テレビのアンテナ工事を業者に依頼した際、雨天の場合は中止になることがあります。施工中止になれば、もちろん後日に延期されることになるでしょう。
しかし、スケジュールの立て直しが面倒だからといって、自力でアンテナ設置をおこなうようなことは絶対にしてはいけません。なぜなら、自力でアンテナ設置をおこなうことには、さまざまなリスクがともなうからです。
こちらのコラムでは、アンテナ工事が雨天時に中止される理由や自力で設置する際の危険性の高さなどについて解説します。業者に依頼することのメリットにもふれていますので、アンテナ工事を検討されているかたは、ぜひご覧ください。
悪天候の場合はアンテナ工事が中止になることもある
多くの業者では、雨天時やこれから天候が悪くなるといった場合に当日の作業を中止するケースがほとんどです。その理由は、「危険性の高さ」にあります。
■高所から滑落する危険
アンテナは屋根の上やベランダ、壁面など高い場所に設置されていることが多く、ただでさえ作業には危険が伴います。さらに屋根の場合は角度がついており、屋根材によっては塗装やコーティングで滑りやすくなっているため、雨の日は滑る危険性がとくに高くなるのです。
何より作業をおこなうのは人ですから、長時間の作業になれば集中力が低下しやすくなります。とくにアンテナ工事を雨天時におこなうと体温の低下や体力消耗が激しく、本来なら1時間ほどで済む作業に数時間要することもあるのです。また雨だけでなく夜露や霜などで屋根が濡れている状況でも、業者が危険と判断し場合は作業が中止されることもあります。
■漏電や感電の危険
テレビアンテナは、受信に電気を使用します。ほとんどありませんが、設置する環境によっては、アンテナケーブルの接続加工が必要になる場合もあるのです。この作業にはとくに雨の中では漏電や感電の危険があり、最悪の場合は火災につながることもないとはいえません。
アンテナ設置を自力でおこなうことにはさまざまなリスクがある
アンテナ工事にかかる費用がもったいないという理由から、自力でアンテナを設置する人もいます。自分で設置するなら天気がよい日を選んで、自分の都合にあわせて作業ができるかもしれません。しかしアンテナの取り付けや交換は、家具のDIYと違い命にかかわる危険があるため、自力でおこなうのは避けることをおすすめします。
さらに知識や技術のない人がアンテナ交換をすることには、さまざまなリスクがあるということも知っておくべきです。ここでは、自力でアンテナ交換をおこなうときに考えられるリスクを解説します。
屋根からの滑落だけでなく人に被害を与えることもある
作業している人が滑落する危険については先ほどもふれましたが、危険なのはそれだけではありません。アンテナは種類によって、重さが5kgを超えるものもあります。勾配のある足元が不安定な屋根の上で、5kgほどのアンテナを持ちながら作業をするのは、想像以上に大変です。
もし手を滑らせてアンテナ本体を落としてしまえば、下にいる通行人にケガを負わせたり、近隣住宅の壁や自動車などを破損させてしまったりするおそれもあります。場合によっては、多額の賠償金を請求されることになるかもしれません。
アンテナの選択を間違えてしまう
アンテナにはさまざまな種類がありますが、視聴したい放送を楽しむためには適したものを設置する必要があります。知識がない状態でアンテナを購入し自分で設置できても、アンテナ自体の選択が間違っていれば、購入したものが無駄になり作業も二度手間となってしまいます。
たとえアンテナの選択があったとしても、技術のない素人が設置した場合は、配線の不備や設置方向のミスなども起こる可能性もあるのです。さらに工事には、測定器や水平器など専用の工具も必要となる場合があるため、何かと費用をかけなくてはいけません。場合によっては、業者に依頼したほうが安く済むこともあるのです。
このように、アンテナの設置や交換を自分でおこなうのは大変危険であり、デメリットもあります。アンテナ工事は、作業内容や本体の価格によってかかる料金は異なりますが、周辺機器や技術料をあわせても1万5千円~5万円程度が相場です。アンテナ工事中は、無理して自分でおこなおうとせず、費用をかけてでも業者に依頼することをおすすめします。
アンテナ工事をプロの業者に任せるメリット
テレビアンテナの設置や交換は、自分でおこなわずプロの業者に依頼するようにしましょう。専門的な知識と高い技術力のある業者なら、自分でおこなうよりもさまざまなメリットがあります。
メリット1 自分の身を危険にさらさずにアンテナ設置ができる
アンテナ工事を業者に任せることの1番のメリットは、自分の身を危険にさらすことがなくなる点です。高所でアンテナ交換をおこなう業者の作業員は、事故への危機管理など安全を確保しながら作業をおこなっています。
メリット2 業者なら電波環境に適したアンテナを選んでくれる
アンテナは地域の環境によって電界の強弱が異なるため、受信できる電波に適したものが必要になります。業者であれば、アンテナを設置する前に電界の強弱を調査して、条件にあった機種を選択してくれるはずです。
ほかにも4K8Kを視聴したい場合は、テレビやアンテナだけでなく周辺機器も対応したものを選ばなくてはなりません。業者に依頼すれば、視聴するために必要なものをそろえてくれるので、自分で購入して失敗するリスクも回避することができます。
アンテナ工事を任せる業者の選びかたも大切
アンテナ工事にかかる費用は本体や周辺機器の価格以外にも、業者によって幅があることも知っておきましょう。もし費用を少しでも抑えたいということであれば、複数の業者を比較しながら依頼先を決めるのがおすすめです。ただし、費用の安さだけで業者を決めてしまうのもよくありません。
中には、ずさんな工事をする業者もおり、アンテナ工事後に屋根から雨漏りするようになったなどのケースもあるのです。信頼できる業者を選ぶには、保証期間がついているか確認しておくとよいでしょう。保証期間内であれば基本的に無償で再工事をしてくれるため、安心して依頼することができるはずです。
弊社では、アンテナ工事をおこなうプロの業者をご紹介しています。見積りが無料で、加盟店によって異なるものの、8年間の品質保証サービスがついているのも選ばれている理由のひとつです。アンテナ工事でお困りのかたは、まずは見積りを出して、複数の業者の比較するところから始めてみてはいかがでしょうか。
業者の中には雨天であってもアンテナ工事をするケースもありますが、100%おこなってくれるわけではありません。何よりアンテナ工事は自分でおこなわず、雨天においてアンテナを施工するかどうかの判断も、業者に任せるようにしましょう。