蜂のトラップをペットボトルで作って退治!捕獲法と注意点まとめ|【日本全国対応のハチ110番】

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蜂のトラップをペットボトルで作って退治!捕獲法と注意点まとめ

スズメバチにも効果抜群!ペットボトルトラップでの捕獲方法と注意点

「ペットボトルトラップ」は手軽に実践することができる効果的な蜂対策グッズです。なぜなら、うまく女王蜂を駆除できれば巣をつくられることがないため、効率的に蜂被害を回避することができるからです。

ただし、使い方を間違えると、逆に大量の蜂を呼び寄せてしまうおそれもあるので、適切に使うことを心がけてください。

この記事では、ペットボトルを使ったトラップの作り方や設置方法を解説します。さらに、ペットボトルトラップを使う際の注意点についても紹介していますので、正しく使ってスズメバチを撃退しましょう。

相手は危険なスズメバチですので万一の事故予防のために、安心して呼べる優良業者に目星をつけておくことも忘れず、準備万端で臨んでくださいね。

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超簡単!ペットボトルトラップの作り方

用意するもの

ペットボトルトラップの作り方をご紹介します。用意するものは家にあるもので済み、作る際にもそれほどむずかしい工程はありません。必要なものを準備して、さっそくチャレンジしてみましょう!

用意するもの
・カッター
・ペン
・お酒
・砂糖
・酢
・ひもや針金
・ペットボトル

ペットボトルは、500ミリリットル~2リットル程度の大きさのものを用意してください。1度にたくさんの蜂を捕獲したいのであれば大きめのボトルを、複数の場所にトラップを仕掛けたい場合には500ミリリットル程度のボトルをというように、使い分けるのもよいでしょう。

また、なかの様子が見やすいよう透明のボトルを選び、硬めのブラスチックが使われているペットボトルが丈夫でおすすめです。あまりに柔らかいものだと、トラップを取り外そうと握ったとたんにボトルの中身が飛び出すおそれもあります。以下では、イラストを交えたおおまかな作成の流れと各作業の詳しい手順について文章で解説しています。

ペットボトルトラップ作成の流れ

(1)
ペットボトルの上側に「H」の切れ込みをいれる
(2)
ペットボトル切込み部分を折り曲げる
(3)
ペットボトル4分の1ほど誘引剤を入れる
(4)
2メートルほどの高さに吊り下げる

穴を開ける

ペットボトルに穴をあける工程からはじめます。穴はボトルの上部につくります。

穴の位置と大きさ

キャップより2センチ下の位置を目処にして、「H」を2,3個描きましょう。四角形は3~4センチの大きさにすると、大きな体を持つスズメバチでも入りやすくなります。しかし、穴が大きすぎると容易に出て行ってしまうので、大きすぎないサイズに抑えるのがポイントです。

穴の開け方

描いた「H」の線に沿ってカッターで切り込みを入れます。そうすると2つの扉ができますので、上の扉はペットボトルの外側に折り、下の部分は内側に折りまげてください。こうすることで、蜂が逃げられない入口が完成します。

餌を作る

ここでは、基本となる誘引剤の作り方を紹介します。ただし、種類によっては効果を得られないことがありますので、その場合の対策は「効果絶大なトラップの使い方」を参考にしてください。

準備するもの
  • ・お酒
  • ・砂糖
  • ・酢

一般的な誘引剤の分量はお酒:砂糖:酢=3:1:1です。蜂の餌となるこの誘引液は、ペットボトルの4分の1程度の水位まで入れます。必要な量はペットボトルによって変わってくると思いますので、適宜調節してください。

ひもをくくりつける

用意したひもや針金でペットボトルの首の部分をくくりつけます。庭木など蜂が発生しやすい場所にぶら下げておくことで、女王蜂の捕獲率が上がります。また、プラスチック板など丈夫な素材で屋根をつくれば、雨の日にも使えるのでおすすめです。完成したペットボトルトラップを設置する前に、以下の注意事項を確認してください。

注意点【1】

くくりつける前に、ペンや張り紙で「蜂捕獲用トラップ」などと明記してください。材料がペットボトルのため、小さな子供が誤って触れたり飲んだりする可能性があるためです。小さな子供の届かない場所に設置することはもちろんですが、注意書きをすることでも、万が一のトラブルに備えましょう。

注意点【2】

ペットボトルトラップは、蜂が出てこないよう正確に作ることが重要です。もし、作り方を間違えたまま使用した場合、回収の際ペットボトルから出てきた蜂に刺されてしまう危険があるためです。

もしも、ペットボトルに溜まった蜂(死骸)の処理が怖いという方は、蜂の巣の駆除自体を蜂駆除業者に依頼することを検討してみてはいかがでしょうか。業者に任せ万全を期すことで、自分が刺されてしまうリスクを最大限減らすことが可能だからです。プロであれば、蜂の知識はもちろん、刺されないための予防も徹底しておこなっていますので、安心して任せることができますよ。

