「アンテナを設置するなら、見た目がおしゃれなデザインアンテナがよさそう。」
「でも、テレビ映りが悪くないか、壊れやすくないか、費用が高くないか、気になる……。」
デザインアンテナは、見た目がおしゃれで目立たないことから、新築を建てるほとんどの人に選ばれています。
弊社シェアリングテクノロジー株式会社が取材したアンテナ工事会社では、なんと、8割以上の人がデザインアンテナを選んでいる※そうです。
この記事では、そんな人気の高いデザインアンテナのことをもっと知ってもらうために、デザインアンテナの特徴やよくある疑問をまとめてみました。
この記事を読めば、デザインアンテナを設置すべきかどうかわかり、アンテナ選びで後悔することはなくなりますよ。
ぜひ、アンテナ選びの参考にしてください。
※弊社(シェアリングテクノロジー株式会社)加盟業者の現役作業員であるアンテナ工事のプロへ取材した内容に基づいて記事を作成しています。
取材日:2022年9月12日
テレビアンテナ設置に関する質問と回答(PDF)
デザインアンテナはおしゃれで風の影響を受けにくいアンテナ
デザインアンテナは、箱のような形をした、地デジ放送を見るためのアンテナです。
平面アンテナ、フラットアンテナと呼ばれることもあります。
デザインアンテナは、従来の魚の骨のような形をした八木式アンテナに比べて、以下の特徴があります。
- スタイリッシュで外観を邪魔しない
- 台風などの強風の影響を受けにくい
デザインアンテナは、コンパクトで目立ちにくいです。
カラーの種類も豊富で、壁の色に合わせて選ぶことができます。
また、デザインアンテナは八木式アンテナに比べて風の影響を受けにくく、倒れる心配がいりません。
八木式アンテナは屋根上に設置するため、台風などの強風を受けやすく、倒壊するリスクがありました。
しかし、デザインアンテナは壁面に設置することで、壁との設置面が広くなり、風の影響を受けにくくなっています。
そんな2つの魅力をもったデザインアンテナは、国内のアンテナメーカー「DXアンテナ」「マスプロ電工」「日本アンテナ」の3社から出ています。
それぞれのメーカーのデザインアンテナを見てみましょう。
▼DXアンテナ
UHF平面アンテナ 強電界・中電界地用 20素子 DXアンテナ UH20A
見た目 | |
大きさ | 590(高さ)×220(幅)×113(奥行)mm |
カラーの種類 |
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▼マスプロ電工
地デジ アンテナ ブースター マスプロ マスプロアンテナ 地デジアンテナ テレビアンテナ 屋外 tvアンテナ u2swla20 工事 デザインアンテナ 取り付け リフォーム 住宅設備 新築 設置工事 工事付き 工事費込 テレビ 取付金具 壁面取付 耐久性 uhf アンテナマスト 白 ww 20素子
見た目 | |
大きさ | 577(高さ)×210(幅)×118(奥行)mm |
カラーの種類 |
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▼日本アンテナ
日本アンテナ 薄型UHFアンテナ(強・中電界地域向け)(ベージュ)(水平受信用) UDF90C
見た目 | |
大きさ | 550(高さ)×230(幅)×105(奥行)mm |
カラーの種類 |
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デザインアンテナの大きさは、どのメーカーもほぼ同じです。
カラーはどれも壁の色に合わせやすく、外壁に馴染みやすいでしょう。
デザインアンテナは、「アンテナを目立たせずに設置したい」「アンテナが台風で倒れるのが心配」という方におすすめです。
デザインアンテナはコンパクトなのに受信性能が高い!
