知らなきゃ損!賃貸住宅でのガラストラブルについて
アパートやマンションなどの賃貸住宅に住んでいる方の中には、ガラスが割れてしまったら自分で修理費用を負担しなければいけないと考えている方がいるのではないでしょうか。しかしガラスの割れた原因によって、実は住居者が修繕費用を負担しなくても良いケースがあるのです。ガラスはデリケートなのでちょっとした不注意でも割れることがあります。そのため、どんなことに気を付ければ良いのか、そして何を知っておけば良いのか、賃貸住宅の種類なども含めて皆様のお役に立つ情報をまとめました。
賃貸住宅の種類
賃貸住宅といえば、一般的にはアパートやマンションを思い浮かべる方が多いかと思います。しかし、場合によってはこれらの建物も賃貸住宅に含まれることになります。
【賃貸住宅の種類】
- ・賃貸マンション
- ・賃貸アパート
- ・賃貸一戸建て
- ・マンスリー、ウィークリーマンション
- ・社宅
- ・シェアハウス
賃貸住宅では、大家さんと賃貸借契約を結んで住むことになります。退居をする時は、部屋を借りた時の状態に戻して貸主に返す必要があります。これを原状回復といいますが、入居していた人はどこまで修理費用を負担すべきなのか、トラブルにならないように把握しておく必要があります。
賃貸住宅のガラストラブルについて
ガラスが割れる原因
普通に生活しているだけでも、ガラスが割れたりひびが入ったりすることがあります。ベランダに設置されているガラスに間違って物をぶつけてしまったり、高く積み上げた荷物が倒れて窓ガラスを割ってしまったりすることも考えられます。また、衝撃や圧力をまったくかけていなくても、室内と室外の温度差でガラスが自然に割れることもあるのです。
修理費を支払わなくても良い場合があります
ガラスが割れた時に、分譲マンション等だと交換や修理の費用を貸主が負担する場合と、入居者が負担する場合があります。そこで、どんな事がポイントになるのでしょうか。具体的なケースを見ていきましょう。
貸主が修理をする必要がある場合
ガラスに衝撃を与えていないのに、自然にガラスが割れてしまった場合などが該当します。
- 熱割れ
- 1つは熱割れと呼ばれる現象です。室内の温度と外側の温度に急激な差が生まれると、温められた表面は膨張するのに対して、冷たい面は温度変化がないため、ガラスに負荷がかかり割れてしまうことがあるのです。
- 錆び割れ
- もう1つは錆び割れと呼ばれる現象です。割れた時に散らばらないように、ガラスの中に鉄線が入っているものがあります。この鉄線が経年劣化や水分で錆びてしまうと、膨張してガラスが割れてしまうことがあります。
このように入居者が何もしていないのにガラスが割れてしまった場合は、入居者が原因ではないので基本的に修繕費を払う必要はなくなります。
身に覚えのない状況でガラスが割れてしまった際には、すぐに貸主の方へ報告するようにしましょう。
気温や天候のせいでガラスが割れた場合は、早く報告すれば原因の特定も容易になります。
入居者が修理をする必要がある場合
入居者の不注意でガラスに強い衝撃を与えて割れてしまうと、修理をしなければならないことがあります。
- 過失による物理的な破損
- うっかり物をぶつけてしまい、強い衝撃を与えてしまった場合は入居者の不注意になります。また、すぐには割れずに小さなひび割れが広がっていく場合もありますので、注意しなければなりません。
- 誤った手入れによる破損
- ガラスのお手入れする際に、砂などがついた雑巾で拭いてしまうと表面に傷がついてしまいます。入居者の不適切な清掃で破損させてしまったと言えますので、ガラスのメンテナンスは道具や方法についても再確認してから行いましょう。
このように、入居者の行動が原因でガラスを割ったり傷をつけてしまったりしたら、基本的に入居者がガラスの修繕費を払う必要性が高くなります。
その他にも、ペットが原因でガラスの修理費を払ったりする場合があります。ペット可の賃貸住宅にお住まいの方は、ガラス付近ではペットを遊ばせないようにしておくと良いでしょう。
- あらかじめ確認しておきたい原状回復に関する特約
- 入居者に責任がない場合は、基本的にガラスの修理費用を負担しなくても良いということは、国土交通省が定めるガイドラインに記述されています。しかし例外が存在することもありますので、注意が必要です。入居する時に貸主と締結する賃貸借契約の中で、原状回復に関する特約がある場合があります。特約の内容に承諾して入居した場合は、自然にガラスが割れてしまっても、入居者が修理費を負担しなければいけない可能性もあるのです。そのため、これらの契約内容でわからないことがあれば、事前に貸主の方へ確認をしておくと良いでしょう。
入居者に必要な対策のポイント
賃貸住宅に住んでいる方は、ガラスが住居者の不注意ではなく、熱割れなどで自然に割れた場合には、修繕の責任問題にならないように貸主の方へ速やかに相談をしましょう。またガラスのトラブルに遭わないためにも、しっかりとガラスのメンテナンスを行うことが大切です。もし結露が発生しているのに掃除をしなかった場合、適切な管理を怠ったということで修繕を求められる恐れがあります。そうなってしまったら弁償の値段が気になるのではないでしょうか。
このように家のガラスが割れてしまった時に、賃貸だと交換や修理の費用を自分で負担しなければならないことがあります。しかし、ガラスのメンテナンスを日常的にしっかり行っていれば、ガラスのトラブルを未然に防ぐことができます。適切なお手入れや点検法などは、業者の方にお任せすれば安心した生活を送ることができるでしょう。