春から夏にかけて自宅周辺にアシナガバチの巣ができていた場合、放っておいても夏の間はいなくなりません。アシナガバチは女王蜂・働き蜂ともに9月~10月ごろに寿命を迎えるため、巣から自然にアシナガバチがいなくなるのは、秋の10月ごろです。
そのため、春から夏にかけてアシナガバチの巣を見かけたときは、できるだけ早く駆除しておくようにしましょう。なぜなら、アシナガバチは同じ場所に巣を作る傾向があるため、放置すると毎年被害を繰り返すことになりかねないからです。
この記事では、アシナガバチの寿命と生態から、駆除する場合の方法などについてご紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。
目次
アシナガバチの寿命と生態
アシナガバチの寿命は、女王蜂と働き蜂で異なっています。同じアシナガバチであっても寿命が異なるのは、アシナガバチの生態が関係しているためです。この項目では、アシナガバチの寿命と生態についてご紹介します。
女王蜂の寿命と生態
アシナガバチの女王蜂は、4月~5月ごろになると越冬を終えて目覚めます。目覚めると女王蜂は巣作りを始め、働き蜂の卵を巣に産み付けていくのです。6月~7月ごろになると働き蜂が次々と孵化し始め、女王蜂は産卵に専念するようになります。
そのまま、8月ごろになると次の女王蜂となる新女王蜂と雄蜂が生まれ、新女王蜂が巣立つ9月~10月ごろに寿命を迎えるのです。そのため、アシナガバチの女王蜂は、新女王蜂として8月ごろに生まれてから翌年の9月~10月ごろまでの、1年程度が寿命となっています。
働き蜂の寿命と生態
アシナガバチの働き蜂は、6月ごろに次々と巣の中で生まれていきます。この時期は女王蜂が産卵に専念するようになっているため、巣作りやエサ集めといった作業は、すべて働き蜂がおこなうのです。また、女王蜂が産み付けた新しい卵の世話もおこないます。
これらの作業を新女王蜂が巣立つ9月~10月ごろまでおこない、新女王蜂と一緒に巣立っていきますが、越冬をおこなわないので寒さによって寿命を迎えます。そのため、アシナガバチの働き蜂は、6月~7月ごろに生まれてから新女王蜂が巣立つ9月~10月までの、2ヶ月程度が寿命となっています。
アシナガバチの駆除方法
アシナガバチバチは基本的に10月ごろになると自然にいなくなりますが、春から夏にかけては活発に活動をおこないます。益虫としても知られるアシナガバチですが、とくに7月~8月の活発な時期は、人が刺されてケガをするおそれもあるため、できるだけ早く駆除しておくことが大切です。
この項目では、アシナガバチを駆除する際に、どのような方法があるのかをご紹介します。
方法1.自分で駆除する
アシナガバチの駆除は、比較的攻撃性の低い4月や10月ごろであれば、自分でもおこなうことができます。駆除に必要な道具は以下のとおりです。
・軍手
・殺虫剤
・長めの棒
・虫取り網
・ゴミ袋
防護服と軍手はアシナガバチに刺されないように、必ず着用してから作業をおこなってください。殺虫剤は、アシナガバチを駆除するために使用します。長めの棒はアシナガバチの巣を落とすために必要になります。虫取り網とゴミ袋は、落としたアシナガバチの巣を虫取り網に被せたゴミ袋で受け止めるために用意しておきましょう。
これらのものは、通販やホームセンターなどで購入することができます。
アシナガバチの駆除に必要な道具が準備できたら、実際に駆除作業をおこなっていきます。まずは、少し離れた位置からアシナガバチの巣に向かって殺虫剤を2~3分間噴射し続けてください。次に巣の入口から中に向かって殺虫剤を同じように噴射し続けます。
この段階でほとんどのアシナガバチを駆除することができます。
アシナガバチを駆除できていることが確認できたら、巣の下にゴミ袋を被せた虫取り網を設置して、長い棒で巣をゴミ袋の中に落としましょう。無事に巣をゴミ袋の中に入れることができたら、しっかりとゴミ袋を結んで燃えるゴミへと捨てて完了です。
方法2.業者に依頼する
6月~8月ごろにかけて、アシナガバチの攻撃性が高くなっているときに、自分でアシナガバチの駆除をおこなうのは危険です。また、作業に慣れていない素人が駆除をおこなっても完全に駆除し切れないことも考えられます。
そのため、アシナガバチの駆除は、業者に依頼するのがおすすめです。業者であれば、時期に関わらずしっかりとアシナガバチの巣を駆除することができます。
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業者に駆除を依頼した場合の費用相場
業者にアシナガバチの駆除した場合の費用は、巣の大きさや作られている場所など、さまざまな要因によって異なります。ここからは、業者にアシナガバチの駆除を依頼した場合の費用相場について見ていきましょう。
アシナガバチ駆除の費用相場
業者にアシナガバチの駆除を依頼したときにかかる費用相場は、一般的に9,000円~4万8千円程度となっています。この費用は、巣の大きさや作られている場所はもちろんのこと、出張費や材料費などによって変動します。そのため、より詳細な費用を知りたいのであれば、業者に見積りを取って確認するのがよいでしょう。
業者に依頼するときは相見積りがおすすめ!
業者にアシナガバチの駆除を依頼するときは、複数社から相見積りを取っておくのがおすすめです。相見積りを取っておくことで、各社の詳細な費用を確認できるだけでなく、それぞれの見積りを比較して自分に最適な業者を見つけやすくすることができます。
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