テレビをつけたときに[e202、電波が受信できません。アンテナの設定を確認してください]などのメッセージが出ると慌てますよね。
e202はテレビに電波が届いていない際に出るメッセージです。
e202は原因によっては最短5秒ほどで直るため、すぐにテレビが元通り映ります。
この記事ではe202が出て映らないテレビを直す方法を、手軽に試せる順にご紹介します。
さらに見出しの【】内には、映らなくなった原因を記載し、e202に関する情報を1ページにまとめました。
地デジ、BS・CS、ケーブルテレビやインターネットテレビ(NTTぷららのひかりTVⓇなど)のe202が出たケースに対応しているため、読み進めていけばe202の原因が特定できます。
e202が出てお困りの方、テレビが映らずお悩みの方は、ぜひ簡単に試せる上から順に復旧方法を試してください。
e202が最短5秒で消えた!テレビの軽度な不具合の【原因】と直し方
配線やアンテナと聞くとむずかしそうですが、じつは簡単です。
テレビの映像は、テレビアンテナで受信した電波がテレビ本体に届けば映ります。
しかし電波の順路には図のとおりケーブルなどがあり、どこかに問題があればテレビまで電波が届きません。
e202は受信電波が届かない際に出るメッセージなので、図のどこかにトラブルがあったと考えられます。 電波の流れのどこにトラブルがあったかすぐにわかればよいのですが、テレビの不具合は一見するとわかりにくい原因ばかりです。
そこで簡単に試せる対処法からひとつずつ試していけば、テレビが直り、なぜ映らなくなったか?の原因が特定できます。
たいていは下記のいずれかの方法で、テレビが復旧するので試してみましょう
- 【B-CASカードの接触不良】B-CASカードを抜き差し
- 【テレビ本体の不具合】テレビの再起動
- 【アンテナケーブルの接触不良】アンテナケーブルの抜き差し
- 【受信レベルが低下】受信レベルの確認・チャンネル設定
- 【操作ミスとリモコンの不具合】入力切替とリモコンの電池を確認
1~5の作業を編集部が試すと5分15秒ですべての作業が終わりました。
もし上記の1番目で直れば5秒ほどでテレビが映るため、順番にやってみましょう。
また現在アパートなどの集合住宅にお住まいの方も、まずは上記のテレビ関係の復旧法を試しましょう。
これからテレビの復旧をおこないますが、作業前にひとつ注意点があります。
現在雷が鳴っている、大雨である場合は、天候が落ち着いてからテレビの復旧をおこなってください。
理由は後述しますが、落雷がテレビの電源プラグを伝わり感電するおそれがある、悪天候時は別の理由でテレビが視聴しづらくなるためです。
天候が回復してからテレビの復旧をおこないましょう。
【B-CASカードの接触不良】B-CASカードを抜き差し
B-CASカードとは、テレビ本体のいずれかの場所に必ず1枚だけ挿入されているテレビ視聴に必要なカードです。
地デジ・衛星放送の視聴問わず必要で、テレビ本体やチューナーに挿入されていないとテレビは映りません。
B-CASカードは日常生活で発生する振動やゴミの付着で、よく接触不良になります。
そこでB-CASカードを抜き差しして、接続し直しましょう。
正しい手順は以下のとおりです。
- メガネ拭きなどの乾いたやわらかい布を用意する
- テレビからB-CASカードを取り出す(取り出し位置は上図を参照)
- 金色のICチップ面を乾いた布で優しく拭く
- 正しい向きでカードを挿入する(向きは上図を参照)
- まだ映らないならテレビのコンセントを抜き、テレビの再起動をおこなう
5番のテレビの再起動方法は次の項目で説明するため、わからない方は次を参考にしてください。
またB-CASカードを破損・紛失をしたら、新たなB-CASカードが必要です。
B-CASカードのトラブルは下記の記事にまとめてあるため、ご覧ください。
【テレビ本体の不具合】テレビの再起動
テレビもキャッシュが溜まるなど、コンピューターのようなバグが起きます。
軽微な不具合はテレビの再起動・リセットをすれば直るため試してみましょう。
またテレビを再起動しても、本体の設定などはリセットされないため安心してください。
たいていのテレビの再起動方法は以下のとおりです。
