冬になると、桜や紅葉、椿といった落葉樹は、休眠期に入り、剪定に適した状態となります。この休眠期に選定を行うことで、樹木に大きなダメージを与えることなく、剪定を行えるのです。また、5月や6月など梅雨に入る前に剪定を行っている光景を見ることがありますが、この時期は1年のうちで樹木の生長が最も旺盛になる時期であるため、この時期に剪定をすると、切り口から樹液が溢れ、栄養分が外に流れてしまい、最悪の場合樹木が枯れてしまうこともあります。そのため、旺盛な生長で枝が伸び放題だからといって、剪定を行うことは大きなリスクを伴うのです。しかし、なかにはあえて時期を外して剪定を行うことがあります。これは、樹勢を弱める場合に行うのです。本来の目的とは逆の目的ですが、明確な理由があるのです。樹木は、基本的に樹勢の強いと葉が茂り、花や実をつけないのです。つまり、花や実を楽しみたいという目的の為に、時期を外した剪定を行うのです。しかし、このようなケースはやはり例外なため、注意を怠ると、樹木の生命力を弱めてしまい、枯らしてしまうことがあるのです。剪定は様々な目的の為に行われますが、休眠期以外での剪定は相応のリスクを伴うため、明確な目的があったとしても、剪定後の処理をしっかり行うなど、注意が必要です。目的を満たすためだけに剪定を行っていれば、目的を満たすどころか枯らしてしまうこともあるのです。樹木の剪定をする際には、剪定後の管理もしっかり行いましょう。