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初剪定でも大丈夫!ハナズオウを剪定して枯らさずきれいに仕上げる方法

ハナズオウの剪定方法

「ハナズオウを剪定したいけど、どうやって剪定したらいいかわからない…」
「ハナズオウを枯らさずに育てたいけど、どう育てたらいいんだろう…」

剪定をしたことがない方からすると、見た目をよくする剪定方法や植物の育て方などわからないことばかりですよね。

ハナズオウは樹高2~5m程度の大きさで、横にもあまり広がらない樹木なので、剪定するのが簡単な植物といえます。
しかし、簡単だからといって適当に剪定をしてしまうと、植物の生育を阻害し、見栄えを悪くしてしまいます。
ですから、適切な剪定方法を知ることがとても大切です。

今回は「ハナズオウの剪定方法」についてご紹介していきます。
本記事を読むことで下記のようなメリットがあります。

  • ハナズオウの正しい剪定方法を知ることができる
  • 枯らさずに育てることができて、きれいなハナズオウを鑑賞できる

剪定道具や育て方についても詳しく解説しているので、ハナズオウの正しい剪定方法を知りたい方はぜひご覧ください。

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剪定のおすすめの時期は3月

ハナズオウの剪定に適切な時期は12~3月の落葉期のときで、特に3月ごろに剪定するのがおすすめです。

ハナズオウを剪定する時は、花芽を切らないようにすることがポイントです。花芽を切ってしまうと花が咲かなくなってしまうおそれがあります。

3月ごろだとハナズオウが開花直前で花芽が大きく膨らんでいるため、細くて小さい葉芽と見分けがつけやすいので、誤って切るリスクを下げることができます。

花芽の見分け方としては、以下のように「ふっくらと丸みを帯びた芽」が特徴的です。

「間引き剪定」で不要な枝を剪定する

ハナズオウは樹高が2~5mと極端に大きくならない樹木なので、「間引き剪定」で不要な枝や内側で混み合った枝を切っていけば十分です。

間引き剪定とは、枝の根元から切る剪定方法で、見栄えの悪い枝や枯れ枝などの不要な枝を取り除くのに適しています。
間引き剪定をすることで、木の内部への風通しや日当たりがよくなり、植物の生育を促進し、病害虫が出ることを予防する効果があります。

剪定で取り除くべき不要枝

剪定の手順を紹介する前に、ここでは取り除くべき不要枝を解説します。
剪定で取り除くべき不要枝は下記のとおりです。

  • 枯れ枝:枯れてしまっている枝
  • 逆さ枝:木の内側に伸びる枝
  • 並行枝:他の枝のそばで平行に伸びる枝
  • 絡み枝:他の枝と交差している枝
  • 徒長枝:上に向かって長く伸びている枝
  • 車枝:1箇所から何本も生えた枝
  • ひこばえ:根本から出る枝

不要な枝

不要枝は玄人好みの樹形を作る際に役立つこともありますが、下記のようなデメリットがあるので基本的には取り除くべきです。

  • 枝が内側で混み合うので日当たりや風通しが悪くなる
  • 必要な枝に栄養が届きにくくなる
  • 樹形がいびつになり見栄えが悪くなる

以上のことから、不要枝があると樹木が枯れやすくなったり、病害虫が発生するリスクが高くなったりするので、不要枝は切ることをおすすめします。

剪定の具体的な手順

剪定の手順は下記のとおりです。

  1. 樹木全体を見て、理想形の樹木をイメージする
  2. 枯れ枝から先に取り除いていく
  3. ハナズオウの実があると見栄えが悪いので取り除いていく
  4. 内側の枝が込み合っている部分を枝の根元部分から切り落とす
  5. 極端に長い枝や四方に飛び出している見た目の悪い枝を切り落とす
  6. 枝の左右のバランスを整えていく

間引き剪定

間引き剪定をするときのポイントは、樹木の上から下に向かって切っていくことです。
樹木の形をバランスよく仕上げやすくなります。

ハナズオウの剪定に必要な道具

ここでは、ハナズオウの剪定に必要な道具を紹介します。
おすすめの剪定道具を合わせて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

剪定で最低限必要な道具は下記のとおりです。
切る枝の太さによって使い分ける必要がありますが、三つすべてそろえても1万円以内に収まります。

  • 植木バサミ
  • 剪定バサミ
  • ノコギリ

順番に紹介していきます。
※商品価格は通販サイトAmazonの最安値を記載(2022年5月13日時点)

植木バサミ

小透かしなどで太さ7mm程度までの細い枝を切るときに使います。
剪定バサミでも細い枝は切れますが、切りづらいのでおすすめしません。

一般的には全長20cm、重さ200g程度が家庭園芸用の標準サイズで、可能なら実際に手に持ち、感触が合うものを選びましょう。

おすすめの植木バサミ

商品名 千吉 植木鋏 アルミ柄 普通刃
価格 1,418円
特徴 ・全長:21cm
・重量:250g
・生木切断能力:8mm

剪定バサミ

植木バサミで切断できない太さ15mm程度までの太い枝を切る際に使います。
自分の手にあった大きさの剪定バサミが剪定する時に楽に枝を切れます。
選び方は、手のひらに剪定バサミを乗せて指先から手首までの長さと同じくらいのサイズを選ぶといいです。

剪定バサミの長さの相場は、女性が18cm、男性で20cmです。

おすすめの剪定バサミ

商品名 岡恒 剪定鋏 180mm NO.101
価格 3,280円
特徴 ・長さ:18cm
・重量:177グラム
・材質:高級刃物鋼で切れ味抜群

ノコギリ

ノコギリは剪定バサミでは切れない太い枝のカット専用で、ハナズオウの剪定では主に幹を切断する際に使います。
おすすめのノコギリは「折りたたみ式」で、収納時にコンパクトでかさばらず、高所作業のときに枝に引っかかりにくく作業しやすいメリットがあります。

