「テレビコンセントのない部屋でテレビが見たいけどどうしたら……?」
とお悩みの方のなかには、「自分でテレビコンセントを増設できないかな?」と考えているDIY上級者の方もいるでしょう。
結論からいうと、テレビコンセントを自分で増設・移動・交換するのはやめましょう。
テレビコンセントの工事に資格はいりませんが、電波の知識や技術が必要で、手間がかかるうえ危険だからです。
テレビコンセントの詳しい増設手順は本文で解説します。
ご自分での施工はおすすめできませんが、代わりにテレビコンセントのない部屋でテレビを見る3つの方法をご紹介します。
今回ご紹介する方法はわずらわしいアンテナケーブルを無線化したり、約千円の格安でテレビが視聴できる方法などいろいろなニーズに対応しています。
「テレビコンセントのない部屋でテレビが見たい、好きな場所でテレビが見たい!」方には耳寄りな情報ばかりですので、ぜひ好きな方法を選んでチャレンジしてください。
また「今すぐにでもテレビコンセントを増設したい!」方は、アンテナ工事業者に依頼しましょう。
アンテナ工事業者に依頼する際の工事費用、メリットやデメリットは[テレビコンセント増設を依頼する]の項目に記載しましたので、ぜひ読んでください。
テレビコンセントの自力設置はムリ
テレビコンセントの工事は電気や配線に関わる知識、技術が必要なので個人での作業はおすすめはできません。
テレビコンセントの増設・交換・移動の工事に資格はいりませんが、失敗すればご自宅を傷つける、他の部屋のテレビが視聴できなくなるおそれがあるのでやめましょう。
まずはテレビコンセントの増設・交換・移動の方法を確認して、なぜ個人での施工がむずかしいか?を見ていきましょう。
また下記の写真のようなテレビコンセントと家電用コンセントが一体化しているタイプを丸ごと増設・交換・移動するには、電気工事士の資格がいります。
理由は[資格が必要な電気工事はどのような作業ですか?]でも解説しますが、一言でいうと漏電や感電の危険があるからです。
上記のタイプのコンセントの増設・交換・移動をご希望の方は、速やかにプロのアンテナ工事業者に相談しましょう。
テレビコンセントの増設・交換・移動でおこなう作業
テレビコンセントを増設・交換・移動するなら、以下の道具と手順が必要です。
テレビコンセントの設置方法を詳しく解説します。
【使用する道具】
- プラスドライバー
- 廻し挽きノコギリ(室内の壁に穴をあける道具)
- ドリル
- ニッパー、ペンチ、カッターナイフ
- 下地探し(壁の裏にある柱やケーブルを探す道具)
- ご自宅の図面(間取りだけでなく、壁の厚みや柱の位置がわかるもの)
【必要な部材】
- テレビコンセントプレート(コンセントの外側のカバー)
- テレビターミナル(壁に埋め込みアンテナケーブルを差し込む部品)
- 引込みカバー(外壁の穴を保護する引込み用カバー)
- アンテナケーブル
- コーキング
- F型接栓
【テレビコンセントの設置方法】
- テレビアンテナを設置、配線を済ませる(すでにアンテナ設置済みの方は、アンテナの配線を探して分配などの処理を済ませておく)
- 家の図面を見て壁の中に配線や柱がないことを確認し、外壁の配線引込み口を決める
- ドリルで外壁に穴をあけて壁の中に引込む
- 外壁に引込みカバーを設置する。コーキングを使い引込みカバーの隙間を埋める
- 室内のテレビコンセントの位置を決める
- 家の図面や下地探しで壁の反対側に配線、柱がないと確認してコンセントのサイズに合わせた穴をあける
- コンセントの穴から先ほど壁の中に引込んだ配線を引き出す
- 配線の芯線をだしたらターミナルに接続する(ターミナルによってはアンテナケーブルを加工し接栓をつける)
- コンセントの穴にターミナル付きの金具を取り付ける
- 穴の周りにカバープレートのベースを壁に取り付ける
- カバープレートのベースにプレート(カバー)を取り付けて完成
テレビコンセントの増設はすでにアンテナが設置されている方が、ほとんどだと思われます。
アンテナ設置済み・配線引込み済みなら1〜4番の作業は不要です。
屋根裏や壁の中などにあるケーブルを配線しましょう。