- リモコンを使いテレビを切り、テレビ本体の主電源も切る(テレビ本体側面の電源ボタンを押す)
- 電源プラグをコンセントから抜く
- 1~3分ほど待って、電源プラグを差し込む
- テレビ本体の主電源を入れ、リモコンを使いテレビをつける
今回はより詳しく主要メーカーのテレビの再起動方法をまとめました。
- 電源プラグをコンセントから抜く
- 1分以上待つ
- 電源プラグをコンセントに挿し込み、電源を入れる (テレビ本体の電源ボタンを長押し→電源ランプが点滅したらボタンを離すでも再起動可能)
- 電源[入]の状態で本体の電源ボタンを5秒以上押して[切]にする
- 約1分後に再度電源を[入]にする (電源プラグをコンセントから抜く→約1分後に再度電源プラグをコンセントに差し込むでも再起動可能)
- ディスプレイ電源[入]の状態でリモコンの[電源]ボタンを長押し
- 再起動メニューが表示されるので[再起動]を選択して決定 (テレビの主電源を切る→電源プラグをコンセントから抜く→2分後に差し込むでも再起動可能)
※参考:ソニー公式サイト
【アンテナケーブルの接触不良】アンテナケーブルの抜き差し
アンテナケーブル(同軸ケーブル)とは、テレビ本体と壁のアンテナ端子をつなぐケーブルのことです。 見た目にはしっかりアンテナケーブルが接続されていても、ゆるんでいるかもしれないため一度しっかり差し込みましょう。
また地デジの他BS・CSをご覧の方は、BS・CSのケーブルもしっかり差し込んでください。
上図を参考にテレビ本体、テレビ用コンセントに接続されたアンテナケーブルを抜いて、もう一度差し込んでください。
注意点は2つです。
・ [ネジ式]のアンテナケーブルは、金属部分を軽く回さないと外れない
軽く引っ張って動かないようなら、ネジ式の可能性があるため回して外せないか試そう
・アンテナケーブルの中には芯があり、芯が曲がるとテレビが映らない
もしも曲がっている場合は、新しいアンテナケーブルと交換しよう
また上記を試したが映らない、テレビ本体とテレビ用コンセントの間に[分波器・分配器]と書かれた装置がある方は、分波器類に接続されたケーブルのゆるみもご確認ください。
【受信レベルが低下】受信レベルの確認・チャンネル設定
受信レベルを確認し、チャンネル設定をおこないましょう。
受信レベルとは、テレビ本体がどれだけ電波を受け取っているか?を示す数値です。
受信レベルはテレビに電波が届かないと下がるため、例えばアンテナケーブルの接触不良で電波が漏れている、アンテナが倒れて電波が届かないとテレビが映らなくなります。
チャンネル設定(チャンネルスキャン)とは、テレビをお住まいの地域のチャンネルに合わせる設定です。
受信レベルが下がっている際にチャンネルの再設定をおこなうと、再び映るケースがあるため試してみましょう。
受信レベルの確認方法、チャンネル設定方法はテレビによって異なりますが、大体以下のとおりです。
【受信レベルの確認方法】
- サブメニューや詳細設定からアンテナレベルや放送受信設定を選択
- アンテナレベルを選択する
- ゲージが緑色、[良好]などの文字が出ていれば問題なし
【チャンネル設定(チャンネルスキャン)の方法】
- サブメニューや詳細設定からチャンネル設定を選択
- 地デジを選択し、自動スキャンを選択。または郵便番号を入力する
今回はより詳しく主要メーカーの受信レベル確認方法とチャンネル設定方法をまとめました。
地デジをメインに説明していますが、同じ方法でBS・CSも確認できます。
【受信レベルの確認方法】
- 設定ボタン→初期設定→アンテナ設定→地デジかBS・110CSを選択
- 画面に表示された推奨レベルの範囲内か確認する
【チャンネル設定(チャンネルスキャン)の方法】
- 設定ボタン→初期設定→はじめての設定を選択
- 画面に沿って設定を続ける
【受信レベルの確認方法】
- ホーム画面を表示→設定→視聴準備→テレビ放送設定を選択
- アンテナ設定→電源・受信強度表示を選ぶ
- 画面に表示される現在値と最大値を確認(現在値60以下の場合はアンテナの向きなどを確認)
【チャンネル設定(チャンネルスキャン)の方法】
- ホーム画面を表示→設定→テレビ放送設定を選ぶ
- 地デジ放送チャンネルサーチ→追加サーチを選択
