トイレレバーは消耗品のため、劣化すると折れてしまうこともあります。トイレレバーが折れてしまったら、まず応急処置としてトイレに溜まった排泄物を手動で流しましょう。その後、業者に依頼してトイレレバーを交換してもらってもよいですし、自分で交換することも可能です。
この記事で、まずはトイレレバーが折れたときの応急処置を確認し、必要であれば交換手順や費用の章まで読み進めてみてください。
もしも水漏れを起こしてしまっているなら、【水漏れの原因と修理方法】が参考になるはずです。
「急いで修理したい」「自分で修理できそうにない」という場合は、できるだけ早く水回りのプロを手配しておくとよいでしょう。
目次
トイレレバーが折れたらまずはこの対処
トイレレバーが折れたら、まずは溜まった排泄物を流しましょう。そのままにしておくと、臭いもありますし不衛生です。
トイレはレバーがなくても手動で流すことができますが、修理するまでに時間がかかりそうな場合は、毎回手動で流すのは大変です。また、トイレの仕組みを理解せずに修理をおこなうと、水漏れなどの別の被害が起こってしまうおそれもあります。一刻も早く、確実に修理したいかたは、業者に依頼することをおすすめします。
ここでは、溜まった排泄物の流しかたと、トイレの修理業者への依頼のしかたをご説明します。急いで修理したいかたは、ぜひご参考にしてください。
【1】溜まった排泄物を流す
通常、トイレレバーの内側(タンクの内部)にフックがあり、そこにはチェーンがかかっています。チェーンは、フロートバルブにつながっています。フロートバルブとは、トイレの底にある排水口をふさいでいる部品です。
正常な場合であれば、トイレレバーを回すことによってチェーンが引っ張られ、フロートバルブが開いてタンクの中の水が便器に流れ出る仕組みになっています。しかし、レバーが折れてしまっていると、チェーンを引っ張ることができず、水が流せません。
ただ、レバーが折れてしまっても、手動で排泄物を流すことができます。手順は以下のとおりです。
- 大体バケツ1杯分(6~8リットル)の水を用意してください。水の水圧で排泄物を流すため、勢いよく一気に流し込みます。
- さらに3~4リットルの水を流し込みます。2度目は静かに流し込みましょう。
これで、溜まった排泄物は流れます。水が跳ねることがあるので、便器の周りに新聞紙や雑巾を敷いておくと安心です。
ただし、タンクレストイレの場合、普段は電気で動いています。手動で流してしまうと商品によってはタンク式のように自動的に水が供給されないため、便器に水がなくなってしまうこともあります。
排水後に自動で水が供給されないタイプの場合は、バケツなどで便器に水を溜めておきましょう。溜めない状態にしておくと、下水の臭いなどが上がってきてしまうので注意が必要です。タンクレストイレのメーカーや種類によっても違いがあるので、説明書に従って対応をおこなってください。
【2】トイレの修理業者に依頼をする
お店などで不特定多数の人がトイレを利用する場合や、子どもや家族が多くできるだけ早く修理をしたい場合などは、トイレの修理業者に依頼しましょう。
トイレレバーの修理費用の相場は、大体5,000円~20,000円くらいのようです。内訳としては、部品代、工事料金、出張費や駐車場代となります。あくまで目安の費用となりますので、修理を依頼する際は必ず事前に見積りを取って料金を確認してください。
弊社でもトイレレバーの修理交換のご依頼を受け付けております。ご相談は24時間365日承っておりますので、急いで修理したいかたはぜひ一度ご連絡ください。ご相談やお見積りはもちろん無料。お見積りの内容にご満足いただけなければキャンセルも可能ですので、まずは気軽にお問い合わせください。
トイレレバーのハンドルを自分で交換する方法
自分で修理すれば費用も抑えられるため、簡単に修理できるのであれば自分でやりたいと思っているかたも多いと思います。ここでは、トイレレバーの値段や購入先、自分で交換するときの手順をご紹介します。
ただし、トイレレバーはメーカーによって構造が異なる場合もあるため、注意が必要です。「種類を間違えてしまいそう……」「買いに行く時間や手間が面倒……」というかたは、トイレ交換などをおこなっている業者に依頼することをおすすめします。
トイレレバーの値段と購入先
トイレレバーはホームセンターやインターネット、メーカーのホームページなどで購入することができます。値段は大体1,000円から3,000円程度のものが多いようです。
トイレレバーは同じ品番のものを購入する必要があります。間違えないように注意しましょう。品番がわからない場合はメーカーに問い合わせれば教えてもらえます。
最近では部品を組み合わせることで、ほとんどのトイレに適合するマルチレバーハンドルというものも市販されています。ただし、取り付けられないタンクもあるため、取り付けができるかをしっかり確認して購入してください。便器やタンクの横にある品番を確認すれば、取り付けられない便器やタンクがわかります。
