「テレビが急に映らなくなった……。もしかして故障?」
テレビの故障だと思ったその症状、じつは自分で簡単に直せるかもしれません。
テレビが映らなくなったのは、ケーブルの接触不良や入力切替のミスなど、ちょっとしたことが原因である可能性があるからです。
この記事では、故障だと思ったときに試してほしい対処法や、直らなかったときに考えられる原因、テレビの故障だった場合の修理費用の目安など詳しくご紹介しています。
この記事を読めば、テレビの修理や買い替えをせずにテレビが再び見られるようになるかもしれないですよ。
テレビが故障したと思ったら試してほしい5つの対処法
テレビが故障したと思ったら、まずこれからご紹介する5つの対処法を試してみてください。
以下の症状が出ている場合、直せる可能性があります。
- テレビ画面が映らない
- 電源ランプが点滅している
- 電源が入らない
- テレビ画面に線が入る
- 音が聞こえているのに映像が映らない
もし、テレビ画面にE202などエラーコードが表示されている場合は、「E202が表示されたときの原因と対処法」の記事で解決できる可能性があるので、こちらの記事をご覧ください。
それでは試しやすい対処法から順番に見ていきましょう。
テレビを再起動する
まずは、テレビを再起動してみましょう。
テレビの不具合は、再起動で直るケースがあります。
メーカー別のテレビの再起動方法(タップ・クリックで開きます)
Panasonic(VIERA)
1.テレビ本体の電源ボタンを「切」にする
2.テレビ本体の電源ボタンを「入」にする
※参考:Panasonic|よくあるご質問
東芝(REGZA)
1.リモコンの「電源」ボタンを長押しする
2.画面に再起動メニューが表示されたら「再起動」を選ぶ
※参考:テレビレグザ|FAQ よくあるご質問
SONY(BRAVIA)
1.電源が「入」のまま、リモコンの「電源」ボタンを長押しする
2.画面に再起動メニューが出たら、「再起動」→「決定」ボタンを押す
再起動メニューが表示されない場合は「電源」ボタンを約5秒間押し続けると、自動的に再起動されます。
※参考:SONY|本体リセット(電源リセット・再起動)の方法
SHARP(AQUOS)
1.電源を「入」のまま、本体の電源スイッチ(側面もしくは上面)を5秒以上押し続けて「切」にする
2.約1分後に再度電源を「入」にする
※参考:SHARP|AQUOS故障診断ナビ
再起動できないときは、電源コードを抜いてから2分後、再び差し込んで電源を入れてみてください。
テレビの入力切替や放送切替を確認する
再起動しても直らなかったら、テレビの「入力切替」と「放送切替」を確認しましょう。
契約していない「BS/CS」放送や、接続していない機器の入力を選択しているおそれがあります。
入力切替は、リモコンの「入力切替」ボタンを押すと、現在どの機器の映像を選択しているか確認できます。
テレビ画面が映るまで「入力切替」を何度か押してみましょう。
接触不良が起きていないか確認する
リモコンの操作に問題がなかったら、テレビ周りの配線で接触不良が起きていないか確認しましょう。
ケーブルの接続がゆるんでいると、アンテナからの電波が伝わりづらくなり、テレビの放送が映らなくなることがあります。
テレビやレコーダーに接続されているケーブルを確認し、ゆるみがないか確認してみてください。
リモコンの信号がテレビに届いているか確認する
接触不良が起きていなかった場合は、リモコンの信号がテレビに届いているか確認しましょう。
以下に当てはまる場合、リモコンの信号がテレビまで届いていないおそれがあります。
- リモコンの電池が消耗している
- テレビの受光部の前に物や直射日光、強い照明が当たっている
リモコンの電池が消耗していると、テレビの電源がつかなくなる場合があります。リモコンの電池を交換し、再度テレビの電源がつくか試してみてください。
また、テレビはリモコンを受光部へ向けて操作しないと電源が付きません。
受光部がある場所は、メーカーや機種によって異なりますが、「左側・中央・右側」にあります。
受光部の前に、物や直射日光、強い照明が当たっていないか確認しましょう。
液晶パネルの表面のお手入れをする
画面に斜めの線が入っていて、電源を切っても線が見える場合は、液晶パネルのお手入れで直る場合があります。
- テレビの電源を切る
- ハンディモップでテレビ表面のホコリを払う
- 化学繊維が使われていなやわらかい布で軽くふき取る
液晶パネルの表面はとてもデリケートですので、ふき取る素材に気を付けてください。
液晶パネルの表面に使ってもいい素材・使ってはいけない素材は以下のとおりです。