テレビコンセントの移動は上記に加えて古いコンセントを取り外す、壁の穴をふさぐ作業が加わります。
テレビコンセントの交換は、7~11番の手順でできるので壁に穴を開ける作業や配線を引き入れる作業がない分、簡単ですが……。
ケーブル加工が必要なターミナルの接続やプレートの取り付けなどの作業はあるので、やはり大変です。
上記の作業に失敗すれば家を傷つける、ほかの部屋のテレビが見られなくなるおそれがあります。
配線の知識がない方は、テレビコンセントの増設・交換・移動はやめておきましょう。
資格は不要だが知識・技術が必要
テレビコンセントの増設・交換・移動には「ケーブル加工の知識、配線の知識、建物の工事の知識と技術」が必要です。
そのため現時点でケーブル加工の知識、配線の知識、建物の工事の知識と技術がない方は、テレビコンセントを自分で増設せず別の方法でテレビを視聴しましょう。
具体的にどのような知識や技術が必要か?まとめました。
ケーブル加工の知識
現時点でケーブル加工の知識がないと配線ができず、テレビも映らない。
送り配線と分配(スター)配線の違い
ターミナルの使い分け、配線の違いがわからないとほかの部屋のテレビが見えなくなるおそれがある。
建物、工事の知識・技術がいる
家を傷つけるおそれがある。
なお、ケーブル加工の技術に加えて、配線の方式の違いや建物や工事の知識・技術も必要です。
配線の方式には送り配線と分配(スター)配線の2種類があります。
送り配線:直列つなぎのケーブルで複数のテレビコンセントに分配する
分配(スター)配線:テレビコンセントひとつずつにケーブルがある。現在の建物は分配配線が多い
送り配線と分配配線では、送り配線のほうが施工コストが安い、分配配線のほうが電波が弱くなりづらいと違った特徴があるので建物によって配線の方法が異なります。
ご自宅のテレビコンセントを外してテレビターミナルに2本の配線があれば送り配線、1本しかない場合は分配配線です。
配線方式が違うと取り付けるテレビターミナルが、中間用か端末用か変わってきます。
テレビターミナルが違うと加工や施工の方法が変わり、誤れば別の部屋のテレビが視聴できなくなるおそれもあります。
また前項で解説したとおりテレビコンセントの工事は外壁や内壁に穴を開けるなど、かなり大がかりな工事をおこないます。
誤って柱に穴を開ければ家の強度が落ちる、外壁にヒビが入って雨水がしみこむ、既存の電気配線などを傷つける可能性もあります。
テレビコンセントのない部屋でテレビが見たいなら、業者にコンセントの増設を依頼するか、テレビコンセントを使わずにテレビを見る方法を試してみましょう。
次の章ではテレビコンセントなしで、複数のテレビが視聴できる方法をご紹介します。
また今すぐテレビコンセントを設置したい方は、ご自分での施工は危険なので配線工事のプロに依頼しましょう。
とはいえ配線工事はめったに頼まないので、業者に心当たりがない方も多いですよね。
業者に心当たりがない方は、弊社アンテナ110番にご連絡ください。
アンテナ110番ではアンテナ工事業者をご紹介するサービスをおこなっています。
電話1本でご希望の業者をお探しします!お気軽にご相談ください。
テレビコンセントのない部屋でテレビをみる方法4選
テレビコンセントのない部屋でテレビを見る方法は、業者に依頼する方法を含めて以下のとおりです。
- 無線LANでアンテナケーブルを無線化する
- 室内アンテナを使用する
- テレビコンセントから長いアンテナケーブルでつなぐ
- 業者にテレビコンセント増設を依頼する
すべての手段のメリットとデメリットを解説します。
無線LANでアンテナケーブルを無線化する
メリット
- アンテナケーブルを無線化できるので、配線がごちゃつかない
- テレビ以外にもスマートフォンやパソコンでも視聴可能
デメリット
- Wi-Fiが弱いとテレビの映りが悪くなる
- 1から設備を整えると高価
テレビをつなぐアンテナケーブルや分配器を無線LANで代用して、テレビの配線類を無線化する方法です。
現在この記事をデータ通信やポケットWi-Fiを使わずにご自宅のWi-Fiを使って読んでいる方は、インターネット回線が引かれている=無線LANの環境が整っているのでテレビの無線化ができますよ。