【受信レベルの確認方法】
- 設定→詳細設定→放送受信設定を選択
- 地デジアンテナレベルかBS/CSデジタルアンテナレベルを選択
- 画面のゲージが緑色なのを確認する
【チャンネル設定(チャンネルスキャン)の方法】
- 設定画面→視聴設定→放送受信設定を選択
- チャンネル設定もしくはデジタル放送受信を選択
- 地域設定(県域)→お住まいの地域を選択
- 地域設定(郵便番号)にお住まいの地域の番号を入力
- [地上:自動チャンネル設定]を選択し、再スキャンを選択(はじめての方は初期スキャン)
アンテナケーブルなどを確認しチャンネル設定をおこなってもまだ受信レベルが低い場合は、アンテナの向きを確認しましょう。
【操作ミスとリモコンの不具合】入力切替とリモコンの電池を確認
入力切替の間違いとリモコンの電池切れは、意外と多いミスです。
特定のエラーコードは出ませんが、もし画面が真っ暗で操作ができない方は確認してください。
リモコンの入力切替ボタンを数回押し、BS・CSやレコーダーになっていないか?確認してください。
またリモコンの電池切れを確認しましょう。
スマートフォンのカメラモードを起動し、画面越しにリモコンを操作してください。
電池残量があれば上図写真のとおり、センサー部分が光ります。
電池切れの場合は光らない、光が弱いため、電池を交換しましょう。
またiPhoneなど一部のスマートフォンのカメラには、赤外線カットフィルターが組み込まれています。 フロントカメラ(画面側のカメラ)には赤外線カットフィルターがないため、該当機種の方、フィルターがあるかわからない方はフロントカメラで撮影してください。
ここまでの解説でたいていのテレビは、映るようになるはずです。
ですがまだBS・CSやケーブルテレビなどが映らない方は、テレビ本体の近くにチューナー(STB)があるはずです。
チューナーもテレビと同じく不具合を起こしやすいため、次の章で確認しましょう。
またBS・CS、ケーブルテレビ、インターネットテレビ(NTTぷらら ひかりTVⓇなど)に加入していない方は、チューナーはありません。
3章目のテレビアンテナ修理方法の章をご確認ください。
地デジアンテナ以外でテレビを見ている人限定|チューナー類の不具合【原因】と直し方
テレビ本体の近くに写真のような箱・チューナーがあるかと思います。
チューナー(STB)は受信した電波から見たい番組を選ぶ装置で、BS・CS、ケーブルテレビ、インターネットテレビに加入しているとよく設置されています。
またBS・CSに加入しているがチューナーがないご家庭は、チューナーがテレビ本体に組み込まれているか、レコーダーと一体になっているタイプが考えられます。
テレビ本体にチューナーが組み込まれている場合は、1章目の方法で直るはずです。
しかしまだe202が消えない場合はアンテナなど別の可能性があるため、次の章に進んでください。
レコーダーとチューナー一体型の方なら、下記で紹介する方法で直るはずです。
これから紹介する方法は1章目のテレビの直し方とほぼ同じですが、今度はチューナーの修理をおこないます。
- 【チューナーのB-CASカードの接触不良】B-CASカードを抜き差し
- 【チューナーのアンテナケーブルの接触不良】アンテナケーブルの抜き差し
- 【チューナーなど周辺機器の不具合】チューナーなどの再起動・確認
では詳しく、見ていきましょう。
【チューナーのB-CASカードの接触不良】B-CASカードを抜き差し
チューナーやレコーダーに差し込まれたB-CASカードを抜き差しします。
チューナー類の前面に差し込まれているカードをすべて抜きます。
抜いたカードの金色のチップをメガネ拭きなどで軽く拭いて、挿入しましょう。
挿入し直してもまだ映らない場合は、チューナーの電源を入れ直してください。
【チューナーのアンテナケーブルの接触不良】アンテナケーブルの抜き差し
チューナー背面に接続されたアンテナケーブルがゆるんでいないか確認しましょう。
チューナーは「壁のアンテナ端子→チューナー→テレビ本体」の順に接続されています。
テレビ用コンセント、チューナーやテレビ本体どれがゆるんでいても映像が映らないため、しっかり差し込みましょう。
