ヤマモモは、山に自生していてモモのように食べられる果実をつけることからその名がつきました。街路樹として植えられていることもあれば、庭で育てられていることもあります。
自生しているものだと20メートルほどの高さまで成長することもありますが、庭では定期的に剪定をして3~4メートルを保って育てることもあります。さまざまな場所で栽培されているヤマモモですが、剪定に適した時期や方法、育てる上で気をつけることなどは知っていますか?
ヤマモモを健康に育て長く楽しむために、剪定や育て方について詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
ヤマモモの剪定時期と方法
木には、種類によって剪定に適した時期と方法が異なります。間違った時期に剪定をおこなったり、剪定方法がその木に合っていなかったりすると、最悪の場合木が枯れる原因につながります。
ヤマモモの剪定に適した時期と剪定方法を詳しくご紹介します。
ヤマモモの剪定は必要?
ヤマモモは山に自生している木です。「そもそも剪定は必要なの?」と思う方がいるかもしれません。しかし、ヤマモモにとって剪定は大切な作業です。
ヤマモモに剪定が必要な理由はふたつあります。ひとつは大きさです。ヤマモモは、放っておくと20メートル以上の高さまで育つことがあります。庭で栽培することを考えると、高すぎて管理ができなくなります。
そして、もうひとつは実がならなくなることです。正しい時期に剪定されていないと、実のなるべき枝に栄養が行き渡らず、1年中実がならなくなってしまうことがあります。ヤマモモの実がならない方は、本コラムを参考に正しい剪定ができているか確認しましょう。
ヤマモモの剪定時期は3~4月
ヤマモモの実は収穫量が不安定で、実が多くなった年があると、その翌年は収穫量が少なくなります。そのため、毎年実の収穫量を安定させようと思うと、花と実の量や状態を見ながら傷んでいる枝を落として、実の量のバランスを取らなければならないのです。
実の量や実がなる前の花を見てバランスを整えるには、花が咲き実をつけ始める3~4月の剪定がおすすめです。
ヤマモモの枝透かし剪定をしましょう
ヤマモモの剪定方法としてよくおこなわれているのは、枝透かし剪定です。枝透かし剪定とは、枝が密集しないように不要な枝を落として量を減らす剪定方法です。
枝透かし剪定をおこなうことによって、実がなる枝に栄養を行き渡らせることはもちろん、風通しをよくして虫が棲みつかないようにする目的もあります。
剪定に不安を感じたら?
作業時期や方法がわかっても、誤って枝を切りすぎてしまったら不安という方は、業者に剪定を依頼しましょう。剪定時期はもちろん、庭や根とのバランスも考えた適切な剪定をおこなってくれるでしょう。
どのような剪定業者に依頼したらよいのかわからないという方は、弊社にご相談ください。弊社では、全国各地にある多くの加盟店から、より適切な対応をしてくれる業者をご紹介することができます。
ヤマモモを育てる上で知っておきたいこと
ヤマモモを育てている方の中には、適した環境や木の病気について詳しく知らないという方もいるのではないでしょうか。
植物には、それぞれ成長に適した環境があります。ヤマモモの育て方に不安がある方や、これから新たにヤマモモを育てたい方はぜひ参考にしてください。
ヤマモモが好む環境
ヤマモモは、日当りと風当りのよいあたたかい場所を好みます。よく日の当たる、開放的な場所で育てましょう。ただし、風が強いのは得意ではないので、適度に風が通るような場所がよいでしょう。
また、木が大きくなると寒さにも強くなりますが、小さいうちは決して強くありません。霜が降りるような場所を避けて植えるか、ある程度の防寒をして育てましょう。
水やりや肥料は必要ない
山に自生しているような強い木なので、こまめに水やりをしなくても、雨水だけで成長することができます。しかし、土が乾燥しきってしまうと健康には育ちません。夏の日差しの強い時期などは、土が乾燥していないか注意して観察し、乾燥がみられたらたっぷり水やりをしましょう。
土はあまり栄養がないようなものでも育ちます。というのも、ヤマモモの根には根粒菌というコブのようなものがたくさんついていて、その菌がヤマモモの成長に必要な窒素を根から送っているのです。ただし、より強く成長させたい方は、冬に油カスなどを少量肥料として与えるとよいでしょう。
病害虫の被害は大丈夫?
