ねずみの被害は、物理的な損失から健康被害にいたるまで広く存在します。最も効果的な対策は侵入経路を特定し、侵入箇所を塞ぐことになりますが、ねずみの侵入口や侵入路は多くありますので、侵入対策はしっかりと行いましょう。 住まい各所の出入り口付近や通路がねずみの通り道になることがあり、そこに至る移動経路や通り穴の把握は、侵入防止に非常に役立ちます。これからねずみ防除の具体的な方法をご紹介していきます。
ねずみは、500円玉ほどのすき間があればどこからでも進入することができます。様々な場所を移動ルートに使用することがあり、予防対策や対処法を熟知しておかないと、ねずみ防除は難しいと言えるでしょう。 ですから、そういった場所やその閉塞方法をあらかじめ把握しておくことが大切で、防除法に困ったときは防鼠や侵入防止グッズの利用も検討してみましょう。
屋外からの侵入を予想し、野外や建物外周側に目を向けることが大切です。
エアコンの通気口やコンクリートの割れ目も出入口にして、外側から内側に移動する場合があります。
排水溝をメイン侵入口として、色々な配管部分を通り、排水口から出てくることがあります。
ねずみの中には、高所での移動を得意としている種類もいるため木や壁を伝って屋根裏に侵入することがあります。
床下通風孔から入り込み、水回りの配水管やパイプを利用して住宅内部の各所に移動することがあり、繁殖することも考えられます。
近くでねずみに住み着かれている建物や下水道がある場合、ねずみが移動してくる恐れは大いにあります。 あらかじめ外装部分の確認やねずみの移動ルートを予測しておき、通路閉鎖や侵入口封鎖などといった侵入防止に努めましょう。 侵入を阻止するということは、ねずみ被害の発生防止にもなりますので、閉塞箇所はの入口には事前に防鼠パテや防鼠金網などで予防施工しておくと良いでしょう。
ねずみの侵入を防ぐためには、色々な手段があります。その中でも道具を用いた予防方法は効果的です。 また、一つの製品では、大きな効果が期待できない場合でも、ペアで使用するなど工夫して使用することで、強力な効果を発揮する可能性も十分に考えられます。 既に被害に遭ってしまっている場合でも、ねずみ駆除とともに侵入対策を実施し、再発防止に努めましょう。
ねずみの侵入を防ぐためには、出入口や通り道となる通路封鎖を行う対応がベストと言えます。防鼠用パテやねずみ返し、鋼や鉄などの金属板を開口部に設置する物理的遮断が有効になり、その他にも電気ショックや針金入り防鼠ブラシといったねずみの嫌がるトラップの設置やトゲの設置といった対策も効果的です。 金属たわしや頑丈な金属製の材料で代用することもできますので、より良い対策を考えましょう。
道具を利用した防除法の他にも、方法はあります。防鼠塗料を塗布するといった方法やリフォームによる防除です。リフォームによる防除の場合、敷設の際に密閉構造となるように造り上げれば、ねずみが入り込む余地はありません。 また、建材についてもセメントを利用したモルタルはペースト状のため、隙間を埋めるには持ってこいの素材です。コーキング材と併用することでほとんどの材質をカバーすることができるでしょう。専用資器材があるとなおいいですね。 他にもねずみの弱点とも言える猫の飼育も良い方法です。猫の鳴き声には忌避効果があり、鳴き声による駆除が期待できるとも言われています。
隙間を埋めるといったねずみの侵入を拒む方向で話を進めてきましたが、ねずみは雑食性で、その長い前歯で固いものでもなんでもかじってしまうため、建材や防除グッズはそれなりに頑丈なものを使用しておくべきでしょう。 特にドブネズミは、重量感のある大きな体をしていて性格も獰猛ですので、かじられても通れないように使用材料の強度に注意するなどの入念な対策が求められます。 建材ではコンクリートや金属製の素材を使用し、網を併用するなどして、徹底的に耐久力を高めていく必要があります。
ごみの処理はしっかりと行わないと、ねずみを寄せ集めてしまうことがあります。生ごみなどを軒先に放置していると、臭いに釣られてやってきてしまうでしょう。 そして、お住まいに破損箇所があれば、その隙間からねずみは侵入できます。崩れた外壁や曲がった通風口などは、ねずみからしてみればただの入り口でしかありません。 また、配水管の破損により、ぽっかりと開口している場合は要注意です。ねずみは狭いところを当然通ることができますし、ドブネズミは泳ぐことも得意ですので、これもまた入り口となってしまうでしょう。ねずみは餌を求めてやってきます。 近くに餌があり、侵入できればそれだけで入り込んでしまうのです。
侵入を防ぐための有効な対策 | |||
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修理 | 整理整頓 | 掃除 | 残飯整理 |
破損箇所を修理し、不用な設備であれば撤去することで、侵入口を無くすことができます。 |
ねずみは警戒心が低いとも言われるが基本的には臆病な生き物なので、整理整頓や車の移動を行うことで身を隠す場所を無くすことで、寄り付きにくくなる効果があります。 |
什器下などのねずみが隠れ潜む可能性のある場所の清掃を行うことで、ねずみの嫌がる室内環境を整えることができます。 |
臭いに釣られてやってくることがあるので、ゴミ容器やその周辺にゴミを置きっぱなしにしてはいけません。ゴミ処理の際、臭いを出さないよう水気を切り、2重3重で袋にいれ、しっかりと口を絞るなどの対策も効果的です。 |
※ねずみを威嚇するためにエアガンなどを使用する方が稀に居るようですが、効果が薄い上、周囲への危険が伴うのでやめましょう。
数々の侵入対策をご紹介してきましたが、必ず侵入を防ぐことができるというわけではありません。また、環境によって必ずしもご紹介した方法を行えるというわけではありませんので、どうしてもねずみ被害に困ってしまうことがあります。 そんな時は、業者に家の隅々まで調査してもらいましょう。家の中だけではなく、外からの侵入対策についても相談にのってくれるはずです。ねずみ駆除ならねずみ110番へにおまかせください。