イトヒバは、こまめな剪定が必要な庭木です。剪定をせずに放っておくと高さ10メートル程度まで成長し、木全体がぼさぼさになるほど葉が生い茂ってしまいます。
葉が生い茂ると、幹に日が当たらないため健康に被害が出るのです。また、高さが出てくると、近所の庭に侵入してしまったり、道路にはみ出たりとトラブルに発展することもあります。
高さをキープしつつ、すっきりしたままのイトヒバにしたいなら剪定をおこないましょう。ここでは、イトヒバを小さくコンパクトに剪定する方法や、剪定をプロに依頼した場合などについてご紹介していきます。
目次
イトヒバを剪定する方法
イトヒバを剪定するときは、葉先が地面につかないように剪定をしていきましょう。枝は上向きに伸びますが、葉は糸のように垂れ下がっています。葉が地面につくと、土壌に潜む病原菌が侵入しやすくなるのです。
そのほかにもイトヒバを剪定するときには気をつけておきたいことがあります。イトヒバの剪定方法を詳しく見ていきましょう。
イトヒバは高くなりすぎないよう定期的に剪定を!
イトヒバを剪定するときに気をつけておきたいことが「高さ」です。イトヒバを剪定せずに放置しておくと最大15メートル程度まで伸びます。15メートルになってから小さくしようと思っても、自分一人では非常に困難な作業となるでしょう。
庭木が大きくなると、家の屋根や電線に引っかかったり、ご近所さんのお庭に侵入してしまったりします。ご近所トラブルをおこさないためにも、高くなりすぎないように注意しましょう。
イトヒバの剪定時期は夏~秋にかけて
イトヒバは、新芽が伸びきる夏の7月におこなうのが適しています。さらに、9月ごろの秋におこなうと、すっきりしたイトヒバを保つことができます。
また、イトヒバは寒さに弱いため冬に剪定をしてはいけません。冬に剪定をおこなってしまうとダメージを受けて成長力が低下します。最悪の場合、イトヒバが枯れる原因になってしまうこともあります。健康に育てるためにも、剪定時期を間違えないように注意しましょう。
剪定のコツ「枝のバランスに注意!」
イトヒバを剪定するときは、「枝のバランス」に注意しておこなってください。剪定のイメージとしては、イトヒバ全体の樹形が円錐になるようにおこなうのが理想的です。
そのため、イトヒバの上部は枝を少なくし、下にいくにつれて増やしていきましょう。そうすることで、小さくても、立派な大木のイメージを演出できます。また、円錐の形は、全体の枝葉に日が当たりやすくなるというメリットがあるのです。
イトヒバの剪定方法
イトヒバの葉は特殊であるため、剪定が難しいと思われる方も多いでしょう。ここからは、イトヒバをうまく剪定するためのコツと剪定方法についてご紹介していきます。
- 枝の確認
イトヒバは葉が生い茂ると枝の場所がわかりづらくなります。そのため、あらかじめどこに枝があるのかを確認しておきましょう。 - 剪定する枝・残す枝を決めて剪定
完成イメージが崩れないように、剪定する枝・残す枝を決めていきます。枝の決め方のコツは、「枝が均等な間隔になる」、「木の下部に枝が多く残るようにする」ことです。
剪定をしていい枝は、「混みあった枝」「逆さ枝」「先端の強い枝」「長く伸びている枝」「極端に垂れ下がっている枝」などです。
剪定が失敗しないように枝を切るコツは「長い枝から順に切っていく」ことです。一番長い枝を切ったら、二番目に長い枝、三番目に長い枝…と順に切り、ちょうどよいボリュームで切るのを止めましょう。そうすれば剪定の失敗を防ぐことができます。
伸びた葉っぱも切っておこう!
伸びきった葉を剪定していきましょう。枝を剪定するときと同じように、木のシルエットが円錐になるようにします。葉のボリュームは下にいくにつれて量が多くなるようにしてください。葉の剪定は量を減らすことを意識しておこないます。
イトヒバの葉の剪定は、剪定作業するときにわかりづらいためボリュームを減らす目的もあります。そのため、葉の剪定を先にしたほうがいいと思うかもしれません。しかし、葉を先にスッキリさせてしまうと、さらにそこから枝が減ることになるので、スカスカのイトヒバになってしまうおそれがあるのです。
伸びきった葉を放置しておくと、見栄えが悪くなるだけではありません。日が幹まで当たらず弱ることがあります。そのため、垂れ下がった葉も剪定しておきましょう。
どこから手を付けたらいいかわからない場合は?
どこから手をつけていいかわからない場合は、剪定のプロに任せましょう。
イトヒバは放置しておくと、背が高くなるだけでなく、中が見えないほど葉が密集します。そのため、どこから剪定をおこなえばいいかわからないことも多いです。剪定の方法や切る枝を失敗すると、イトヒバが弱ってしまうこともあります。
そのため、どう剪定をしたらいいかわからない場合は、無理に自分でおこなわないようにしましょう。剪定のプロに依頼をすれば、確実にきれいに早く作業をおこなってくれます。また、失敗してイトヒバを弱らせる心配がありません。
剪定110番でご紹介している剪定業者はどんな木でも、1本から作業を依頼することができます。一人ひとりのイトヒバの状態にあった剪定作業をおこないますので、ご安心してご利用いただけます。イトヒバが健康的に育つように、弊社が全力でお手伝いをいたします。
剪定をプロに依頼しようか迷っている方へ
イトヒバの剪定は、剪定のプロに頼むことでスムーズに作業を終えることができます。しかし、「自分でおこなうよりも業者に依頼した方が高くつきそう」、「依頼するのに手間がかかりそう」と迷われている方もいるでしょう。
そこで、イトヒバの剪定を剪定業者に依頼した方がいいのか、自分で作業した方がいいのかを決めるポイントについてご紹介していきます。
こんな人は業者に依頼するのがオススメ!
