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2018.05.15更新

竹の除草剤は「液体」か「顆粒」で選ぼう!適切な処置で竹害を防ぐ

竹の除草剤に有効なのは2種類。その他の除草法と竹害について

竹は、日本人には馴染み深いものです。
昔話として有名な「かぐや姫」も竹から生まれました。

また、タケノコは古来より親しまれ、さまざまな調理法で食べられています。
細かく繊細な日本人の器用さで作られる竹細工は、世界中の人々から絶賛されています。

きれいに整備された竹林は風情があり、夏は暑い日差しを遮ってくれるのでひんやり涼しくなります。
しかし近年竹林が増え、伸び放題となり管理者には悩みとなっています。

今回は、竹の効果的な処分法や竹害についてお伝えしていきます。

なお、竹は生長が速く自分で伐採をするのが難しい植物です。
切っておきたい竹がある場合は伐採110番にご相談ください。

竹の伐採に対応している業者をご紹介します。

竹を枯らす除草剤は「液体タイプ」と「顆粒タイプ」

竹を簡単に除草するには、薬品を使用するといいでしょう。液体と顆粒の2つがあるのでそれぞれの特徴を解説します。

液体タイプ

竹に穴を開け液を注入する方法です。特徴は、1本1本確実に薬を注入するのでしっかり根まで届きやすいです。注入するときの手順は下記のとおりです。

竹をドリルなどで、地面から30~100cmの高さで穴をひとつ開けます。その穴へ除草液10mlを流し、雨などで流れたり薄まることを防ぐため、ガムテープでしっかり穴をふさいでください。2~5か月後に竹の葉を確認して、葉が完全に落ちていれば根まで枯れている目安になります。

注意点は、除草剤は原液のまま使うことです。野菜や花を育てるときは薄めることが多いですが竹は生命力が強いので原液使用です。また竹の本数が多いと、穴を開け液を一本ずつ注入していくのは大変な重労働です。

顆粒タイプ

土壌に除草剤を散布する方法です。行う季節は春がおすすめです。タケノコが大きくなる前に散布することで竹の発育をおさえます。特徴は、振りかけるだけなので手間がかかりません。しかし、雨や傾斜で薬が流れ落ちる可能性があります。次は手順の説明です。

散布する表面にあるゴミや枯れ葉は取り除いておきましょう。タケノコが発生しているときは20L、通常のときは4Lほどの顆粒剤を撒いてください。

液体タイプ・顆粒タイプ、どちらも効果は高いです。それぞれの特徴があるので、ご自分の使いやすいやりかたを選択してください。また、両方共通する注意点ですが、薬を散布した場合、近くのタケノコは食べないようにしましょう。

除草剤以外の3つの竹駆除方法と処分法

除草剤以外の3つの竹駆除方法と処分法

薬剤はあまり使いたくないというほうもいます。除草剤以外の竹駆除の方法と、処理した竹の処分法について解説します。

1.竹の根除去
竹は根がしっかりしているため、いくら竹の表面を処理してもすぐに成長します。根から全滅することが大切です。竹の根は地表から30㎝ほど伸びていますが、ひどいときは深さ1mになることもあります。根が短いのならシャベルで掘り起こして根を取り除きましょう。根が深いときは手で掘るのは難しいため、業者によるパワーショベルを使う方法もあります。

2.1m切り
竹を1mの高さで切ります。1mの高さというのは、竹はこのくらいで切ると枯れるからです。12~2月に切り、1年後には根ごと枯れているので簡単に取れます。竹は養分を地面から吸い上げていますが、1mの高さで切ると竹は切られていると認識できず、どんどん養分を吸い上げます。しかし、実際は1m先はないので養分は流れていき、流れては養分を吸い上げを繰り返し、結局は枯れるのです。

3.根止め
竹の根は土の中で見えませんが、早いスピードで根を広げています。広がる前に根をシートで遮断するのです。これは隣の敷地にも侵入を防ぐ方法でもあるので覚えておいてください。「防根シート」と言われますが、地面に垂直に立てることで横方向に伸びる根を止めます。特定のシートがなければトタン板でもかまいません。

防根シートは2種類あり、水を通さないように加工したものと、薬剤が塗られているシートがあります。どちらも根の成長を止められるので増加することを防げます。

竹の処分方法

切ったりした竹はどうしたらよいのでしょう。昔は燃やしていましたが、近年野焼きは規制されているためできません。いちばん簡単なのは屋外に放置して土と同化させることですが、何年もの時間がかかってしまいます。また、ミミズやムカデなど虫たちの住処となります。