トイレレバーを自分で交換するときの手順
準備するものはモンキーレンチ、マイナスドライバー、ゴム手袋、タオル(雑巾)です。交換する際の手順は、以下のとおりになります。
- タンクの中に水が流れないように、止水栓を閉めましょう。止水栓はトイレとタンクを壁につなぐ給水管にあります。マイナスドライバーで時計回りに回せば、水は止まります。
- タンクのフタを外して、レバーにつながっているチェーンを外します。チェーンを外したら、レバーを固定しているタンク内側のナットを、モンキーレンチを使って取り外しましょう。これで、トイレレバーは外すことができます。
- 折れたトイレレバーを取り外したら、新しいレバーを差し込みます。取扱説明書などで上下を確認し、取り付けます。レバーを差し込んだら、内側に水漏れ防止用のパッキンを挟み、ナットを締めてください。
- レバーの内側にあるフックにチェーンを取り付けて、タンクの蓋を閉めたら、完了です。
取り付けたあとは、止水栓を開いてレバーで水を流し、不具合がないか確認してください。レバーがしっかり戻って、水漏れもなく通常に流すことができれば、修理成功です。
トイレレバーを交換したけれどうまく流れない場合や、同じ種類のレバーを用意できない場合は業者に依頼しましょう。下手に触ると水漏れなどの2次被害が起こるおそれもあります。
弊社でも、トイレの修理に関するご相談を受け付けております。ご相談内容をふまえて、あなたに最適な水回りのプロをお探しいたしますので、まずはお困りごとの内容や状況を詳しくお聞かせください。
トイレレバーが折れた原因は何?今後の予防
トイレレバーが折れる原因のほとんどが劣化です。トイレレバーはプラスチックでできているものが多いため、長年使っているとプラスチックが劣化してレバー自体がもろくなり、折れてしまうことがあります。
トイレレバーが劣化していると感じたら、折れてしまう前に交換しておきましょう。いきなり折れて慌てる心配がなくなります。ここでは、交換時期の目安とトイレレバーのその他のトラブルについてみていきましょう。
トイレレバーの交換時期の目安
トイレレバーは大体10年ほどで劣化するといわれています。設置から10年以上経過している場合は劣化している可能性があるため、注意して様子をみてください。
トイレのレバーが途中で引っかかる、レバーが戻らない、水が止まらなくなるなどの症状が出たら、交換のサインです。そのまま使っているといつ折れてしまってもおかしくないため、できるだけ早く交換しましょう。
トイレレバーのその他のトラブル
トイレレバーに起きるトラブルには折れてしまうことのほかに、レバーが戻らなくなったたり、水漏れが起きてしまったりするトラブルも発生します。以下では、そのほかのよくあるトラブルの原因と対処法も少しご紹介します。
1.トイレレバーが戻らない
レバーが劣化していないのに、トイレレバーが戻らない場合は、フロートバルブとチェーンに問題があることがほとんどです。まず、タンクを開ける前にはかならず止水栓を締めてから、中の状態を確認しましょう。
フロートバルブが排水口にきちんとはまっていないと、チェーンが引っ張られたままの状態になり、トイレレバーが戻らないことがあります。その場合は、フロートバルブを排水口にしっかりはめ込みましょう。
また、レバーとフロートバルブをつなぐチェーンの長さが短すぎる場合も、トイレレバーは同様に戻らなくなります。チェーンが絡まっていないか確認してください。
フロートバルブとチェーンに問題がない場合、レバーがサビついていて戻りが悪くなっていることもあります。レバーを分解して掃除するか、潤滑油などで動きがスムーズになるように対処しましょう。
トイレレバーの動きが悪くなる原因については、【トイレのレバーが戻らない・空回りする原因と対処法】で詳しく解説しています。
2.トイレレバーが原因で水漏れ
トイレレバーとタンクのつなぎ目から水漏れしている場合は、タンクとトイレレバーのつなぎ目にあるパッキンが劣化しているのかもしれません。本来、水漏れ防止のために、トイレレバーとタンクの間には、パッキンがつけられています。
そのつなぎ目のパッキンが劣化してしまうと、タンクの水位が高い場合、その隙間から水漏れが発生するおそれがあります。この場合はパッキンを新しく交換しましょう。
また、レバーを戻してもトイレの水が止まらない場合は、タンクの中でトイレレバーとチェーンが切れてしまっているかもしれません。チェーンも劣化して切れることがありますので、この場合はタンク内を確認し、フロートバルブをしっかり閉じて、チェーンの交換をおこなってください。
【トイレの水漏れの原因と修理方法】では、水漏れ箇所別の原因や修理方法を詳しく解説しています。
そのほか、原因がわからない水漏れが起きている場合は、早めに業者に相談しましょう。少しの水漏れだからと放置していると、被害が大きくなるおそれがあります。
弊社でもトイレの水漏れのご相談を受け付けております。事前のお見積りも無料でおこなっており、正式なご依頼まではキャンセルも可能です。お気軽にご相談ください。