植物には様々な種類があり、その数はおおよそ20万から30万種と言われています。なぜそこまでバラつきがあるのかと言いますと、科学の進歩とともに種類の分け方や新種がどんどん発見されているからなのです。その数多くある植物の中で身近といえる庭木をはじめ、植物の世話の方法や、種類をいくつか紹介したいと思います。庭木を美しく元気に育てることができたら、きっと毎日が楽しくなるはずです。
重要な3つのポイント
Point 01土について
庭木は土にある根から栄養を吸い上げ成長していきますので、栄養豊富な土を作ることは重要です。庭にある土を栄養豊富にするために、土の堆肥化を行います。簡単に言えば微生物が有機物(動物の糞や生ごみなど)を分解できる土の状態を指します。市販の土を混ぜるのが一般的ですが、「枝堆肥」や「カドタ式」という家庭での剪定枝や生ごみを利用した、エコな方法もあります。この土は庭木以外の植木や花壇にも使え非常に凡庸性が高い土となっています。
Point 02育てる手順について
植物を美しく、元気に育てるために成長に合わせたお手入れや管理は欠かせないものです。まず植物の性質や勢いなどによって水やりや支柱をつけたり、枝葉が伸びているならば剪定を行い肥料を与えます。しかし切りすぎてしまうと花芽などを切ってしまい、翌年、芽がない花が咲かないこともあるので注意が必要です。
時には、確実に結実するように花数を減らしたり、花ガラを摘むなどの手入れを行います。ライラックの花後やバラの花後に必要な作業です。バラ・ミニバラには5 枚葉7 枚葉という言葉があり花ガラ摘みをする場所を指しています。5 枚葉とは花の下についた葉の枚数を指す言葉です。毎年バラを綺麗に咲かすために必要な手順なので、覚えておきましょう。
Point 03ケアについて
植物を育ている時には、天候や病気による影響も考慮しなければいけません。特に日本は四季の移り変わりが激しく、気候に合わせた対策が必要になります。例えば、台風によって枝が折れてしまわないように結束を行ったり、雪対策を行ったりする必要があります。また、植物が病気にかかってしまうといったイレギュラーなトラブルも起こりますので、事前のケア・アフターケアを行うことも重要な項目となります。
様々な方法で育てられます
一般的に植物は、庭に植え挿し木等を行い増やしていくものというイメージが強いと思いますが、植物には、様々な育成法があります。様々な育て方を知り、日常のガーデニングのバリエーションを増やしましょう。
盆栽
盆栽と言いますと、昔から日本の植物の楽しみ方として親しまれてきたものです。松などのイメージですが、今はピラカンサ盆栽などの変わった樹木の盆栽も増えてきています。管理もしやすいものもあるので、初心者でも楽しめるようになってきています。
盆栽として育てられる品種:五葉松、カラマツ、サツキ、ピラカンサ
ちょっと変わった育て方
植物を育てたり、花を鑑賞するという楽しみ方が一般的でしたが、現在はつるバラ誘引をして作ったアーチや朝顔のグリーンカーテンなど、鑑賞もできて実用的な育て方もあります。モッコウバラ誘引を行った壁などもよく見られるかと思います。バラの木やつるバラは人気の種で様々な種類があります。しかし棘があり危険なので、バラグローブなどの対策をして楽しみましょう。
誘引やカーテンが作れる品種:(ルージュ)ピエール・ドゥ・ロンサール
品種はよく確認しましょう
品種を間違えていたり、「イングリッシュラベンダー」を「ラベンダーイングリッシュ」と名前を間違えていたりする場合があります。それは植物に含まれる花にも、数多くの種類があるからです。どれくらいあるのか、その一部をご紹介します。
バラの品種も数がありますが、負けずに多くの品種があるのがクレマチスで色も鮮やかで人気があります。
しかし、その品種は様々でクレマチスウェッセルトン / クレマチスパテンス/クレマチスビチセラ / クレマチスピンクファンタジークレマチスプリンセスダイアナ/ クレマチスペトリエイ/クレマチスペパーミントなどが挙げられます。それぞれに個性があり、違う雰囲気を出しています。ご自身のイメージに合ったものをしっかり購入するためにも、きちんと品種や名前を覚えることは大切です。
植物の楽しみ方には、花や葉を美しく咲かせることを目的にしたものや、朝顔のグリーンカーテンのように植物の特性を利用した方法などたくさんあります。他にも月下美人などは少し特殊な育て方が必要です。時にはオリジナルに植木diyなどを行ってみるとより楽しみながら育成ができるはずです。そして育てていくうえで、パキラ芽が出ない、チューリップの花が咲かないというトラブルもあるかと思います。そんな時は生育条件は適したものか、植物の特性はどんなものかもう一度見直してみましょう。