アザレアの花は、ピンクや紅色といった華やかさがあるため、庭木として人気があります。しかし、育て方が間違っていると花が咲かないほか、枯れてしまうおそれがあるので注意しなければなりません。
この記事では、アザレアの剪定時期や方法、育て方のコツをご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
アザレアの剪定時期と方法
アザレアの花を楽しむなら、剪定する時期が大切です。なぜなら、間違った時期に剪定すると誤って花芽を切ってしまうおそれがあるからです。ここでは、アザレアの剪定時期や方法について詳しく解説していきます。
剪定時期
アザレアの剪定時期は花が咲いたあと、すぐにおこなうのが適しています。なぜなら、アザレアは、翌年に咲く花芽を夏頃に作り始めるからです。剪定の時期をまちがえると、翌年の花つきが減ってしまうので注意してください。
剪定方法
剪定方法は、全体の樹形を確認し、丸みを作るよう整えていきましょう。伸びすぎた枝や、成長が弱いものは根元から切ってください。このとき、内部にも日光が当たるよう風通しをよくすることがポイントです。
また、アザレアの花を長く楽しむためにも花がらつみという剪定方法をおこないましょう。この剪定方法は、しおれた花を摘み取るというものになります。しおれた花をそのままにしておくと新しい花に栄養が行き渡らなくなり、元気がなくなってしまうのです。そのため、剪定バサミなどでこまめに茎を切っていきましょう。
アザレアのお手入れ方法
アザレアは植物なので、日光はもちろん、水や肥料を必要とします。さらに、水や肥料を与えるタイミングに関しても重要です。タイミングが間違っていると効果が薄いほか、病害虫が発生しやすくなります。ここからは、アザレアとはどのような植物なのか、正しいお手入れの方法とはどのようなものなのかをご紹介していきます。
品種
アザレアの別名は西洋ツツジです。ツツジは古くから日本で栽培されている植物で、ヨーロッパで花びらを大きくして品種改良されたものになります。日本の気候でも育てることが可能です。
育て方
アザレアは、日当たりのよい場所を好みますが、夏は直射日光が強く葉焼けするおそれがあるので、屋根の下や半日蔭などに移動させましょう。また、アザレアを室内で育てている場合は、暖房の近くには置かないでください。花が乾燥してしおれてしまうおそれがあります。
水やりに関しては、鉢植えの場合は土が乾いた段階でしっかりと与えてあげてください。アザレアは乾燥に弱いので、水が足りないと花がしおれてしまいます。庭植えの場合は、水やりをする必要はほとんどありません。しかし、夏の暑い時期は土が乾きやすいので、適度に水をあげるようにしましょう。
肥料を与えるタイミングは、花が咲き終わったあとが適しています。なぜなら、アザレアは咲き終わった直後に翌年に咲く花芽をつける習性があるからです。そのため、花が咲き終わった直後から9月頃まで肥料を与えていきましょう。週に1回程度、液体肥料を散布すると効果が高いといわれています。
病害虫
アザレアは、梅雨など湿度が高い時期に、灰色カビ病にかかりやすいです。この病気は、葉が変色するほか被害が広がりやすいという特徴をもっています。そのため、病気を見つけたらこまめに摘み取って被害を最小限にすることが大切です。
また、アザレアはハダニやツツジグンバイといった害虫がつきやすいです。この害虫は、おもに春頃から冬頃にかけて発生します。葉に寄生していることが多く、葉の養分を吸いとって白っぽくなってくるため、すぐに駆除してください。
駆除方法は、葉を摘み取るか、数が多いようであれば、殺虫剤が効果的です。定期的に殺虫剤を散布することで害虫予防にもつながります。
アザレアは秋に花が咲くのが特徴
アザレアは種類が豊富で、花の色もさまざまです。薄ピンクや濃いピンクなどの単色から、ピンクと白のグラデーションなどの色合いが楽しめます。きれいな花が咲くことから、庭に彩りがほしい人に人気の花木です。
そんなアザレアは、冬の寒さや乾燥に弱いので手間をかけてあげることが大切です。花が咲かないなどのトラブルが起きたら、水切れを起こしている可能性があるので、しっかりと土が乾かないよう水を与えてください。
また、アザレアの花が咲かない理由のひとつに、ベニモンアオリンガ(シンクイムシ)の食害があります。この害虫は、アザレアの新芽を好んで食べてしまうのです。食べられてしまったら花が咲かなくなるほか、翌年の花付きにも影響するのですぐに駆除するようにしましょう。
害虫は、放置しておくと花が咲かなくなる、枯れてしまうなど、さまざまな悪影響を及ぼします。そのため、日々のお手入れで守ってあげることがとても大切です。手間こそかかりますが、秋にきれいな花を咲かせるためにも大切に育てていきましょう。
害虫を触ったり駆除したりするのが苦手という人は、業者に依頼しましょう。「剪定110番」では、全国の加盟店と提携しているため、お客様の悩みにあった業者を派遣することができます。また、365日いつでも無料で電話相談が可能です。
まとめ
アザレアの花をより長く楽しみたい人は、剪定して全体に栄養が行き届くようにしてみてください。ただし、誤って花芽を切らないよう、時期には気をつけましょう。しおれた花は見映えが悪くなるほか、木の成長を妨げてしまうおそれがあるので見つけたら摘み取っておくことをおすすめします。
また、アザレアは乾燥に弱いので日々のお手入れをしっかりおこなうことも大切です。万が一花が咲かないなどトラブルが起きたら、水切れや害虫の食害の可能性を疑いましょう。それでも原因がわからないときは、業者に相談してみてください。
植物は枯れてしまったら手遅れです。そうなる前に対処することで改善することがあります。育て方や剪定で悩みがあれば、プロの意見を聞いて参考にしてみてはいかがでしょうか。
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