お庭の景観にいろどりを加えてくれる落葉樹は、植えていると落ち葉の処理が必要になります。きれいに落ち葉を集めて処分するのはなかなか大変な作業になるため、「もっと手軽に処理できるようにしたい」と考える方も多いでしょう。
落ち葉の処理は、便利な道具を使うことをおすすめします。道具を使うことで、掃除の負担を大きく減らすことができるのです。落ち葉の処理も、ぐっと楽になることでしょう。
当記事では落ち葉掃除のコツや便利道具をご紹介しますので、ぜひお役立ててください。また落ち葉の再利用についても解説しますので、あわせてご覧ください。
目次
落ち葉掃除を楽に!便利道具2選
落ち葉を面倒だからと掃除せずそのままにしていると、やがて雨どいが詰まって雨水がいき場を失い、屋根や外壁を伝って流れ落ちるようになります。こうなると、屋根や外壁が腐食する原因となります。
さらに長期間雨風にさらされた落ち葉は腐敗して悪臭を放ったり、害虫などのすみかになったりすることもあるのです。落ち葉がたまった庭は外から見ても美しくありませんので、たまってしまう前にこまめな掃除をしましょう。
そのようなトラブルを防ぐためにも、ここでは落ち葉掃除を楽にする便利道具をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
掃除道具と掃除場所の相性をチェック
掃除道具には、古くから使われている「竹ぼうき」や近年普及しつつある「ブロワー」などがあります。どちらも掃除に使う道具ですが、それぞれの特徴の違いによって掃除場所の向き不向きがあるのです。
竹ぼうきはとくに、コンクリートなどの硬い地面のうえにある落ち葉を掃除したいときに便利です。コンクリートは非常に硬いので、通常の掃除道具であればすぐに傷んでしまいます。しかし竹ぼうきは毛が丈夫なため、コンクリートのうえでも長期間に渡って使うことができるのです。
そのいっぽうで竹ぼうきは、芝生などの柔らかい地面で使う際には落ち葉を集めづらく感じてしまうことがあります。
そのため、柔らかい地面では同じくお手軽に購入することができる熊手を使用すると、きれいに落ち葉を集めることができるでしょう。熊手は、土が混じった地面でも落ち葉だけを効率よく集められます。
ブロワーは竹ぼうきや熊手が苦手としている、砂利の混じった地面で落ち葉掃除をする際に便利です。竹ぼうきや熊手は、落ち葉を回収しようとする際に砂利も一緒に集めてしまいます。しかしブロワーは風の力を使って、軽い落ち葉だけを集めることができるのです。
もちろん砂利だけでなく、コンクリートや芝生などでも使うことができます。以前は比較的高価な道具でしたが、最近では1万円台のブロワーも販売されています。一台購入しておくと便利かもしれません。
1.竹ぼうき・選ぶポイント
竹ぼうきを選ぶポイントは、おもに3つあります。1つめのポイントとしては、「毛の量が多いか」という点です。竹ぼうきは毛の量が多いほど、落ち葉を集めやすくなります。落ち葉が集めやすいと作業の負担も少なくなるので、選ぶ際には気にするとよいでしょう。
2つめは、掃除場所にあったものを選ぶという点です。掃除をする場所が広い場合は柄の長いもの、狭い場合や細やかな作業が必要になる場合は柄の短いものがおすすめです。
竹ぼうきの柄が長い場合は、立って作業をするときに便利です。そのため、広い場所を掃きたいときには姿勢による負担の少ない、柄の長い竹ぼうきが使い勝手よく感じるのです。
対して柄の短い竹ぼうきは、細やかに動かすことができます。そのため、細かい作業が必要になる場所は柄の短い竹ぼうきが便利になります。
