コノテガシワは、自然にできる卵型や円錐形の樹形が美しい樹木です。そのため、樹形を崩したくないという思いから、剪定せずに放置する方も少なくないようですが、一年に一度はしっかり剪定しましょう。
コノテガシワは、内部に枝葉が密生しやすいので、そのまま放置すれば、病気にかかったり害虫を引き寄せたりするおそれがあるからです。また、枝や葉が伸び切ることで、美しい樹形が乱れてしまいます。
本コラムでは、コノテガシワの剪定時期や方法について詳しく紹介します。美しい樹形を保つための参考にしてみてください。その他、基本の育て方や気をつけるべき病害虫についても紹介しています。
目次
コノテガシワの剪定時期と方法
コノテガシワの剪定は時期が重要です。適切な時期に剪定をしないと、木を弱らせることになるからです。また、美しい樹形を保つためには剪定の手順やコツも必要です。
コノテガシワの剪定は年に1度
コノテガシワの剪定は3月ごろ、新芽が出る前におこないましょう。芽が出ている枝を切ると、葉っぱが出てこなくなり、木を弱らせる原因となるためです。芽が出る前に切った枝からは、新しく芽が出て、若葉となっていきます。
夏になると葉っぱが増えて、内側に葉っぱが密生するようになります。春先に剪定をおこなうのは、内側まで風通しがよくなるように、枝を間引いておくのが目的です。風通しをよくすることで、病害虫を予防することができます。
コノテガシワは、剪定しなくてもある程度樹形が整いますので、その他の時期に剪定をする必要はありません。ただ、どうしても伸びてしまって見苦しくなっている枝がある場合は、はみ出ている部分だけを軽くカットします。軽いカットであれば、基本的にどの時期におこなっても大丈夫です。
コノテガシワの剪定方法
3月におこなう剪定は、おもに飛び枝(勢いよく伸びている枝)をカットします。コノテガシワは、自然に樹形がまとまっていきますので、無理に形を整える必要はありません。自然にできている形に沿って切っていきましょう。
コノテガシワには、枝葉が密生しやすいという特徴があります。枝葉が密生してコノテガシワの風通しが悪くなると、成長が遅れたり、害虫が発生したりするので、剪定で全体の風通しをよくすることが大切です。
コノテガシワの枝を切るときには、葉が3~4枚残るようにカットします。葉のない根元まで切ってしまうと、新芽が出てこなくなるからです。
枯れた葉は除去しておこう
晩秋に枯れ枝や枯れ葉が内部に堆積することがあります。そういった場合には、枯れ枝を切り落として樹形を整えましょう。内部に枯れ枝や枯れ葉が堆積していると、見苦しいだけでなく、害虫のエサ場や住みかとなってしまうことがあるからです。
上手に剪定できているか不安な場合は?
コノテガシワの剪定は、比較的簡単で、未経験者にもできる作業です。ただ、高さを調節するための剪定は難しいです。高さを調節しながらの剪定は、全体のバランスを考えたうえで切っていく必要があるため、熟練した技術が求められることがあります。
また、初めて選定をおこなうという場合には、仕上がりに対する不安もあるのではないでしょうか。
「自分でうまく剪定する自信がない」、「美しく剪定したい」、「高さを調節して格好良くしたい」、といった場合にはプロに任せるのがおすすめです。剪定後のゴミ処理などもまるごとお任せできるので安心です。
弊社にご連絡いただければ、コノテガシワの剪定業者をご紹介することができます。24時間365日電話お電話を受け付けておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
コノテガシワのお手入れ方法
コノテガシワの基本情報や、知っておきたいお手入れ方法をご紹介します。美しい庭木に成長させるための参考にしてください。
コノテガシワを育てる環境
コノテガシワは、寒さにも暑さにも強く、日当たりのよい場所で良く育ちます。原産地は中国・朝鮮半島で、北海道以南の地域であれば、戸外で育てることができます。しかし、積雪による枝割れが起きることがあります。雪が積もったら、早めに除雪しましょう。
水やりや肥料は必要?