その他には、日当たりのよい場所で乾燥させることです。その後は一般のゴミとして出しますが、住んでいる自治体によってはゴミ出しのルールが違うので確認が必要です。もし機材があるのでしたら、粉砕機で竹パウダーを作るのもよいでしょう。竹パウダーとなれば再利用も可能です。

ニオイ消しとして生ゴミに振りかけたり、土壌改良剤としても使用できます。注意点は、薬剤を使って枯れた竹は再利用しないほうが無難です。人体への影響も考え廃棄処分してください。

美しく便利な竹ですが、伐採だけでなく処分まで個人では難しいです。
業者に依頼すれば、安全に伐採できるのはもちろん人体への影響がない処分方法の提案なども期待できます。
まずは相談だけでもかまいません。
お時間のあいたときに伐採110番にお電話ください。


竹を放置すると、竹害へ発展…

竹を放置すると、竹害へ発展…

竹の種類は、モウチクソウやマダケなどありますが、猛威をふるっているのがモウチクソウです。モウチクソウは中国から持ち込まれましたが、近年では竹の需要が減り、竹林のみがどんどん増加している状態です。竹林は増え続け、ここ30年で6~7倍という調査結果がでています。そもそも竹は成長スピードが早く繁殖力が強いため、森林を荒れ果てさせたり、他の植物を枯れさせるといった被害がでるのです。

被害が広がる理由

  1. 人々の生活の様式が変わり、竹製品を求める人が少なくなった
  2. プラスチック製品の普及で竹製品を使うことがなくなった
  3. タケノコは安く輸入するようになった
  4. 竹生産者の高齢化がすすみ、竹を管理できる人が減った

などがあげられます。人の手が入らないと竹林は荒れ果てるばかりなので、林野庁による竹林整備の補助金システムも導入されました。しかし、この補助金は支給は3年間までと決まっているため、3年後は自費となります。竹林整備は継続していくことが大切ですが、3年後も自費で整備を続けていくのはとても大変です。

竹を放置すると、虫やヘビも増え、鬱蒼とした竹林は見た目も悪いです。また、隣の敷地に侵入すると農作物の被害もでてきます。この事態を深刻に受けとめ、竹をもっと使ってもらおうというコンセプトでイベントを開いたり、竹細工を普及させようと頑張っている団体もあります。

伐採の専門業者へ相談しよう

竹は1日に120cm伸びることもあり、驚くほどの成長スピードです。竹の処理は自分でも行えますが完全に処理をするには時間もかかり、範囲が広い場合は体力も使います。自分で作業するのが難しいと思ったら、専門業者の力を借りることも検討してください。プロによる竹伐採の施工方法を、一般的な例で説明します。

  1. 重機の搬入

    竹処理に必要な重機を運びます。

  2. 作業場の確保

    中がボサボサでは人が入れません。まずは人が中で作業できる程度に機械のハサミなどで処分します。

  3. チェンソーで伐採

    竹を1本ずつチェンソーで根元から切り倒します

  4. 根の駆除

    肝心な根は、機械のハサミでひとつずつ挟んで、掘り出します。

  5. 地面を整える

    機械で掘り起こしているので地表は荒れています。ユンボできれいに整えます。以上が業者に頼んだときの作業工程の一例です。

まとめ

竹害は、竹のみが悪いわけではありません。生活スタイルが変わり竹を使用しなくなった人間側にも責任があります。しかし、竹を放置することは危険です。自分の敷地だけではなく、隣の人の敷地に侵入してしまうと隣の人が育てている農作物を枯らしてしまいます。また、自分だけの敷地内でも、景観は悪くなり虫やヘビの温床になるためよくありません。

きれいにお手入れができれば京都嵯峨野の「竹の道」のような日本古来の情緒あふれる景色にもなります。しかし景色を楽しむためには、毎年竹の管理が必要です。今回は竹の処理法をお伝えしたので、竹で困っているのならぜひ参考にしてみてください。そして、ご自分でできること・できないことを明確にし、無理せず専門業者にも頼ってください。

もしも竹害を増加させる危険性がある場合は、すぐに伐採110番にご相談ください。
相談窓口は24時間365日対応しており、作業は土日でも対応可能です。
お急ぎの方には最短で対応できる業者をご紹介します。

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