、インターネットテレビ・CATV

これまでの章ではBSアンテナの設置方法を解説してきましたが、今度はBSアンテナを使わずに衛星放送を見る方法を解説します。

「マンションの利用規約で外にBSアンテナを設置できない、BSアンテナを外に置きたくないけど室内にも置けない……」ならBSアンテナを設置しないインターネットテレビ・ケーブルテレビ（CATV）を検討しましょう。

インターネットテレビとは、名前のとおりインターネットを使いテレビを視聴する方法です。
インターネットテレビは光回線を使用するため、現在光回線を使ってこの記事を読んでいる方ならインターネットテレビがすぐに契約できます。

ケーブルテレビは、専用ケーブルを使いテレビを見る方法です。
インターネットテレビ・ケーブルテレビともに地デジ・BS・CS放送が視聴できます。

賃貸住宅は建物によっては、CATV完備住宅があるので確認してみるとよいでしょう。
ただしインターネットテレビ・ケーブルテレビは月額料金が発生します。

視聴方法	工事費用（税込）	月額料金（税込）
インターネットテレビ	18,480円～	5,555円+プロバイダー料金
CATV	47,520円	10,428円

※8.2022年8月22日時点　公式サイトを参考に算出。NHK受信料、有料放送視聴料は含まず
J:com 工事費・手数料
J:com公式を参考　東京都昭島市朝日町1の場合、地域によって価格が異なります
NTT西日本 フレッツ・テレビ　料金

BSアンテナの設置と違い月額料金が発生するので、導入前に年間シミュレーションをしておきましょう。

光回線・CATVの工事費はすでに建物に設備があれば不要です。
お住まいの建物に光回線・CATVの設備があるかどうか？管理会社に問い合わせましょう。

また賃貸住宅で光回線・CATVの設備がなく個人で導入する場合は、管理会社の許可が必要です。
詳しくはマンション・アパートの管理会社にお問い合わせください。

BSアンテナに関する質問

最後にBSアンテナの設置についてよくある、お悩み・疑問をまとめました。

配線をおこなうコツはありますか？

ケーブルモールとワイヤーネット（ワイヤーメッシュ、メッシュパネル）がおすすめです。

ケーブルモールとは、ケーブルを保護する保護材のことです。
壁と似た色を使えば長い配線でも目立たず、おまけにケーブルを断線から守ります。

太さは0～5号まであり数字が大きくなるほど太くなりますが、仮にアンテナケーブルが1本だけなら1号で十分です。

ワイヤーネットは百円均一でも売られている、金網のことです。

テレビの裏の壁にワイヤーネットを設置し、ケーブルを結束バンドで固定すればテレビ裏のごちゃごちゃした配線もキレイになります。

ベランダに自立スタンドを置いても受信できますか？

「家の美観を保つため、外からBSアンテナが見えないようにしたい」方もいますよね。
目安として昼の2時に日の当たるベランダであれば、設置可能です。

ベランダは雨水や雪の影響が予想されるので、同軸ケーブルは防水加工がしてある屋外用がおすすめです。

ベランダの手すりや目隠しに近すぎると、鉄筋などの建材のせいで映りが悪くなるおそれがあります。
空に向ける仰角を調節し、空とBSアンテナの間に障害物が入らないようにしましょう。

まとめ

BSアンテナを室内に置くのは、おすすめできません。
理由は障害物の多さ、アンテナがジャマになる、設置場所の確保がむずかしいからです。
可能であれば屋外に設置しましょう。

どうしても屋外に設置したくない場合は、BSアンテナが設置できる条件を確認して室内に設置しましょう。
室内・屋外に設置ができないなら、インターネットテレビとケーブルテレビを検討しましょう。

もしもアンテナを屋外に設置したい、室内に設置したがうまく映らなくて困っているなら、アンテナ110番にご相談ください。

アンテナ110番はアンテナに関する、悩みを24時間365日全国から受け付けています。
BSアンテナで気になることがあったら、お気軽にご相談ください。