【チューナーなど周辺機器の不具合】チューナーなどの再起動・確認
チューナーやレコーダーの再起動をおこないます。
またケーブルテレビやインターネットテレビでパワーインサーターを使っている場合は、電源が入っているか確認します。
パワーインサーターとは、ケーブルテレビやインターネットテレビで使われる電源供給装置です。
ケーブルテレビなどの視聴に必要な別の装置に電気を送る役割があるため、パワーインサーターにトラブルがあるとテレビは映りません。
チューナー、レコーダー再起動方法は製品によって異なりますが、たいていは以下のどちらかです。
- チューナー、レコーダー本体の[リセットボタンを押す]
- チューナー、レコーダー本体の[電源ボタンを長押し]
※参考:j:comサポート
リセットボタンがある方はボタンを押して、ない方は電源長押しを試してください。
またチューナー、レコーダーは再起動しても、予約番組や録画番組は消えないので安心してください。
次はパワーインサーターの電源を確認しましょう。
パワーインサーターは、壁のアンテナ端子とテレビ本体の間にある装置です。
パワーインサーターはコンセントに差し込んで使いますが、何らかの拍子で電源プラグが抜けた可能性があります。
一度確認してみましょう。
その他テレビが映らない原因と対処法は、こちらの記事でも詳しくまとめています。
有料放送の不具合はサポートセンターも相談に乗ってくれる
スカパーJSAT株式会社のスカパー!Ⓡや地域のケーブルテレビなど有料放送を契約している方は、サポートセンターに相談してみましょう。
レンタルチューナーの貸し出しや配線トラブルなど、ご家庭に合った対処法を提案してくれるはずですよ!
次は意外と多いアンテナの不具合の直し方を解説します。
まだe202が出ているならアンテナの向きを確認!テレビアンテナの不具合の【原因】と直し方
テレビアンテナは電波塔・衛星の方角に向けて使います。
テレビアンテナは風や雪などの影響でずれる場合があるため、正しい向きに直しましょう。
ただし屋根の上にあるテレビアンテナの向きを、自分で直すのは危険です。
地デジアンテナ、BS・CSアンテナが室内かベランダに設置してある方は、この章で向きや直し方を確認してください。
また現在アパートなどの集合住宅にお住まいで、ご自宅にアンテナが見当たらない方は大家・管理会社に相談しましょう。
共同アンテナを利用しているため、個人では修理ができないからです。
集合住宅にお住まいで入居後にご自分でアンテナを設置した方は、個人で直せるため読み進めてください。
地デジ|室内アンテナ・デザインアンテナの向き
室内アンテナは壁のアンテナ端子を使わず、直接テレビに接続して使う小型のアンテナです。
またデザインアンテナはイラストのような、四角形や円柱形のアンテナです。
屋根の上などに設置しますが、ベランダやベランダの手すりに取り付けて使っているご家庭もあるでしょう。
地デジアンテナは、お使いの地域でもっとも近い電波塔の方角に向けて使います。
また室内アンテナは、電波が入ってくる方向に洗濯物などの障害物があると映りが悪くなります。
電波の入りやすい窓際に置くとよいでしょう。
詳しい電波塔の位置の探し方などは、下記の記事で詳しく解説しているのでご確認ください。
生活110番:【3分でわかる】地デジアンテナの正しい方向!テレビを見るための調整のコツ
BS・CS|BS・CSアンテナ
BS・CSアンテナは南西の空に向けて設置します。
空に向ける角度は地域によって異なりBS・CSアンテナの根元の金具には、アンテナを傾ける角度が記載されているため参考にしましょう。
より詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
受信レベルが戻らない場合はブースターを確認
アンテナの方向を確認しても問題がない、アンテナを直しても電波が弱い場合はブースターを設置しましょう。
ブースターとは、電波を増幅させる装置です。
アンテナやテレビ本体に問題はないが電波が弱い場合は、家の中で電波を分けすぎている、アンテナからテレビまでの距離が遠すぎて電波が弱くなっている可能性があります。
例えばご家庭でテレビを3台以上使っている、数十メートル以上の長いケーブルを使っているなら要注意です。
