共同アンテナを設置するときは、その建物で使われているテレビの数やその地域の受信電波の強さを確認しましょう。
テレビの数が多いとそれぞれのテレビが受信する電波が弱くなってしまいます。また受信電波が弱いと共同アンテナを設置してもテレビを見られないことがあります。そのため大きなアンテナを設置したりブースターを取り付けたりする必要があり、設置費用が高額になることがあるのです。
当記事では共同アンテナの設置工事の流れや設置費用をご紹介します。快適なテレビ視聴を共同アンテナで実現するためにぜひお役立てください。
共同アンテナの設置工事の流れ
共同アンテナは、個別アンテナを取り付けるのが難しい住宅や、個別アンテナでは電波を十分に受信できない地域などで使われています。たとえば以下のような場所が考えられます。
- 集合住宅 ※とくに高層マンションなどでは安全のためベランダに取り付けられないケースが多い
- 景観保護のために取り付けが難しい地域
- 山間地域
- 近くに高い建物がある住宅
共同アンテナはそれ1本で複数の住宅へ電波を送ることができるため、上記のような環境でのテレビ視聴に共同アンテナは必要不可欠といえるでしょう。ここからは共同アンテナの設置工事の流れをご紹介します。
共同アンテナ設置前に確認すること
共同アンテナの設置を決めたら、まずはその建物で使われているテレビの数とその地域の電波の強さを確認しましょう。
共同アンテナは複数のテレビへ電波を分配するので、テレビの数に比例してそれぞれのテレビが受信する電波が弱くなってしまいます。また、地上デジタル放送を見るには一定以上の強さの電波が必要なので、受信電波が弱いと共同アンテナを設置してもテレビを見られないことがあるのです。
よってテレビの数が多い場合や受信電波が弱い場合は、大きなアンテナを設置したりブースターを取り付けたりすることが多いです。このような場合は工事費用が高額になることもあるので、業者に確認しておきましょう。
共同アンテナ設置工事の流れ
それでは共同アンテナ設置工事の流れを見ていきましょう。一般的な設置工事の流れは以下のとおりです。
1.事前調査と見積り
業者が実際に現場へ出向いて設置環境を調査します。現地調査と同時に見積りを出してくれる業者が多いです。
2.契約・打ち合わせ
見積りに納得したら契約をします。その後は工事日数や日程などを業者と打ち合わせして決めていきます。
3.住人に工事日程を通知
集合住宅などで共同アンテナを設置する場合は、業者から住人に工事日程を通知するチラシを配布します。
4.工事開始
打ち合わせと住民への通知が終わり次第、工事を開始します。設置後は、電波の強さの確認やテレビの映り具合のチェックをおこない、工事完了となります。
5.お支払い
工事完了後、料金を支払います。
アンテナ工事業者をお探しなら弊社まで!
ここまで共同アンテナ設置工事の流れをご紹介しました。しかしアンテナは頻繁に交換するものではないので、実際にアンテナ工事業者に依頼した経験のある方は少ないかもしれません。中には「どこに依頼したらよいかわからない」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
そのような方に向けて、弊社ではアンテナ工事業者をご紹介するサービスをおこなっています。ご紹介する業者は弊社が提携している全国各地のアンテナ工事業者です。現地調査、お見積りは無料となっていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
業者による共同アンテナ設置工事の費用相場
業者に共同アンテナの設置を依頼したときの費用相場をご紹介します。以下は地上デジタル放送を見るためのUHFアンテナを設置する場合の費用相場です。
- UHF共同アンテナ新設工事/約3万3千円~
- UHF共同アンテナの修理調整/約1万3千円~
ここでの新設工事費用は、ブースター取り付け費用を含めたものです。業者によっては別途必要になることがあるので、依頼する前に必ず確認しましょう。
まずは相見積りからスタート!
アンテナ工事業者を選ぶときは、まず相見積りをとることをおすすめします。複数社を比較すると、費用だけでなくサービスの質や工事内容などより詳細な部分が見えてくるので、その中から自分が納得のゆく業者を選びましょう。相見積りのさいは弊社がご紹介する業者も候補に加えていただければ幸いです。
共同アンテナが不要になったらすぐに撤去を!
ここまで共同アンテナの設置についてご紹介しました。しかし将来的に環境が変わって共同アンテナが不要になることがあるかもしれません。もしそうなったら、すみやかに撤去するようにしましょう。不要になったアンテナを放置していると、雨風にさらされてボルトなどが腐食し、落下など思わぬ事故につながるおそれがあるためです。
総務省では、このような点をふまえて、共同アンテナの運用停止に関する手続きが定められています。詳しくは以下で解説しますのでぜひ参考にしてください。
共同アンテナ撤去の流れ
共同アンテナを使用しなくなったら、以下の流れですみやかに撤去をおこないましょう。
1.住人に運用終了の通知をする
共同アンテナの運用を終了する日時や、撤去工事などの案内を住人に通知します。
2.すべての世帯が個別で受信できるかを確認する
すべての世帯が、共同アンテナがなくても個別でテレビを見られるかどうかを確認します。
3.運用停止・廃止手続きをする
各地域にある総合通信局の有線放送課やケーブルテレビ事業課などに連絡して運用停止手続きをおこないます。さらに、各電力会社や自治体などに連絡して、電柱共架や道路占有の廃止手続きもおこないます。
4.撤去工事
手続きが完了したら撤去工事が始まります。撤去工事は個別受信が可能と確認できた世帯から順番におこないます。
弊社にお電話いただければ、アンテナの取り付け・取り外し工事が可能な業者をお探しいたします。どこに依頼したらよいかわからない、探し方がわからないといったお悩みをおもちの方は、ぜひいちどお問い合わせください。