「しだれ梅をキレイな樹形に仕上げたい」「来年もキレイにしだれ梅の花を咲かせたい」「しだれ梅の剪定方法について知りたい」
と思っている方は多いのではないでしょうか。
しだれ梅の剪定は時期が重要です。剪定時期を間違えると、咲く花の数が少なくなってしまうからです。また、地植えか鉢植えかで剪定の時期が違います。翌年も花をたくさん咲かせるためにも、自分が育てているしだれ梅の正しい剪定時期を知っておきましょう。
今回は、しだれ梅の剪定時期や方法について、詳しく解説しています。
このコラムを読めば、正しい時期に剪定をし、来年もキレイなしだれ梅の花を咲かせることができるようになります。
地植えと鉢植えで剪定時期が異なる
しだれ梅の剪定時期は、地植えでは10月~1月頃、鉢植えでは花が咲き終わった頃が最適です。ここではそれぞれの剪定時期について詳しくお伝えします。
地植えの場合は10月~翌1月の間におこなう
しだれ梅は1月頃に剪定をすると、花が咲かなくなる失敗を避けられます。この時期には花になる花芽がわかりやすくなっているので、花芽を切り落とさないように剪定ができるからです。
芽には花芽と葉芽があり、芽ができたばかりの時期には花芽になるか葉芽になるか決まっていないため、見た目では区別がつきません。芽が花芽になるか葉芽になるかは7~8月ごろに決まり、10月以降になるとふっくらとした花芽ととがった葉芽が区別しやすくなります。
花芽を残して花を咲かせるために、剪定は10月以降にしましょう。特に1月頃になるとつぼみがふくらみ始めてよりわかりやすいのでおすすめです。
鉢植えの場合は花後すぐと10~11月におこなう
鉢植えのしだれ梅は花が咲き終わったあとに、花が咲いた枝を切り戻しましょう。1度花が咲いた枝には、翌年は花が咲きません。花が咲いた枝を切り戻すことで夏に新しい枝が伸びて花芽ができ、また春に花が咲くようになります。
花後の剪定をしたあとに枝が伸びすぎてしまった場合には、10~11月頃にも剪定をします。花芽を切らないように注意しましょう。
しだれ梅の花を咲かせる剪定のコツ
しだれ梅の剪定は毎年欠かさずおこないましょう。剪定の期間が空いてしまうと枝が混み合って木の内部の日当たりや風通しが悪くなり、花つきが悪くなるのです。
ここではしだれ梅の剪定方法について詳しく解説していきます。
最低限必要な剪定道具
しだれ梅の剪定で最低限必要な剪定道具をご紹介します。いずれも通販やホームセンターなどで購入できます。
剪定バサミ
庭木や果樹の剪定にもちいられるハサミです。グリップを握り、刃を交差させることで枝を切る仕組みになっています。メーカーや商品にもよりますが、直径15ミリメートル程度の枝まで切ることが可能です。手のひらサイズのものを選びましょう。
商品名 | FORESIA 剪定ばさみ |
値段 | 2,380円(2022年5月19日現在) |
サイズ | 28×10×3cm |
重量 | 280g |
持ち手がくびれのある形状のため、しっかりと握ることができます。細い枝から20ミリメートルの太い枝まで切ることができる商品です。
剪定ノコギリ
一般的な工具のノコギリとは異なり、枝を切り落としやすい刃になっているノコギリです。剪定バサミでは切り落とすことが難しい硬い枝や太い枝を切り落とすことができます。しだれ梅は枝が硬いため、ノコギリも用意しておきましょう。
商品名 | ユーエム工業(Silky) ゴムボーイ 万能目 |
値段 | 1,936円(2022年5月19日現在) |
サイズ | 44.45×6.1×2.03cm |
重量 | 295g |
ショッピングサイトAmazonの折込のこぎりの売れ筋ランキングで1位の商品です。直径3~6センチメートルの生木を切ることができます。折込みタイプのためコンパクトで持ち運びにも便利です。
脚立
高い木を剪定する場合に使います。四脚脚立と三脚脚立がありますが、庭木の剪定の際は三脚脚立をおすすめします。三脚脚立のほうが左右の揺れに強く、デコボコした場所でも安定して使えるためです。
商品名 | アルインコ(ALINCO) 三脚脚立 |
値段 | 13,875円(2022年5月19日現在) |
サイズ | 186×109×18cm |
重量 | 6.4kg |
重量 | 100kg |
186センチメートルと高さが十分あることに加え、アルミ製のため比較的軽量な商品です。軽トラックの荷台に収まるほど横幅がコンパクトになっていることもポイントです。
