鳩駆除・対策の事なら鳩110番TOP > 超音波や音を使った鳩対策は本当に効果があるのか?

超音波や音を使った鳩対策は本当に効果があるのか?

超音波や音を使った鳩対策は本当に効果があるのか?

 

鳩は人にフンによる健康被害や騒音などの影響を与えるため、お悩みの方も多いかと思います。

 

鳩は帰巣本能が強く、忌避剤や剣山、ワイヤーなど忌避商品がありますが、音による鳩対策方法があるのはご存じでしょうか?

 

鳩には忌避する音があります。もし音による鳩駆除・対策が可能であれば、景観を崩さないうえに環境にも影響を与えにくいといったメリットが考えられます。


また、音や超音波は他の害獣にも効果があると言われています。鳩以外の害獣からも被害を受けている場合やその疑いがあるのであれば、導入するのも1つの手段かもしれません。

 

今回は音による鳩対策は有効かどうかについてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

 

目次

 

鳩を撃退できるのはどんな音?効力はどれくらい?

鳩やカラスなどの鳥への対処法の1つに音があると言われています。もし音が鳩への対策になるのであれば、環境への影響を与えることが少なく、ベランダやバルコニーの景観もあまり害せずに使用できるのではないでしょうか。

 

では、鳩対策に有効な音はどのようなものなのでしょうか。鳩の性質とともに知ってみましょう。

 

鳩は天敵の鳴き声や仲間の威嚇音が苦手

鳩は天敵の鳴き声や仲間の威嚇音が苦手

 

鳩の嫌う音って?


鳩の嫌う音の代表的なものは以下の5点です。


・大音量の音
・突然の音
・異常な音
・天敵の鳴き声・音
・仲間の威嚇声

 

鳩は非常に臆病な生き物です。そのため、常に周囲に潜む外敵や天敵から身を守るために、聴覚や視覚を使用して常に危険性がないか周囲を探っています。安全だと認知している場所で突然天敵の声や大音量の音が聞こえると、驚いて音源から離れようとします。

 

鳩は帰巣本能が非常に強いため、逃げてからしばらく経過すると戻ってきます。そのつど天敵の声を聴かせることにより、「ここは危険な場所」だと鳩に認識させることで、寄りつかせなくすることができます。

 

音による対策が有効的なのは被害の初期段階のみ

鳩にとって苦手な音を流すと音源周辺にいることを嫌がるので、飛来を抑制でき忌避効果があります。しかしその効果を実感できるのは鳩被害の初期段階のみの場合が多いです。

 

鳩がまだ飛来する程度であれば音によって近寄らせなくすることができます。しかし、鳩が一度安全と判断して営巣にまで至っている場合は、強い帰巣本能から何度も被害箇所に戻り様子をうかがいに来ます。

 

その時に鳩が「音だけで自分に被害は来ない」と理解してしまうと、鳩が嫌いな音が近くで発生していても鳩は気にせず逃げなくなってしまうようになるのです。

 

また、鳩が不快に感じる音は人間でも嫌な音と認識できるものが多いです。そのため、鳩対策として外に向けて大音量でスピーカーを鳴らすと、近隣住民からクレームを受ける場合があり、住民トラブルを引き起こす可能性があります。

 

よって、広大な私有地での鳩対策であるならともかく、辺りに建物が密接しているような市街地ではあまり現実的な対策方法ではありません。音による対策を行う際は周囲の環境を考えたうえで行う方が良いでしょう。

 

超音波なら住み着いてしまった鳩を撃退できる?

鳩の忌避効果のある音は人間の嫌いな音、といっても過言ではありません。そのため、通常の音による鳩対策は場合によっては近隣の方に迷惑を与えてしまいかねません。

 

鳩対策として音を取り入れた結果、近隣住民から「うるさい」と苦情を受けてしまうと、鳩だけでなく近所トラブルにまで発展してしまう可能性もあります。近隣の方に迷惑にならないために鳩対策をした場合であれば、本末転倒になってしまいます。住民トラブルが悪化するのを回避するためにも設置を検討する前に設置をして問題ないのか確認をしましょう。

 

音による鳩対策は景観を極力崩さず、かつ安全度も高いため、小さいお子様などがいる家庭でも安心して扱うことができます。そのため、近所や設置者側への騒音被害を抑えることができれば、とても魅力的な対策グッズになるでしょう。

 

実は、鳩対策グッズとして「超音波」を利用した鳩忌避グッズがあるのをご存じですか?超音波であれば人の耳には聞き取れないので、設置者自身だけではなく周囲への影響を抑えることができます。さらに、人に聞こえる音を大音量で流す必要がなくなり、騒音被害という大きなデメリットが解消されます。

 

超音波を使った鳩対策はどれくらい有効?

