世界には多くの植物が存在し、人々は日々ガーデニングを楽しんでいます。日本でももちろんガーデニングは盛んで、特に庭の植栽には多くのこだわりや種類があります。ガーデニングをより楽しみ、樹木を上手に育成するには、その樹木の種類や特徴を知っておくことがとても大切です。樹木には種類によってに楽しむ時期や行うべき手入れなどが存在します。それらを知って、よりガーデニングを楽しむために、様々な樹木の紹介や特徴の解説をしていきます。
樹木の種類と特徴について
樹木は種類や特徴によっていくつかに大別できます。
常緑樹と落葉樹
常緑樹
常緑樹とは一年を通して葉がついているも樹木です。葉が落ちないわけではなく新しい葉が出てきて少しずつ落葉するものや、葉の寿命がとても長い種類の樹木を指します。
例:ピカケ・ビバーナム・キンモクセイなど
落葉樹
落葉樹とは寒さや乾燥によって、すべての葉を落とす樹木のことを指します。落ちている間は休眠期となり、暖かくなると再び芽吹きます。
例:ウェイゲラ・オオデマリ・ゼノビア・ピラミッドアジサイなど
広葉樹と針葉樹
広葉樹
広葉樹とは葉の形が平たく広い樹木のことを指します。また闊葉樹(かつようじゅ)とも呼ばれ、ほとんどの種類が落葉性です。
例:プルーン、ボケ、ボタン、モミジなど
針葉樹
針葉樹とは葉の形が細く長い樹木のことを指します。常緑性のものと落葉性のものがあります。
例:コニファー、松、スギなど
庭木を楽しむポイントについて
庭木を楽しむポイントはたくさんあります。常緑樹は常に葉が青々として彩りを与えてくれますし、落葉樹は季節の訪れを知らせてくれます。他にも花の美しさや剪定などの世話もガーデニングのだいご味と言えます。ですがそれぞれの種類に楽しみや特徴がありますので、目的に合った種類の樹木を選んでいきましょう。
常緑樹を選んだ場合
メリット
常に葉が茂っていることで、一定の形を保つことが出来るのが、常緑樹の魅力です。また、剪定しながら形を整えますので、剪定自体を楽しむことが出来ます。お庭のレイアウトを変えなくて済むということが大きなメリットでしょう。また、夏は日差しよけ冬は寒風よけといった効果も期待する事が出来ますし、家の中を見えずらくする目隠しの効果もあります。
デメリット
常緑と言っても落葉はしますので、落葉が落ちないと考えていると大変ですし、剪定を細かく行わなければ茂りすぎてしまうものもあります。
落葉樹を選んだ場合
メリット
日本は四季の変化がしっかりとあり、その移り変わりを歌やわびさびとして楽しんできました。その変化をよりわかりやすく魅せてくれるのが落葉樹の最大の魅力と言えるでしょう。春には芽を出し花を咲かせ、夏には茂り、秋には紅葉します。そして最後に冬の落葉していく姿を楽しめます。また、花を咲かせる品種が多いことも落葉樹の特徴で、どんな花を咲かせるのか想像しながら剪定するのも楽しみの一つとなります。
デメリット
メリットでもある落葉の処理が大きなデメリットと言えるでしょう。また花を咲かせるため、虫も寄り付きやすいといえます。
庭木を長く楽しむために大切なこと
樹木の成長と生成と維持には手入れが大切です。手入れを怠ると葉や枝が茂りずぎ、病気や害虫の発生につながるリスクが高まります。そのようなことがないように、適切な手入れを行っていきましょう。
日々観察する
虫が発生していないか、病気になっていないか、毎日点検するというよりも楽しみながら見ることが、ガーデニングの楽しみの一つです。観察することにより庭木に一層の愛着も湧くでしょうし、なにかあった時に早期に対処することができます。
植え付け時期について
庭木を長く楽しむためには剪定だけはなく、植え付け時期も大切です。それぞれの植物には成長サイクルがあり、そのサイクルは天候や気温が関係してきます。植物が成長の準備をしている時期に植えることで、ストレスを感じずにすくすくと成長していきます。それぞれに合った時期に植え付けを行いましょう。下記に庭木として使用される樹木の植え付け時期の一覧を載せておきます。よろしければ参考にお使いください。
最大限に庭木の魅力を引き出し、ご自身の好みに合った樹木を選ぶには種類や特徴を知っておくことが大切です。数多くある樹木の中で、きっと好みの植物が見つかるはずです。そうしてその庭木を適した時期に植え付けし、生育していくには時期に見合った手入れを続けていくことが重要と言えます。特に剪定は樹木の種類によっては数年に一度でいいもの、こまめな手入れが必要なもの様々あります。木々の剪定法や時期は様々ありますので、樹木の知識や剪定のアドバイスのできる剪定業者を利用してみるのもいいでしょう。樹木を知り、触れ合うことで毎年の花付や葉艶が変わったりと、ガーデニングがもっと楽しくなるはずです。