電波の増幅器・ブースターを設置して電波を強くしましょう。
ブースターの選び方、設置方法などは下記の記事を参考にしてください。
アンテナの向き調節ができない場合はアンテナ110番に連絡
「アンテナが屋根の上にあるため向きを直せない、アンテナが壊れているようだ」などテレビアンテナの調節ができない場合は、弊社アンテナ110番にご連絡ください。
アンテナ110番では、アンテナ修理業者を探すサービスをおこなっています。
都合のよい日時やお住まいの地域をお伝えいただければ、ご希望に合った業者を探します。
アンテナの向き調節から新品のアンテナへの交換まで対応、地デジアンテナはもちろんBS・CSアンテナのご依頼もおまかせください。
e202が消えずに困っている、アンテナ修理が必要ならアンテナ110番にご連絡ください。
すぐには直らない……e202の【原因】と対処法
テレビ周辺の不具合はすべて確かめ、アンテナにも問題がないならe202を消すのは時間がかかります。
なぜならテレビの買い替えや天候の回復を待つなど、時間と手間がかかるからです
自宅に【原因】がある場合と対処法
【テレビ本体・周辺機器などの故障・寿命】テレビなどを買い替える
【テレビアンテナが故障した】アンテナの再設置
自宅外に【原因】がある場合と対処法
【現在天候が荒れている】天候が回復するまで待つ
【停電した・ケーブルが切れたなど外部の要因】復旧まで待つ
【電波障害が起きた】対応各所に連絡
【集合住宅限定|共同アンテナが故障した】管理会社に相談
集合住宅は建物全体でアンテナを共有しているので、自分では直せません。
集合住宅にお住まいの方は、後述の対処法を参考にしてください。
詳しく理由を見ていきましょう。
【テレビ本体・周辺機器などの故障・寿命】テレビなどを買い替える
テレビやテレビの周辺機器の寿命は一般的に10年ほどといわれています。
10年以上同じテレビをお使いの場合は、新しいものと交換しましょう。
テレビの寿命は使用頻度や使用環境によって大きく異なるため、一概にはいえませんがご自宅のテレビが10年以上経過していればそろそろ替え時かもしれません。
また同じ時期によく購入する、アンテナケーブルやレコーダーなどの周辺機器の寿命も10年ほどと思っておきましょう。
新しいアンテナケーブルやレコーダーに取り換えてください。
【テレビアンテナが故障した】アンテナの再設置
テレビアンテナの寿命も一般的に約10年といわれているため、再設置を考えましょう。
テレビアンテナの劣化速度は、お住まいの地域によって異なります。
例えば海の近くに住んでいる方は潮風により、アンテナやアンテナを支える土台の金属がサビやすくなります。
サビたアンテナや土台は、アンテナが折れる、倒れる、傾く原因になるため新品への交換をおすすめします。
【現在天候が荒れている】天候が回復するまで待つ
天候が荒れるとテレビが映りづらくなるため、天候が回復するまで待ちましょう。
理由は以下のとおりです。
風でアンテナが揺れて向きがずれている
アンテナの向きが変わると、テレビの視聴ができなくなる
落雷のせいで電子機器に不具合が起きた
自宅の近くに落ちた雷が電線などを伝い家に侵入、家電に悪影響が出るケースがある
BS・CSの電波は水に弱い
衛星放送の電波は水に弱いため、BS・CSアンテナに雨や雪が付着すると受信しづらくなる。
またゲリラ豪雨のような猛烈な雨は、映像が乱れる可能性あり
落雷で電子機器に影響が出た場合は、機器の再起動で復旧できます。
しかしまだ雷が鳴っている状態でテレビの電源プラグなどに触るのは、感電の危険があるためやめてください。
また悪天候のなかで屋外に出るのは危険なため、天候が回復するまで待ちましょう。
【停電した・ケーブルが切れたなど外部の要因】復旧まで待つ
災害により地域一帯が停電した、ケーブルテレビや光回線のケーブルが切れたなど自宅外の設備が壊れた可能性です。
自宅外の設備の故障は個人では直せないため、復旧まで待ちましょう。
例えばケーブルテレビの電波は、中継地点を経由して各家庭に届けられます。
停電の際にご自宅が無事でも、中継地点が停電しているとテレビが視聴できない場合もあります。
同じく地震の際にご自宅が無事でも、どこかでケーブルが切れていれば電波はご自宅に届きません。