以下の項目に多く当てはまる方は、業者に依頼するのがオススメです。
- 自信がない
- 危険を感じる
- 本数が多い
- 剪定をあまりしたことがない
- キレイに整えたい
- 一度プロに依頼して見本を見てみたい
- しばらく家を空ける予定
剪定のプロに任せれば、確実にキレイに剪定をしてくれます。そのため、自信がない・キレイにしたいという方は剪定業者に依頼した方がいいでしょう。また、プロに任せれば、危険を回避でき、剪定をしたことがない人でも安心して作業を終えることができます。
また、剪定業者によっては立ち合いなしで作業をおこなえるところもありますので、家をしばらく空ける予定の方は利用してみるといいかもしれません。
業者を選ぶときのポイント
剪定業者を選ぶときのポイントは以下のとおりになります。
・料金設定が明瞭
料金が不明瞭ですと、どんなことにお金がかかっているのかわかりません。そのため、「無駄に料金をとられていた」ということになりかねません。
・丁寧に相談にのってくれる
相談にのってくれる業者であれば、自分の持っている悩みや不安を考慮して作業をおこなってくれます。そのため、納得のいく仕上がりになることが多いでしょう。
・庭木1本から依頼を受けてもらえる
業者によっては一定以上の本数からしか剪定作業を引き受けてくれないところがあります。そうなると、家庭で1本だけ育てている木を剪定してもらうことができず、困ってしまうことがあるでしょう。しかし、1本から作業をおこなってくれるところであれば、安心してご家庭の庭木のお手入れにも利用できます。
・実績がある
実績がある業者であれば、それだけ多くのお客様から支持されているという証拠になります。実績がある業者かどうかを判断するには、ホームペーシや電話で確認するのがよいでしょう。
剪定業者を選ぶうえで最も重要なのが「信頼できるかどうか」です。上記のポイントに当てはまる業者であれば、信頼できる業者だといえるでしょう。
剪定を依頼したときの費用相場
剪定を依頼したときの費用相場は以下を参考にしてください。
- 低木(高さ0~3メートル未満):1,000~5,000円前後
- 中木(高さ3~5メートル未満):4,500~8,000円前後
- 高木(高さ5~7メートル未満):9,000~20,000円前後
- 7メートル以上の高さ:別途・個別見積り
イトヒバの場合、約4~15メートルの樹高がありますので、4,500円以上が費用相場になっています。
剪定を依頼したときの費用は「剪定する木の本数×料金」で計算されることが多いです。また、木の高さだけでなく難易度によっても料金が変わってきます。そのほか、枝の処分費やトラック費などが別途でかかることもあります。
依頼する前に相見積りをしておこう!
業者に依頼をする前に相見積もりをとることが大切になります。同じ作業でも、業者によって料金やついてくるサービスが違うからです。
また、相見積りで複数の業者を比較すれば、自分にあった業者を見つけることができます。相見積りを歓迎している業者を探すには「剪定110番」がおすすめです。剪定110番は剪定のプロを紹介しております。紹介している業者の多くは、相見積りを歓迎しておりますので、お気軽にご相談ください。
【コニファーの剪定・お手入れに関する記事はこちら】
■【庭木の手入れ方法】ゴールドクレストの剪定のコツと時期|ハサミが苦手という特徴に注意!
■コノテガシワの剪定は年に一度!正しい方法や害虫の被害について
■もみの木の剪定|小さく整える剪定・お手入れ・枯れる原因について
■ニオイヒバの剪定は必ずやろう!正しい方法・時期とは|育て方も解説
■ヒバの剪定は新芽の季節にあわせて!枯らさずに剪定するポイントとは
■メタセコイアの剪定をしよう!美しい紅葉を楽しむための育て方
■イチイの木の剪定は定期的に!剪定時期やキレイに剪定するコツとは
■【生垣・庭木】レッドロビンの剪定方法・時期|バリカン利用のコツや日々の手入れ&気をつけたい病気を紹介
■ベニカナメモチの剪定方法と時期|生垣の手入れ方法・病気情報を紹介!レッドロビンとは同じ樹木?
■キンメツゲは生垣に最適!美しく形を整える剪定やお手入れ方法まとめ
■生垣の剪定|想定外の重労働?時期や方法とメンテナンスに必要な作業
■トキワマンサクの剪定|生垣にも庭木にもおすすめ!育て方も解説
■ラカンマキの剪定はやりすぎ注意!方法と時期を守って美しい見た目に
■マキ(槙)の剪定方法と時期|まきの木の特徴を押さえて正しく栽培しよう!
■イヌマキの剪定は年2回がベスト!元気に育てるコツもご紹介します