使ってもいい素材 | 使ってはいけない素材 |
|
|
テッシュやガラスクリーナーが、画面を傷付けるおそれがあるので使わないようにしましょう。アルコールや中性洗剤も液晶のコーティングを傷付けるおそれがあるので避けてください。
キッチンペーパーで汚れを落とすときは、軽く水で湿らせてからふき取り、その後乾いたキッチンペーパーで水分をふき取るとよいでしょう。
それでもテレビが映らない場合に考えられる原因
ご紹介した5つの対処法を試してみても改善されなかった場合、以下の原因が考えらます。
- 悪天候の影響でアンテナや受信機器に不具合が起きている
- テレビ本体が故障している
順番に詳しく解説していきます。
悪天候の影響でアンテナや受信機器に不具合が起きている
悪天候の影響で、アンテナや受信機器に問題が起きているおそれがあります。
台風などの強風や落雷、積雪の後に以下のような不具合が発生すると、アンテナが受信した電波がテレビまで届かずにテレビの映像が乱れることがあるのです。
もし思い当たることがないのであれば、こちらの記事をご参照ください。
その他テレビが映らない原因と対処法について詳しくまとめています。
- アンテナの向きがズレている
- アンテナが倒れている・折れている
- アンテナ線がゆるんでいる
- ブースターや分配器などの接続不良・故障
悪天候のあとにテレビの映像が乱れていたら、アンテナや受信機器の不具合が考えられるので、アンテナ業者に調査や修理を依頼しましょう。
賃貸にお住まいの方は、他の部屋でも同じような症状が出ていないか大家さんに確認してみてください。他の部屋でも同じ症状が出ていた場合、大家さんがアンテナの修理を依頼してくれます。
アンテナ業者に調査や修理を依頼することになったら、ぜひ「アンテナ110番」をご利用ください。
アンテナ110番は、全国に加盟している多くのアンテナ業者のなかから最適な業者をご紹介するサービスです。
お電話にてご相談いただければ、すぐにアンテナ業者をお探しできますので、いつでもご連絡くださいね。
テレビ本体が故障している
テレビ以外に問題がなかった場合、テレビ本体の故障が考えられます。
テレビが故障する原因は以下のとおりです。
- テレビ内部の破損
- 接触不良
- バックライトの故障 など
テレビが故障していたら、家電量販店やメーカーに修理を依頼する、もしくは買い替えを検討しましょう。
テレビが故障していたら保証期間を確認しよう!
テレビが故障していたら、まずは保証期間を確認してみてください。
保証期間内であれば、基本無料で修理してもらえます。
メーカーの保証期間は1年以内と短いですが、テレビを購入した家電量販店で保証期間を延長している可能性があります。
各家電量販店の保証期間を確認してみましょう。
保証期間 | |
---|---|
ヤマダ電機 | 4年・6年 |
ケーズデンキ | 3年・5年 |
エディオン | 5年 |
ビックカメラ | 5年 |
ヨドハシカメラ | 5年 |
※上記の金額は2022年3月24日時点の金額(税込み)です。
※各保証期間のうち、1年はメーカー保証です。
メーカーの保証期間内だったらメーカーに、家電量販店の保証期間内だったら購入した店舗に修理を依頼してください。
メーカーのテレビの修理は、以下のページから依頼できます。
パナソニック …… 修理診断ナビで症状を確認後、そのまま申し込みになります。
東芝 …… お客様サポート
ソニー …… 修理のご相談
シャープ …… サポート・お問い合わせ修理相談
テレビが故障していたときの修理費用の目安
保証期間が過ぎていた場合、テレビの修理にどれくらい費用がかかるのか調べてみました。
▼メーカー別の修理費用の目安
※液晶パネルの交換が必要となる修理は除く。
※上記の金額は2022年3月24日時点の金額(税込み)です。
テレビの修理費用は、発売された時期や画面のサイズによって金額が変動します。
また、テレビの修理は、出張修理になることが多く、出張料が別でかかります。
▼メーカー別の出張料の目安
パナソニック | 3,850円 |
東芝 | 金額の記載なし |
ソニー | 4,180円 |
シャープ | 4,400円~7,150円 |
※上記の金額は2022年3月24日時点の金額(税込み)です。
出張料は、見積り後に修理をキャンセルした場合も支払わなければなりません。
修理費用を見て高いと感じたら、買い替えをするのもよいかもしれませんね。
テレビを修理に出すより買い替えたほうがよいケース
以下のどちらかに当てはまる場合、修理より買い替えをしたほうがよいでしょう。
- テレビを約10年以上使用している
