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現在の被害レベルは?段階的に進んでいく鳩の被害

現在の被害レベルは?段階的に進んでいく鳩の被害

 

ベランダに来る鳩の被害に手を焼いている、という方もいらっしゃるかもしれません。鳩の駆除をしようと思い立ったとき、大切なのは、鳩の被害レベルを見極めることです。

 

鳩の被害には、症状によって段階が定められ、被害レベルというものがあるのです。
それらの被害レベルごとに、効果が出る駆除法と、意味のない方法があります。被害レベルを見極めて対策を施すことで、駆除できる可能性が格段に上がります。

 

今まさに鳩の害に困っている!という方は必見、鳩の被害レベルについてご説明します。鳩害の悪質性ややってはいけないことなど、鳩の駆除に必要な知識と合わせてご説明します。

 

目次

 

こんなにも沢山!鳩が人間に与える被害

鳩が人間に与える害というと、何を連想しますか?フンや鳴き声などの害は誰にでも簡単に想像できると思いますが、実はそれ以外にも、鳩は深刻な害悪をたくさんもたらします。

 

まずは、街中のどこででも見かける鳩が実はどれほど厄介な存在なのか、詳しくご紹介します。

 

景観や健康に悪影響を及ぼす糞害

景観や健康に悪影響を及ぼす糞害

 

フンの被害は視覚的な問題にとどまらず、人体への深刻な健康被害に発展することもあります。


1、 悪臭
寮が多いときや、糞が付着してから時間が経ったときなどは、特に悪臭がひどくなります。


2、 害虫が発生する
鳩のフンはゴキブリやダニなどのエサにもなるので、衛生面に悪影響を与えます。


3、 アレルギーや病気の源になる
人間に感染して重篤な病気を引き起こすウイルスが、鳩のフンには入っています。直接触れることがなくても、乾燥して粉末化したフンを吸い込むことによっても発症します。


4、 景観が悪くなる、不潔になる
特に景観にこだわりのある建物などでは、外観を汚染される被害は大きなイメージダウンとなってしまいます。


5、 金属を腐食させる
鳩のフンは酸を含んでいるので、長期間多量の糞害が起こると、金属が腐食してもろくなってしまいます。鳩のフンが原因で鉄橋が腐食し、崩落した事故も報告されています。

 

早朝や夜間に響く鳴き声などの騒音問題

鳩の害が進むと、早朝や夜間にも鳴き声や羽音に悩まされるようになります。鳴き声を一度だけでなく何度も繰り返すあの独特の鳴き方も、睡眠妨害になりやすい理由かもしれません。

 


明け方の鳴き声は特に大きくうるさいといわれ、安眠の妨げになるほか、近隣への迷惑にもなってしまう厄介なものです。


鳩が鳴くのには、以下の三つの理由があるといわれています。

 

・繁殖期にメスを呼び寄せる
・縄張りへ入ってきた存在に威嚇をする
・巣を作るのに良いと思う場所が見つかったときにメスを呼ぶ


鳩の繁殖期は3~11月ですから、鳩という鳥全体で見ると年中ほぼ鳴き通しということになります。

 

自宅のベランダなど身近な場所に常に鳩が暮らしている場合には、鳴き声や羽ばたきの音からは逃れられない状況になってしまいます。

 

寄生虫や病原菌などによる健康被害

鳩は体内の病原菌のみならず、体外にもたくさんの寄生虫がいます。鳩が持つ寄生虫には、ダニ類と昆虫類があるといいます。

 

〔ダニ類〕
・ワクモ…ニワトリに寄生するダニで、鳩にも付く。人間も吸血されることも。
・トリサシダニ…家畜や野鳥を吸血、人を刺すこともあり、皮膚炎を引き起こす場合も。
・ウモウダニ…鳥の羽毛にわく。羽や毛皮のクズを食料とする。
・ヒメダニ…鳩に寄生。人間を襲うことは稀。
・ヒナイダニ…鳩の皮肉や羽毛の中に、胞を作った状態で寄生。


