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鳩の撃退スプレーなど忌避剤を使う場合の効力と注意点

鳩撃退スプレーに効果はある?忌避剤の効力と注意点

 

ときどき、CDやカラスの人形を吊り下げたりネットを張ったりして、鳩対策をしている住宅を目にします。
公園などで普通に見かける鳩ですが、いざ人間の生活圏に入ってくると甚大な害をもたらす害鳥です。
鳴き声による騒音や糞害を原因とした健康被害など、鳩の害はとても深刻。
そのうえ、縄張り意識が強く、1度居つくとなかなか他へ移ろうとしないので厄介です。

 

そんな鳩の駆除の方法として、
忌避剤が用いられることも多いのですが、はたしてその効果はどの程度あるのでしょうか。
鳩の忌避剤を使用するポイントとともに、効力と注意点についてご紹介します。

目次

忌避剤は全部で3種類!それぞれ効果が違います

忌避剤は全部で3種類!それぞれ効果が違います

 

鳩を撃退するための忌避剤は、ホームセンターなどで手軽な価格で購入できる商品です。
1口に忌避剤といっても、さまざまなタイプがあるのをご存知でしたか? 

 

鳩がとまりやすい場所や、鳩にとまられると嫌な場所などに使用すると、被害を抑えることができます。
塗る場所や使い方によってさまざまな形状がありますので、ご紹介していきます。

 

鳩駆除・鳩対策【スプレー】で撃退

▶特徴
スプレータイプの忌避剤は、鳩が嫌うにおいを散布して撃退するものです。
鳩はバラやハーブなどの香りを嫌うので、それらのにおい成分が含まれています。
効果は3~4時間程度ですが、
毎日定期的に噴射することによって鳩が留まりづらい環境づくりができます。
万が一吸い込んでしまったときのために、
ハーブなど植物由来の天然成分を使用した忌避剤を使うと安心です。

▶使い方
ベランダ、手すり、窓枠の上など、鳩が飛来しやすいところに部分的に吹きかけます。

▶メリット
スプレー式のため、虫よけスプレーの要領で手軽に使用できます。
霧状に噴射できるので、比較的広い範囲にも簡単に散布できるのも便利です。

 

薬剤・薬品の効力で鳩を追い払う忌避【固形剤】

特徴
棒状のものに吊り下げておくと、鳩の嫌うにおいが広がって、飛来を妨害します。

使い方
手すりなどに引っ掛けられるようになっており、
階段やベランダ、窓の桟、物干し竿に吊るして使います。
濡れると溶けてしまうものも多くあるので、雨が降りかからない場所に設置しましょう。
間隔をあけて数個吊るしておくとより一層効果的です。

メリット
スプレータイプよりも効果の持続時間が長いのがメリットです。
半径約1.5m四方におよそ1カ月の効果が期待できるので、
1度吊るしたらこまめな置き直しなどは必要ありません。

味覚・触覚・嗅覚から鳩を駆除できる鳩対策忌避剤【ジェル】

特徴
ジェルタイプの忌避剤は、
薬剤を鳩の身体に直接付着させることによって強烈な効果を生みます。

使い方
鳩が毎回確実にとまる場所にジェルを塗ります。
鳩が必ず踏む場所に塗ることができれば部分全体に塗る必要がありません。
このタイプも比較的手軽に使用できます。

メリット
ジェル状忌避剤は、
味覚・触覚・嗅覚という3つの感覚を通して鳩に強烈な嫌悪感を抱かせることができます。
施工した場所に鳩が止まると、脚にはべたべたしたジェルが付着します。
付着したジェルをくちばしで取ろうともがくほど、嫌いな味やにおいを直接感じるのです。
効果が1年~1年半ほど効果が続くため、こまめな塗り直しが不要なのも強みです。

 

忌避剤を使用するにあたっての注意点

鳩用の忌避剤を使用するときに注意するべきことがいくつかあります。

 

まず、基本的なことではありますが、正しい用法を守って使用してください。
また、各忌避剤のメリットとデメリットを知った上で使用するようにしましょう。
正しい方法で使ってこそ、忌避剤本来の効果がしっかりと発揮されます。

 

害獣害虫の忌避剤や駆除剤のなかには、人体にも悪影響を及ぼすといわれるものもありますが、
鳩の忌避剤には植物性成分でできたものが多く、比較的安全に使用できます。

 

また、忌避剤を使う場所に鳩の糞が残っていると、
薬剤の効果が見込めない場合もあるので、綺麗に掃除をしてから使用するようにしましょう。

 

忌避剤で対応可能な被害レベルは?