ご自宅にルーターやモデムといった装置がある方は、アンテナケーブルの無線化ができるので試してみましょう。
ではメリットとデメリットを詳しく解説します。
無線LANでアンテナケーブルを無線化するメリット
- アンテナケーブルを無線化できるので、配線がごちゃつかない
- テレビ以外にもスマートフォンやパソコンでも視聴可能
無線LANのメリットは配線がごちゃつかないところです。
しかもWi-Fi(無線LAN)対応機器がそろっていれば、より簡単に無線化できます。
例えばパナソニックのお部屋ジャンプリンク®やおうちクラウドディーガ®、東芝のレグザリンク®が使えると書かれたテレビやレコーダーなどです。
Wi-Fi対応機器がそろっていれば、離れたお部屋のテレビで現在放送中の地デジ番組が視聴できます。
さらにアンテナケーブルを使わずにWi-Fiの電波を使っているので、手持ちのスマートフォンやパソコンでも地デジが楽しめます。
無線LANでアンテナケーブルを無線化するデメリット
- Wi-Fiが弱いとテレビの映りが悪くなる
- 1から設備を整えると高い
無線LANのデメリットは、Wi-Fiが弱いとテレビの映りが悪くなってしまうことです。
電波は障害物やほかの家電が発する電波があるだけで、弱くなります。
その点ビニールや絶縁体に守られた有線ケーブルのほうが電波が弱まりにくく、インターネット接続が安定したり、テレビの映りがきれいになります。
無線LANを使う方法で安定してテレビを見るためには、無線の強さが重要です。
もしも現在ご自宅のWi-Fiが遅い、途切れたり固まったりしやすいなら、無線LANの環境を整えてからアンテナケーブルの無線化を試したほうがよいでしょう。
お使いのインターネットプロバイダーにご相談ください。
また無線化はインターネット通信に対応したテレビやレコーダーがない場合、1から買いそろえる必要があり高額になるので要注意です。
例えばBDレコーダーは安いものなら5千円程度で購入できますが、高いものだと約5万円を超える商品も珍しくありません。
テレビやレコーダーなど、お使いの家電が対応しているか調べて足りないものだけ買い足しましょう。
より詳しくテレビとWi-Fiの接続方法や注意点を知りたい方は、下記の関連記事をご参考になさってください。
室内アンテナを使用する
メリット
- 短い配線だけ、アンテナ設置不要でお手軽
デメリット
- 電波が弱い地域では使えない
室内アンテナとはテレビやパソコンに接続する、小型の地デジ用アンテナのことです。
メリットは簡単に設置できる手軽さです。
テレビコンセントのない部屋でもテレビ本体に接続すれば、すぐにテレビ番組が視聴できます。
室内アンテナのデメリットは、お住まいの地域の電波の強さに左右される点です。
地デジの電波はテレビ塔から離れるほど弱くなり、テレビの映りも悪くなります。
反対にテレビ塔に近づけば地デジの電波は強くなり、テレビの映りもよくなるで地デジ視聴で電波の強さは重要です。
テレビ塔に近い電波の強い地域は強電界地域、反対にテレビ塔から離れた電波の弱い地域を弱電界地域と呼びます。
弱電界地域では室内アンテナのような小型のアンテナでは電波が拾いづらく、テレビが映らないおそれがあります。
ご家庭の電界地域を計測してから、室内アンテナを購入するとよいでしょう。
電界地域を調べる簡単な方法は以下のとおりです。
ガラケー・ポータブルテレビのワンセグ・フルセグを起動する
起動したまま部屋中移動して問題なく映れば、強電界地域の可能性が高い。
ご近所にデザインアンテナがあるか確認する
デザインアンテナは中〜弱電界地域では使えないことが多いため。
ご近所にデザインアンテナがあったら、強電界地域の可能性が高い。
八木式アンテナ、特に棒の数が多いパラスタックアンテナがあるか確認する
八木式アンテナは電波の弱い地域でも使用ができるが、横棒(素子)が多いパラスタックアンテナは弱電界地域で使用される。
ご近所にパラスタックアンテナがあったら、弱電界地域の可能性が高い。
テレビ塔の近くの強電界地域であっても、周囲の建物や地形の関係で電波がうまく拾えない場合もあります。