3つめは、自分の手のサイズにあったものを選ぶという点です。柄の太さによって、手の疲れ具合は変わってきます。自分の手に合っている太さであれば疲れは少なく感じますが、細すぎるものだと疲れやすくなるので注意が必要です。
2.ブロワー・選ぶポイント
風の力で広範囲の落ち葉が集めやすいブロワーは、選ぶ際に風圧や風量だけに注目しがちです。風圧や風量も大切ですが、ほかにも「電源タイプ」や「形状」という点で選ぶことをおすすめします。
ブロワーの電源タイプはおもに「エンジン式・AC電源式・バッテリー式」の3つがあります。エンジン式はガソリンなどの燃料を使って稼働します。AC電源式はプラグをコンセントに挿して、電源を供給し続けることで動きます。またバッテリー式は、事前に充電しておいた電力を使って稼働します。
エンジン式は、燃料を購入する必要があることに加えて、使わない期間のメンテナンスに少々手間がかかります。そのため、ご家庭で手軽に落ち葉を処理したいというときは、コンセントで手軽にパワーを出力できるAC電源式かバッテリー式がおすすめです。
さらにブロワーの形状も「背負い式・手持ち式」の2つにわけることができます。背負い式のほうが長時間の作業には向いています。また手でブロワーを支える必要がなくなるため、万が一転倒しそうになったときも、受け身をとることが可能です。足場の悪い場所で作業をしたい方にはおすすめの形状です。
ただし背負い式は、手持ち式に比べると高価なものが多い傾向にあります。そのため安全な場所で少しだけブロワーを使おうとお考えの方は、手持ち式でもよいかもしれません。使う場所やご自身の身の安全を考慮して、お選びください。
便利道具を活用した落ち葉掃除の効率的な手順
まずは、ブロワーで落ち葉を一か所に集めましょう。集めた落ち葉は、竹ぼうきで壁ぎわに追い込むように掃きます。
こうすることで、落ち葉が飛んでいかないので掃除が楽になります。落ち葉を集めたらちりとりで回収し、ごみ袋に入れます。最後に細かい葉を通常のほうきで掃き、ちりとりで回収しましょう。これで落ち葉掃除は完了です。
この手順に沿うことで、落ち葉の処理を効率的におこなうことができます。またさらに負担なく作業をしたい場合は、以下でご紹介するコツを意識して掃除をおこなうとよいでしょう。
コツ1.落ち葉掃除は地面が乾いているときにやる
落ち葉は、乾いている状態のほうが集めやすいです。前日に降雨で落ち葉が湿気を含んでいると地面に密着してしまい、かき集める作業が大変になってしまいます。そのため、落ち葉集めは晴れた日など地面が乾いているときにおこなうとよいでしょう。
コツ2.竹ぼうきは斜め45度で掃く
竹ぼうきの地面に触れている面積が大きいほど、落ち葉をたくさん集めることができます。竹ぼうきは垂直に持ちがちですが、少し斜めに傾けて地面に触れる面積を増やすことで、落ち葉をたくさん集めることができるでしょう。
お庭のプロをご紹介します!
落ち葉の処理は大変な作業です。なかには作業に割く時間がなかったり、負担のかかる作業を避けたかったりすることもあるでしょう。
そんなときに便利なのが、お庭のプロです。プロに任せてしまえば、作業の負担がなくなるだけでなく、処理にあてる時間を別のことに回せるので、時間を有効活用することができるのです。
しかしプロに依頼をしようと考えても、その選定に時間をとられてしまいがちです。そんなときは弊社へご相談ください。弊社では、信頼できるお庭のプロをご紹介しております。落ち葉の処理などの、お庭に関することでお悩みであれば、いつでも弊社にご相談ください。
落ち葉の処理で困ったら「再利用」するのも有効!