デザインアンテナは見た目がコンパクトなので、電波をちゃんと受信できるのか不安になりますよね……。
じつは、デザインアンテナの受信性能は高く、従来の地デジアンテナである八木式アンテナに相当する性能を持っています。
八木式アンテナには、「素子」と呼ばれる短い棒があり、素子の数が多くなればなるほど電波の受信感度が高くなります。
デザインアンテナには素子がついていないため、「〇素子相当」と表現されています。
つまり、「20素子相当」と書いてあるデザインアンテナは、八木式アンテナだったら20素子くらいの受信感度ということです。
電波の強さは、送信塔から近い地域から、「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」に分けられており、送信塔から遠くなればなるほど電波が弱くなります。
それぞれの地域に対する素子数の目安は、以下のとおりです。
電界地域 | 素子数 |
強電界地域 | 4~8素子 |
中電界地域 | 14~20素子 |
弱電界地域 | 20~26素子 |
デザインアンテナは、「26素子相当」までの商品が販売されています。
このことから、デザインアンテナは、八木式アンテナに相当する性能があるといえるでしょう。
ただし送信塔の方向に高い建物や樹木があると受信しづらくなる
デザインアンテナ自体の性能が高くても、周りの環境によっては電波が十分に受信できない場合があります。
特に、送信塔の方向に高い建物や樹木がある場合は、テレビが映らない可能性が高いです。
デザインアンテナは壁面に設置することが多いため、送信塔の方向に高い障害物があると電波を遮られ、十分な電波を受信できなくなってしまいます。
このような場合、たとえ電波が強い地域に住んでいても、十分な電波を受信できません。
また、デザインアンテナを設置したときはテレビが問題なく映っていても、隣に高い家が建ったことで電波が遮られ、テレビが映らなくなってしまうこともあります。
このように、デザインアンテナ自体の受信性能が高くても、送信塔の方向に電波を遮る障害物がある場合は、デザインアンテナの設置が適さないこともあるのです。
アンテナ業者は、アンテナを設置する前に電波調査をおこない、デザインアンテナでも問題なく受信できるか確認してから設置をおこないます。
デザインアンテナの設置を検討されている方は、まず電波調査を依頼しましょう。
当サイトアンテナ110番は、アンテナの調査や設置工事などがおこなえる業者を多数ご紹介しています。
デザインアンテナの設置で迷われている方は、ぜひご相談ください。
ご紹介するアンテナ工事のプロがご自宅に伺い、デザインアンテナが設置できるか、お調べいたします。
壁面が基本!デザインアンテナが設置できる場所
デザインアンテナは、壁面に設置するのが基本です。
しかし、以下のような場所に設置する場合もあります。
- 壁面
- 屋根裏
- ベランダ
- サイドベース
- マスト
- スッキリポール
テレビアンテナは、できれば屋根裏に設置するのが理想です。
屋根裏は雨風にさらされないため、劣化しにくく長く使用することができます。
ただし、屋根裏に設置するには、屋根裏に点検口がある、設置できるスペースがある、屋根裏でも十分に電波を受信できるなどの条件が揃っている必要があります。
そのため、屋根上設置は少しハードルが高いかもしれません。
壁面設置で電波が受信できない場合は、電波を受信しやすくするために、サイドベースやマストなどに設置する場合もあります。
デザインアンテナは壁面設置が基本ですが、このように受信状況によっては別の場所に設置するのが望ましい場合もあります。
デザインアンテナの設置費用は平均「46,299円」
デザインアンテナを設置するとなると、気になるのが費用ですよね。
なかには、「もしかして、八木式アンテナより高くなるのでは?」と不安に思われている方もいるかと思います。
そこで、弊社に過去にご相談いただいたデザインアンテナの設置工事の費用を調査したところ、平均費用は「46,299円※1」であることがわかりました。
じつは、八木式アンテナの設置工事の費用相場とあまり差はありません。
▼アンテナ設置の平均費用
デザインアンテナ | 八木式アンテナ |
