蜂が庭やベランダにいたり、干している洗濯物に付着していたりすると誤って刺される危険性が高まります。
実は蜂が洗濯物に寄ってくることはよくあることです。
しかし、いざ目の前にすると怖くて安心して生活ができなくなってしまいます。
害虫の中でも危険性が高く、命の危険もある蜂が家に現れるなんてとても恐ろしいですよね。また、日々の家事の阻害にもなるので一刻も早く解決したいところです。
蜂被害を防ぎ安全に蜂の巣駆除をするために、洗濯物付近に蜂が現れたときの対処法を覚えておきましょう。
洗濯物に蜂がいて怖い!こんな時どうしたらいい?
ベランダやお庭に干している洗濯物に蜂が付いていたり、洗濯物の周囲を飛んでいた場合どうしたらよいのでしょうか?
蜂対策にはさまざまな方法がありますので、より有効な方法をピックアップしてご紹介します。
蜂がいなくなるまで家の中に避難する
蜂は、基本的に刺激さえしなければ襲ってくることはありません。
例外として夏など季節限定で凶暴化し、近づくだけで襲ってくる蜂もいますが、ほとんどの場合は問題ないでしょう。
蜂を見かけたら、まずは家の中に避難し扉や窓をしっかりと施錠しましょう。
避難することで確実に蜂から逃げることが可能です。
蜂の駆除グッズで対策!
ホームセンターには、「ハチアブスーパージェット」などの蜂専用の殺虫剤が販売されています。
洗濯物の近くに常備しておけば、突然蜂が現れたときに身を守ることができますよ。
蜂専用のものがなくても、蚊やゴキブリ用でも十分効果は得られます。
また、「ハチがホイホイ」や「虫よけバリア」など蜂の接近をバリアしてくれる保護グッズも効果的です。
さらには、蚊取り線香・ハッカ油・木酢液なども蜂が嫌がる香りを発するのでほかの害虫と同様に駆除効果が得られますよ。
近くに巣がある場合は、自分で駆除はせず業者に相談しよう
蜂の巣が万が一家の近くにあった場合、早急に対応しないといつ蜂が襲ってくるか分かりません。
蜂は巣に近寄った、もしくは巣を刺激された場合に襲ってくることがほとんど。
意図しなくても、どんなきっかけで巣を刺激してしまうか分からないので巣を見つけたらなるべく早く業者を呼びましょう。
そもそも、蜂はなぜ洗濯物に寄ってくるの?
蜂が洗濯物に寄ってきた、洗濯物にくっついていたというケースはよくあります。
しかし、そもそもなぜ蜂は洗濯物に寄ってくるのでしょうか?
そのメカニズムを知っておけば、蜂が寄ってこない環境を作ることができます。
ぜひ押さえておきましょう。
洗濯物の香りは蜂の大好物?
蜂はとても嗅覚が発達した昆虫です。
とくに甘い匂いは、餌である花の蜜やフェロモンと勘違いして寄ってくることが多いです。
柔軟剤の中でも、甘い香りのものには蜂が寄ってきやすくなります。
洗濯物のそばにある植物が原因かも?
蜂は花などの植物の蜜を餌としているため、洗濯物の近くに花がある場合は蜂が寄ってくる危険が高まります。
洗濯物を干す場所はベランダやお庭などさまざまですが、なるべく花を洗濯物の近くに置かないようにするといいでしょう。
洗濯物の色に反応することも
蜂には、「黒色」をめがけて攻撃をしかける習性があります。
理由はさまざまな説があるのでなんともいえませんが、蜂の天敵である熊の色が黒っぽいからという説が有力のようです。
黒色の服を干していると蜂が寄ってくる可能性は高くなることもあるかもしれないので、注意が必要です。
注意すべき蜂は3種類!それぞれの特徴を押さえておこう
日本で人間に攻撃し命を脅かすおそれのある蜂はスズメバチ・アシナガバチ・ミツバチの3種類。
それぞれの種類でさらに亜種など細分化はされていますが、蜂の種類をしっかりと見分ければ安全な対応をしやすくなります。
そこで、スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチの3種の蜂の特徴を押さえておきましょう。
スズメバチは最も凶暴で、日本で1番被害が出ている
蜂=スズメバチを真っ先に思い浮かべる人も多いことでしょう。
イメージ通り、日本で最も危険な蜂はスズメバチで、おもにスズメバチ属の8種のことです。
スズメバチのなかでも人を刺すのは、以下の4種です。
- オオスズメバチ
- モンスズメバチ
- コガタスズメバチ
- キイロスズメバチ
スズメバチに共通しているのは、おもに以下の特徴。
- オレンジ色か黄色の暖色系と黒で構成された体色
- 17~45ミリの大型な体長