 

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蜂のトラップには市販のものも

蜂のトラップには市販のものも販売されています。自分で作れそうにないという方は、市販のものを購入して試してみるというのもひとつの方法です。以下では市販のトラップの種類をいくつかご紹介します。

市販の蜂のトラップと、その仕組み

市販の蜂のトラップと、その仕組み

市販の蜂のトラップには捕獲器タイプとペットボトルに取り付けるタイプがあります。

捕獲機タイプ

捕獲器タイプはなにも自分で用意したくない、すぐに使いたいという方におすすめです。ペットボトルなどの材料を用意する手間も省けますし、自力での手作業も非常に少ないためです。購入後、すぐに取り付けるだけでトラップ設置は完了となります。

捕獲器タイプの仕組みはペットボトルトラップとほぼ同じで、特殊誘引剤と容器の3分の2くらいの水を入れて庭木などに吊るしておくだけで準備完了です。蜂の好む匂いのする誘引剤でおびき出し、飛べるスペースのない容器の中に蜂を閉じ込めて溺死させる仕組みになっています。

容器のふたは漏斗(ろうと)のような形をしているのが特徴的で、一度入った蜂は羽が邪魔になって外には出られません。そのため、蜂はどうすることもできず、中の水に落下してしまうという仕組みなのです。さらに、上部に黒いカバーを設置して外からの光を遮断し、出口もわからなくしているものもあります。夏は約20日から30日間、秋は30から40日間効果が持続するようです。

ちなみに、上記で説明した漏斗とは、円錐を逆さ向きにした形の器具で、一般家庭では調味料などの液体を移し替える際に使われることが多いものです。

ペットボトル取り付けタイプ

トラップがたくさん必要な場合はペットボトルに取り付けるタイプのものもあります。ペットボトルに入れる誘引液は自分で用意しなければなりませんが、手間をかけずにすぐに使える点が魅力的です。また、比較的安価で販売されているため、広い範囲に設置したい方にもおすすめです。

ペットボトルの側面に穴を空けて差し込んで取り付けるタイプのもので、蜂の出入り口としての役割を果たしています。薄い漏斗状で花が開いているような形をしており、出入り口に蜂がとまりやすい止まり木を設置し、奥に進むほど細くなる構造になっています。

捕獲器タイプと同様に羽が邪魔で出られなくなるという仕組みです。こちらは誘引剤の中身を入れ替えればハエや蛾など蜂以外の害虫の駆除にも使用できます。どちらのタイプもペットボトルトラップを自分でいちから作るよりは、簡単にトラップを用意できます。しかし、そのあとの死んだ蜂の処理を自分でおこなうことは自作のものと同様の作業です。

効果絶大なトラップの使い方

ペットボトルトラップの効果を最大限発揮するには、いくつかポイントがあります。たとえば、設置場所を間違えれば誘引剤の効果を弱めてしまうことやそもそも蜂が寄り付かない場所だった……ということも起こりえるからです。漠然とただ、トラップを使用するのではなく蜂の習性や行動パターンをもとに対策をとっていきましょう。

設置に向いた時間帯

朝から日中は、蜂の活動がもっとも活発化します。この時間帯にトラップを設置してしまうと、設置の際に大量の蜂を呼び寄せてしまい、刺される危険もあるので大変危険です。そのため、トラップを設置する時間は、蜂がおとなしくなる日没後~明け方までがもっとも望ましいでしょう。

設置するなら庭の木が最適!

設置場所のポイントは、日陰になる場所であることです。誘引剤は液体ですので、水と同様日光がよく当たる場所では蒸発してしまいます。また、蜂も日光が強い場所では飛び回りにくいと考えられるため、やはり日陰を選ぶことをおすすめします。

設置場所の定番は庭の木です。庭木の太めの枝にひもや針金をくくりつけて、1~2週間待ってみましょう。葉に隠れてちょうどいい日陰になっているので、誘引剤が蒸発してしまう心配もありません。

蜂が捕まらないなら、「餌」や「場所」を変えてみよう

場所

家の周りで蜂を見かけるのに、一向にトラップに引っかからない…というときは、もしかすると設置場所が悪いのかもしれません。先ほどお伝えした日陰という重要なポイントを守っていても、建物の近くだと蜂が寄り付かない可能性が高いのです。

また、2階以上のベランダや軒下といった場所では、普段蜂が飛んでいる高さと違いすぎて寄り付かないということもあります。高すぎず、建物に近すぎない場所を探して設置しなおしてみましょう。

地域によって生息するスズメバチの種類が違うかもしれません。蜂の種類によって好みやすい誘引剤に差があるため、効果のある餌を探し出す必要があるのです。

そのため、基本的な誘引剤のレシピだけでなく、あまり駆除効果が得られなかったときは別のレシピで誘引剤を作ってみることをおすすめします。以下は、広島市のホームページを例に数種類の誘引剤レシピを紹介したものです。