46,299円※1 | 45,232円※2 |
※1.デザインアンテナ
集計期間:2019/4/1~2022/4/1(1,710件)
集計対象:弊社運営サイト全体におけるデザインアンテナ設置の施工実績
※2.八木式アンテナ
集計期間:2019/4/1~2022/4/1(225件)
集計対象:弊社運営サイト全体における八木式アンテナ設置の施工実績
集計方法:対象の平均値を算出し、小数点以下を四捨五入
※大規模な施工など特殊なケースを除く費用の平均値を算出するため、上下2.5%の施工費用を異常値として集計対象から除外しています。
よって、「デザインアンテナだから費用が高くなる!」ということはないでしょう。
また、デザインアンテナの設置でどの価格帯が多いのかグラフにしてみたところ、以下のようになりました。
※1をグラフ化したものです。
グラフを見ると、デザインアンテナの新規設置にかかる費用は、40,000〜49,999円の価格帯が一番多いことがわかりました。
また、5万円以下の人は全体の64.8%と、半数以上を占めています。
デザインアンテナの設置費用が高くなってしまったのは、3階建ての家などでハシゴが届かない高さに設置するのに足場を作ったり、高所作業車を使ったりしていることが考えられます。
他にも、送信塔が配線の反対側だったり、配線が短かったりする場合は、配線の追加や配線を壁に固定する作業が必要になり、追加費用がかかることもあるようです。
ただし、デザインアンテナの設置にかかる費用は、実際に調査してみないとわかりません。
ご自宅のアンテナ設置費用はいくらか、見積りを取って確認してみましょう。
アンテナ110番では、現地調査・見積りを無料※でおこなっているアンテナ業者をご紹介しています。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
見積りを取る際は、お気軽にご相談ください。
新築でデザインアンテナを希望する人は多い
新築を建てる方で、デザインアンテナを希望する人はとても多いです。
弊社シェアリングテクノロジー株式会社が取材したアンテナ工事会社では、8割以上の人がデザインアンテナを選んでいるとのことでした。
Q.新築でデザインアンテナを希望される割合は?
A.8割以上。
気にされるのは見た目と雨風。八木式は雨風や台風に弱いことを設置前に調べているユーザーが多い。屋根上に八木式を設置される方はだいぶ妥協した方がほとんど。
また、実際にデザインアンテナを設置した36名に「八木式アンテナ(一般的なトゲトゲしたアンテナ)ではなく、デザインアンテナを選んだ理由を教えてください。」と質問した結果、以下の回答を多くいただきました。
- 家の外観をカッコよく見せられるから
- 家の外観を損ねないから
- 目立たないから
- 台風などでアンテナが倒れる心配がないから
ご自宅にデザインアンテナ(平面アンテナ)を設置している方へアンケート
調査日:2022年4月27日
集計対象: デザインアンテナを設置している36名
集計方法: インターネットを使いアンケートを実施
質問内容:八木式アンテナ(一般的なトゲトゲしたアンテナ)ではなく、デザインアンテナを選んだ理由を教えてください。
このように、新築を建てるほとんど人が、「アンテナを目立たせたくない」「台風などで倒れにくいアンテナを設置したい」といった理由でデザインアンテナを選んでいるようです。
新築のアンテナ選びで迷われていたら、デザインアンテナを検討してみてはいかがでしょうか?
デザインアンテナの寿命は約10年
デザインアンテナの寿命は約10年といわれています。
しかし、10年というのはあくまでも目安です。
設置場所によっては、10年より短くなったり、長くなったりします。
デザインアンテナは、基本的に屋外に設置するため、雨風にさらされることで徐々に劣化していきます。
そのため、過酷な環境下で設置していれば、台風などのきっかけで突然故障してしまうこともあるでしょう。
反対に、屋内に設置している場合は、雨風の影響を受けないため、寿命が長くなります。
デザインアンテナの寿命は約10年ですが、設置する環境によって前後すると覚えておいてください。
デザインアンテナの設置はアンテナ専門業者がおすすめ!