しだれ梅の剪定方法
しだれ梅の剪定方法は地植えと鉢植えで異なります。キレイに花を咲かせるためにも、正しい剪定のやり方を知っておきたいですよね。ここでは、それぞれの剪定方法を詳しく解説しています。
地植えの場合
外側に広がる枝は残し、内側に向かって伸びている枝を根本から切り落とす剪定をします。しだれ梅はなだらかに垂れた枝が特徴なので、上に伸びてやわらかい曲線を描くように下がる枝ぶりを作っていくといいです。
花芽を切りすぎると、次に咲く花の数が減ってしまいます。1つの枝に花芽が5つほど残るように切っていきましょう。
鉢植えの場合
樹形をコンパクトに保つために、花が咲き終わった枝を1/3~1/2の長さに切り戻します。1つの枝に芽が3つほど残るように切っていきましょう。花が咲いた枝は翌年は花が咲かないため、短く切っても問題ありません。
花が咲き終わったあとに新しく伸びた枝は、10~20センチメートルほど残して切り戻しをします。
難しい剪定は業者に依頼
背の高い木や硬い木、太い木の剪定はケガのリスクをともなう難しい剪定です。少しでも「危ない」「難しい」と感じた場合は業者に依頼することをおすすめします。
剪定業者に迷われたら、剪定110番にお問い合わせください。全国24時間365日【受付】対応可能です。お客様にピッタリの剪定のプロをすぐに手配いたします。
しだれ梅のお手入れ方法を解説
しだれ梅のお手入れ方法を詳しく解説していきます。大切なしだれ梅を元気に育てるためにも、正しいお手入れをすることが重要です。
鉢植えの場合は季節によって水やりの回数を変える
地植えのしだれ梅は水やりの必要はなく、自然の雨水で十分です。日照りが続くなど乾燥している場合には水やりをしてください。
鉢植えの場合は、季節によって水やりの回数を変えましょう。春と秋は土が乾いたタイミングで水やりをします。夏は成長期のため、たくさん水を必要とします。1日1~2回ほど水やりをしましょう。冬は休眠期なので、2~3日に1回程度で十分です。
花をたくさん咲かせたいときは緩効性肥料を与える
しだれ梅の開花の時期にたくさん花を咲かせたいときは、ゆっくりと効く緩効性肥料を与えると効果的です。5月、6月、9月に1回ずつ与えましょう。
鉢植えの場合は、液体肥料を与えるのもひとつの方法です。液体肥料の場合は、5月、6月、9月に月に2回ほど与えましょう。
日当たりと風通しのいい場所で育てる
しだれ梅は耐陰性があるため、半日陰のようなところでも十分育ちます。
しかし、日当たりや風通しがいい場所で育てたほうが、たくさん花が咲きます。できるだけ日当たりや風通しのいい場所で管理しましょう。
剪定を業者に依頼すればケガのリスクがない
しだれ梅の枝は硬く、本数も多いです。どの枝を剪定したらいいか判断にも迷います。切り落とした枝は鋭いため、あと片付けの際にケガをするおそれがあります。剪定に慣れていない方からすると、しだれ梅の剪定はかなりの重労働です。
自分で剪定をするのが難しい場合は、業者に依頼することもひとつの方法です。業者に頼めばあと片付けの手間もケガのリスクもありません。
しかし、剪定の業者は全国にたくさんいます。ここでは、業者選びのポイントをお伝えします。
しだれ梅剪定の業者を選ぶポイント
大事な庭木の剪定は、安心して任せられる業者に依頼したいですよね。業者選びに迷ったら、ぜひ以下のポイントを参考にしてください。きちんと自分の希望に沿った対応をしてくれる業者に依頼するためにも、業者を選ぶ際は料金だけでなく、サービスや実績にも注目してみましょう。
- 信頼できる実績が豊富にある
- 親身になって相談に乗ってくれる
- 料金設定が明確になっている
しだれ梅の剪定は剪定110番にご相談ください
「木が大きいため自分で剪定するのは不安」「剪定で失敗をしたくない」など、しだれ梅の剪定に関するお困りごとは、剪定110番までお問い合わせください。ご相談・見積りは無料で承ります。※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいた上で、調査費用等をいただく場合がございます。
ご相談窓口は24時間365日受付可能です。ご都合のいいときに気軽にお問い合わせください。
富澤彰夫/新井孝次郎【監修】『大人の園芸ブックス 庭木の剪定 コツのコツ』小学館、2006