集めた落ち葉は基本的に「燃えるごみ」として処分します。しかし落ち葉が大量にある場合、処理に困ってしまうこともあるかもしれません。そんなときは落ち葉を再利用することも検討してみてはいかがでしょうか。
落ち葉は、腐葉土として活用することができます。腐葉土として再利用すれば、ごみを出す手間を省けるだけでなく、植物の成長を促すこともできて一石二鳥です。ここでは落ち葉を腐葉土として再利用する方法をご紹介しますので、ぜひご覧ください。
腐葉土に向いている落ち葉・向いていない落ち葉
微生物に分解してもらって発酵した枯れ葉に、土を混ぜることで腐葉土ができます。そのため分解がしづらいような葉は、は、残念ながら腐葉土として使用するのには向いていないです。
腐葉土に使用することができるのは、広葉樹の葉です。いっぽう針葉樹や常緑樹の葉は、前述の理由で難しい場合があります。そのため腐葉土にしたい場合は、広葉樹の葉であるかを確認してからおこなうようにしましょう。
落ち葉の腐葉土づくりで注意したいこと
腐葉土作りには、いくつか注意点があります。たとえば、「葉の色がよいものを使う」という点が大切です。葉の色がよいものでなければ、しっかりと葉が分解されず、かたちが残ってしまうおそれがあります。
葉のかたちが残った腐葉土を使うと、菌が繁殖する原因になってしまいます。その結果、植物が病気になるケースもあるので、葉の選定には注意をしましょう。
また、葉を一度乾燥させる必要があります。もし乾燥をさせずに腐葉土の材料にしてしまうと、雑菌が繁殖して腐敗をしかねません。害虫が発生する原因にもなるので、乾燥させることが大切です。
さらに、微生物に葉を分解してもらっている最中には、熱が発生してしまいます。水分がなくなっていくので、葉が乾いていたら水を足すことを覚えておきましょう。
腐葉土づくりの方法は2つ
腐葉土づくりの方法は「ポリ袋を使う」と「段ボールを使う」の2つあります。それぞれ作業の手順が違うので、ご自身に合っている方法を選びましょう。
・ポリ袋を使って腐葉土づくり
落ち葉とポリ袋以外に、水やスコップを用意しておこないます。ポリ袋は家に置いていることも多いので、すぐに作業をしたい方にはおすすめの方法です。またより効果を高めたい場合は、落ち葉以外に米ぬかもあわせて入れるとよいでしょう。作業は以下の流れでおこないます。
- スコップで落ち葉を刻み、ポリ袋に入れる
- 落ち葉を水につける
- 空気を含んだ状態で、ポリ袋の口をしばる
- 水を抜くために、袋の底に小さく穴を開けて放置
- 定期的に観察
- 腐葉土になっていれば完成
・段ボールを使って腐葉土づくり
落ち葉と段ボール以外に、水とスコップを用意して作業をおこないます。準備ができたら、以下の流れで作ります。腐葉土の発酵速度を高めたい場合は米ぬかを用意して、落ち葉と一緒に投入するとよいでしょう。
- 段ボールの下側をテープでとめて、設置する
- 刻んだ落ち葉を、段ボールに入れる
- 落ち葉に水をしみ込ませる
- 落ち葉のうえから布をかぶせて放置
- 定期的に観察
- 腐葉土になっていれば完成
お庭の手入れはプロに任せてラクしよう!
お庭は少し手入れをおこなわなかっただけで荒れてしまいます。しかし自分ひとりで手入れを続けることは大変なことでしょう。ご自宅の景観を美しく維持するためにも、お庭の手入れをプロに任せてみませんか?
たとえば、お庭の年間管理というものがあります。これは業者が年間を通じて剪定や庭木の消毒、草刈りといったお庭の管理をおこなってくれるものです。ほかにもお庭のプロなら、自分ではなかなか手の届かない気になる場所も、しっかり手入れしてもらえます。ご自身での手入れが大変だと感じる方は、プロに依頼してみることをオススメします。
代表的なお庭の手入れ項目と費用相場
プロへの依頼にかかる費用は、どのようなお手入れをしてもらうのかによって相場が変わります。たとえば、剪定を依頼したときの相場は約1万円前後です。しかし、どのような木を剪定するのかという点や業者の料金制度によって費用は大きく変わります。
そのため5,000円前後で依頼をできることもあれば、1万5,000円ほどかかってしまう場合もあるため注意が必要です。
また雑草の草刈りを頼んだ場合だと、1平方メートルあたり、150~300円程度かかります。ご自宅のお庭の面積によって費用は変わるため、一度広さを確認して概算をしてみることをオススメします。
庭木の消毒を依頼した場合は3,000~5,000円ほどに収まるケースが多いです。こちらは薬剤の消費量などで費用が変わりますが、一般的なご家庭であれば、1万円をこえることは少ないでしょう。詳しい費用が気になる方は、業者に見積りをとってもらうとよいです。
お庭まわりのお悩みもまずはご相談ください
お庭の手入れは上記でご紹介したもの以外にも、伐採や芝刈り、土壌の入れ替えなど、たくさんあります。そのためお庭の管理をひとりでおこない続けるのには多大な労力を必要とし、時間もとられてしまいます。お悩みを抱えている方も多いでしょう。
そのようなときは、ぜひ弊社へご相談ください。弊社では、24時間体制で電話相談を受け付けております。そのため気軽にコールセンターへお電話をいただくことで、お悩みを解決する手助けができるかもしれません。お庭まわりのお悩みを、一緒に解決していきましょう。
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