屋根まわりの鳩駆除・対策を行う注意点

 

鳩の被害は、深刻さの度合いに合わせて4段階に分けられます。
それらの初期であるレベル1、2、3の段階に当てはまる被害には、忌避剤が効果を発揮するといわれています。

 

実は、それぞれの段階ごとに、有効に働く忌避剤が少しずつ変わってきます。
段階によっては事態に対応できない忌避剤もあるので、注意深く見ていきましょう。

 

休憩する鳩対策には……

鳩の被害段階として1番軽度なレベル1では、鳩がそこを「休憩場所」にします。
朝と夜は姿を見ないのに、明るい時間に飛来して、移動中の羽休めをするのです。
滞在時間が短いので、この段階では被害も少なめです。鳴き声による騒音、軽度な糞害が起こります。

 

しかし、軽い被害だからといってこの段階で対策を怠ると、
安全な場所なのだと学習して、本格的な生活拠点として使用し始めるようになります。

 

この段階では、鳩は移動中の羽休めを行っているだけなので、対策は比較的簡単に済みます。
鳩の飛来を確認したら、とまっていた場所にスプレーを吹きかけましょう。
もちろん、固形タイプやジェルタイプの忌避剤も効果的です。
鳩がその場所に愛着を持つより先に撃退してしまわないと、後々大変な事態を招くことも少なくありません。

 

待機する鳩対策には……

休憩場所よりも深刻なレベル2になると、鳩はその場所を「待機場所」として使い始めます。

 

休憩場で羽を休めている段階で、その場所が安心できそうだと判断すると、
餌や仲間を待つための場所として定住を開始するのです。
それと同時に、寝床や営巣場として活用できそうな場所が近くにないかどうかも確認します。
この段階から特定の場所での糞害が深刻になり、洗濯物などの汚れがひどくなります。

 

この時点で、その場所はすでに、ある程度鳩に気に入られてしまっています。
縄張りとして落ち着こうと準備をしている証拠なので、レベル1よりも少し強硬な対策に打って出る必要があります。

 

それ以上その場所に愛着を持たれないよう、
スプレータイプと固形タイプを併用してとまり場に対策を施したり、重点的にジェルタイプを使用したりしましょう。

 

寝床にする鳩対策には……

待機場所としての安心を確信すると、鳩は3方向を囲まれた場所を探します。

 

ベランダの室外機の裏などが標的となりやすいのですが、
その袋小路のような場所をねぐらとして認知し、利用し始めます。これがレベル3の「寝場所」です。
レベル1、2で姿を見せていた日中から、
さらに夜にかけて長時間滞在するようになり、鳴き声による騒音被害や大量の糞害が深刻化します。

 

この段階では、鳩がその場所に強い執着心を抱いている状態です。
日中から夜にかけて常に鳩が常駐しているため、スプレーや固形タイプが使用できなくなります。

ジェルタイプの忌避剤を使用して、24時間体制で応戦しましょう。
一見姿が見えなくても、室外機の裏に潜んでいる場合もありますので、念入りに調査しましょう。

 

忌避剤の効果が期待できない状況・被害レベルとは

レベル3といわれる段階を超えてしまうと、鳩を忌避剤だけで撃退するのは困難になります。

 

すでに巣を作っている
卵や雛がいる
糞害がひどく、掃除が追いつかない
完全に棲みつかれてしまっていて、鳩が移動しない
2羽以上の家族で行動している

 

このような様子が見られたら、レベル3よりも先のレベル4「営巣場所」として認識している段階に突入しています。

 

鳩は1度安心な場所だと確信すると、強い帰巣本能と縄張り意識によって、簡単には巣を移しません。
長時間、複数羽のハトが滞在するために、レベル3以上に大きな被害が出ることが多いのです。

 

また、鳩や卵・雛は鳥獣保護法によって守られていて、勝手に捕獲・駆除してはいけないことになっています。
鳩の営巣に困った場合は、業者に頼んで駆除をしてもらいましょう。

 

まとめ

騒音や糞害で人間の生活に害を与える鳩。
忌避剤を使って鳩を駆除するためには、以下のポイントを押さえることが大切です。

 

スプレー状の忌避剤…噴射して使用、効果は数時間
固形忌避剤…吊り下げて使用、効果は1カ月ほど
ジェル状忌避剤…固形物を塗って使用、効果は1年から1年半
鳩の被害ステージに沿った駆除方法を正しく行う
糞の掃除をしてから忌避剤を使う

 

前述のとおり、鳩はとても縄張り意識が強い動物のため、1度巣を作った場所からはなかなか離れてくれません。
鳩が完全に居ついてしまう前に、早めの駆除対策が必要になります。
少しでも鳩の気配を感じたり姿を見かけたりした場合は、
そこが安全地帯だと学習させないためにも、すぐに手を打ちましょう。