デザインアンテナの設置を依頼するなら、アンテナ専門業者がおすすめです。
アンテナ専門業者は、アンテナ工事を専門に扱っていているため、住宅に合った設置を提案してくれます。
また、直接やり取りすることになるため、やりとりがスムーズに進み、仲介手数料も発生しません。
アンテナ専門業者以外では、以下の場所に依頼できます。
- ハウスメーカー
- 家電量販店
- 街の電気屋さん
アンテナ工事は、ハウスメーカーや家電量販店にも依頼できますが、実際に施工するのはアンテナ専門業者になります。
それだったら、直接アンテナ専門業者に依頼したほうが早いですよね。
また、仲介手数料が発生し、直接依頼するより費用が高くなってしまう場合もあります。
アンテナ工事は、街の電気屋さんも依頼できますが、家電量販店より取り扱いのある商品が少ないため、デザインアンテナがない場合は取り寄せになります。
さらに、街の電気屋さんは高齢化が進んでおり、高所での作業がおこなえるスタッフがいないと、アンテナ工事を断られてしまうこともあります。
このことから、デザインアンテナの設置は、アンテナ専門業者に依頼するのをおすすめします。
デザインアンテナに関するQ&A
ここでは、デザインアンテナに関するよくある質問をまとめてみました。
Q.デザインアンテナでBS放送は見られるの?
A.見られません。
デザインアンテナは地デジ放送用のアンテナで、BS放送を見ることはできません。
BS放送は、以下の方法で見ることができます。
- BSアンテナを設置する
- 光回線テレビを契約する
- ケーブルテレビを契約する
BSアンテナは、デザインアンテナのすぐ下やベランダなどに設置すれば、BS放送を見ることができます。
光回線テレビやケーブルテレビは、アンテナなしでBS放送や地デジ放送を見ることができます。
地デジ放送をデザインアンテナで視聴するなら、BSアンテナを追加で設置するとよいでしょう。
アンテナを一切立てずに地デジ放送やBS放送を見たいのなら、光回線テレビやケーブルテレビの契約がおすすめです。
Q.デザインアンテナにブースターは必要?
A.必要な場合もあります。
ブースターは、テレビ信号を増幅させる機器です。
ケーブルを長くしたり、テレビの信号を複数に分けたりすることで損失したテレビ信号を増幅させる役割を持っています。
ブースターは、以下のような場合に必要です。
- テレビを3部屋以上で見る
- アンテナからテレビまでの距離が遠い
テレビを3部屋以上で見る場合、アンテナで受信した電波をそれぞれのテレビに分配することで信号が弱まってしまうため、ブースターが必要になります。
また、アンテナからテレビまでの距離が遠いことでテレビ信号が損失し、テレビの映りが悪くなった場合もブースターが必要です。
このように、テレビ信号の損失によってテレビ映りが悪くなる場合は、ブースターが必要になるでしょう。
Q.デザインアンテナは自分で取り付けできる?
A.おすすめしません。
デザインアンテナは高所に設置するため、高いハシゴに登りながら作業をしなければなりません。
高所でバランスを崩せば、落下してしまうおそれがあり、非常に危険です。
また、デザインアンテナを設置するには、アンテナ本体以外にも、さまざまな工具や装備が必要で、全部揃えるのに結局お金がかかってしまいます。
そのため、デザインアンテナの設置はプロであるアンテナ業者に任せるようにしましょう。
まとめ
デザインアンテナは、四角い箱のような形をしたコンパクトな地デジアンテナです。
「アンテナを目立たせたくない」「アンテナが台風で倒れるのが心配」という方に多く選ばれています。
デザインアンテナは、従来の八木式アンテナに相当する受信性能を持っています。
ただし、基本的に壁面に設置するため、送信塔の方向に高い障害物があると電波が受信しづらくなる点には注意が必要です。
デザインアンテナの設置を検討されている方は、デザインアンテナでも十分に電波が受信できるか、アンテナ業者に調査してもらいましょう。
アンテナ110番では、アンテナの調査や設置、修理などアンテナに関するあらゆる工事がおこなえる業者をご紹介しています。
アンテナ業者をお探しの際は、ぜひアンテナ110番にご相談ください。