また視聴困難地域で使用する共同受信施設(テレビの電波の中継設備)で不具合があったケースも考えられます。
インターネットで市区町村や加入サービスのお知らせを見れば被害状況や復旧状況が確認できるため、こまめに確認しましょう。
【電波障害が起きた】対応各所に連絡
地上デジタル放送は電波塔から電波を発信し、各家庭でテレビアンテナを使って電波をキャッチする仕組みです。
電波塔からテレビアンテナまでの間に障害があれば電波は届かず、テレビが視聴できなくなる電波障害が発生します。
障害を取り除けばテレビは映るため、電波障害の原因を探し対応各所に連絡しましょう。
電波障害が起きる原因はさまざまですが、以下の理由が考えられます。
近所に大きなビルが建った、街路樹が成長し電波が遮断された
ビルの持ち主、街路樹を植えた市や町に相談しよう
携帯電話の電波と混信(電波が混ざること)している
携帯電話との混信を防ぐ活動をおこなう協会[700MHz利用推進協会]からのお知らせが届いていれば相談しよう
参考:一般社団法人 700MHz利用推進協会
アマチュア無線、タクシー無線などと混信している
家主、タクシー会社などに相談しよう
街灯など機械が発するノイズがテレビの電波を邪魔している
街灯を設置した市や町に相談しよう
原則は障害になる建物の持ち主や電波を発している本人に相談します。
また電波障害は複数の家や地域一帯など広範囲に出やすいため「最近地域一帯でテレビが映らないと話題になる」なら、市役所や区役所などに相談してみましょう。
電波障害の原因究明方法や相談先の指示があるはずです。
ここまでe202が表示される原因と対処法を解説してきました。
上記のいずれかの方法で解消される・原因が特定できるはずですが、まだテレビが映らずe202の原因もわからない方もいるでしょう。
そこで次の章では、どこにe202原因があるか突き止めましょう。
上記で解決しなかった……ならe202の原因がどこにあるか突き止めよう
悪天候や電波障害でもないのに、テレビが映らない場合があります。
テレビのトラブルはさまざまな原因があるため、上記以外の原因でテレビが映らない可能性が高いでしょう。
これ以上の原因究明はむずかしいのですが、どこに問題がある可能性が高いか?はある程度特定できます。
原因がわかればテレビを直す第一歩につながるため、気になる方は探ってみましょう。
先に紹介した内容と重複する部分もありますが、上から順に以下のことを試してみましょう。
1. 【周辺機器】レコーダーなどを取り外し、壁のアンテナ端子とテレビを直接つなぐ。
地デジが映れば周辺機器が原因の可能性
2. 【テレビ】テレビを2台用意。別の部屋のテレビは映っている。
アンテナケーブルを差し替えて1台は映るのであれば、映らないテレビが原因の可能性
3. 【アンテナケーブル】アンテナケーブルを2本用意。
テレビと接続して1本だけが不調ならそのケーブルが原因の可能性
【アンテナ全般】地デジ・衛星放送一方だけ視聴できない場合は、視聴できない方のアンテナに原因の可能性
またはアンテナに異常がないか目視する。アンテナが折れている、向きが違うならアンテナに問題あり
4. 【自力では直せない原因】共同アンテナの故障、広域な電波障害の可能性がある。
ご近所に尋ねて同じ症状が出ている、地域のお知らせなどがあれば自宅に原因はない。
周辺機器やテレビの故障は新しいものに買い替えるか、家電量販店に相談しましょう。
アンテナの故障は家電量販店とアンテナ修理業者にも相談できます。
地域一帯の受信障害などは、市区町村や加入サービスの指示に従いましょう。
また上記を試しても原因が特定できそうにないなら、アンテナ110番にご相談ください。
すべて試したがテレビが映らない、原因がどこにあるかわからない場合はアンテナ110番
アンテナ110番では、基本無料のアンテナ調査のご相談を受け付けています。※
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
そのため「なぜかテレビが映らない」場合でも、ご相談いただければご自宅のテレビが映らない原因を特定できるんです。
24時間365日全国より調査のご相談を受け付け中!いつでも、どこからでもお気軽にご連絡ください。
