雨や風などから住宅を守ってくれる窓ガラス。重要な役割を果たしているガラスですが、強い衝撃が加わるとひびが入ってしまったり、割れてしまったりすることもあります。ガラストラブルは突発的に発生することが多く、パニックを起こし慌てて対処するとケガをするなど事態が悪化する恐れがあります。そのため、冷静になり対処することが大事です。ガラストラブル時の対処として参考になるように、応急処置の方法と注意点についてご紹介します。
住まいのなかでは窓や家具、室内の出入口の建具などにガラスが使用されています。まずは、窓ガラスやはめ込み式のテーブルトップ、棚板用のガラスが完全に割れてしまい、破損が大きい場合の対処方法についてご紹介します。安全に作業するための手順を、下記に並べてありますので、順番に見ていきましょう。
まずは、割れたガラスの破片が刺さったり、踏んだりしないように配慮しましょう。
次に、ガラスの破片を片付けていきます。
最後に集めたガラスの破片をまとめて、ガラスがあった部分を保護します。
無事、ガラスの破片を拾い集めたのはいいものの、その後どうすればいいのか悩むのではないでしょうか。窓ガラスや物置ドアのガラスなどを割れたまま放置していては、泥棒の侵入が容易となってしまいます。
また、外の通行人の視線を遮るものがなくなるためプライバシーの保護ができません。金銭的な余裕や時間がないということで、すぐにガラス修理ができないという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし飛来物によるケガ防止、外から室内の様子が分かるのを防ぐためにも、次に紹介するような方法で応急処置を施しましょう。
ガラストラブルは早めに対処することで、破損箇所の拡大やケガの危険性といったリスクを減らすことができます。小さな破損であれば、ご自身で修理する方法もあります。次に、軽いひび割れや欠け程度のガラストラブルの応急処置について具体的にご紹介します。
ガラスのひび割れ、欠けた部分に貼るシールがあります。シールを貼るだけという手軽な処置方法ではありますが、ひびの進行を完全に防ぐとは言い切れません。万が一、ガラスが割れてしまった時には破片の飛散防止の役目もしてくれますが、あくまで応急処置のための道具という認識でいましょう。
建築物の隙間に充填することで、防水性や気密性を高めるのがコーキング材です。ホームセンターや通信販売などでガラス用のコーキング材を購入することができます。天候や室内環境によって硬化速度が異なるため、修理完了まで時間がかかることを視野に入れなければなりません。また、硬化後もコーキング部分が目立つため見栄えは悪くなります。
対象が車のフロントガラスに限定されますが、リペアキットが市販されています。説明書や注意事項をよく読み、接着剤のような補修液をつければキズ・ひびを目立たなくすることができます。しかし、キズやひびが大きい場合には修理跡が残り見栄えが悪くなることもあります。また、用意した補修液の量が足りなかった・紫外線を浴びて硬化するため作業時と終了時の天気を気にしなければならないというデメリットもあります。
ガラスの小さなひび割れや欠けをご自身で修理、応急処置できると言っても、ひびが広がるのを完全に防ぐことは難しく、処置を施したことで見栄えが悪くなるケースもあります。また、ご自身でガラス修理・交換をしようと室内ドア交換DIYなどを試みた結果、作業スペースが確保できない・分解はできても組み立てることができなくなった・満足できる仕上がりにならなかったという失敗例もあります。その点、業者にガラス修理・交換を依頼すれば、作業時間が早くキレイに仕上がります。電話で訪問日時の予約をするだけなので煩わしさもありません。
窓やドア、家具などに使用されているガラスが割れてしまった時、そのままの状態にしておくのは窓や建具としての役割を果たさなくなるほか、ガラスの破片でケガをする恐れがありとても危険です。正しい方法でガラスを速やかに片付け応急処置をした後、業者にガラス修理・交換をしてもらうようにしましょう。また、小さなひび割れや欠けであっても、ガラスの耐久性は低下しているので早めに業者によるガラス修理・交換をしておくことをおすすめします。
思い切って自分で修理することもできますが…
上記でご紹介したように、小さいひびや欠けでしたらご自身で補修することも可能です。しかし、本格的なガラス修理や交換をするには、専用の道具が必要な場合やガラス自体が簡単には入手できないといった問題があり、非常に難しいです。また、ガラスの取り扱いに慣れていないと、作業中にガラスを割ってしまう恐れもあります。そのほか、浴室ドア交換DIYやサッシ交換DIYではガラスの周りをコーキングやゴムで固めるといった行程などがあり、とても時間がかかります。