ヤマモモの木はほとんど病害虫の被害に遭いません。ときどきコガネムシなどに葉を食べられることがありますが、見つけたときに葉から取って駆除してしまえば被害が広がることはないので、あまり心配はいりません。
しかし、一度に多くの虫がついていたら駆除するのも大変です。枝透かし剪定をしっかりおこなって、虫の棲みつきにくい環境にはしておきましょう。
ヤマモモの収穫方法
ヤマモモの収穫は、花が終わった6~7月くらいが適しています。5月ごろには未熟な実が自然に落ちるので、それを待ってから成長した実を収穫します。
実の収穫は、自分でもおこなってもヤマモモの成長にも影響はありませんし、はしごを使って取るような場所でない限りあまり危険もありません。
しかし、健康に育たなければおいしい実を収穫することはできません。おいしい実が収穫できるように、お手入れや剪定を業者に依頼して、より確実に健康なヤマモモを育てましょう。ヤマモモの特徴に詳しい剪定業者に任せれば、木の成長から実の収穫までを安心して見守れます。
業者選びが不安なときは、弊社にお任せください。施工実績などから、お庭の管理に詳しい経験豊富な業者をご紹介いたします。
ヤマモモの保存方法と活用法
ヤマモモの特徴のひとつは、小さな赤い実です。ヤマモモの実に含まれる栄養はどのようなものなのでしょうか。栄養成分を詳しく知り、料理などに活かしましょう。
また、ヤマモモは生の状態では日持ちしません。長く実を楽しむことができる保存方法やおすすめの活用法までお伝えします。もしかしたら自分の知らなかったような活用方法を発見できるかもしれません、ぜひ参考にしてください。
ヤマモモに含まれる栄養成分
ヤマモモは、名前が似ていてもモモとはまったく別のもので、含まれる栄養成分も異なります。ヤマモモに含まれるおもな栄養成分は、クエン酸・ビタミンB・アントシアニンなどです。
クエン酸は疲労回復、ビタミンBは新陳代謝を促す効果があります。アントシアニンはヤマモモの赤色の色素成分で、老化防止の効果があります。
収穫したヤマモモの保存方法
収穫したヤマモモは傷むのが早く、生で食べられるのは少しの間だけです。しかし、正しい保存方法であれば、痛むのを遅らせることができます。
収穫したときの状態のままでは保存でいないので、冷凍保存しておくのがヤマモモの実を長く楽しむ方法です。ただし、冷凍する際に気をつけることがあります。それは、水分と乾燥です。
実を直接冷凍させると、乾燥して傷んでしまいます。また、乾燥は大敵ですが、水分が多いのも実が水っぽくなる原因になるので避けたいです。そのため、ヤマモモを冷凍保存するときは、収穫した実を水洗いしたあと十分に水気を取り、密封できる袋に入れて冷凍するのがよいでしょう。収穫後、時間をかけずに鮮度を保って冷凍できれば、2年ほどもつこともあります。
ヤマモモのオススメ活用法!
ヤマモモは生で食べてもおいしいですが、楽しみ方はそれだけではありません。さまざまなものに加工することができます。
・お酒
ヤマモモ酒は、ヤマモモと砂糖とアルコールをビンに入れて2~3ヶ月保管しておくだけでつくれます。砂糖の量やアルコールの種類を調整して、自分好みの味につくることができます。
・ジャム
ジャムはヤマモモと砂糖と水でつくります。砂糖とヤマモモが溶けてとろっとするまでかき混ぜながら弱火でじっくり加熱するだけです。
・ゼリー
ゼリーはヤマモモ・砂糖・水・ゼラチンでつくります。ジャムのときのようにかき混ぜながら加熱して、ヤマモモが柔らかくなったら裏ごしします。ゼラチンを加えて溶かし、冷蔵庫で冷やしてゼリー状になれば完成です。
上記のように、加工しても楽しめるヤマモモですが、正しい時期に剪定がおこなわれていなければ実がならないことがあります。そして、収穫できる実の量は毎年の剪定のバランスで決まります。
実をつけるバランスなどを考えながらの剪定が難しいと感じたら、プロの業者に依頼しましょう。さまざまな植物に詳しい剪定業者なら、正しい時期にバランスまで整えて剪定をおこないます。
弊社では、植物の特徴を理解し、木を長く楽しめるような剪定をおこなう業者をご紹介します。「剪定を依頼したいけど、どんな業者がよいかわからない」とお悩みの方は、一度お電話ください。剪定はもちろん、剪定の見積りに関するご相談も対応します。
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