e202と似た症状のエラーメッセージ
テレビのエラーコードはe202以外にもあります。
似ているコードが多いため、まとめました。
コード | 原因 | 直し方 |
---|---|---|
e100、102 | B-CASカードのトラブル | カードの抜きさし |
e201 | アンテナレベルが下がっている | アンテナレベルを確認 |
e203 | 放送休止 | テレビ局の問題。しばらく待とう |
e204 | チャンネルがない | 別のチャンネルに変えよう |
テレビのトラブルは原因が違ってもB-CASカードの抜き差しやアンテナケーブルの接触不良を直せば映るケースがほとんどのため、1章目~3章目の方法を試しましょう。
またB-CASカードのトラブルであってもe202が表示される、本来はe202のはずだがe203が表示されるケースもあります。
テレビのトラブルが起きたら、とりあえず1章目~3章目の方法を順に試してみるとよいでしょう。
[信号がありません]はHDMIケーブルの場合もある
[(e202)受信できません]と似たエラーメッセージで[(HDMI)信号がありません]と表示される場合があります。
HDMIとはレコーダーやゲーム機に使用するケーブルのことで、接触不良が起きると[信号がありません]の表示が出ます。
HDMIケーブルの抜きさしで直るため試してみましょう。
集合住宅は大家・管理会社に相談
集合住宅でテレビが映らない場合、テレビや周辺機器のトラブルがないと判明したら大家や管理会社に相談しましょう。
集合住宅では、1つの大きなアンテナ・共同アンテナで各部屋のテレビを視聴しています。
共同アンテナは大家や管理会社のもののため、借主個人では修理ができません。
集合住宅でテレビが視聴できないときは以下の手順をおこないましょう。
- アンテナケーブルの接触不良など、テレビ・周辺機器の不具合をチェック
- 悪天候など時間で解決する要因ではないか?停電など外部の要因はないか?確認する
- 共同アンテナの不具合が考えられるため、大家や管理会社に相談する
まずはすぐに自分で直せるテレビや周辺機器の様子を見てから、大家・管理会社に相談しましょう。
ただし部屋を借りた後にBS・CSアンテナや室内アンテナを自分で購入した方は、自分で修理できます。
1~3章を参考にテレビを直してください。
こんなとき、どうしよう?テレビトラブル解決法
e202が出やすいシチュエーションや疑問を質問形式でまとめました。
引越し先でe202が出た場合
テレビのチャンネルは地域ごとに決まっており、引越しをしたらチャンネルの再設定(チャンネルスキャン)が必要です。
また配線を間違えるとテレビは視聴できないため、一度確かめましょう。
引越しの際におこなうテレビの設定・配線は、下記の記事をご確認ください。
テレビを増設後e202が出た場合
テレビの台数を増やすと電波が弱くなるため、e202が出た可能性があります。
テレビの電波はテレビの台数が増えれば増えるほど、1台あたりに送られる電波が弱くなります。
電波が弱くなるとうまく映像が映らないため、テレビの台数を減らすかブースターを設置して電波を強めましょう。
また配線を間違えるとテレビは視聴できないため、正しいテレビの増設方法をご確認ください。
e202が出ていても、ブルーレイを見たりゲームをしたりできますか?
できます。
e202はテレビの電波が届いていないと出るメッセージのため、テレビの電波と関係のないブルーレイやゲーム機は使用できます。
万が一使えない場合は、テレビ本体や周辺機器が故障している、HDMIケーブルが破損している可能性が高いです。
新しいものと取り換えてみましょう。
まとめ
e202はテレビに電波が届いていない際に出るメッセージです。
電波塔~自宅のテレビに届くまでにトラブルが起きると、電波が届かないためひとつずつ原因を確かめていきましょう。
B-CASカードを抜き差しなど、簡単にできる対処法から試していくとよいでしょう。
また「どうしてもe202が解消できない」「テレビアンテナにトラブルがあってe202が出た」なら、弊社アンテナ110番にご連絡ください。
24時間365日、日本全国いつでも、どこでもお気軽にご相談ください。