上記は簡易の計測方法なのでより詳しい調査をお望みの方は、アンテナ工事業者など電気のプロにご相談ください。
より詳しく室内アンテナの情報が知りたい方は、関連記事をご確認ください。
テレビコンセントから長いアンテナケーブルでつなぐ
メリット
- 低価格
デメリット
- 数メートルの配線が必要で見た目が悪い
- 長い配線と分配は電波が弱くなりやすい
テレビコンセントのある部屋から別の部屋までアンテナケーブルを伸ばす方法です。
2台以上のテレビを使う際には、分配器も使用します。
アンテナケーブルを延長するメリットは、なんといっても低価格です。
テレビコンセントとアンテナケーブルを接続するだけなので簡単、費用はアンテナケーブルと分配器代だけなので約千円でテレビが視聴できます。
デメリットは数メートルほどの長い配線がいるので、きれいに配線作業をおこなわないと見た目が悪くなるところです。
配線作業はすこし面倒ですが、ケーブルモールやステップルを使い配線すれば見た目がよいだけでなく、転倒などの事故防止、ケーブルの保護にもつながります。
詳しい配線方法が知りたい方は、[配線を隠したいのですが、どうしたらよいですか?]をご確認ください。
また長い配線と分配は電波が弱くなる原因なので、ケーブルの長さやテレビの数によっては映りが悪くなるかもしれません。
先ほど無線より有線のほうが安定すると解説しました。
たしかに無線の電波よりも有線のほうが安定しますが、ケーブルが長く分配器などの中継器が多いと電波は漏れやすくなり結果的にテレビの映りも不安定になります。
無線よりは有線のほうが安定しますが、むやみに長いケーブルを使わず必要最低限の長さのケーブルを使用しましょう。
また分配器の使い方や詳しいテレビの配線方法が知りたい方は、関連記事をご確認ください。
業者にテレビコンセント増設を依頼する
無線LANがない、ケーブルの配線は面倒……、上記の方法が利用できないなら、業者に依頼してテレビコンセントを増設しましょう。
メリット
- 電波が安定している
- 配線が少なくてすむ
デメリット
- 一度設置したら気軽には変更できない
メリットは電波が安定して、配線も短くてすむところです。
テレビコンセントの増設は地デジのアンテナにアンテナケーブルをつないで、テレビの電波を壁のテレビコンセントまで運びます。
テレビアンテナからテレビまでの距離が短く、室内の配線も比較的短くて済むので電波が安定します。
さらにアンテナケーブルも短くて済むので、見た目も悪くなりづらいのも特徴です。
業者に依頼するデメリットは一度工事をおこなうと、テレビコンセントの位置の変更がむずかしいところです。
ほかの方法は自由なレイアウトができましたが、テレビコンセントだけは一度工事をおこなうと気軽には変更できません。
実際に業者に依頼する前に実際にテレビを置いてシミュレーションしたり、家族と相談したりして決めておくとよいでしょう。
気になる費用ですが工事費用は業者によって異なります。
弊社アンテナ110番の加盟店の作業費用を例に挙げると、平均費用は約2万円(19,778円)です。
全体の費用価格帯で見ると以下のとおりです。
テレビコンセントの増設含む配線工事は、ご自宅の状況や使用する部材で価格が異なります。
例えば壁の中に埋まった家中の配線を交換する大がかり工事になれば高くなりますが、古いテレビターミナルを取り替える小規模な工事なら安く済みます。
どのようなアンテナ工事業者でも、正確な修理費用は現地調査後の見積り次第になります。
ご自宅の詳しいテレビコンセント増設費用が知りたい方は、アンテナ工事業者に見積りをとってみましょう。
以上でテレビコンセントのない部屋でテレビをみる方法の解説は終了です。
しかし視聴方法が4つもあると、迷いますよね。
選ぶポイントを絞れば、簡単に最適な手段が見つかります。
次の章で見ていきましょう。
テレビコンセントのない部屋でテレビを見るにはどれがよいか?比較
前の章でご紹介したテレビコンセントのない部屋でテレビを見る4つの方法で、どれがもっともご自宅に適しているのか?比較してみましょう。
選び方のコツは「価格、見た目、安定性」のどれを重視するかです。
ではそれぞれどれがよいか?結論からいうと次のとおりです。
価格重視
