すりガラスは、和室や間仕切りなどによく使われています。目隠しの機能をもちながら光を通すため、様々な使い方のできる半透明のガラスです。
このコラムでは、普通のフロートガラスからすりガラスに交換する際の値段や、すりガラスならではの特徴を紹介しますので、リフォーム時の参考にしてみてください。また、同じような機能をもったほかのガラスも紹介しますので、一度比べてみることをおすすめします。ガラスを選ぶときにご活用いただけるはずです。
目次
すりガラス交換の値段例
ここでは、すりガラスを家に設置しようとした場合にかかる費用や、DIYができるのかどうかという疑問にこたえていきます。もしも予算に限りがあるときは、お手頃なすりガラス風シートというものもありますので参考にしてください。
すりガラスの価格と交換にかかる費用
すりガラスそのものは大きさや厚みによって値段が変わってきます。これはほかガラスにもいえることですが、薄くて小さければ安く、厚みがあり大きくなると価格は上がります。
よく窓に使用されるフロートガラスの場合は、90×90の厚さ5ミリメートルほどのガラスで、13,000円からという価格が相場です。すりガラスで同じ規格だと、15,000円からという価格が相場となります。フロートガラスより1~1.5割ほど高い価格設定になっている場合が多いのです。フロートガラスと比べて大きな価格差があるというわけではないので、すりガラスへの交換も踏み出しやすいかと思います。
交換には、ガラス代とは別で作業費や出張費などが加算されます。作業費+出張費で8,000円からというのが相場のようです。業者によっては、休日料金や深夜料金が別途かかる場合があります。また、ガラスの大きさによっても作業費に価格差が出てくるので、詳しくは業者にご相談ください。
すりガラスの交換は自分でもできる?
すりガラスの交換を自分でおこなうには、窓ガラスや引き戸などからガラスを外していかなければなりません。まず作業するために窓枠や戸の枠からガラスを下ろして、框(ガラスの枠)についているねじなどを外します。ねじを外すと枠が分解するため、ガラスを外すことができます。ガラスが外れたら新しいガラスを設置し、また取り付けていくという工程です。
窓枠や戸などは古いため、ネジが外れなかったり、外そうとすると折れたり変形してしまうことがあります。また、ガラスは重いため、落とさないように細心の注意をはらってDIYをおこないましょう。DIYや力仕事などが苦手という場合には、プロに依頼することをおすすめします。
シートを使えば費用を抑えられる
すりガラス風のシートを貼りつけることで、普通のフロートガラスに目隠し効果をつけることができます。すりガラス風シートはホームセンターなどで安価に手に入れることができ、自分で作業できることからとてもお手軽です。
しかし、シワができないように貼るのは難しく、きれいに仕上げることができるとは言い切れません。ガラスの交換をおこなうより安価にできますが、美観を気にする場合や剥がれたときにまた貼りなおす手間などが気になる方は、シートを貼るのではなくガラスごとすりガラスへ交換してしまうことをおすすめします。
ガラスの交換でしたら弊社におまかせください。「どうするかイメージがわかない」というときでも、弊社に加盟している多くのプロのガラス業者が、ご希望にそったプランをご提案します。年中無休で電話相談を受け付けていますので、いつでもご連絡ください。
すりガラスの特徴
透明なフロートガラスとは違い、くもっているかのようにぼやけて見えるのがすりガラスです。この章では、すりガラスならではの特徴についてご紹介します。
光をほんわり柔らかに通す
すりガラスは、砂を吹き付けて表面にザラザラとした凹凸を作ることで不透明に加工したガラスです。ガラスを通してものを見ると、ボヤけて見えます。そのため、光を通してみると光が拡散されてほんわりと柔らかい印象の光になるのです。
柔らかい光だからといって暗くなるわけではありません。すりガラスの透過率は普通のフロートガラスとそれほど変わらないのです。暗くせず落ち着いた雰囲気にしたい場合は、照明や障子などにすりガラスを用いることで部屋のイメージを変えることができます。
濡れると透明度が上がる
