私たちの住まいは、時とともに変化してきました。その変化はただ建物構造が変わるだけではなく、暮らし方そのものに大きな影響を与えています。 しかし、その影響を受けたのは何も人間だけではありません。昔から害獣として知られ、建物や居住者に被害を及ぼすねずみもまた同じく影響を受け、なおかつ彼らはそれに柔軟に対応し、新たなトラブルの火種となっています。 被害状況や対策については、昔と異なることが多くありますので、住宅の変遷とともに対策や対処法をご紹介します。
昔の日本では、一戸建てや長屋が多く存在していました。しかし、時代の移り変わりとともに賃貸物件が増え、今では街の各所で集合住宅であるアパートやマンションを見かけるようになりました。 それに伴い、昔から人との関わりが強く、人間の生活スタイルとともに生活環境を変化させてきたねずみもまた、賃貸物件等で多くの被害を出すようになりました。
近年は長屋の数が減り、一戸建て住宅と共同住宅がその数を増やしておりますが、特に共同住宅の上昇率が高いです。アパートやマンション、テナントや店舗といった複合共同住宅は、賃貸物件として多く存在し、それだけ多くの事業者や借家が日本中にあるといえるでしょう。 そして、技術の発展により、より高い建築物を建てることができるようになりました。高層階のマンションはその最たる例で、一定の面積の中に、非常に大容量の容積を有しています。
賃貸住宅自体は昔からありますが、工期の長さと大きな土地が必要となるため、一部の方のみが行えるものでした。また、居住者の数も今と比べてしまえば少なかったと言えるでしょう。 しかし今では、ある程度の資金があれば簡単に建築を依頼することができ、副業の一つの手段として賃貸経営を始める人が多くなったこともあり、賃貸住宅物件が増えてきたものと考えられます。
賃貸物件でのねずみトラブルは、所有権の問題があるため、責任の所在が曖昧と言えます。 例えば、ねずみが現れるようになった場合、一般的には駆除を行えばいいだけの話ではありますが、賃借人か賃貸人か、どちらがその対応をしなければならないのか、という点などがトラブルの元になることがあります。 被害例と共にご紹介いたします。
●保管された食品などの汚損
●備品などの傷
●店内や店外周辺の環境汚染
夜行性のねずみが活動する時間帯が営業時間外で不在であることが多く、直接人目に付くことが少ない。
●食品管理がおろそかで、ねずみの餌場となっていた。
●ねずみ駆除のタイミングが遅く、被害が進んでしまった。
●ねずみが寄り付きやすい環境で、店内への侵入経路があった。
●整理整頓されていなかったため、ねずみの身を潜める場所があった。
●建物上層階や下層階、お隣の居住者からのクレーム
●ねずみ発生による衛生問題や不快感
●様々な場所からのねずみによる騒音
ねずみ被害が狭い範囲に留まらず、広範囲に渡る。
●ねずみを寄せ付ける原因があり、侵入経路があった。
●ねずみのメイン侵入路を特定できなかった。
●ねずみが寄り付きやすい環境で、店内への侵入経路があった。
●建物の構造上、移動できる場所が多く、居住スペースの延長上にあった。
賃貸物件でのねずみ対策は、対応の問題や周辺住民のことも考えると自分一人で進めることは難しいでしょう。もちろんご自身での対応も必要となるかとは思いますが、管理者や近隣の方との連携が非常に重要です。
対応面については、納得の行かない結果になってしまうことも十分に考えられます。必要であれば、弁護士などの法律に詳しい人に相談してみるのも一つの手段となります。
管理者として、賃借人の快適な生活環境を維持できるよう、できる限り問題点の改善を行いましょう。また、入居者の目線で物事を考えることも大切です。
更に…
ねずみは外部からやってきますので、どれだけ清潔にしていても被害を受けてしまうことは十分にあるでしょう。 近隣住民、ひいては地域全体でのねずみ防除対策が重要となってきます。建物の形状を考慮し、場所が住宅街である場合は防除法も安全を考えて行い、管理者や近隣利用者の迷惑とならないよう配慮する必要があります。
賃貸物件はこれからも増えていくことが予想されます。また、環境適応能力が高いと言えるねずみの対策も自分だけで行うべきではありません。 管理者や居住者などの関係者に協力を仰ぎ、力を合わせてねずみ対策を行いましょう。 そして、困ったときにはねずみ対策に手馴れている業者に相談し、アドバイスを聞いてみるのも良案です。地域一丸となって、より良いねずみ対策を行いましょう。ねずみ駆除ならねずみ110番へにおまかせください。