テレビコンセントから長いアンテナケーブルでつなぐ
見た目重視
無線LANでアンテナケーブルを無線化する
安定性重視
アンテナ工事業者に依頼する
では詳しく解説していきます。
価格、見た目、安定性の詳細解説
まずは費用から見ていきましょう。
室内アンテナや対応テレビなどを購入する設備費、業者がおこなう工事費、サービスを利用する月額料金で算出しました。
もっとも高いのは導入費と月額料金をあわせて約15万円の無線LANです。
最安値はアンテナケーブルと分配器で約千円でした。
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設備費 | 工事費 | 月額料金 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
無線LAN | 124,579円 | 20,680円 | 7,620円 | 152,879円 |
室内アンテナ | 2,253円 | - | - | 2,253円 |
アンテナケーブル延長 | 1,309円 | - | - | 1,309円 |
業者依頼 | - | 20,000円 | - | 20,000円 |
※1.作成日:2022年8月8日 NHK受信料・有料放送の利用料金は含まず。価格の詳細、条件の詳細は末尾で解説
無線LANは対応テレビ、レコーダーなどが必要です。
そこで今回はインターネットを使い現在人気のテレビとレコーダーを調査、50インチテレビとテレビに対応したハードディスクレコーダーで試算しました。
そのためもう少し小型のテレビや安いレコーダーを購入すれば、設備費はぐっと減らせるはずです。
現在すでにテレビやレコーダーをお持ちの方が大半だと思うので、お使いの家電に対応した製品を買うとよいでしょう。
無線LANは1から用意すると高額になるので、初期費用と工事費のシミュレーションをおこなってから導入しましょう。
続いて見た目と安定性を見ていきましょう。
見た目 | 安定性 | |
---|---|---|
無線LAN | ◎ | △(Wi-Fiによる) |
室内アンテナ | 〇 | △ |
アンテナケーブル延長 | △ | 〇 |
業者依頼 | 〇 | ◎ |
無線LANはアンテナケーブルを無線化できるので長い配線が不要で見た目にもスッキリします。
しかし無線で電波を飛ばすので、テレビの映り具合はWi-Fiの強さに左右されます。
テレビの映像が安定する視聴方法は、配線が短くて済むテレビコンセントの増設です。
今回のまとめとして「価格・見た目・安定性」の3つを基準にしたおすすめ方法を発表します。
価格・見た目・安定性で選ぶおすすめ視聴方法
価格重視
テレビコンセントから長いアンテナケーブルでつなぐ
見た目重視
無線LANでアンテナケーブルを無線化する
安定性重視
アンテナ工事業者に依頼する
価格で選ぶなら約千円のテレビコンセントから長いアンテナケーブルでつなぐ方法がよいでしょう。
見た目重視なら無線LANでアンテナケーブルを無線化する方法を選びましょう。
ただし無線LANは1から設備・環境をそろえると高額で月額料金も発生します。
そのため現在無線LAN、Wi-Fi対応機器がそろっている方におすすめです。
安定性を選ぶなら、テレビコンセントの増設を業者に依頼しましょう。
テレビコンセントを増設すれば、ケーブルと分配器を追加しないので電波が安定しやすくなります。
さらに配線が少なくて済むので見た目もきれい、業者に任せるので手間もかかりません。
自分でアンテナケーブルを延長する方法に比べると高価ですが、1章目で紹介した作業をすべて任せられます。
テレビコンセントの増設はちょっと大変そうだな……と感じたらアンテナ工事業者に依頼しましょう。
もしも「テレビコンセントを増設したいけど、心当たりがない」「業者を探すのは面倒……」なら弊社アンテナ110番にご相談ください。
アンテナ110番はアンテナ工事業者をご紹介するサービスをおこなっています。
ご希望の日時、場所をお伝えいただくだけで、あなたにあった最適な業者をご提案いたします。
24時間365日日本全国よりご相談を受付中!詳しくはアンテナ110番にお電話ください!