〔昆虫類〕
・ハトトコジラミ…人間も吸血する。痒み・腫れを引き起こす。
・トリノミ…鳥の巣の中で増え、巣立つと吸血相手を求めて人を刺す。
・ハトナガハジラミ…2ミリメートル程度。顎で鳥の羽や皮膚を咀嚼。

 


また、これ以外にも、鳩のフンに空気中の胞子が落ちて増殖するカビによる感染症や、鳥の排泄物から食中毒が起こる場合など、鳩が起こす健康被害は甚大です。

 

営巣されると自力での駆除が困難に

ただでさえ駆除にはコツがいる鳩ですが、巣を作られた後の駆除はもっと難航します。

 


鳩は鳥獣保護法で守られていて、無許可で殺傷することは法律で禁止されています。気をつけなければいけないのが、鳥獣保護法は成鳥だけでなく、雛や卵や巣そのものにも適用されるということです。物理的な攻撃をせず、例えばわざと餌を食べられないような状態にしても、処罰の対象になります。

 


雛や卵のある巣を落とす・撤去するといった行為や、巣がある木を切り倒すことも違法になります。公共の場所のみならず、私有地内でも適用される法律なので注意が必要です。

 


巣を作られると卵や雛が生まれる可能性が高く、自分だけで徹底的な駆除をするには鳥獣保護法が妨げになってしまうという事態に陥りやすいのです。処罰として、一年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。

 

深刻になっていく鳩の被害レベル

鳩の被害は順を追ってエスカレートしていくもののため、被害レベルという4つの段階づけが設定されています。鳩対策を正しく行うためには、被害レベルを見極めることが必要不可欠なのです。どのような被害がどの段階に該当するのか、詳しく見ていきましょう。

 

鳩被害レベルB:羽を休める場所として利用

鳩被害レベルB:羽を休める場所として利用

 

お昼間、太陽が出ている明るい時間帯に、羽を休めにやってきます。ベランダの手すりや物干し竿などに留まり、滞在時間は比較的短いのが特徴です。

 


なんとなく休憩しにやってきているように見えて、実はこのときから、営巣のための安心できる場所を探しています。ほほえましく思っているうちに目をつけられてしまうこともあるので、注意が必要です。

 


この段階では、鳴き声や羽ばたきなど、軽度の騒音が起こります。糞害も起こりますが、洗濯物などを汚すほどは付着しない、一番軽い段階になります。

 

鳩被害レベルA:待機場所として利用

羽休めができることがわかると、もう少し広い範囲へ進出し始めます。仲間を待ったり、餌が運ばれてくるのを待ったりする待機の場所として利用し、床面などにも降り立つようになります。

 


明るい時間帯に飛来することは変わりませんが、羽休めのときよりも滞在時間が長くなります。騒音は相変わらず起こり、洗濯物への害が深刻になりはじめるのがこの頃です。

 


羽休めのときよりも、その場所に対する安心感を強く感じています。自力で追い払うことが可能な段階ではありますが、効果を出すには正しい駆除方法を選ぶ必要があります。

 

鳩被害レベルS:寝床として利用

寝床として使用するようになると、お昼だけでなく夕方や夜もそこにとどまります。
マンションのベランダの隅の物陰など、カラスなどの天敵の目がとどかない死角を探し、落ち着きはじめます。

 


この頃から糞の量が本格的に増え、早朝や夜間にも騒音被害が起きます。いちど寝床を決めてしまった鳩は、追い払おうとしてもなかなか別の場所へ移ってくれなくなります。鳩の帰巣本能が、この段階から強まるためです。これまでよりもより強硬な駆除方法を選ぶ必要性が出てきます。

 

鳩被害レベルSS:営巣場所として利用

最終段階は営巣です。寝床として利用しても危険がないとわかった場所には、鳩は巣を作ります。

 


営巣をした後は卵を産み、雛が生まれます。いちどの産卵で卵を2つ産むことができ、親子合わせて4羽の鳩が住みつくことが多いです。雛が小さいうちは親のどちらかが子のそばについているため、昼夜問わず3羽以上の鳴き声が聞こえるような状態になります。