- 活動時期は5~11月
- 巣のサイズは大きい物で1メートル以上になることも
- 巣に少し近づくだけで攻撃してくるなど、凶暴な性格
- 毒針だけでなく毒液を噴射することも
スズメバチは特に凶暴なので、姿を見たらまずはできる限り離れることが重要。
家の近くなら、すぐに家の中へ避難しましょう。
アシナガバチはおとなしいが毒性は強い
アシナガバチは、その名の通り手足が長いことが最大の特徴。
比較的見分けやすい種類です。
アシナガバチの中で危険性が高めなのはセグロアシナガバチ、コアシナガバチ、キアシナガバチの3種類。
アシナガバチの特徴は以下の通りです。
- 体長は11~26ミリほど
- 黄色かオレンジ・黒の縞模様もしくは斑模様
- 活動時期は4~10月
- 巣は10cm程度と小さめだが、頑丈で駆除しにくい
- 刺激しない限りは襲ってこないことが多いが、夏には攻撃性が高まる
アシナガバチはスズメバチほど警戒する必要はありませんが、巣を刺激することは絶対にやめましょう。
また夏はほかの季節より凶暴なので、とくに注意を払うことが大切です。
ミツバチに刺されることは少ないが油断は禁物
最後に紹介するのが、ハチミツを生成するミツバチです。
ミツバチはおとなしく毒もほかの蜂に比べて弱いので、3種の中では比較的安全です。
しかし、刺されると針が抜けづらいためやっかいな蜂でもあります。ミツバチの針には返しがついており、簡単には抜けない構造となっています。もし刺された場合はピンセットなどを使い、慎重に取り除くことが必要です。
日本にはニホンミツバチとセイヨウミツバチがいます。セイヨウミツバチは養蜂用で飼育されているのみなので、野生で確認できるのはニホンミツバチのみです。
ミツバチの特徴は以下の通り。
- 体長は10~20ミリほど
- 胴体は黒に黄色の縞模様
- 活動は1年中
- おとなしく毒も弱いが、仲間をフェロモンで呼ぶ習性があるため集団で襲ってくることも
ミツバチは可愛らしいイメージですし、おとなしく毒性も弱いと分かればつい甘く考えてしまいがち。
しかし、集団で襲われれば死に至ることもあるので、十分注意しておきましょう。
蜂による被害報告は年間数千件以上
日本で人間を攻撃し死に至る可能性のあるスズメバチ・アシナガバチ・ミツバチの3種類。
その全種の被害件数を合わせると数千件以上、死亡者数は毎年10~20人にものぼります。
数千件の被害が出ているとなると、いつ誰が被害に遭っても不思議ではありませんね。
2回以上刺されるとアナフィラキシーショックの危険性も
蜂はたとえ一度刺されて命に別状がなかったとしてもその後大きなリスクが付いてまわります。
その最たる例が「アナフィラキシーショック」です。
アナフィラキシーショックは、アレルゲンが体内に入ることで命に関わるようなアレルギー反応が出ることをいいます。
蜂の場合はおもに一度蜂に刺された人の体内にできた抗体が、2回目に刺された際に過剰反応しアナフィラキシーショックが引き起こされます。
アナフィラキシーショックは、アレルゲンの反応速度によっては発症してすぐ命を落とすことも。
また、反対にアレルゲンが体内に入ってから70時間以上経過してから症状が出ることもあり、治療が遅れて命を落とすこともあります。
この突発性と遅発性が、アナフィラキシーショックの恐ろしいところなのです。
さらに、初めて刺された場合でもまれにアナフィラキシーショックを起こすこともあります。
重症化するかどうかは体質によるところが大きいといえますが、蜂の怖さが計り知れないことを胸に留めておくことが大切です。
蜂の駆除で戸惑ったら、積極的に業者に相談しよう!
蜂の巣が家の近くにあったなど緊急性の高い場合、蜂の被害に遭う危険性が大変高いため一刻も早く業者に相談することが大切です。
もちろん、駆除までの間洗濯物を部屋干しにしたり安全なほかの場所に干したりといった簡単な対策はしてもかまいません。
しかし、むやみに自分で駆除しようとすることはとても危険なので避けましょう。
自分や家族の命を守るためにも、業者への相談は選択肢に入れておきましょう。
まとめ
洗濯物には蜂が寄ってきやすいこと、蜂を自分で駆除することは命に関わるほど危険だということがお分かりいただけたでしょうか?
自分で対策できることもありますが、基本的には命を守るため業者に相談することが大切です。
蜂の駆除業者はいくつかありますので、お近くで迅速に対応してもらえそうな業者をぜひ探してみてください!