おすすめのノコギリ

商品名 【Amazon限定ブランド】FLORA GUARD 折込鋸
価格 1,499円
特徴 ・ブレードの長さ:19.5cm
・重量:230g
・ギアロック付きで安全安心

ハナズオウを枯れさせない正しい育て方

ハナズオウは丈夫で寒暖にも強い植物なので育てるのは簡単ですが、枯れさせないためにいくつかポイントがあります。
ハナズオウを枯れさせない育て方のポイントは下記のとおりです。

  • 日当たりのいい場所で育てる
  • 水やりは土表面が乾いてきたら与える
  • 肥料はほぼいらない

順番に説明していきます。

日当たりのいい場所で育てる

ハナズオウは日当たりのいい場所を好みます。日陰で育てると花が咲かないので、花を鑑賞したい方は日当たりのいい場所で育てましょう。

水やりは土表面が乾いてきたら与える

「地植え」か「鉢植え」で少し水やりの仕方が異なりますが、基本的には苗植えをしてから2~4週間の間は土の表面が乾いたら水やりをします。
水をやる量は鉢底から水があふれるくらいたっぷりあげましょう。

鉢植えは土の表面が乾くたびに水やりをしますが、地植えは特に水やりをする必要はなく、降雨のみで育てて大丈夫です。

肥料は寒肥として冬に与えれば十分

ハナズオウを育てるのに肥料はほぼ必要ありません。

ハナズオウのようなマメ科の植物は、根に「根粒菌」という菌が住んでいます。
根粒菌は空気中の窒素を取り込んで栄養にしてくれるので、肥料を与えなくてもハナズオウを育てていくことができます。
むしろ栄養分が多すぎると生育が悪くなります。

「ハナズオウをもっと元気に、大きくしたい」というのであれば、寒肥として1~2月に化成肥料や油かすと骨粉を等量に混ぜ合わせた有機肥料を与えるくらいで十分です。

害虫は「イラガ」に注意

ハナズオウは病害虫に強いのでそれほど心配する必要はないですが、「イラガ」には気をつけたほうがいいです。
以下の写真のように、全身にとげを持つずんぐりとした体が特徴の毛虫です。

イラガ

イラガに葉っぱを食べられると花芽ができなくなるおそれがあります。
また、イラガには毒があるので触ってしまうと激痛を感じ、かぶれや湿疹等の症状が出ることもあります。

イラガを駆除する時は触れないように長袖・長ズボンで作業手袋をつけます。イラガを見つけたら葉や枝を剪定するか、毛虫専用の殺虫剤を使って駆除しましょう。

商品名 住友化学園芸 殺虫剤 ベニカJスプレー 1000ml
価格 990円
特徴 1週間の持続性で散布後の害虫も駆除できる

毛虫専用の殺虫剤でおすすめはこの商品です。
イラガには近寄るだけでも危険ですが、ジェットタイプの殺虫剤なので5m離れていても狙い撃ちが可能です。

「近づいて駆除するのが怖い」という方は、ジェットタイプの毛虫専用殺虫剤を使ってイラガを駆除するといいでしょう。

ハナズオウの特徴

ハナズオウは4月ごろにきれいな赤紫色の花を咲かせたり、秋には黄葉を鑑賞できたりとほぼ一年中楽しめる樹木です。

ハナズオウの特徴は下記のとおりです。

  • 赤紫色の美しい花
  • 可愛らしいハート型の葉っぱ
  • 実に毒性があるので注意

順番に紹介していきます。

赤紫色の美しい花

ハナズオウの花

ハナズオウは赤紫やピンク色の花を4月ごろに咲かせます。
花の一つ一つはマメ科特有の蝶形花です。
花でお庭を彩りたい方は、ご紹介したように花芽を切らないように剪定してください。

可愛らしいハート型の葉っぱ

可愛らしいハート型の葉っぱ

花が咲いている時期が終わる頃にハート型の葉っぱができ始めます。
葉っぱは秋になると黄葉した後に落葉します。
剪定の際にちりとりやホウキを用意しておけば、剪定した枝だけでなく落ち葉の掃除にも役立ちます。

実に毒性があるので注意

ハナズオウの実

ハナズオウはマメ科の植物で、豆果(とうか)という実をつけますが、毒性があるので食べられません。
見た目がマメなので問題なさそうですが、食べないようにご注意ください。

まとめ

今回は「ハナズオウの剪定」についてご紹介しました。
要点をおさらいすると、以下のようになります。

  • 剪定は3月にするのがおすすめ
  • 剪定方法は「間引き剪定」で不要な枝を切る
  • 内側の枝が混み合っている部分を枝の付け根部分から切り落とす
  • 間引き剪定をするときは樹木の上から下に向かって切っていく

剪定をすることでハナズオウの見栄えがよくなり、風通しと日当たりがよくなることで生育を促進し、害虫や病気の予防にもなります。
「枝が混んできたな」と思ったら剪定していきましょう。

ハナズオウの剪定でお困りの方は「剪定110番」にご相談ください!

本記事を読んで「やっぱり自分で剪定するのは大変そうだな」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そのような方はぜひ「剪定110番」にご相談ください。

剪定110番は全国の剪定業者と提携しているので、お客様のご要望に合った剪定業者をご紹介いたします。

ご相談、お見積もりは無料で承りますので、お気軽にお問い合わせください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいた上で、調査費用等をいただく場合がございます。

参考文献

富澤彰夫・新井孝次朗『大人の園芸ブックス 庭木の剪定 コツのコツ』小学館、2006

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