テレビコンセントに関する質問
最後にこれまでの内容で紹介しきれなかった、テレビコンセントに関するよくある疑問を質問形式でご紹介します。
電気工事はどのような作業に資格が必要ですか?
電気工事は大雑把にいうと漏電・感電のおそれがある作業に、電気工事士などの資格が必要です。
反対に漏電・感電の危険性が低い作業は、資格がいりません。
より詳しく解説すると、経済産業省では「軽微な工事(電気工事法施行令第1条で電気工事から除外された工事)は電気工事士などの資格なしでおこなえる」としています。
資格不要でできる軽微な工事と資格が必要な工事を、身近な例で説明すると下記のとおりです。
資格不要 |
|
資格必要 |
|
テレビコンセントの増設や交換は感電のおそれが低いので、資格なしで工事ができます。
テレビコンセントと家電用コンセントが一体化しているタイプでも、厳密にいえばテレビコンセントの部分だけをいじるのであれば資格はいりません。
しかし家電用コンセントの部分も一緒に増設や移動をする場合は、家電用コンセントの部分が通電しているので電気工事士の資格が必要です。
電気工事のなかには資格不要でできる工事もありますが、知識・技術がない状態でおこなえば家を傷つけるおそれがあります。
無理そうだなと感じたら、アンテナ工事業者や街の電気屋さんなどに相談しましょう。
参考:経済産業省[電気工事士等資格不要の「軽微な工事」とは]
配線を隠したいのですが、どうしたらよいですか?
配線を隠す方法はさまざまです。
今回は4つのケースに分けてそれぞれ方法をご紹介します。
配線そのものを隠す
ケーブルモール
配線を壁に固定する
ステップル
テレビの裏やルーター周辺の配線を整える
ワイヤーネット
コンセントやルーターそのものを隠す
ルーターボックス
ケーブルモール
ケーブルを保護するトンネルのようなものです。
見た目がよいだけでなく、ケーブルを丸ごと保護するので断線やつまずきの危険が減るのでおすすすめです。
太さは0~5号まであり数字が大きくなるほど太くなりますが、仮にアンテナケーブルが1本だけなら1号で十分でしょう。
(5Cケーブルの太さは約8センチメートルで計測しています。)
屋内用と室内用があるので、適したほうを選んでください。
ステップル
ステップルは壁や天井にケーブルを固定する金具のことです。
ケーブルがたわまない程度に間隔を開けて、ステップルを固定します。
ステップルは配線を固定するだけで、配線自体はむき出しですが釘を打ち付けるだけなので作業が簡単です。
天井近くの壁など目立たない場所に配線するなら、ステップルがお手軽です。
ワイヤーネット
ワイヤーネット(ワイヤーメッシュ、メッシュパネル)を使った配線は、テレビの裏やルーターの周辺で活躍します。
テレビの裏の壁にワイヤーネットを設置すれば、ワイヤーネットに結束バンドを使いケーブルをまとめたり、カゴを設置して分配器やコンセント類をのせればテレビの裏やルーター周辺の配線が整えられます。
ルーターボックス
ルーターボックスとは、インターネット接続で使うルーター類やコンセントを隠す箱のことです。
ルーターの設置場所は大体コンセントの近くが多いので、ルータボックスを設置すればルーター、コンセントが丸ごと隠せます。
写真のような既製品もありますが、段ボール箱やカゴなどでも十分に代用できます。
代用品を使う場合は断線を避けるため壁や床にケーブルをはさんだりせず、排熱がこもらないように隙間を空けて使用してください。
まとめ
テレビコンセントの増設・移動・交換に資格はいりません。
しかし大変な手間がかかり、知識や技術がない状態でおこなえば家を傷つけるおそれがあります。
テレビコンセントを使わずにテレビを見る方法を検討しましょう。