超音波とは人間の耳には聞こえない"20KHz"以上の音域のことをさします。この高周波はコウモリやイルカなどが仲間同士の意思疎通、物の位置を把握するのに使用しているというのが一般的に知られています。

 

人間の耳で拾える範囲外での音で撃退が可能であれば、あまり不快感もわかないので苦情が発生しにくくなります。

 

鳩対策・鳩駆除に超音波が用いられている理由

鳩対策・鳩駆除に超音波が用いられている理由

 

そもそも、鳩を追い払うのになぜ超音波が挙げられているのでしょうか。以下の3点が考えられます。

 

超音波の振動を嫌がる
超音波の音を直接嫌がるのではなく、振動を嫌がるという説があります。鳥類は主に飛行することを移動手段としています。超音波によって振動を受けると、平衡感覚が一時的に乱れ、安定した飛行がしにくくなってしまうようです。鳥類にとって最大の特徴である飛行ができなくなることは逃げる手段を封じられてしまったことに等しく、天敵などから逃げる際に不利になるのを嫌がって忌避するようです。

 

鳩が低周波によって仲間同士の連絡を取り合っている
鳩は仲間同士との連絡や帰巣する際に低周波を利用しているのではないかとの説があります。そのため波長の異なる高音波を当てて混乱させると、飛来時に場所がわからなくなったり、仲間との連絡が取れなくなり、鳩の飛来を減少させることに繋がるのではないかと言われています。

 

超音波自体が高いエネルギーを持っている
超音波は高いエネルギーを持っています。一般的に知られている超音波技術は、医療機器や超音波洗浄などが主ですが、強力な超音波の振動を物質に与えると熱が発生し、短時間で溶着・溶接が可能になるほどのエネルギーがあります。そのため、超音波の発生機器周辺にいると鳩が本能的に身に危険を感じて逃げていき、飛来を防げるようになると考えられています。

 

超音波による鳩対策を手軽に試す方法

実際超音波はどのような音なのか疑問に思う方もいるかもしれません。

 

現在ではスマートフォンで超音波の音を流すことができるアプリがあります。無料の場合もありますので、一度ダウンロードして聞いてみるのも良いでしょう。

 

超音波機器を購入前に一度視聴してみることで、購入後に失敗するリスクを減少させることができます。

 

超音波対策グッズを使う業者は少ない

多くの鳩対策を行う業者は超音波での対策を用いる方法を取ることが少ないのです。それは何故なのでしょうか。

 

実のところ、鳩は人間とさほど変わらない音域しか聞き取れないと言われています。

 

低周波を使用しているのでは?という説も上がってはいますが、現在、低周波に対する研究は高音波ほど行われていません。そのため、本当に鳩が低音波を使用しているのか定かではないのです。

 

そもそも、超音波は高音波のことを指していることが多く、鳩の視聴音域は人とほぼ同等かそれ以下と言われているため、超音波による鳩対策はあまり期待できない可能性があります。

 

人間の聞き取れない音域である超音波ですが、人によっては聞き取れたり違和感を感じる人もいるようです。そのため、人にとっては通常の音による鳩対策と変わらない不快感やストレスを感じてしまう場合があります。

 

また、一般的には超音波は安全とされていますが、人によっては体に不調をきたす可能性がありますので、使用時には注意する必要があります。

 

超音波は特殊な音域を発する機械のため、費用が他の鳩駆除・対策方法に比べて高価になる場合が多いです。

 

まとめ

鳩の駆除・対策の方法の1つに「音」があります。

 

鳩が苦手とする音で鳩よけ対策することができる
効果があるのは被害の初期段階のみ
超音波は鳩に効果があると言われているが科学的根拠はない

 

鳩よけネットなどの対策グッズとは違い音による対策は景観を汚すことがないメリットがありますが、効果があるのは被害が軽度の場合のみであることに注意してください。超音波が鳩対策に有効であるとする説はいくつかありますが、実際に使っている業者は少なく効果はあまり期待できないようです。使用する環境に大きく影響するので一度スマートフォンのアプリなどで試してみるのもよいかもしれません。
もしも効果が確認できず被害が減らないのであれば、拡大するまえに鳩駆除業者に依頼する事をオススメします。