- 液晶パネルの修理が必要である
その理由を詳しく解説します。
テレビを10年以上使用している
テレビを10年以上使用しているようでしたら、買い替えがおすすめです。
なぜ10年なのかといいますと、テレビの寿命が10年といわれているからです。
令和3年3月に実施された内閣府の消費動向調査によると、カラーテレビの平均使用年数は10年※という調査結果が出ています。
買い替え理由の61.9%は「故障」※と答えているため、10年を過ぎていたら寿命であると考え、買い替えをしてもよいかもしれませんね。
※参考:内閣府|消費動向調査 令和3年3月実施調査結果
液晶パネルの交換が必要
液晶パネルの交換が必要になった場合も、買い替えがおすすめです。
液晶パネルは、他の部品に比べて高額ですので、修理費用も格段に高くなりやすいです。
実際に液晶パネルの交換をしたことがある人で、13万円かかったケースもありました。
3年前に買った4Kテレビの液晶画面の真ん中に線が入るようになって、メーカーに見てもらったら液晶パネルの不具合のためパネルの交換が必要とのこと。メーカー保証が切れているため修理代金が13万円余り。新しいテレビ買えるやん。。。 pic.twitter.com/ZPZNJ1PR0V
— 和泉守兼定 💙💛連帯 (@netsensor1) October 17, 2020
ただし、液晶パネルの交換が必要かどうかは、プロが実際に見ないとわかりません。
明らかに破損している場合は例外ですが、画面に線が入っていても、液晶パネルの交換ではなく内部の接触不良の解消で直るケースもあるのです。
そのため、テレビの状態を一度プロに見てもらい、液晶パネルの交換が必要だと言われたら買い替えを検討するとよいでしょう。
テレビの故障を防ぐ予防法
今後テレビを故障させないためにも、普段から以下のことに気を付けましょう。
- テレビの裏側にホコリが溜まらないようにする
- 湿気の多い場所に置かないようにする
- 直射日光に当てないようにする
- テレビを見ないときは電源を切る
詳しい方法をご紹介していきます。
テレビの裏側にホコリが溜まらないようにする
テレビの裏側に、ホコリが溜まらないようにしましょう。
テレビの裏には、排熱用の小さな穴がいくつも開いています。
ホコリが小さな穴に溜まると、テレビ内部に熱がこもりやすくなり、故障の原因となってしまうのです。
テレビの故障を防ぐためにも、テレビの裏側はこまめに掃除をするように心がけましょう。
ハンディモップがあると、隙間のホコリを静電気で絡め取ることができるのでおすすめですよ。
湿気の多い場所に置かないようにする
湿気の多い場所にはテレビを置かないように気を付けましょう。
テレビなどの家電製品にとって、湿気は天敵です。
電源プラグに溜まったホコリが湿気を吸ってしまうと、感電や火災の危険性があります。
テレビを設置するときは、湿気の溜まりやすい窓や加湿器の近くを避けるようにしてください。
直射日光に当てないようにする
テレビには、直射日光が当たらないように気を付けましょう。
テレビなどの家電製品は熱にも弱く、直射日光が当たると熱がこもって故障する場合があります。
テレビを設置するときは、なるべく直射日光が当たらない場所を選ぶか、遮光カーテンをつけて日光を防ぐようにするとよいでしよう。
テレビを見ないときは電源を切る
誰もテレビを見ていないときは、電源を切るように心がけましょう。
テレビは長時間つけっぱなしにしていると、部品の劣化が早くなり、寿命が短くなってしまいます。
夜寝る前や、外出の際はテレビの電源を切り忘れていないか確認するようにしましょう。
まとめ
テレビが故障したかも?と思ったら、まずは以下の5つの対処法を試してみてください。
- テレビを再起動する
- テレビの入力切替や放送切替を確認する
- 接触不良が起きていないか確認する
- リモコンの信号がテレビに届いているか確認する
- 液晶パネルの表面のお手入れをする
それでも直らなかった場合、悪天候の影響でアンテナや受信機器に不具合が起きているおそれがあります。
アンテナや受信機器の不具合が考えられる場合は、アンテナ業者に調査してもらう必要があります。
アンテナ業者をお探しの際は、ぜひアンテナ110番にご相談ください。
アンテナや受信機器の不具合ではなかったら、テレビ本体の故障であると思ってよいでしょう。
テレビが故障していたら、まず保証期間を確認してください。期間内なら基本無料で修理してくれます。
保証期間を過ぎていて、「テレビを10年以上使用している」「液晶パネルの交換が必要」である場合は、修理より買い替えがおすすめです。この機会に、テレビを新しくしてみてはいかがでしょうか。