 


この段階になると、ちょっとやそっとの駆除対策では鳩を撃退できません。たとえ上手く追い払ったとしても、再び戻ってきてしまうことさえあります。

 

鳩の被害レベルにあわせて適切に対策する

被害レベルが上がるにつれて、鳩はその場所に対する執着度をどんどん強くしていきます。効果の出る駆除対策が駆除レベルによって変わるのもそのためです。

 


被害レベルの見極めと、対策方法の正しい選択をしてこそ、鳩の駆除が上手くいきます。効果的な対策の種類とタイミングを知って、有意義な鳩対策をしましょう。

 

レベルB~A:鳩対策

レベルB~A:鳩対策

 

レベルB~Aの被害では、正しい方法を選べば自力での駆除も可能です。


・忌避剤
バラやハーブの香りを避ける鳩の習性を利用して作られた薬剤です。スプレー、固形剤、ジェルタイプがあります。


・テグス(釣り糸)
鳩はベランダに入るとき、安全確認のため一度手すりにとまります。手すりの上8~10㎝にテグスやワイヤーを設置すると、鳩の首から胸のあたりに触れます。鳩はこの感覚が大嫌いなのです。


・剣山
鳩の足場となる場所に置く針山です。樹脂よりも金属製の方が効果が高いようです。
剣山の間だけでなく、剣山と壁との間も埋めるよう、隙間なく設置します。正しく置かなければほとんど効果が出ないので注意が必要です。

 

レベルS~SS:鳩対策

ねぐらや巣を作った鳩は縄張り意識も帰巣本能も確立されてしまっているので、それまで効果を発揮した駆除方法もほとんど意味をなさなくなります。自力の対策には、ネットを使って強制的に鳩を締め出すのがおすすめです。

 


ネットを張ったとしても、ほんの少しでも隙間があると、鳩は体をねじ込んで侵入してきます。無理に侵入したまま外へ出られなくなった鳩が、ベランダで餓死することもあります。ネットを張るときはたるみを作らず、壁などとの間に隙間ができないように、正しく設置してください。

 

レベルがS以上は業者へ依頼することを推奨します

ねぐらを作る以上の段階の鳩は、その場所に対して並みならぬ執着心を抱いています。気に入ってしまった場所には、多少の障害があってもとどまろうとします。また、ネットを使って上手く締め出したとしても、帰巣本能が強いため再び戻ってくることもあります。

 


そんな執着心の強い鳩のしつこい被害を素人が強引に解決しようとすると、鳥獣保護法に触れるおそれがあるのも厄介です。

 


これらの理由から、ねぐらを作られる以上の段階に入ってしまった鳩被害は、業者に依頼して駆除してもらうことをおすすめします。業者は、成鳥の駆除や巣の撤去、鳩よけネットの設置まで、様々な対策をしてくれます。

 

まとめ

鳩の被害がいかに深刻なものが理解していただけましたか?


鳩が人間に対して起こす主な害は、鳩の被害によって、とても大きな物理的・精神的ダメージを受けることになります。


・糞害……悪臭・害虫・病気などの健康被害、景観被害、金属の腐食
・騒音……縄張り意識が強く、繁殖期が長いため、昼夜を問わない騒音が長期化しやすい
・健康被害……ダニ、シラミなど体外の寄生虫と、体内の病原菌


そして、鳩の被害レベルは以下の4つです。


・レベルB…羽休め(昼間の短時間、休憩に訪れる)
・レベルA…待機(昼間の中時間、仲間やエサを待つ待機に使用)
・レベルS…寝床(昼から夜にかけて、ねどこに滞在)
・レベルSS…営巣(一日中、巣を作って定住・繁殖)



レベルABでは対策グッズを使って駆除ができる範囲ですが、SやSSまで達してしまうと、自分だけで駆除をするのはとても難しくなります。自分でする鳩の駆除は確実性でも衛生面でも不安が多いので、プロの力を借りて、早いうちに徹底的な駆除をしましょう。