日本酒:酢:ジュース=3:1:1
カルピス:水=6:4の液をつくり、しばらく常温に置いて発酵させてから使う。(傷んで食べられないようなブドウを一粒いれるとよい)。
グレープジュース:酢:酒:砂糖=10:2:3:2 (1本分の量は240g:48g:72g:48g程度です。)
清酒:酢:砂糖=240cc:33cc:66g
焼酎(臭いの強いもの):オレンジジュース=1:1

※引用元:広島市ホームページ

ご自身でトラップを何度設置しても蜂が引っかからない場合は、プロに相談するのもひとつの方法です。蜂の巣は放置すればするほど大きくなり、同時に働き蜂が増えれば刺されるリスクもそれだけ増えますので、早めに対応することを心がけましょう。

ペットボトル内の餌は定期的に交換しよう

ペットボトル内にたくさんの蜂の死骸が浮いている状態では、寄ってきた新しい蜂も逃げ出してしまうと考えられています。そのため、必要があれば新しいものに交換しなくてはいけません。

また、蜂の死骸の数に関係なく、ペットボトルトラップの誘引剤の効果は約2週間とされています。液体が蒸発し、量が減っていたり香りが薄くなったりするとおもうような駆除効果は得られないでしょう。そのため、ペットボトルトラップを効果的に使い続けるには、2週間程度を目安に定期的に交換するようにしましょう。

 

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安全にハチを捕獲するために気を付けるべきこと

ペットボトルトラップに蜂が引っかかると「蜂がたくさん駆除できた!」と意気揚々となるかと思いますが、トラップを廃棄するときは慎重に行動しなければなりません。また、トラップの設置時期を間違えると効果がないだけでなく、蜂の被害にあってしまう危険もともなうので、タイミングを慎重に見極める必要があります。ここでは、罠の設置に関する注意点をご紹介します。

トラップにかかったハチは慎重に廃棄しよう

トラップにかかったハチは慎重に廃棄しよう

ある程度の蜂が捕まったらトラップを廃棄します。その際、トラップは慎重に扱いましょう。なぜなら、トラップのなかにいる蜂がまだ生きているかもしれないからです。もしも、ペットボトル内の蜂が生きていることを知らずにトラップを取り外すと、急に蜂が動き出して逃げ出したり、刺されてしまったりする危険もあります。

蜂が全部死んでいたとしても針が指に刺さってしまう可能性がありますので、軍手をするなど、十分に身体を保護した上で撤去するようにしましょう。

初夏から秋の時期での設置は危険!

ペットボトルトラップを試す前に知っておかなければならないのは、【ペットボトルトラップは女王蜂を駆除するためのグッズ】だということです。女王蜂を駆除できれば巣作りを阻止し、スズメバチによる被害を最大限抑えることができます。女王蜂が繁殖をはじめる前にあたる、3月下旬から春の間に設置しましょう。

また、女王蜂は冬眠を終えたあと、4月~5月ごろには巣を拡大して次々と卵を産みます。巣をつくらないように対策することが大切ですので、ペットボトルトラップの設置は冬と春の間に済ませるのが一番適しているといえるのです。

注意してほしいのが、スズメバチが活発化した夏~秋の時期の使用です。具体的には、6月以降に設置するのは絶対にやめてください。この時期は働き蜂が巣から出て盛んに餌を集める時期になります。トラップを仕掛けていると、甘い匂いにつられた働き蜂が大量に家の周りを飛び回る…という大惨事なるかもしれません。このように、効果の高いペットボトルトラップですが、設置の時期は間違えないようにしましょう。

ペットボトルトラップ以外のスズメバチ対策の方法はこちらをご覧ください。

スズメバチが活発な時期は、蜂のプロに相談すること

蜂のなかでもスズメバチは人に対しても非常に攻撃的で、自力での駆除は非常に危険です。すでに巣ができていて、何かの拍子に刺激してしまえば、集団になって攻撃してくるおそれもあるでしょう。あくまで、女王蜂を駆除することがペットボトルトラップの目的だということを忘れずに、春以降の使用は控えることが大切です。

いくらペットボトルの罠に効果があるとはいえ、繁殖した蜂をすべて駆除するのは至難の業です。蜂の巣の撤去をしなければ根本的解決はむずかしいため、スズメバチが何匹、何十匹と見られる場合はすぐに業者に相談しましょう。業者であれば、お客様の安全を脅かすことなく早期解決を目指してくれるはずです。

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この記事の執筆者
ハチ110番編集部
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専門文献や駆除業者・専門家への調査をもとに、蜂の駆除・予防法や駆除業者の選び方など様々なテーマで情報発信をおこなっております。
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