「テレビ映像の安定性を考えてテレビコンセントを増やしたい。長い配線を使わずにテレビを見たい」ならテレビコンセントの増設をプロに依頼しましょう。
プロに心当たりがない方は、アンテナ110番にご相談ください。
日本全国いつでもどこからでも相談受付中!テレビコンセントの工事ならアンテナ110番にご相談ください。
テレビコンセントのない部屋でテレビを見るにはどれがよいか?比較の費用の内訳
▼横にスクロールできます
視聴方法 | 設備費 | 工事費 | 月額料金 | 合計 |
---|---|---|---|---|
無線LAN | テレビ81,074円 レコーダー43,505円※2 |
工事費19,800円 契約費880円※4 |
回線使用料5,830円※4 プロバイダー使用料1,790円※5 |
152,879円 |
室内アンテナ | 2,253円※3 | - | - | 2,253円 |
アンテナケーブル延長 | 1,309円※2 | - | - | 1,309円 |
業者依頼 | - | 20,000円 | - | 20,000円 |
※2詳細
テレビ | レコーダー | アンテナケーブル | 分配器 | |
---|---|---|---|---|
Amazon® | 99,410円 | 38,707円 | 1,130円 | 380円 |
楽天市場® | 68,780円 | 38,229円 | 690円 | 266円 |
ヨドバシカメラ® | 99,000円 | 66,000円 | 990円 | 337円 |
Yahoo!ショッピング® | 68,580円 | 37,058円 | 1,500円 | 200円 |
au PAY マーケット® | 69,600円 | 37,530円 | 810円 | 244円 |
平均価格 | 81,074円 | 43,505円 | 1,024円 | 285円 |
調査日:2022年7月21~22日、8月5日
調査対象:Amazon®、楽天市場®、ヨドバシカメラ®、Yahoo!ショッピング®、au PAY マーケット®5サイトが対象。
「REGZA 50C350X」「REGZAタイムシフトマシンハードディスク D-M210」「5Cアンテナケーブル」「分配器」と入力して表示された商品を調査。
「5Cアンテナケーブル」10メートル、「分配器」全端子通電・2分配
算出方法:5つの税込最安値商品の平均した価格
室内アンテナ最安値商品調べ(国内メーカーのみ) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
Amazon® | 1,546円 | 1,960円 | 1,980円 | 3,129円 | 3,283円 | |
楽天市場® | 1,325円 | 1,480円 | 1,481円 | 1,516円 | 1,525円 | |
ヨドバシカメラ® | 3,180円 | 3,580円 | 4,040円 | 4,950円 | 6,110円 | |
Yahoo!ショッピング® | 1,050円 | 1,148円 | 1,210円 | 1,280円 | 1,443円 | |
au PAY マーケット® | 1,456円 | 1,457円 | 1,960円 | 2,040円 | 2,200円 | |
平均価格 | 2,253円 |
調査日:2022年6月8日
調査対象:Amazon®、楽天市場®、ヨドバシカメラ®、Yahoo!ショッピング®、au PAY マーケット®5サイトが対象。「室内アンテナ」と入力して表示された商品を調査。
集計方法: 5つの税込最安値商品の平均した価格
※4.フレッツ光ライトファミリータイプの場合
※5.プロバイダーBIGLOBEのフレッツ光コース BIGLOBEプランを選択した場合
※4〜5の記載のプラン・工事費用はすべては2022年8月8日現在のものです。