すりガラスは水に濡れると透明度が上がるという特徴があります。また、汚れが付着すると取れにくくなるという特徴もあります。目隠し効果があるとはいえ浴室やトイレに使ったり、汚れやすいキッチンなどに使用したりするには不向きです。
水回りには、すりガラスと同じように目隠しの効果があるフロストガラスや、型板ガラスなどを使いましょう。フロストガラスや型板ガラスであれば、濡れても透明度が増すことはありませんし、汚れにくいです。設置場所の特徴にあったガラスを利用しましょう。
グラデーションや絵柄入りのものもある
すりガラスには、徐々にくもりが濃くなっていくグラデーションタイプのもの、障子用に絵柄を入れたものもあります。グラデーションであれば圧迫感なく必要な部分だけ目隠しの効果を利用できるのです。隣の部屋や外が見えると、部屋が広く見える効果が期待できますよ。
すりガラスといっても様々な種類があります。そのため、用途やイメージに合わせて、ガラスを選ばなければなりません。自分で選ぶのは難しいというときは、プロに相談することもおすすめです。プロの視点からアドバイスなどをもらえて、選びやすくなるでしょう。
すりガラスに似たガラス|それぞれの違いと特徴
すりガラスのように目隠しの効果が期待できるガラスは、ほかも種類があります。ここからは、それぞれの特徴とすりガラスとの違いを比べていきます。
すりガラスと混合されやすいガラスとは
すりガラスとよく混同される似た効果をもったガラスを3つ紹介します。
〇フロストガラス
フロストガラスはすりガラスと同じように表面に砂を吹きかけて凹凸を作り、不透明にさせたあと、フッ酸をかけて表面のザラザラを抑える作業を加えます。このフッ酸を吹きかけることで、すりガラスより少し透明度が増すのです。しかし、水をかけても変化せず、汚れも付着しにくいものとなります。
〇型板ガラス
型板ガラスは、ガラスを作るときに表面に凹凸の模様をつけます。すりガラスのように細かい凹凸ではなく、波打つような大きな凹凸です。そのため、目隠し効果があり、玄関ドアや窓、浴室やトイレなど水回りによく使われます。
〇網入りガラス
網入りガラスとは、ガラスに金網を入れて強度を上げているため、割れたとしても破片が飛散することを防ぐことができます。格子模様に金網が入っていることから、目隠しの効果があると思われることがありますが、金網は細く、間隔も広いため実際そのような効果は期待できません。目隠しにはしっかりボヤけるガラスを用いましょう。
光の通し方の違い
すりガラスとフロストガラス、型板ガラスの透過率はあまり変わらないため、実際の明るさに変化はありません。しかし、すりガラスとフロストガラスはぼんやりと柔らかな光に見えることに対して、型板ガラスは電球などの光の輪郭を見ることができます。
この3種のガラスのなかでもの通して見るときには、型板ガラスが一番はっきりと見ることができます。ただし、すりガラスは水に濡れると透明度が上がるため、水のかかる場所で目隠し目的での利用には不向きです。
掃除のしやすさの違い
フロストガラスと型板ガラスは掃除しやすくなっています。浴室やトイレ、キッチンなど汚れやすい場所に使用するのなら、これらのほうが向いています。すりガラスは一度ついた汚れがこびりついて取れにくいため、汚れにくい場所に設置するとよいでしょう。
しかし、すりガラスはフロストガラスや型板ガラスに比べて安価に売られています。あまりに汚れやすくフロストガラスや型板ガラスでも手入れが大変というときには、すりガラスをこまめに交換するのもひとつの手です。
我が家に合ったすりガラスは?
すりガラス・フロストガラス・型板ガラス、それぞれ目隠しという機能をもっています。しかし異なる特徴もあるため、使用する場所や条件、値段によって、自分に合うものを探しましょう。
もし自分でどのガラスがいいのか決めるのが難しいというときは、プロのガラス業者に相談してみることをおススメします。業者はガラスのプロであるため、目的や値段などの条件によって最適なものを選んでくれることと思います。
どこのガラス業者に相談すればいいのかわからないときには、ぜひ弊社をご利用ください。電話相談により、お客様に最適な業者をご紹介いたします。お電話は年中無休で受け付けているので、いつでもご連絡ください。
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