植えつけをして2年以内の若木には、水をしっかり与える必要があります。若木は根が張っていないので、水切れを起こしやすいからです。植えつけ後2年以上たてば、自然に降る雨だけで充分です。日照りが続いたときに、葉っぱが乾燥していたら水やりをします。
鉢植えの場合は、土が乾いたタイミングで水を与えます。水をやるときは受け皿に溢れるほどしっかり水やりをしてください。その後は、乾くまで水やりをしないメリハリをつけると根がしっかり育ちます。
庭に植えたコノテガシワには、2月頃に化成肥料をやります。肥料をやらないと、葉っぱの色が悪くなったり、成長が遅れて樹形が乱れたりします。鉢植えの場合は、3月に追肥が必要です。
コノテガシワの増やし方
コノテガシワは、さし木で増やします。さし木の作業は2月~3月がおすすめです。この頃はコノテガシワの成長期であり、根が付きやすいからです。前年に伸びた枝の先端を10㎝程切り取ります。切り口を斜めに切って2時間ほど水あげ(水につけておく)します。
水あげができたら植木鉢の土に差し込みます。差し木をおこなったら、植木鉢ごとビニール袋をかぶせて作業完了となります。後は、直射日光の当たらない、明るい場所でさし木を育ててください。
コノテガシワ実の形は変わっている?
コノテガシワの実の形は独特です。いくつも角が生えているような形をしているので、一度見たらそのインパクトは忘れられないでしょう。色は薄い灰色がかった青色で、秋には褐色に熟します。
熟した実の中には、楕円形の種子が4つ入っています。種子の直径は8ミリほどです。実がはじけて種子が飛び散り、庭先の想定外の場所で発芽することがあります。発芽したものは、鉢に植え替えて育てることができます。
コノテガシワは手がかからない?
ここまで説明したように、コノテガシワは比較的丈夫で、管理しやすい庭木です。ただ、放置すると、見栄えが悪くなったり病気にかかったりすることもあります。そのため、一年に一度はきちんと剪定をするのがおすすめです。
「作業が大変」、「道具の準備やゴミ処理が面倒」、といった場合は、一括して作業を業者に任せてしまうのがおすすめです。業者選びの際には、弊社サービスをご利用ください。弊社であれば、コノテガシワの剪定に必要な作業を一括しておこなうことができる業者をご紹介いたします。ぜひ、お気軽にご連絡ください。
コノテガシワに寄り付く害虫に注意しよう!
コノテガシワは、葉っぱが密生しているため、害虫にとっては住みやすい環境となっています。では、どのような害虫が寄ってきやすいのでしょうか。気をつけたい害虫の種類は以下のようなものです。
【害虫1】ミノムシ
ミノムシは、コノテガシワの葉っぱを食べる害虫です。ミノムシは体長30mm程度と小さく、枝の色と同化しているため、なかなか見つけることができません。若葉がかじられていたら、ミノムシの仕業であることが多いです。
7月~8月に幼虫が発生し、秋には枝にミノを作って越冬の準備をします。そのため、枯れた葉や枝をしっかり取り除いておくことで、ミノを作らせずに被害の拡大を防ぐことができます。
【害虫2】スギドクガ
スギドクガの幼虫は、幹に近い葉を食べてしまいます。幼虫は緑色で、成虫は灰色っぽい見た目です。葉を食べてしまう幼虫は、基本的に土の中にいるため、土を軽く掘り起こすことで見つけることができます。
また、樹木の根元にフンが落ちているかどうかをチェックしましょう。スギドクガのフンは白いので、フンを見ればスギドクガが発生しているかどうか判断することができます。スギドクガは、薬剤を散布することで駆除することが可能です。
【害虫3】コガネムシ
コガネムシの幼虫は土の中に生息し、人の目に触れることなく、コノテガシワの根をかじってしまいます。根がかじられると株が弱り、病気にかかりやすくなったり、枯れる原因となったりします。
木が弱っていて、原因不明の場合は、コガネムシの幼虫の仕業かもしれません。コガネムシの幼虫は、白っぽく、2cm~3cmほどの大きさです。
根っこが食害を受けているという場合は、土を掘って根を直接見て確認しなければいけません。コガネムシがいた場合は、薬剤を使って駆除します。
比較的丈夫なコノテガシワが、弱っている、枯れかけているといった場合には、害虫の仕業かもしれません。害虫の被害は、庭にある他の植物や、隣家の敷地にある植物にも悪影響を及ぼしかねません。
自力での対処が難しい場合は、プロの業者に相談しましょう。業者選びに迷う場合は、弊社のサービスをご利用ください。ご要望をお聞きしたうえで、最適な業者をご紹介いたします。コノテガシワの剪定から害虫まで、なにかお困りごとがあれば、ぜひご連絡ください。
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